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モノモイガール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
モノモイガール
欧字表記 Monomoy Girl[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2015年3月26日(9歳)
Tapizar
Drumette
母の父 ヘニーヒューズ
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 FPF LLC & Highfield Ranch[1]
馬主 Michael Dubb, Monomoy Stables LLC et al.[1]
調教師 Brad H. Cox(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
競走成績
生涯成績 17戦14勝[2]
獲得賞金 $4,776,818[2]
勝ち鞍
GI ブリーダーズカップ・ディスタフ 2018年・2020年
GI ケンタッキーオークス 2018年
GI エイコーンステークス 2018年
GI CCAオークス 2018年
GI アッシュランドステークス 2018年
GI ラトロワンヌステークス 2020年
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モノモイガール: Monomoy Girl[1])は、アメリカ合衆国競走馬。主な勝ち鞍は2018年ブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)、ケンタッキーオークス(GI)、エイコーンステークス(GI)、CCAオークス(GI)、アッシュランドステークス(GI)、2020年ラトロワンヌステークス(GI)、ブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)。

戦績

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デビュー前

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2016年キーンランド・イヤリング・セールに上場され、血統面では目立たない存在であったものの、その落ち着いた気性と馬体の良さに注目したBSWブラッドストックのリズ・クロー(Liz Crow)によって10万ドルで落札される[3]

2歳時(2017年)

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2017年9月にデビュー。デビュー当時はゲートが苦手であったため、少しでも長めの距離の競走が適しているというブラッド・コックス調教師の見立てにより、ダート向きの血統ながら芝の競走を使われて2連勝する[3]。初ダートとなった3戦目のブラックタイプ競走も快勝するが、ゴールデンロッドステークスでロードトゥヴィクトリーにクビ差で敗れ、初の敗戦を喫する[4]

3歳時(2018年)

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3歳初戦のレイチェルアレクサンドラステークスを制し、初重賞制覇を果たすと、続くアッシュランドステークスも5馬身半差で制してGIタイトルを手にした。迎えたケンタッキーオークスでは、サンタアニタオークス勝ち馬のミッドナイトビスーに1番人気の座は譲ったものの、先行策から早めに抜け出して伏兵ワンダーガドーの追撃を半馬身差抑えて栄冠を手にした[5]

その後、エイコーンステークスCCAオークスを連勝してGI4連勝を達成。しかし、ニューヨーク牝馬三冠(トリプルティアラ)達成がかかるアラバマステークスには向かわず、より賞金の高いコティリオンステークスに直行した[6]。コティリオンステークスでは前走でも勝利したミッドナイトビスーとの再戦となり、デッドヒートの結果モノモイガールがクビ差先着して1位入選を果たす。しかし、直線で内を突いたミッドナイトビスーの進路を妨害する場面があり、2着降着となって連勝はストップした[7]

古馬初対戦のブリーダーズカップ・ディスタフでも前年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬を受賞したエイベルタズマンらを抑えて1番人気に推された。大外11番枠から2番手を追走し、4コーナー手前では楽な手応えで先頭に躍り出る。直線では後続を競り落とし、ゴール前で内から追い上げてきた2着ワウキャットに1馬身差をつけて優勝し、牝馬チャンピオンの座に輝いた[8]。そして、この年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬を受賞した。

4歳時(2019年)

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2019年は1年を通して疝痛や脚の故障に悩まされ、一度もレースに出走することができなかった[9]

5歳時(2020年)

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2020年5月16日、1年半ぶりのレースとなる一般戦を快勝[10]。7月11日にはG2ラフィアンSで久々の重賞勝利[11]。続く9月4日のG1ラトロワンヌSも勝利し、2018年11月のブリーダーズカップ・ディスタフ以来のG1勝利を果たした[12]

11月7日、G1ブリーダーズカップ・ディスタフに出走。直線入口で先頭に立つと、2着に1馬身3/4馬身差をつけて快勝した[13]。2018年に続き、同レース2勝目となった。

