マリアエレーナ
マリアエレーナ | ||||||
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2022年マーメイドステークス | ||||||
欧字表記 | Maria Elena[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 芦毛[1] | |||||
生誕 | 2018年4月6日(6歳)[1] | |||||
抹消日 | 2024年2月1日 | |||||
父 | クロフネ[1] | |||||
母 | テンダリーヴォイス[1] | |||||
母の父 | ディープインパクト[1] | |||||
生国 | 日本(北海道日高町)[1] | |||||
生産者 | 日高大洋牧場[1] | |||||
馬主 | 金子真人ホールディングス(株)[1] | |||||
調教師 | 吉田直弘(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 23戦5勝[1] | |||||
獲得賞金 | 1億9450万7000円[1] | |||||
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マリアエレーナ(欧字名: Maria Elena、2018年4月6日 - )は、日本の競走馬[1]。2022年の小倉記念の勝ち馬である。
馬名の意味は、メキシコのワルツ調の曲名。
戦績
[編集]2歳(2020年)
[編集]2020年10月4日、中京競馬場芝1600メートルで行われた2歳新馬戦でデビュー。大外から追い込むもクビ差およばず2着[2]。10月24日京都競馬場の2歳未勝利戦(芝1600メートル)で4着となったのち[3]、12月13日中京競馬場の2歳未勝利戦(芝1600メートル)で勝ち上がった[4]。
3歳(2021年)
[編集]2021年は1月のシンザン記念7着、次走エルフィンステークスは4着となり、春のクラッシック路線には間に合わなかった。自己条件に戻ると6月に1勝クラス、7月に2勝クラスを連勝し、9月の中京競馬場で開催されたオープン特別ケフェウスステークスで3着となった後に、10月には同じオープン特別新潟牝馬ステークスを快勝して、オープン入りした。
4歳(2022年)
[編集]2022年は中京競馬場で開催されたGIII愛知杯から始動。勝ったルビーカサブランカにアタマ差及ばず2着惜敗となった。その後、京都記念8着、マーメイドステークス2着の後に小倉記念に出走。2番人気に支持される。好スタートから3番手を追走、4角手前で一気にスパートし、1番人気で次走GIIオールカマーを快勝したジェラルディーナなどを突き放し、最後は小倉記念史上最大となる5馬身差をつけて重賞初制覇を飾った[5]。
次走は、GI天皇賞(秋)に出走。初GI、420kg台の小柄な馬格[6]に初の斤量56kgを不安視する声[7]もあったものの、前走小倉記念の好走を評価され、GI大阪杯の覇者ポタジェを上回り、皐月賞馬ジオグリフに次ぐ6番人気に指示される。レースでは1枠1番から好スタートを切ったものの、第二コーナーで岩田康誠騎手騎乗のノースブリッジが内側に斜行し、進路が狭くなる不利を受けた。その後態勢を立て直し、直線では大逃げを打ったパンサラッサを追ってしっかり伸びていたが、前半の不利がたたって、勝ったイクイノックスの7着に終わった。なお、ノースブリッジ騎乗の岩田康誠騎手は11月12、13日の2日間の騎乗停止処分を受けた[8]。
5歳(2023年)
[編集]2年連続で愛知杯から始動。道中3番手でレースを進めるも56.5キロのトップハンデが響いて3着に敗れる[9]。続く金鯱賞では中団から追い出しを図るも伸びを欠いて8着と惨敗。なお、このレースで最後の直線においてワンダフルタウンと接触して外側に斜行した事により、鞍上の松山弘平は過怠金5万円の処分を受けた[10]。4月2日の大阪杯では中団後方から最後の直線で懸命に追い上げるも5着に終わる[11]。6月3日の鳴尾記念でも5着に敗れたのち[12]、8月13日の小倉記念では好位の3番手で追走し、直線で外から伸びてきたが4着に敗れて連覇はならなかった[13]。秋に入り、9月24日のオールカマーでローシャムパークの4着と善戦するも、11月12日に行われたエリザベス女王杯では道中5・6番手追走も直線では全く伸びず15着と殿負けに沈み、レース後鞍上の三浦皇成が下馬して馬運車で運ばれた。その後精密検査が行われ、右前脚の腱鞘炎と診断された。
翌2024年2月1日付けでJRAの競走馬登録を抹消され、現役を引退。生まれ故郷の日高大洋牧場で繁殖牝馬となる[14][15]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[16]およびnetkeiba.com[17]の情報に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2020.10. 4 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 16 | 6 | 12 | 24.0 (8人) | 2着 | 1:36.2(34.7) | 0.0 | 吉田隼人 | 54 | レアシャンパーニュ | 406 | |
10.24 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1600m(稍) | 12 | 8 | 12 | 4.8 (3人) | 4着 | 1:37.7(36.8) | 0.4 | 松若風馬 | 54 | ヴィジュネル | 412 | |
12.13 | 中京 | 2歳未勝利 | 芝1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 5.2 (1人) | 1着 | 1:34.7(35.1) | -0.6 | 川島信二 | 54 | (ミッキーハロー) | 412 | |
