上田秀人
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上田 秀人 | |
---|---|
誕生 |
1959年 大阪府 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
ジャンル | 歴史小説・時代小説 |
主な受賞歴 |
中山義秀文学賞(2010年) 歴史時代作家クラブ賞(2014年) 吉川英治文庫賞(2022年) |
公式サイト | 上田秀人 公式ホームページ|如流水の庵 |
ウィキポータル 文学 |
上田 秀人(うえだ ひでと、1959年[1]4月9日 - )は、日本の小説家。大阪府出身[1]。2013年までは、歯科医を本業とする兼業作家であった[2]。
経歴
[編集]大阪府八尾市に生まれる[2]。大阪歯科大学卒業後、歯科医院を開業[1]。
一念発起し、山村正夫が主催していた小説講座に入門し、小説の書き方を学ぶ。1997年(平成9年)、「身代わり吉右衛門」が第20回小説CLUB新人賞佳作に入選。2001年に刊行した『竜門の衛』で、本格的に小説家としてデビューする。
2009年(平成21年)、宝島社出版の「この文庫書き下ろし時代小説がすごい! 時代小説愛好会が選ぶベストシリーズ20」で「奥右筆秘帳シリーズ」が第1位に選ばれる。
2010年(平成22年)、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞を受賞。
2013年(平成25年)より歯科医院を休業し、作家業に専念している[2]。
2014年(平成26年)、『奥右筆秘帳』シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞のシリーズ賞を受賞。
2022年(令和4年)、『百万石の留守居役』シリーズで第7回吉川英治文庫賞を受賞。
作品リスト
[編集]シリーズもの
[編集]完結
[編集]- 三田村元八郎シリーズ(徳間文庫)
- 竜門の衛 (2001年4月)
- 孤狼剣 (2002年3月)
- 無影剣 (2002年12月)
- 波濤剣 (2003年10月)
- 風雅剣 (2004年10月)
- 蜻蛉剣 (2005年10月)
- 織江緋之介見参シリーズ(徳間文庫)
- 悲恋の太刀 (2004年6月 / 新装版 2015年8月)
- 不忘(わすれじ)の太刀 (2005年6月 / 新装版 2015年9月)
- 孤影の太刀 (2006年6月 / 新装版 2016年1月)
- 散華の太刀 (2006年10月 / 新装版 2016年2月)
- 果断の太刀 (2007年5月 / 新装版 2016年3月)
- 震撼の太刀 (2008年4月 / 新装版 2016年5月)
- 終焉の太刀 (2009年4月 / 新装版 2016年7月)
- 勘定吟味役異聞シリーズ(光文社文庫)
- 破斬 (2005年8月)
- 熾火 (2006年4月)
- 秋霜の撃 (2006年8月)
- 相剋の渦 (2007年1月)
- 地の業火 (2007年7月)
- 暁光の断 (2008年1月)
- 遺恨の譜 (2008年7月)
- 流転の果て (2009年1月)
- 奥右筆秘帳シリーズ(講談社文庫)
- 密封 (2007年9月)
- 国禁 (2008年5月)
- 侵蝕 (2008年12月)
- 継承 (2009年6月)
- 簒奪 (2009年12月)
- 秘闘 (2010年6月)
- 隠密 (2010年12月)
- 刃傷 (2011年6月)
- 召抱 (2011年12月)
- 墨痕 (2012年6月)
- 天下 (2012年12月)
- 決戦 (2013年6月)
- 前夜 奥右筆外伝 (2016年4月)
- 闕所物奉行 裏帳合シリーズ (中公文庫)
- 御免状始末 (2009年11月 / 新装版 2017年8月)
- 蛮社始末 (2010年5月 / 新装版 2017年10月)
- 赤猫始末 (2010年8月 / 新装版 2017年11月)
- 旗本始末 (2011年2月 / 新装版 2017年12月)
