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歴史時代作家クラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

歴史時代作家クラブ(れきしじだいさっかクラブ)は、日本歴史小説作家、時代小説作家、編集者の親睦団体[1]

概要

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2011年4月に発足[1]。名誉会長兼顧問は津本陽、代表幹事は岳真也だったが、のち藤原緋沙子

発足時の正会員は約80名。歴史・時代小説の隆盛と育成に尽力している[1]。2012年から毎年、歴史時代作家クラブ賞を主催している[2]

2019年5月に組織名を「日本歴史時代作家協会」と改称[3]。代表理事・藤原緋沙子のもと、三田誠広高橋克彦夢枕獏を顧問に迎え新たな一歩を踏み出す。

歴史時代作家クラブ賞

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歴史時代作家クラブ賞は、歴史・時代文学の発展と才能の発掘を目的として創設された[4]。歴史・時代小説作家の会員によるアンケートで候補を選び、文芸評論家らで構成する選考委員会で受賞作が決定される[4]。授賞式は、東京都新宿区の日本出版クラブ会館で開催される[4]。第8回 (2019年度) 以降は主催が日本歴史時代作家協会となり、名称も日本歴史時代作家協会賞に変更された[5]

受賞作一覧

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回(年) 受賞者 受賞作 刊行
第1回
(2012年)
【新人賞】
受賞 野口卓 『軍鶏侍』 2011年2月 祥伝社文庫
【シリーズ賞】
受賞 鳥羽亮
鈴木英治
【作品賞】
受賞 塚本靑史 『煬帝』【上下】 2011年1月 日本経済新聞出版社
諸田玲子 四十八人目の忠臣 2011年10月 毎日新聞社
【実績功労賞】
受賞 山本一力
岳真也
【特別功労賞】
受賞 津本陽
第2回
(2013年)
【新人賞】
受賞 仁志耕一郎 『無名の虎』 2012年11月 朝日新聞出版
『玉兎の望』 2012年11月 講談社
【シリーズ賞】
受賞 藤原緋沙子 隅田川御用帳〉シリーズ 2002年12月 - 廣済堂文庫
【作品賞】
受賞 伊東潤 『義烈千秋 天狗党西へ』 2012年1月 新潮社
帚木蓬生 『日御子』 2012年6月 講談社
【実績功労賞】
受賞 高橋克彦
【特別功労賞】
受賞 北原亞以子
第3回
(2014年)[6]
【新人賞】
受賞 吉来駿作 『火男』 2013年12月 朝日新聞出版
候補 篠原悠希 『天涯の楽土』 2013年8月 角川書店
三吉眞一郎 『翳りの城』 2013年11月 竹書房
中得一美 『嫁の心得』 2013年9月 リンダブックス
篠原景 『柳うら屋奇々怪々譚』 2013年5月 廣済堂モノノケ文庫
【シリーズ賞】
受賞 上田秀人 〈奥右筆秘帳〉シリーズ 2007年9月 - 講談社文庫
平谷美樹 〈風の王国〉シリーズ 2012年4月 - 2013年10月 ハルキ時代小説文庫
【作品賞】
受賞 梓澤要 『捨ててこそ空也』 2013年8月 新潮社
候補 門井慶喜 『シュンスケ!』 2013年3月 角川書店
『かまさん』 2013年5月 祥伝社
澤田瞳子 『日輪の賦』 2013年3月 幻冬舎
犬飼六岐 『騙し絵』 2013年10月 祥伝社
【実績功労賞】
受賞 南原幹雄
第4回
(2015年)
【新人賞】
受賞 木下昌輝 『宇喜多の捨て嫁』 2014年10月 文藝春秋
候補 新城カズマ 『島津戦記』 2014年9月 新潮社
土橋章宏 『幕末まらそん侍』 2014年7月 角川春樹事務所
中島久枝 『日乃出が走る 浜風屋菓子話』 2014年6月 ポプラ文庫
簑輪諒 『うつろ屋軍師』 2014年8月 学研パブリッシング
【シリーズ賞】
受賞 今井絵美子 〈立場茶屋おりき〉シリーズ 2006年11月 - ハルキ時代小説文庫
風野真知雄 〈耳袋秘帖〉シリーズ 2010年1月 - 文春文庫
【作品賞】
受賞 中島京子 『かたづの!』[7] 2014年8月 集英社
宮本昌孝 『乱丸』【上下】 2014年1月 徳間書店
候補 奥山景布子 『太閤の能楽師』 2014年6月 中央公論新社
熊谷敬太郎 『華舫』 2014年10月 NHK出版
吉川永青 『誉れの赤』 2014年6月 講談社
【実績功労賞】
受賞 中村彰彦
第5回
(2016年)[8]
【新人賞】
受賞 片山洋一 『大坂誕生』 2015年3月 朝日新聞出版
松永弘高 『決戦!熊本城
肥後加藤家改易始末』
2015年3月 朝日新聞出版
文庫新人賞 新美健 『明治剣狼伝 西郷暗殺指令』 2015年12月 ハルキ時代小説文庫