ブリーダーズカップ・ディスタフを勝利した翌日11月8日、キーンランドで行われた繁殖牝馬セールの目玉として本馬が出され、当セールにおける史上三番目の高額レコードとなる950万ドル(約10億4500万円)で地元アメリカのスペンドスリフトファームに落札された[14]。そして、この年のエクリプス賞最優秀古牝馬を受賞した。

6歳時(2021年)

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繁殖セリで落札された後の6歳シーズンも競走生活を続行し、当初は2月中旬のオークローンパーク競馬場のG3バヤコアステークスから始動する予定であったが、天候不順により開催が延期され[15]、その後2月28日に開催された同競走では単勝オッズ1.2倍と大きな支持を受け、競走でも最後の直線で鞭を入れられると大きく伸びて2馬身差の勝利を手にした[16]

続く4月17日のG1アップルブロッサムハンデキャップでは前年のプリークネスステークス優勝馬スイススカイダイバーとの対戦となり、1番人気を2頭で分け合っていた。レースでは先頭を行くレトルスカとスイススカイダイバーの2頭の後ろにつけて進み、第3コーナーから前方進出を図ったものの、内ラチ沿いをきれいに走った6ポンド軽量のレトルスカをハナ差捕らえきれずに2着と敗れた[17]

その後、筋肉痛のためモノモイガールはしばらく休養に充てられていたが[18]、9月に種子骨を骨折、9月21日に競走生活引退が発表された[19]ケンタッキー州レキシントンスペンドスリフトファームで繁殖入りする[20]

繁殖入り初年度となる2022年はイントゥミスチーフと交配する予定。

競走成績

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以下の内容は、EQUIBASEの情報[2]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2017.09.05 インディアナ 未勝利 芝8f 1着 M.ペドロサ 3馬身3/4 (Lemon Princess)
0000.09.28 チャーチルダウンズ アローワンス・オプショナルクレーミング 芝8f 1着 F.ジェルー 1馬身1/4 (Moonlight Rain)
0000.10.29 チャーチルダウンズ ラグズトゥリッチズステークス 8f 1着 F.ジェルー 6馬身1/2 (Queen Mum)
0000.11.25 チャーチルダウンズ ゴールデンロッドステークス G2 ダ8.5f 2着 F.ジェルー クビ Road to Victory
2018.02.17 フェアグラウンズ レイチェルアレクサンドラステークス G2 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 2馬身1/2 (Classy Act)
0000.04.07 キーンランド アッシュランドステークス G1 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 5馬身1/2 (Eskimo Kisses)
0000.05.04 チャーチルダウンズ ケンタッキーオークス G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 1/2馬身 (Wonder Gadot)
0000.06.09 ベルモントパーク エイコーンステークス G1 ダ8f 1着 F.ジェルー 2馬身 (Talk Veuve to Me)
0000.07.22 サラトガ CCAオークス G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 3馬身 Midnight Bisou
0000.09.22 パークスレーシング コティリオンステークス G1 ダ8.5f 2着 F.ジェルー 1位入線降着 Midnight Bisou
0000.11.03 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・ディスタフ G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 1馬身 (Wow Cat)
2020.05.16 チャーチルダウンズ アローワンス・オプショナルクレーミング 8f 1着 F.ジェルー 2馬身3/4 (Red Dane)
0000.07.11 ベルモントパーク ラフィアンステークス G2 8f 1着 F.ジェルー 2馬身 (Vexalious)
0000.09.04 チャーチルダウンズ ラトロワンヌステークス G1 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 1馬身3/4 (Lady Kate)
0000.11.07 キーンランド ブリーダーズカップ・ディスタフ G1 ダ9f 1着 F.ジェルー 1馬身3/4 (Valiance)
2021.02.28 オークローンパーク バヤコアステークス G3 ダ8.5f 1着 F.ジェルー 2馬身 (Our Super Freak)
0000.04.17 オークローンパーク アップルブロッサムハンデキャップ G1 ダ8.5f 2着 F.ジェルー ハナ Letruska