- 娘始末 (2011年8月 / 新装版 2018年1月)
- 奉行始末 (2012年2月 / 新装版 2018年3月)
- お髷番承り候シリーズ (徳間文庫)
- 潜謀の影 (2010年10月)
- 奸闘の緒 (2011年4月)
- 血族の澱 (2011年10月)
- 傾国の策 (2012年4月)
- 寵臣の真 (2012年10月)
- 鳴動の徴 (2013年4月)
- 流動の渦 (2013年10月)
- 騒擾の発 (2014年4月)
- 登竜の標 (2014年10月)
- 君臣の想 (2015年4月)
- 御広敷用人 大奥記録シリーズ(光文社文庫)
- 女の陥穽 (2012年5月)
- 化粧の裏 (2012年7月)
- 小袖の陰 (2013年1月)
- 鏡の欠片 (2013年7月)
- 血の扇 (2014年1月)
- 茶会の乱 (2014年7月)
- 操の護り (2015年1月)
- 柳眉の角 (2015年7月)
- 典雅の闇 (2016年1月)
- 情愛の奸 (2016年7月)
- 呪詛の文 (2016年12月)
- 覚悟の紅 (2017年7月)
- 表御番医師診療禄シリーズ (角川文庫)
- 切開 (2013年2月)
- 縫合 (2013年8月)
- 解毒 (2014年2月)
- 悪血 (2014年8月)
- 摘出 (2015年2月)
- 往診 (2015年8月)
- 研鑽 (2016年2月)
- 乱用 (2016年8月)
- 秘薬 (2017年2月)
- 宿痾 (2017年8月)
- 埋伏 (2018年2月)
- 根源 (2018年8月)
- 不治 (2019年2月)
- 町奉行内与力奮闘記シリーズ(幻冬舎文庫)
- 立身の陰 (2015年9月)
- 他人の懐 (2016年3月)
- 権益の侵 (2016年9月)
- 連環の罠 (2017年3月)
- 宣戦の烽 (2017年9月)
- 雌雄の決 (2018年3月)
- 外患の兆 (2018年9月)
- 詭計の理 (2019年3月)
- 破綻の音 (2019年9月)
未完結
[編集]- 目付鷹垣隼人正裏録シリーズ(光文社文庫)
- 神君の遺品 (2009年7月)
- 錯綜の系譜 (2010年2月)
- 斬馬衆お止め記シリーズ(徳間文庫)
- 御盾 (2009年10月 / 新装版 2018年2月)
- 破矛 (2010年04月 / 新装版 2018年2月)
- 妾屋昼兵衛女帳面シリーズ (幻冬舎時代小説文庫)
- 側室顛末 (2011年9月)
- 拝領品次第 (2013年3月)
- 旦那背信 (2012年9月)
- 女城暗闘 (2013年3月)
- 寵妃裏表 (2013年9月)
- 遊郭狂奔 (2014年3月)
- 色里攻防 (2014年9月)
- 閨之陰謀 (2015年3月)
- 百万石の留守居役シリーズ(講談社文庫)
- 波乱 (2013年11月)
- 思惑 (2013年12月)
- 新参 (2014年6月)
- 遺臣 (2014年12月)
- 密約 (2015年6月)
- 使者 (2015年12月)
- 貸借 (2016年6月)
- 参勤 (2016年12月)
- 因果 (2017年6月)
- 忖度 (2017年12月)
- 騒動 (2018年6月)
- 分断 (2018年12月)
- 舌戦 (2019年6月)
- 禁裏付雅帳シリーズ(徳間文庫)
- 政争 (2015年10月)
- 戸惑 (2016年4月)
- 崩落 (2016年10月)
- 策謀 (2017年4月)
- 混乱 (2017年10月)
- 相嵌 (2018年4月)
- 仕掛 (2018年10月)
- 混沌 (2019年4月)
- 続揺 (2019年10月)
- 日雇い浪人生活録シリーズ(ハルキ文庫)
- 金の価値 (2016年5月)
- 金の諍い (2016年11月)
- 金の策謀 (2017年5月)
- 金の権能 (2017年11月)
- 金の邀撃 (2018年5月)
- 金の裏表 (2018年11月)
- 金の記憶 (2019年5月)
- 金の悪夢 (2019年11月)
- 金の色彩 (2020年5月)
- 金の美醜 (2020年11月)
- 辻番奮闘記シリーズ(集英社文庫)
