モノモイガール
モノモイガール | |||||||||||||||||||||
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2018年ブリーダーズカップ・ディスタフ出走時 | |||||||||||||||||||||
欧字表記 | Monomoy Girl[1] | ||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||||||||||||||
性別 | 牝 | ||||||||||||||||||||
毛色 | 栗毛 | ||||||||||||||||||||
生誕 | 2015年3月26日(9歳) | ||||||||||||||||||||
父 | Tapizar | ||||||||||||||||||||
母 | Drumette | ||||||||||||||||||||
母の父 | ヘニーヒューズ | ||||||||||||||||||||
生国 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
生産者 | FPF LLC & Highfield Ranch[1] | ||||||||||||||||||||
馬主 | Michael Dubb, Monomoy Stables LLC et al.[1] | ||||||||||||||||||||
調教師 | Brad H. Cox( アメリカ合衆国)[1] | ||||||||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||||||||
生涯成績 | 17戦14勝[2] | ||||||||||||||||||||
獲得賞金 | $4,776,818[2] | ||||||||||||||||||||
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モノモイガール(英: Monomoy Girl[1])は、アメリカ合衆国の競走馬。主な勝ち鞍は2018年のブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)、ケンタッキーオークス(GI)、エイコーンステークス(GI)、CCAオークス(GI)、アッシュランドステークス(GI)、2020年のラトロワンヌステークス(GI)、ブリーダーズカップ・ディスタフ(GI)。
戦績
[編集]デビュー前
[編集]2016年のキーンランド・イヤリング・セールに上場され、血統面では目立たない存在であったものの、その落ち着いた気性と馬体の良さに注目したBSWブラッドストックのリズ・クロー(Liz Crow)によって10万ドルで落札される[3]。
2歳時(2017年)
[編集]2017年9月にデビュー。デビュー当時はゲートが苦手であったため、少しでも長めの距離の競走が適しているというブラッド・コックス調教師の見立てにより、ダート向きの血統ながら芝の競走を使われて2連勝する[3]。初ダートとなった3戦目のブラックタイプ競走も快勝するが、ゴールデンロッドステークスでロードトゥヴィクトリーにクビ差で敗れ、初の敗戦を喫する[4]。
3歳時(2018年)
[編集]3歳初戦のレイチェルアレクサンドラステークスを制し、初重賞制覇を果たすと、続くアッシュランドステークスも5馬身半差で制してGIタイトルを手にした。迎えたケンタッキーオークスでは、サンタアニタオークス勝ち馬のミッドナイトビスーに1番人気の座は譲ったものの、先行策から早めに抜け出して伏兵ワンダーガドーの追撃を半馬身差抑えて栄冠を手にした[5]。
その後、エイコーンステークスとCCAオークスを連勝してGI4連勝を達成。しかし、ニューヨーク牝馬三冠(トリプルティアラ)達成がかかるアラバマステークスには向かわず、より賞金の高いコティリオンステークスに直行した[6]。コティリオンステークスでは前走でも勝利したミッドナイトビスーとの再戦となり、デッドヒートの結果モノモイガールがクビ差先着して1位入選を果たす。しかし、直線で内を突いたミッドナイトビスーの進路を妨害する場面があり、2着降着となって連勝はストップした[7]。
古馬初対戦のブリーダーズカップ・ディスタフでも前年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬を受賞したエイベルタズマンらを抑えて1番人気に推された。大外11番枠から2番手を追走し、4コーナー手前では楽な手応えで先頭に躍り出る。直線では後続を競り落とし、ゴール前で内から追い上げてきた2着ワウキャットに1馬身差をつけて優勝し、牝馬チャンピオンの座に輝いた[8]。そして、この年のエクリプス賞最優秀3歳牝馬を受賞した。
4歳時(2019年)
[編集]2019年は1年を通して疝痛や脚の故障に悩まされ、一度もレースに出走することができなかった[9]。
5歳時(2020年)
[編集]2020年5月16日、1年半ぶりのレースとなる一般戦を快勝[10]。7月11日にはG2ラフィアンSで久々の重賞勝利[11]。続く9月4日のG1ラトロワンヌSも勝利し、2018年11月のブリーダーズカップ・ディスタフ以来のG1勝利を果たした[12]。
11月7日、G1ブリーダーズカップ・ディスタフに出走。直線入口で先頭に立つと、2着に1馬身3/4馬身差をつけて快勝した[13]。2018年に続き、同レース2勝目となった。
ブリーダーズカップ・ディスタフを勝利した翌日11月8日、キーンランドで行われた繁殖牝馬セールの目玉として本馬が出され、当セールにおける史上三番目の高額レコードとなる950万ドル(約10億4500万円)で地元アメリカのスペンドスリフトファームに落札された[14]。そして、この年のエクリプス賞最優秀古牝馬を受賞した。