候補 霧島兵庫 『甲州赤鬼伝』 2015年9月 学研パブリッシング
志野靖史 『信長の肖像』 2015年12月 朝日新聞出版
【シリーズ賞】
受賞 井川香四郎 〈神楽坂咲花堂〉シリーズ 2005年9月 - 祥伝社文庫
〈もんなか紋三捕物帳〉シリーズ 2005年3月 - 徳間文庫等
辻堂魁 風の市兵衛〉シリーズ 2010年3月 - 祥伝社文庫
【作品賞】
受賞 梶よう子 『ヨイ豊』 2015年10月 講談社
澤田瞳子 『若冲』 2015年4月 文藝春秋
候補 今井絵美子 『綺良のさくら』 2015年8月 角川春樹事務所
西條奈加 『ごんたくれ』 2015年4月 光文社
藤原緋沙子 『番神の梅』 2015年10月 徳間書店
村木嵐 『頂上至極』 2015年10月 幻冬舎
【実績功労賞】
受賞 安部龍太郎
【特別功労賞】
受賞 加賀乙彦
第6回
(2017年)[9]
【新人賞】
受賞 経塚丸雄 『旗本金融道(一) 銭が情けの新次郎』 2016年7月 双葉社
坂井希久子 『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』 2016年6月 ハルキ時代小説文庫
候補 木村忠啓 『慶応三年の水練侍』 2016年12月 朝日新聞出版
橘沙羅 『横濱つんてんらいら』 2016年9月 角川春樹事務所
有馬美季子 『縄のれん福寿 細腕お園美味草紙』 2016年11月 祥伝社文庫
西本雄治 『やっとうの神と新米剣客』 2016年7月 招き猫文庫
【シリーズ賞】
受賞 早見俊 〈居眠り同心 影御用〉シリーズ 2010年3月 - 二見時代小説文庫
〈佃島用心棒日誌〉シリーズ 2015年3月 - 角川文庫等
篠綾子 〈更紗屋おりん雛形帖〉シリーズ 2014年7月 - 文春文庫
【作品賞】
受賞 荒山徹 『白村江』 2016年12月 PHP研究所
候補 門井慶喜 『家康、江戸を建てる』 2016年2月 祥伝社
木下昌輝 『戦国24時 さいごの刻』 2016年9月 光文社
熊谷敬太郎 『吼えよ 江戸象』 2016年2月 NHK出版
好村兼一 『いのち買うてくれ』 2016年5月 徳間書店
【特別功労賞】
受賞 北方謙三 大水滸伝」シリーズ 1999年 -2015年 集英社
第7回
(2018年)[10]
【新人賞】
受賞 武川佑 『虎の牙』 2017年10月 講談社
候補 泉ゆたか 『お師匠さま、整いました!』 2017年1月 講談社
佐藤巖太郎 『会津執権の栄誉』 2017年4月 文藝春秋
谷治宇 『さなとりょう』 2017年3月 太田出版
【文庫書下ろし新人賞】
受賞 今村翔吾 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』 2017年3月 祥伝社/祥伝社文庫
候補 三好昌子 『京の縁結び 縁見屋の娘』 2017年3月 宝島社/宝島社文庫
さとみ桜 『明治あやかし新聞 怠惰な記者の裏稼業』 2017年3月 KADOKAWA/メディアワークス文庫
【シリーズ賞】
受賞 千野隆司 《おれは一万石》シリーズ 2017年9月~ 双葉社/双葉文庫
《長谷川平蔵人足寄場》シリーズ 2016年10月~ 小学館/小学館文庫
中島要 《着物始末暦》シリーズ 2012年11月~ 角川春樹事務所/ハルキ文庫時代小説文庫
【作品賞】
受賞 浮穴みみ 『鳳凰の船』 2017年8月 双葉社
谷津矢車 『おもちゃ絵芳藤』 2017年4月 文藝春秋
候補 天野純希 『燕雀の夢』 2017年2月 KADOKAWA
武内涼 『駒姫 三条河原異聞』 2017年1月 新潮社
簑輪諒 『最低の軍師』 2017年9月 祥伝社/祥伝社文庫
【特別功労賞】
受賞 林真理子 『西郷どん!』 2017年11月 KADOKAWA刊(上製版 前編・後編)(並製版 上・中・下)

歴代選考委員

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  • 秋山駿(第1回 - 2回)
  • 雨宮由希夫(第3回 - )
  • 加藤淳(第1回 - )
  • 菊池仁(第1回 - )
  • 末國善己(第1回 - 3回)
  • 細谷正充(第1回 - )
  • 三田誠広(第3回 - )
  • 森川雅美(第1回 - )
  • 與坂則之(第1回 - 2回)

脚注

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出典

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関連項目

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外部リンク

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