- 危急 (2017年3月)
- 御成 (2018年10月)
- 裏用心棒譚シリーズ (徳間書店)
- 茜の茶碗 (2017年3月)
- 流葉断の太刀 (2019年9月)
- 聡四郎巡検譚シリーズ (光文社文庫)
- 旅発 (2018年1月)
- 検断 (2018年7月)
- 動揺 (2019年1月)
- 抗争 (2019年7月)
- 高家表裏譚シリーズ (角川文庫)
- 跡継 (2020年3月)
- 密使 (2020年9月)
- 結盟 (2021年3月)
- 謁見 (2021年9月)
- 京乱 (2022年3月)
- 陰戦 (2022年11月)
その他
[編集]- 幻影の天守閣 (光文社文庫)
- 幻影の天守閣 (2004年12月)
- 夢幻の天守閣 (2015年12月)
- 黒田官兵衛シリーズ(徳間文庫・前後編)
- 月の武将 黒田官兵衛 (2007年10月)
- 鏡の武将 黒田官兵衛 (2008年10月)
- 孤闘 立花宗茂 (中央公論新社 2009年5月 / 中公文庫 2012年11月)
- 天守信長 我こそ天下なり (講談社 2010年8月)
- 天守信長 (表) 我こそ天下なり (講談社文庫 2013年8月)
- 天守信長 (裏) 天を望むなかれ (講談社文庫 2013年8月)
- 家康の遺策 関東郡代記録に止めず (幻冬舎文庫 2011年2月)
- 軍師の挑戦 上田秀人初期作品集 (講談社文庫 2012年4月)
- 日輪にあらず 軍師黒田官兵衛 (徳間書店 2012年9月 / 徳間文庫 2013年11月)
- 梟の系譜 宇喜多四代 (講談社 2012年11月 / 講談社文庫 2015年11月)
- 鳳雛の夢 (光文社 2014年11月)
- 鳳雛の夢 (上) 独の章(光文社文庫 2017年11月)
- 鳳雛の夢 (中) 眼の章(光文社文庫 2017年11月)
- 鳳雛の夢 (下) 龍の章(光文社文庫 2017年11月)
- 峠道 鷹の見た風景 (徳間書店 2014年3月 / 徳間文庫 2017年2月)
- 大奥騒乱 伊賀者同心手控え (徳間書店 2011年9月 / 徳間文庫 2014年11月)
- 傀儡に非ず (徳間書店 2016年3月 / 徳間文庫 2019年3月)
- 武士の職分 江戸役人物語 (角川文庫 2016年10月)
- 竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末・上 万里波濤編 (講談社 2016年12月 / 講談社文庫 2019年5月)
- 竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末・下 帰郷奔走編 (講談社 2016年12月 / 講談社文庫 2019年5月)
- 奏者番陰記録 遠謀 (文春文庫 2017年9月)
- 翻弄 盛親と秀忠 (中央公論新社 2017年9月 / 中公文庫 2020年11月)
- 妾屋の四季(幻冬舎文庫 2018年3月)
- 本懐 (光文社文庫 2018年5月)
- 維新始末 (中公文庫 2018年7月)
- 本意に非ず (文藝春秋 2019年11月)
- 夢幻 (中央公論新社 2020年12月)
出演
[編集]舞台
[編集]- なにげに文士劇2024 旗揚げ公演『放課後』(2024年11月16日、サンケイホールブリーゼ) - 北条雅 役[3]
脚注
[編集]- ^ a b c 歯科医療経済, p. 25.
- ^ a b c 週刊文春, p. 100.
- ^ “作家16名が学生服に身を包む、なにげに文士劇「放課後」ビジュアル&配役発表”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年8月2日). 2024年8月4日閲覧。
参考文献
[編集]- 「平成24年新春特別企画 2012年に羽ばたく歯科界異能の才人たち」『歯科医療経済』第2巻第1号、医療経済出版、東京都千代田区、2012年1月、22-30頁。
- 「新家の履歴書」『週刊文春』第61巻第46号、文藝春秋、東京都千代田区、12-05、100-103頁。