コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

三河旭駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三河旭駅
廃止前のホーム(2004年)
みかわあさひ
MIKAWA ASAHI
棚尾 (0.7 km)
(1.5 km) 中畑
地図
所在地 愛知県碧南市志貴崎町
北緯34度52分23秒 東経136度59分50秒 / 北緯34.873107度 東経136.997248度 / 34.873107; 136.997248座標: 北緯34度52分23秒 東経136度59分50秒 / 北緯34.873107度 東経136.997248度 / 34.873107; 136.997248
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 三河線
キロ程 20.8 km(知立起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
47人/日(降車客含まず)
-2003年-
開業年月日 1926年大正15年)9月1日
廃止年月日 2004年平成16年)4月1日
テンプレートを表示

三河旭駅(みかわあさひえき)は、かつて愛知県碧南市志貴崎町1丁目にあった名古屋鉄道三河線廃駅)である。

歴史

[編集]

三河鉄道は大浜港駅(現・碧南駅)から平坂方面へ路線を延伸する際、当初の計画では玉津浦海水浴場への輸送を考慮した海岸沿いのルートで西尾鉄道港前駅に至る予定であった[1]

一方、棚尾町旭村説もあり)が同時期に三河鉄道に対して駅設置の誘致運動を展開しており、延伸のための用地提供を提言していた。資金繰りが苦しかった三河鉄道はこの提案を受けてルートを変更したが、(予定より手前に設置したとはいえ)大浜港駅から見て南に位置する玉津浦駅と、ほぼ東に位置する三河旭駅などを一本の線路で結んだため、線形がS字状に蛇行する形となってしまった[1]

この線形のため、かつては三河旭駅で上り列車に乗り遅れた場合、3つ先の碧南駅や4つ先の新須磨駅(現:碧南中央駅)まで自転車で移動すれば、碧南駅で交換停車することもあって逃した列車に追いつけたという(三河旭 - 新須磨間の直線距離は約2.1 kmで、信号機などがなかった当時は自転車なら8分で移動できたが、列車は蛇行した3.9 kmの線路を進み、碧南駅で交換待ちを行うため、10 - 11分程度を要した)[2]

年表

[編集]
各駅の位置関係(1977年)
帰属:国土交通省「国土画像情報(カラー空中写真)」
配布元:国土地理院地図・空中写真閲覧サービス

駅構造

[編集]

島式ホーム1面2線で列車交換可能であったが、晩年は1面1線のみになっていた。

配線図

[編集]
三河旭駅 構内配線略図

碧南方面
三河旭駅 構内配線略図
吉良吉田方面
凡例
出典:[7]


利用状況

[編集]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は148人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線田神線美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中325位、 三河線(38駅)中36位であった[8]
  • 『愛知統計年鑑』によると2003年度の乗車人員は1日平均130人であった[9]。2003年度までの1日平均乗車人員は下表の通り。
年度 1日平均
乗車人員
1998年 52 [10]
1999年 47 [11]
2000年 38 [12]
2001年 38 [13]
2002年 41 [14]
2003年 47 [9]

駅周辺

[編集]

隣の駅

[編集]
名古屋鉄道
三河線(廃止区間)
棚尾駅 - 三河旭駅 - 中畑駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b 新實守「三河線列車乗務員の想い出記」『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月、133頁。 
  2. ^ 新實守「三河線列車乗務員の想い出記」『鉄道ピクトリアル』第771巻、電気車研究会、2006年1月、134頁。 
  3. ^ a b 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7 東海、新潮社、2008年、45頁。ISBN 978-4107900258 
  4. ^ 神谷力(編)『三河を走って85年―三河線・挙母線とともに歩んだ郷土の歴史と文化』郷土文化社、2000年、98頁。ISBN 978-4876701292 
  5. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、870頁。 
  6. ^ a b “三河線も一部ワンマンに 名鉄、来月レールバス投入”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1990年6月23日) 
  7. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」
  8. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  9. ^ a b 平成17年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
  10. ^ 平成12年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
  11. ^ 平成13年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
  12. ^ 平成14年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
  13. ^ 平成15年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員
  14. ^ 平成16年度刊愛知県統計年鑑 第10章 運輸,通信 鉄道(JRを除く私鉄)駅別乗車人員

関連項目

[編集]