2021. 1.10 | 中京 | シンザン記念 | GIII | 芝1600m(良) | 15 | 1 | 1 | 38.6(11人) | 7着 | 1:34.1(34.6) | 0.8 | 川島信二 | 54 | ピクシーナイト | 416 |
2. 6 | 中京 | エルフィンS | L | 芝1600m(良) | 12 | 6 | 7 | 7.2 (4人) | 4着 | 1:36.1(33.5) | 0.1 | 松山弘平 | 54 | サルファーコスモス | 410 |
3.27 | 阪神 | 君子蘭賞 | 1勝 | 芝1800m(良) | 10 | 8 | 9 | 5.1 (4人) | 3着 | 1:47.7(33.7) | 0.1 | 岩田康誠 | 54 | ニーナドレス | 410 |
5.16 | 中京 | 3歳1勝クラス | 芝1600m(稍) | 8 | 7 | 7 | 2.8 (1人) | 2着 | 1:37.2(33.0) | 0.1 | 川島信二 | 54 | ナギサ | 412 | |
6.12 | 中京 | 3歳上1勝クラス | 芝2000m(良) | 7 | 1 | 1 | 2.7 (2人) | 1着 | 2:01.4(33.3) | -0.0 | 松山弘平 | 52 | (ホウオウプリンセス) | 416 | |
7.18 | 小倉 | 高千穂特別 | 2勝 | 芝2000m(良) | 14 | 3 | 3 | 3.3 (1人) | 1着 | 1:58.9(34.2) | -0.1 | 松山弘平 | 52 | (ソニックベガ) | 418 |
9.18 | 中京 | ケフェウスS | OP | 芝2000m(重) | 13 | 4 | 5 | 3.5 (1人) | 3着 | 2:01.4(34.0) | 0.2 | 酒井学 | 48 | アラタ | 420 |
10.24 | 新潟 | 新潟牝馬S | OP | 芝2200m(稍) | 7 | 3 | 3 | 2.6 (1人) | 1着 | 2:15.3(35.1) | -0.2 | 坂井瑠星 | 51 | (ソフトフルート) | 422 |
2022. 1.15 | 中京 | 愛知杯 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 2 | 4 | 7.0 (3人) | 2着 | 2:01.0(34.5) | 0.0 | 坂井瑠星 | 53 | ルビーカサブランカ | 422 |
2.13 | 阪神 | 京都記念 | GII | 芝2200m(稍) | 13 | 2 | 2 | 7.6 (5人) | 8着 | 2:12.4(34.8) | 0.5 | 坂井瑠星 | 53 | アフリカンゴールド | 424 |
6.19 | 阪神 | マーメイドS | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 6 | 12 | 8.5 (4人) | 2着 | 1:58.6(35.0) | 0.3 | 坂井瑠星 | 55 | ウインマイティー | 426 |
8.14 | 小倉 | 小倉記念 | GIII | 芝2000m(良) | 15 | 1 | 2 | 5.0 (2人) | 1着 | 1:57.4(34.6) | -0.8 | 松山弘平 | 54 | (ヒンドゥタイムズ) | 424 |
10.30 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m(良) | 15 | 1 | 1 | 20.9 (6人) | 7着 | 1:58.2(33.5) | 0.7 | 松山弘平 | 56 | イクイノックス | 426 |
2023. 1.14 | 中京 | 愛知杯 | GIII | 芝2000m(重) | 15 | 2 | 2 | 4.4 (2人) | 3着 | 2:03.6(34.4) | 0.5 | 松山弘平 | 56.5 | アートハウス | 424 |
3.12 | 中京 | 金鯱賞 | GII | 芝2000m(良) | 12 | 2 | 2 | 3.1 (2人) | 8着 | 2:00.5(34.7) | 0.7 | 松山弘平 | 55 | プログノーシス | 424 |
4. 2 | 阪神 | 大阪杯 | GI | 芝2000m(良) | 16 | 1 | 2 | 12.2 (6人) | 5着 | 1:57.9(35.0) | 0.5 | 浜中俊 | 56 | ジャックドール | 428 |
6. 3 | 阪神 | 鳴尾記念 | GIII | 芝2000m(良) | 15 | 4 | 7 | 4.1 (2人) | 5着 | 1:59.3(35.7) | 0.2 | 松山弘平 | 55 | ボッケリーニ | 430 |
8.13 | 小倉 | 小倉記念 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 2 | 4 | 2.7 (1人) | 4着 | 1:58.4(35.5) | 0.6 | 松山弘平 | 56.5 | エヒト | 428 |
9.24 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m(良) | 15 | 8 | 14 | 44.7(10人) | 4着 | 2:12.2(35.0) | 0.2 | 三浦皇成 | 55 | ローシャムパーク | 428 |
11.12 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 15 | 8 | 14 | 17.9 (7人) | 15着 | 2:15.3(37.2) | 2.7 | 三浦皇成 | 56 | ブレイディヴェーグ | 438 |
血統表