6歳時(2021年)
[編集]繁殖セリで落札された後の6歳シーズンも競走生活を続行し、当初は2月中旬のオークローンパーク競馬場のG3バヤコアステークスから始動する予定であったが、天候不順により開催が延期され[15]、その後2月28日に開催された同競走では単勝オッズ1.2倍と大きな支持を受け、競走でも最後の直線で鞭を入れられると大きく伸びて2馬身差の勝利を手にした[16]。
続く4月17日のG1アップルブロッサムハンデキャップでは前年のプリークネスステークス優勝馬スイススカイダイバーとの対戦となり、1番人気を2頭で分け合っていた。レースでは先頭を行くレトルスカとスイススカイダイバーの2頭の後ろにつけて進み、第3コーナーから前方進出を図ったものの、内ラチ沿いをきれいに走った6ポンド軽量のレトルスカをハナ差捕らえきれずに2着と敗れた[17]。
その後、筋肉痛のためモノモイガールはしばらく休養に充てられていたが[18]、9月に種子骨を骨折、9月21日に競走生活引退が発表された[19]。ケンタッキー州レキシントンのスペンドスリフトファームで繁殖入りする[20]。
繁殖入り初年度となる2022年はイントゥミスチーフと交配する予定。
競走成績
[編集]以下の内容は、EQUIBASEの情報[2]に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2017. 9. 5 | インディアナ | 未勝利 | 芝8f | 1着 | M.ペドロサ | 3馬身3/4 | (Lemon Princess) | |
9.28 | チャーチルダウンズ | アローワンス・オプショナルクレーミング | 芝8f | 1着 | F.ジェルー | 1馬身1/4 | (Moonlight Rain) | |
10.29 | チャーチルダウンズ | ラグズトゥリッチズステークス | ダ8f | 1着 | F.ジェルー | 6馬身1/2 | (Queen Mum) | |
11.25 | チャーチルダウンズ | ゴールデンロッドステークス | G2 | ダ8.5f | 2着 | F.ジェルー | クビ | Road to Victory |
2018. 2.17 | フェアグラウンズ | レイチェルアレクサンドラステークス | G2 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身1/2 | (Classy Act) |
4. 7 | キーンランド | アッシュランドステークス | G1 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 5馬身1/2 | (Eskimo Kisses) |
5. 4 | チャーチルダウンズ | ケンタッキーオークス | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 1/2馬身 | (Wonder Gadot) |
6. 9 | ベルモントパーク | エイコーンステークス | G1 | ダ8f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身 | (Talk Veuve to Me) |
7.22 | サラトガ | CCAオークス | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 3馬身 | (Midnight Bisou) |
9.22 | パークスレーシング | コティリオンステークス | G1 | ダ8.5f | 2着 | F.ジェルー | 1位入線降着 | Midnight Bisou |
11. 3 | チャーチルダウンズ | ブリーダーズカップ・ディスタフ | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 1馬身 | (Wow Cat) |
2020. 5.16 | チャーチルダウンズ | アローワンス・オプショナルクレーミング | ダ8f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身3/4 | (Red Dane) | |
7.11 | ベルモントパーク | ラフィアンステークス | G2 | ダ8f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身 | (Vexalious) |
9. 4 | チャーチルダウンズ | ラトロワンヌステークス | G1 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 1馬身3/4 | (Lady Kate) |
11. 7 | キーンランド | ブリーダーズカップ・ディスタフ | G1 | ダ9f | 1着 | F.ジェルー | 1馬身3/4 | (Valiance) |
2021. 2.28 | オークローンパーク | バヤコアステークス | G3 | ダ8.5f | 1着 | F.ジェルー | 2馬身 | (Our Super Freak) |
4.17 | オークローンパーク | アップルブロッサムハンデキャップ | G1 | ダ8.5f | 2着 | F.ジェルー | ハナ | Letruska |
血統表
[編集]モノモイガールの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シアトルスルー系 |
[§ 2] | ||
父 Tapizar 2008 鹿毛 |
父の父 Tapit2001 芦毛 |
