三フッ化チアジル
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三フッ化チアジル | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 15930-75-3 |
PubChem | 140008 |
ChemSpider | 123471 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | NSF3 |
モル質量 | 103.07 g mol−1 |
融点 |
−72.6 ℃ |
沸点 |
−27.1 ℃ |
関連する物質 | |
関連物質 | 一フッ化チアジル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
三フッ化チアジル(さんフッかチアジル英: Thiazyl trifluoride)は、化学式NSF3で表される無機化合物。常温では無色の気体で、比較的安定している。一フッ化チアジルと同様に、他の窒素-硫黄-フッ素化合物の前駆体として重要である[1]。四面体形の分子構造を持ち、硫黄原子の周りに一つの窒素原子と三つのフッ素原子が結合するが、窒素と硫黄の間は三重結合となる。
製法
[編集]一フッ化チアジルにフッ化銀(II)を反応させて得られる。
アンモニアを十フッ化二硫黄で酸化させることによっても得ることができる[2]。
脚注
[編集]- ^ Oskar Glemser and Rüdiger Mews (1980). “Chemistry of Thiazyl Fluoride (NSF) and Thiazyl Trifluoride (NSF3): A Quarter Century of Sulfur-Nitrogen-Fluorine Chemistry”. Angew. Chem Int. Ed Engl. 19 (11): 883–899. doi:10.1002/anie.198008831.
- ^ Steve Mitchell (1996). Steve Mitchell. ed. Biological interactions of sulfur compounds. CRC Press. p. 14. ISBN 0748402454