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上板町

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かみいたちょう ウィキデータを編集
上板町
上板町旗 上板町章
上板町旗 上板町章
1972年1月1日制定[1]
日本の旗 日本
地方 四国地方
都道府県 徳島県
板野郡
市町村コード 36405-3
法人番号 8000020364053 ウィキデータを編集
面積 34.58km2
総人口 10,718[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 310人/km2
隣接自治体 吉野川市阿波市板野郡板野町藍住町名西郡石井町
香川県東かがわ市
町の木 イチョウ
町の花
町のキャラクター かきじぃ[2](2014年3月制定[3]
上板町役場
町長 松田卓男
所在地 771-1392
徳島県板野郡上板町七條字経塚42番地
北緯34度07分17秒 東経134度24分17秒 / 北緯34.12133度 東経134.40486度 / 34.12133; 134.40486座標: 北緯34度07分17秒 東経134度24分17秒 / 北緯34.12133度 東経134.40486度 / 34.12133; 134.40486
外部リンク 公式ウェブサイト

上板町位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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吉野川第十堰

上板町(かみいたちょう)は、徳島県の北東部に位置する町で、板野郡に属する。町のほとんどが、吉野川の北岸に位置する。

堰の改良計画をめぐり世論を二分し住民投票も行われた吉野川の第十堰は、この上板町と対岸の石井町の間にある。産業面では、藍染めの原料となる藍すくもや、高級和菓子などに使われる阿波和三盆糖の産地でもある。

地理

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上板町は徳島県の北東部に位置し、北に阿讃山脈、南に吉野川で挟まれる。町中央を東西に中央構造線が走り、その北側の山地部と南側の平野部を分ける[4]。町の最高峰は、標高691mの大山である。

阿讃山脈を源流とする宮川内谷川泉谷川、大山谷川などの谷川は複数の扇状地を形成し、古くから人が住みついていた[4]。一方でこれらの谷川は平野部で天井川となり、古来よりたびたび氾濫を繰り返してきた[5]

吉野川は四国三郎とも呼ばれ、暴れ川として知られるが、上板町では農地や牧草地を形成する恵みの川と位置付けられている[4]

自然

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隣接している自治体

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歴史

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現在の上板町に相当する地域は、徳島県でもっとも古くから開けた地域であり、阿讃山脈山麓からは、1万年以上前の旧石器時代の石器、縄文土器平安時代銅鐸などが出土する[6]大化の改新による公地公民制による制度により、阿波国では板野郡名方郡など7郡が設置された。名方郡は896年寛平8年)に名西郡名東郡に分離した[7]。板野郡は902年に板東郡と板西郡に分割されたが、1644年に両郡は合併されて元の板野郡に戻った[7]

江戸時代には徳島藩が農業振興に力を入れ、現在の田畑の殆どがこの時代の新田開発によって開拓された。また殖産振興政策により阿波藍阿波和三盆糖の生産が盛んになった[6]1889年明治22年)の町村制施行により、七条村・鍛冶屋原村・引野村・泉谷村が合併して板野郡松島町が、西分村・神宅村・椎本村が合併して同郡大山村が、瀬部村・高瀬村・高磯村・上六条村・下六条村・佐藤塚村・第十新田が合併して名西郡高志村が成立した[6]

2008年し尿処理の中継運搬問題をめぐって続いていた町長派と反町長派の対立が激化。町長の松尾國玄が議会で否決された中継運搬費を盛り込んだ予算案を専決処分したため、町長の解職請求(リコール)運動が行われた。3月23日に行われた住民投票の結果、リコール賛成派が反対派の2倍近い得票を獲得し、町長の松尾は失職した。町長失職に伴う町長選挙が行われ、反町長派で町議会議員の納田伸春が当選し、新町長に就任した。2013年8月、中学校体育館新築工事をめぐり、共謀して建設業者に最低制限価格を漏らした官製談合防止法違反の疑いで町長の納田伸春と前町長リコールの会の会長の梶田道男らが逮捕された[8][9]。同年10月、納田前町長の辞職に伴う町長選挙が行われ、元衆議院議員七条明が当選した[10]

沿革

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地域

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大字

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郵便番号 大字
771-1301 鍛冶屋原(かじやばら)
771-1302 七條
771-1310 泉谷
771-1311 引野
771-1320 神宅
771-1330 西分(にしぶん)
771-1341 第十新田
771-1342 佐藤塚
771-1343 椎本
771-1344 下六條
771-1345 上六條
771-1346 高磯
771-1347 高瀬
771-1350 瀬部

行政・議会

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歴代町長

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氏名 就任 退任 備考
初代 納田徳雄 1955年 1962年
2代 松尾敏夫 1962年 1975年
3代 富永貢 1975年 1986年
4代 吉岡義人 1986年 2006年
5代 松尾國玄 2006年 2008年3月23日 2008年3月23日、リコールを受け辞職
6代 納田伸春 2008年4月27日 2013年 2013年8月28日、官製談合防止法違反の疑いで逮捕[16]
7代 七条明 2013年10月20日 2017年10月19日
8代 松田卓男 2017年10月20日 現職