血統表

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モノモイガール血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シアトルスルー系
[§ 2]

Tapizar
2008 鹿毛
父の父
Tapit
2001 芦毛
Pulpit A.P. Indy
Preach
Tap Your Heels Unbridled
Ruby Slippers
父の母
Winning Call
1998 鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Call Now Wild Again
Carols Christmas

Drumette
2008 鹿毛
*ヘニーヒューズ
Henny Hughes
2003 栗毛
*ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Meadow Flyer Meadowlake
Shortley
母の母
Endless Parade
1997 黒鹿毛
Williamstown Seattle Slew
Winter Sparkle
Mnemosyne Saratoga Six
My Lady Love
母系(F-No.) 21号族(FN:21-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Seattle Slew5×4=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ Monomoy Girl pedigree 2018年10月26日閲覧
  2. ^ Monomoy Girl pedigree 2018年10月26日閲覧
  3. ^ Drumette(USA) 5代血統表 2018年10月26日閲覧
  4. ^ Monomoy Girl pedigree 2018年10月26日閲覧


脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e Monomoy Girl | Race Record & Form. Racing Post. 2018年10月26日閲覧
  2. ^ a b c Horse Profile for Monomoy Girl. Equibase. 2021年9月23日閲覧
  3. ^ a b Monomoy Girl: ‘Full of Class’ From the Start. Thoroughbred Daily News(May 10. 2018). 2018年10月26日閲覧
  4. ^ ロードトゥヴィクトリー、デビュー2連勝でG2ゴールデンロッドS制す. JRA-VAN ver. World(2017年11月27日付). 2018年10月26日閲覧
  5. ^ ケンタッキーオークス、モノモイガールが戴冠. JRA-VAN ver. World(2018年5月5日付). 2018年10月26日閲覧
  6. ^ モノモイガール、CCAオークスも快勝でG1レース4連勝. JRA-VAN ver. World(2018年7月23日付). 2018年10月26日閲覧
  7. ^ モノモイガールの連勝ストップ、米G1コティリオンSで降着処分. JRA-VAN ver. World(2018年7月23日付). 2018年9月23日閲覧
  8. ^ CHURCHILL DOWNS - November 3, 2018 - Race 9. Equibase. 2018年11月4日閲覧
  9. ^ モノモイガールとユニ、来年も現役続行へ”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
  10. ^ モノモイガールが復活勝利、1年半ぶり実戦で健在アピール”. gooニュース. 2020年11月11日閲覧。
  11. ^ モノモイガール貫録勝ち、G2ラフィアンSで久々の重賞制覇”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
  12. ^ モノモイガールが久々のG1制覇、ラトロワンヌSを快勝”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
  13. ^ モノモイガールがBCディスタフ2勝目、スイススカイダイバーとの2強対決を制す”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
  14. ^ BC直後に大物牝馬がセリに 米国らしいスピード感|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2020年11月11日閲覧。
  15. ^ Oaklawn Park cancels racing Feb 13-15 due to winter weather”. BloodHorse.com. 15 March 2021閲覧。
  16. ^ Chart of the Bayakoa Stakes”. BloodHorse.com. 15 March 2021閲覧。
  17. ^ Letruska Outduels Monomoy Girl in Apple Blossom”. BloodHorse (17 April 2021). 19 April 2021閲覧。
  18. ^ Two-time Eclipse champion Monomoy Girl out indefinitely” (英語). www.drf.com. 8 May 2021閲覧。
  19. ^ Dual Champion Monomoy Girl Retired From Racing”. BloodHorse.com. 2021年9月23日閲覧。
  20. ^ 米国の名牝モノモイガールが引退、BCディスタフなどG1を7勝”. JRA-VAN ver.World. 2021年9月24日閲覧。

外部リンク

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