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ヴェルフナヤ・ピシュマ市電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴェルフナヤ・ピシュマ市電
ヴェルフナヤ・ピシュマ市電(2022年撮影)
ヴェルフナヤ・ピシュマ市電(2022年撮影)
基本情報
ロシアの旗ロシア連邦
スヴェルドロフスク州の旗スヴェルドロフスク州
所在地 エカテリンブルク
ヴェルフナヤ・ピシュマロシア語版
種類 路面電車[1][2][3][4][5]
停留所数 14箇所[1][2]
開業 2022年8月31日[6]
運営者 ヴェルフナヤピシュムスキー路面電車会社[2][5]
使用車両 71-911EM[7]
路線諸元
路線距離 8.6 km
(線路長17.9 km)[1][6]
軌間 1,524 mm[1]
電化区間 全区間[1]
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ヴェルフナヤ・ピシュマ市電ロシア語: Верхнепышминский трамвай)は、ロシア連邦の都市であるエカテリンブルクヴェルフナヤ・ピシュマロシア語版を結ぶ都市間路面電車路線2022年8月31日から営業運転を実施しており、持株会社のモヴィスタ・レギオンズ(Мовиста Регионы)の子会社であるヴェルフナヤピシュムスキー路面電車会社(ООО «Верхнепышминский трамвай»)によって運営が行われる[1][2][3][4][5][6]

ロシア連邦国内において、都市や地域に新規の路面電車が開通する事例はソ連(ソビエト連邦)時代のチェリョームシキ市電以来となり、ロシア連邦成立後においては初の事例となる[8]

概要

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ヴェルフナヤ・プシュマ(Верхняя Пышма)はスヴェルドロフスク州に属する、州都・エカテリンブルクの近郊都市(衛星都市)である。両都市を結ぶ経路には高速道路が存在するが、これに加えて新たな公共交通機関が求められるようになり、それを受けて地下鉄を始めとする複数の選択肢から検討した結果、2015年路面電車を建設する事を決定した[2][4][1][9][10][11]

全長は8.6 km(線路長17.9 km)で電停は14箇所に設けられ[注釈 1]、エカテリンブルク側の一部電停で既存の路面電車(エカテリンブルク市電)や地下鉄エカテリンブルク地下鉄)と接続する。所要時間は片道20 - 30分で、従来のバスと比べ2倍の速さとなる。車両の修理施設を備えた車両基地はヴェルフナヤ・プシュマ側の終点付近に設置される[注釈 2]。これらの線路や施設の建設においてはPC輸送システムズが展開する車両の規格が基準となっており、同社が展開する超低床電車71-911EM「ライオネット」が11両導入されている[注釈 3][1][2][3][4][13][7][9][14]

当初は2020年中に建設が完了する計画だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や財政面の影響により遅延が生じ、最初の試験車両が線路を走行したのは2021年12月となった。営業運転を開始したのは翌2022年8月31日で、333号線という系統名が付けられている[1][3][13][6][9]

脚注

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注釈

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  1. ^ 停留所はエカテリンブルクに10箇所、ヴェルフナヤ・プシュマに4箇所設置されている。
  2. ^ ただし営業運転開始時点で車両基地は未完成であり、在籍する車両の整備は一時的にエカテリンブルク市電の車両基地で実施される事になっている。
  3. ^ 計画当初はウラルトランスマッシュ製の71-415を導入する計画だったが、2022年2月に変更された[12]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i Павел Яблоков (2028年2月19日). “Екатеринбург и Верхнюю Пышму свяжет трамвайная линия”. TR.ru. 2021年10月18日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Дан старт строительству трамвайного депо на маршруте «Верхняя Пышма – Екатеринбург»”. Официальный сайт Правительства Свердловской области (2021年9月15日). 2021年10月18日閲覧。
  3. ^ a b c d Трамвай из Екатеринбурга в Верхнюю Пышму запустят в III квартале этого года”. IZ.RU (2021年5月20日). 2021年10月18日閲覧。
  4. ^ a b c d Шесть лет обещаний: как выглядит недостроенная трамвайная ветка в Верхнюю Пышму”. E1.RU (2021年6月8日). 2021年10月18日閲覧。
  5. ^ a b c Цена вопроса — ₽5 млрд”. ZNAK (2021年4月13日). 2021年10月18日閲覧。
  6. ^ a b c d Vít Hinčica (2022年9月2日). “Meziměstská trať Jekatěrinburg –⁠ Věrchňaja Pyšma zprovozněna”. Československý Dopravák. 2022年9月3日閲覧。
  7. ^ a b Для трамвая модели 71-911ЕМ «Львёнок» до Верхней Пышмы выбрали цвет”. ИА “Уральский меридиан” (2022年4月18日). 2022年5月11日閲覧。
  8. ^ Топ-10 необычных маршрутов общественного транспорта.”. ООО «Электротранспорт» (2014年6月24日). 2021年10月18日閲覧。
  9. ^ a b c Между Екатеринбургом и Верхней Пышмой запустили трамвай”. Коммерсантъ (2022年8月31日). 2022年9月3日閲覧。
  10. ^ The UMMC Military Museum”. “UMMC-Holding” Corp.. 2021年10月18日閲覧。
  11. ^ ОБ УТВЕРЖДЕНИИ ПЛАНА МЕРОПРИЯТИЙ ПО РЕАЛИЗАЦИИ ПРОЕКТА "СТРОИТЕЛЬСТВО ТРАМВАЙНОЙ ЛИНИИ ЕКАТЕРИНБУРГ - ВЕРХНЯЯ ПЫШМА"”. ПРАВИТЕЛЬСТВО СВЕРДЛОВСКОЙ ОБЛАСТИ (2015年7月24日). 2021年10月18日閲覧。
  12. ^ Vít Hinčica (2022年7月4日). “Do Jekatěrinburgu míří Lvíčci”. Československý Dopravák. 2022年7月5日閲覧。
  13. ^ a b Vít Hinčica (2022年1月30日). “Meziměstská trať Jekatěrinburg –⁠ Věrchňaja Pyšma se blíží otevření”. Československý Dopravák. 2022年2月5日閲覧。
  14. ^ В Таганроге и Москве продолжается реконструкция трамвайных путей, в Екатеринбурге — готовятся к новым открытиямт”. TR.ru (2022年5月5日). 2022年5月11日閲覧。