[編集]マリアエレーナの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | デピュティミニスター系(ヴァイスリージェント系) |
[§ 2] | ||
父 *クロフネ 芦毛 1998 アメリカ |
父の父 *フレンチデピュティ栗毛 1992 |
Deputy Minister | Vice Regent | |
Mint Copy | ||||
Mitterand | Hold Your Peace | |||
Laredo Lass | ||||
父の母 *ブルーアヴェニュー芦毛 1990 |
Classic Go Go | Pago Pago | ||
Classic Perfection | ||||
Eliza Blue | Icecapade | |||
*コレラ | ||||
母 テンダリーヴォイス 鹿毛 2012 北海道安平町 |
ディープインパクト 鹿毛 2002 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ウインドインハーヘア | Alzao | |||
Burghclere | ||||
母の母 ミスアンコール鹿毛 2006 |
キングカメハメハ | Kingmambo | ||
*マンファス | ||||
*ブロードアピール | Broad Brush | |||
Valid Allure | ||||
母系(F-No.) | 4号族(FN:4-r) | [§ 3] | ||
出典 |
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- 母・テンダリーヴォイスは2015年東京優駿を勝利したワグネリアンの全姉。
- 曾祖母・ブロードアピールはシルクロードステークスなど重賞6勝。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “マリアエレーナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月24日閲覧。
- ^ “【中京5R新馬戦結果】4番人気レアシャンパーニュが初陣飾る | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2020年10月4日). 2022年8月18日閲覧。
- ^ “2歳未勝利|2020年10月24日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年8月18日閲覧。
- ^ “2歳未勝利|2020年12月13日 | 競馬データベース”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年8月18日閲覧。
- ^ https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=206387
- ^ “天皇賞・秋は「牝馬の季節」 マリアエレーナが好気配 井内利彰さん”. 毎日新聞 (2022年10月28日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ https://g-journal.jp/2022/10/post_324478.html
- ^ https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2022/10/30/kiji/20221030s00004048659000c.html
- ^ 【愛知杯】56.5キロ背負ったマリアエレーナは3着 松山「最後まで頑張っていたと思います」サンケイスポーツ、2023年1月14日配信・閲覧
- ^ 【金鯱賞】人気を背負ったマリアエレーナは8着惨敗「最後まで窮屈になってしまいました」松山は頭を下げる東スポ競馬(東京スポーツ)、2023年3月12日配信・閲覧
- ^ 【大阪杯】2番枠マリアエレーナは5着 浜中俊騎手「内側がぼこぼこしていてスピードに乗れなかった」netkeiba.com、2023年4月2日配信・閲覧
- ^ 【鳴尾記念】31年ぶりの牝馬Vを狙ったマリアエレーナは5着 松山弘平騎手「牡馬相手によく頑張ってくれています」netkeiba.com、2023年6月3日配信・閲覧
- ^ 【小倉記念】マリアエレーナは連覇ならず4着も松山は納得「枠もスタートも良く、上手にレースをしてくれました」東スポ競馬(東京スポーツ)、2023年8月13日配信・閲覧
- ^ 人気の芦毛マリアエレーナ引退、繁殖馬に 昨年エリ女でゴール後に騎手が下馬、診断は腱鞘炎日刊スポーツ、2024年2月2日配信・閲覧
- ^ マリアエレーナの競走馬登録抹消日本中央競馬会、2024年2月2日配信・閲覧
- ^ “マリアエレーナ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年9月24日閲覧。
- ^ “マリアエレーナの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年9月24日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|マリアエレーナ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年8月15日閲覧。
- ^ a b c “マリアエレーナの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2022年8月15日閲覧。
- ^ “マリアエレーナ - Maria Elena - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 株式会社ドゥイノベーション. 2022年8月18日閲覧。
注釈
[編集]出典
[編集]外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post