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ヤマニンウルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヤマニンウルス
2024年プロキオンS
欧字表記 Yamanin Ours[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2020年5月21日(4歳)[1]
ジャスタウェイ[1]
ヤマニンパピオネ[1]
母の父 スウェプトオーヴァーボード[1]
生国 日本の旗 日本北海道新冠町[1]
生産者 錦岡牧場[1]
馬主 土井肇[1]
調教師 斉藤崇史栗東[1]
調教助手 嶋津篤
競走成績
生涯成績 5戦5勝[1]
獲得賞金 8346万1000円[1]
(2024年7月7日現在)
勝ち鞍
GIII プロキオンS 2024年
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ヤマニンウルス(欧字名:Yamanin Ours2020年5月21日 - )は、日本競走馬[1]2024年プロキオンステークスの勝ち馬である。

馬名の意味は、冠名クマ[2]

経歴

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2歳(2022年)

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2022年8月20日、小倉競馬場第6レースの2歳新馬戦(ダート1700m)で、当時ルーキーの今村聖奈を背にデビュー。3コーナーで先頭に立つとぐんぐん差を広げ、2着のゴライコウに4秒3もの大差(グレード制が導入された1984年以降において、JRA平地競走で最大の着差)をつけ圧勝。タイムは1分44秒3で、ダート1700mの2歳JRAレコードを更新した[3]。しかし、2歳時はこの1レースのみとなった。

3歳(2023年)

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4月23日、京都競馬場第6レースの3歳1勝クラス(ダート1800m)で、約8ヶ月ぶりにレースに復帰。鞍上は武豊に乗り替わった。直線入口で早々に先頭に立つと、後続を寄せ付けることなく完勝。勝ち時計1分52秒3は、同条件だった4月22日の4歳上2勝クラスより1秒4も速かった。鞍上の武からは「和製フライトラインになってほしいね」と期待を寄せられた[4][5]。その後、再度休養に入り、復帰戦となった11月12日の京都競馬場・3歳以上2勝クラス(ダート1900m)では、鞍上にクリストフ・ルメールを起用し、危なげなく3連勝を飾った[6]

4歳(2024年)

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シーズン初戦として出走した3勝クラス・雅ステークスでデビュー4連勝を果たし、オープンクラスに昇格[7]。陣営は休養を挟んだのち、初重賞出走となる平安ステークス(GIII)での復帰を目標としていたが、「中間に裂蹄を発症した影響で態勢が整わない」として回避し[8]、改めて復帰戦にプロキオンステークス(GIII)を選択した[9]。単勝オッズは1.7倍の圧倒的な1番人気で迎えた。道中は前団につけ、4コーナーで一気に先頭に立つと、直線では後続を寄せ付けずに無傷の5連勝で重賞初制覇となった[10][11]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[12]およびJBISサーチ[13]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.08.20 小倉 2歳新馬 ダ1700m(稍) 15 4 8 002.70(1人) 01着 R1:44.3(35.8) -4.3 0今村聖奈 50 ゴライコウ 536
2023.04.23 京都 3歳1勝クラス ダ1800m(良) 9 3 3 001.20(1人) 01着 R1:52.3(37.8) -1.0 0武豊 56 (マリアナトレンチ) 560
0000.11.12 京都 3歳上2勝クラス ダ1900m(稍) 16 6 12 001.20(1人) 01着 R2:00.8(38.4) -0.6 0C.ルメール 56 (シャンバラ) 576
2024.01.14 京都 雅S 3勝 ダ1800m(良) 13 5 6 001.30(1人) 01着 R1:51.8(36.0) -0.2 0武豊 57 (バハルダール) 582
0000.07.07 小倉 プロキオンS GIII ダ1700m(良) 16 6 11 001.70(1人) 01着 R1:42.7(37.5) -0.5 0武豊 57 (スレイマン) 584
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す
  • 競走成績は2024年7月7日現在

血統表

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ヤマニンウルス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

ジャスタウェイ
2009 鹿毛
父の父
ハーツクライ
2001 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アイリッシュダンス *トニービン
*ビューパーダンス
父の母
シビル
1999 鹿毛
Wild Again Icecapade
Bushel-n-Peck
*シャロン Mo Exception
Double Wiggle