Pulpit | A.P. Indy | |
Preach | ||||
Tap Your Heels | Unbridled | |||
Ruby Slippers | ||||
父の母 Winning Call1998 鹿毛 |
Deputy Minister | Vice Regent | ||
Mint Copy | ||||
Call Now | Wild Again | |||
Carols Christmas | ||||
母 Drumette 2008 鹿毛 |
*ヘニーヒューズ Henny Hughes 2003 栗毛 |
*ヘネシー | Storm Cat | |
Island Kitty | ||||
Meadow Flyer | Meadowlake | |||
Shortley | ||||
母の母 Endless Parade1997 黒鹿毛 |
Williamstown | Seattle Slew | ||
Winter Sparkle | ||||
Mnemosyne | Saratoga Six | |||
My Lady Love | ||||
母系(F-No.) | 21号族(FN:21-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Seattle Slew5×4=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
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脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e Monomoy Girl | Race Record & Form. Racing Post. 2018年10月26日閲覧
- ^ a b c Horse Profile for Monomoy Girl. Equibase. 2021年9月23日閲覧
- ^ a b Monomoy Girl: ‘Full of Class’ From the Start. Thoroughbred Daily News(May 10. 2018). 2018年10月26日閲覧
- ^ ロードトゥヴィクトリー、デビュー2連勝でG2ゴールデンロッドS制す. JRA-VAN ver. World(2017年11月27日付). 2018年10月26日閲覧
- ^ ケンタッキーオークス、モノモイガールが戴冠. JRA-VAN ver. World(2018年5月5日付). 2018年10月26日閲覧
- ^ モノモイガール、CCAオークスも快勝でG1レース4連勝. JRA-VAN ver. World(2018年7月23日付). 2018年10月26日閲覧
- ^ モノモイガールの連勝ストップ、米G1コティリオンSで降着処分. JRA-VAN ver. World(2018年7月23日付). 2018年9月23日閲覧
- ^ CHURCHILL DOWNS - November 3, 2018 - Race 9. Equibase. 2018年11月4日閲覧
- ^ “モノモイガールとユニ、来年も現役続行へ”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “モノモイガールが復活勝利、1年半ぶり実戦で健在アピール”. gooニュース. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “モノモイガール貫録勝ち、G2ラフィアンSで久々の重賞制覇”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “モノモイガールが久々のG1制覇、ラトロワンヌSを快勝”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “モノモイガールがBCディスタフ2勝目、スイススカイダイバーとの2強対決を制す”. JRA-VAN ver.World. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “BC直後に大物牝馬がセリに 米国らしいスピード感|極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2020年11月11日閲覧。
- ^ “Oaklawn Park cancels racing Feb 13-15 due to winter weather”. BloodHorse.com. 15 March 2021閲覧。
- ^ “Chart of the Bayakoa Stakes”. BloodHorse.com. 15 March 2021閲覧。
- ^ “Letruska Outduels Monomoy Girl in Apple Blossom”. BloodHorse (17 April 2021). 19 April 2021閲覧。
- ^ “Two-time Eclipse champion Monomoy Girl out indefinitely” (英語). www.drf.com. 8 May 2021閲覧。
- ^ “Dual Champion Monomoy Girl Retired From Racing”. BloodHorse.com. 2021年9月23日閲覧。
- ^ “米国の名牝モノモイガールが引退、BCディスタフなどG1を7勝”. JRA-VAN ver.World. 2021年9月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post