衆議院

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当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
山口俊一 71 自由民主党 76,879票
中野真由美 50 立憲民主党 43,473票
久保孝之 58 日本共産党 8,851票

経済

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江戸時代から阿波藍阿波和三盆糖の生産が盛んであった。いずれも明治後期に輸入品に押されて衰退したものの、現在に至るまで生産は続けられ、上板町の特産品として知られている[6]

近年では平野部では稲作を初めとし[17]キク[18]、洋ニンジンレタスホウレンソウイチゴなどの花卉や都市近郊型野菜、山間部ではなどの果樹栽培が盛んである。また徳島県最大の酪農地帯でもある[19]2000年平成12年)調査によれば、農家数は1107戸、経営耕地面積は田815ha、畑176ha、農家人口は4859人となっている[18]

商業に関しては2002年調査で、小売商店数131店、その年間販売額約131億円、卸売り商店数11、年間販売額約6億6千万円となっている[20]。町や商工会議所では、特産の藍、和三盆糖に関連した商品開発などによる観光商業振興を図っている[20]

友好都市

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地域

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人口

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上板町と全国の年齢別人口分布(2005年) 上板町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 上板町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
上板町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 11,234人
1975年(昭和50年) 11,676人
1980年(昭和55年) 12,074人
1985年(昭和60年) 12,523人
1990年(平成2年) 12,546人
1995年(平成7年) 12,721人
2000年(平成12年) 12,952人
2005年(平成17年) 13,123人
2010年(平成22年) 12,727人
2015年(平成27年) 12,039人
2020年(令和2年) 11,384人
総務省統計局 国勢調査より


教育

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中学校

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小学校

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交通

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鉄道

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かつては国鉄鍛冶屋原線が通っていたが1972年に廃止された。現在、鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR四国高徳線板野駅

路線バス

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  • 徳島バス
    • 鍛冶屋原線・石井上板線が町中心部の鍛冶屋原を発着し、徳島駅前とを結んでいる。鍛冶屋原線とは板野駅での乗り換えも可能。

道路

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高速道路

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都道府県道

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主要地方道
一般県道

農道

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観光地

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安楽寺
大山寺本堂

公園

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名所

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社寺・史跡

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出身・ゆかりのある人物

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脚注

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  1. ^ 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』小学館、2007年1月、190頁。 NCID BA80122487 
  2. ^ かきじぃ 徳島県上板町」『毎日小学生新聞』毎日新聞、2019年12月26日。2023年6月13日閲覧。
  3. ^ 上板町観光イメージキャラクターが決定しました! - Facebook
  4. ^ a b c 『続 上板町史』p.7
  5. ^ 『上板町史 下巻』p.676
  6. ^ a b c d 『続 上板町史』pp.22f
  7. ^ a b 『上板町史 上巻』p.175
  8. ^ 官製談合の容疑で町長逮捕 徳島・上板町」『47NEWS』(共同通信社)2013年8月28日。オリジナルの2013年8月28日時点におけるアーカイブ。2013年9月2日閲覧。
  9. ^ 現職の上板町長が官製談合防止法違反の疑いで逮捕」『47NEWS』(四国放送)2013年8月28日。オリジナルの2013年8月28日時点におけるアーカイブ。2023年4月25日閲覧。
  10. ^ 上板町長 新人・七条さん 出直し選」『読売新聞』2013年10月21日。オリジナルの2013年10月22日時点におけるアーカイブ。2023年6月13日閲覧。
  11. ^ a b 上板町の概要”. 上板町 (2011年2月21日). 2023年6月13日閲覧。
  12. ^ 『上板町史 上巻』pp.1145-1146
  13. ^ 『上板町史 上巻』pp.1132-1134
  14. ^ 『上板町史 下巻』pp.1025-1026
  15. ^ 『上板町史 下巻』pp.284-285
  16. ^ 官製談合容疑、徳島・上板町の町長逮捕”. スポーツ報知 (2013年8月28日). 2013年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月11日閲覧。
  17. ^ 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 36 徳島、角川書店、1986年12月、834頁。ISBN 9784040013602NCID BN00094881 
  18. ^ a b 『続 上板町史』p.227
  19. ^ 『続 上板町史』p.24
  20. ^ a b 『続 上板町史』p.234f
  21. ^ 乳保神社のイチョウ - 文化遺産オンライン文化庁
  22. ^ 乳保神社のイチョウ - 国指定文化財等データベース(文化庁
  23. ^ 戸田家住宅 主屋 - 文化遺産オンライン文化庁
  24. ^ 戸田家住宅 - 国指定文化財等データベース(文化庁

参考文献

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  • 上板町 編『上板町史』 上巻、上板町、1983年。 NCID BN05879677 
  • 上板町 編『上板町史』 下巻、上板町、1983年。 NCID BN05879677 
  • 上板町 編『続 上板町史』上板町、2006年。 NCID BA79867785 

関連項目

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外部リンク

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