ヤマニンパピオネ
2008 芦毛
*スウェプトオーヴァーボード
1997 芦毛
*エンドスウィープ *フォーティナイナー
Broom Dance
Sheer Ice Cutlass
Hey Dolly A.
母の母
ヤマニンメルティ
1996 黒鹿毛
*ジェイドロバリー Mr. Prospector
Number
*ワンオブアクライン Danzig
Barely Even
母系(F-No.) ワンオブアクライン(USA)系(FN:10-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 5×4 [§ 4]
出典
  1. ^ [14][15]
  2. ^ [16][15]
  3. ^ [14][15]
  4. ^ [14]

エピソード

[編集]
  • 一部メディアからは、期待度の高さから「砂の大器」と呼ばれている[17]
  • 脚元に問題があるため、レースの間隔が開くことが多くなっている。また調教助手の島津によると、「体質は若い時は弱さがあったが、古馬になってからしっかりしてきている」と話した[18]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ヤマニンウルス”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年7月7日閲覧。
  2. ^ 競走馬情報 ヤマニンウルス”. 日本中央競馬会. 2024年7月7日閲覧。
  3. ^ 今村聖奈騎手がG1騎乗が可能となる通算31勝到達 土曜小倉6Rを84年以降平地レース最大着差4秒3差のぶっち切り勝利」『スポーツ報知』2022年8月21日。2024年7月7日閲覧。
  4. ^ 【京都6R・3歳1勝クラス】大器ヤマニンウルスが2連勝 武豊騎手「和製フライトラインになってほしい」」『スポーツ報知』2023年4月23日。2024年9月19日閲覧。
  5. ^ 未完成でも大楽勝のヤマニンウルス 武豊が口にした米の歴史的名馬フライトラインは6戦無敗で驚異の着差」『スポーツニッポン』2023年4月23日。2024年7月7日閲覧。
  6. ^ 【京都8R・3歳2勝クラス】〝砂の大器〟ヤマニンウルスが直線持ったままで圧勝!デビューから無傷3連勝」『サンスポZBAT!』2023年11月12日。2024年9月19日閲覧。
  7. ^ 【雅S】(京都)ヤマニンウルスが馬なりで押し切り無傷の4連勝」『ラジオNIKKEI』2024年1月14日。2024年9月19日閲覧。
  8. ^ 〝砂の大器〟ヤマニンウルスは平安Sでの復帰を見合わせ プロキオンSを目標に調整【次走報】」『東京スポーツ』2024年4月12日。2024年7月7日閲覧。
  9. ^ 重賞初挑戦、4戦4勝のヤマニンウルスがプロキオンSに登録」『競馬ブック』2024年7月3日。2024年9月19日閲覧。
  10. ^ 【プロキオンS】ヤマニンウルスが4角先頭V!無傷5連勝で重賞の壁も楽々突破」『サンスポZBAT!』2024年7月7日。2024年9月19日閲覧。
  11. ^ 【プロキオンS】ヤマニンウルス完勝!底知れぬポテンシャル示す武豊の言葉とは…」『スポーツニッポン』2024年7月7日。2024年9月19日閲覧。
  12. ^ ヤマニンウルスの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年7月7日閲覧。
  13. ^ ヤマニンウルス 競走成績”. JBISサーチ. 2024年7月7日閲覧。
  14. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ヤマニンウルス”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年7月7日閲覧。
  15. ^ a b c ヤマニンウルスの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年7月7日閲覧。
  16. ^ ヤマニンウルス - Yamanin Ours - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2024年7月8日閲覧。
  17. ^ 〝砂の大器〟ヤマニンウルスは武豊とのコンビで平安Sへ 無傷の5連勝狙う【次走報】」『東京スポーツ』2024年2月28日。2024年9月19日閲覧。
  18. ^ 【ヤマニンウルス×嶋津篤調教助手】“無敗の怪物候補”は馬房でドンくさい…? お茶目な素顔を公開!」『netkeiba.com』2024年6月30日。2024年7月7日閲覧。

外部リンク

[編集]