中村祐紀
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選手情報 | ||||
フルネーム | ナカムラ ユウキ | |||
国籍 | 日本 | |||
競技 | 陸上競技 | |||
種目 | 中距離走・長距離走・マラソン | |||
所属 | 住友電工 | |||
大学 | 青山学院大学・国際政治経済学部卒業 | |||
生年月日 | 1995年7月24日(29歳) | |||
生誕地 | 大阪府東大阪市 | |||
身長 | 165cm | |||
体重 | 56kg | |||
自己ベスト | ||||
1500m | 3分48秒76(2013年) | |||
5000m | 13分52秒29(2016年) | |||
10000m | 28分34秒66(2015年) | |||
ハーフマラソン | 1時間2分35秒(2016年) | |||
マラソン | 2時間08分29秒(2022年) | |||
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中村 祐紀(なかむら ゆうき、1995年7月24日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は中距離・長距離走・マラソン。大阪府東大阪市出身。東大阪市立石切中学校、大阪桐蔭高等学校[1]、青山学院大学国際政治経済学部国際経済学科卒業、住友電工陸上競技部所属[2]。
身長165cm、体重56kg。実弟は同じく青山学院大学陸上競技部出身で、大阪ガス陸上部所属の中村友哉[3]。
経歴
[編集]高校時代まで
[編集]- 東大阪市立石切中学校1年から陸上を始める。
- 全日本中学校陸上競技選手権大会で800mに出場するも予選落ち。
- 大阪桐蔭高校3年時の全国高校総体2013・陸上1500mで2位に入り、大阪府の高校記録(当時:3分48秒76)を樹立した。
- 2013年11月の全国高校駅伝大阪府予選では3区で区間賞を獲得し大阪桐蔭高校を初優勝に導く[4]。この大会では2区を務めた友哉との兄弟リレーも果たしている。第64回全国高校駅伝では1区区間6位(チーム総合22位)の成績を残した(友哉も出場し7区区間5位)[5]。
大学時代
[編集]- 2014年に青山学院大学に進学。1年時は学生三大駅伝全てにメンバー入りを果たすも、補欠に留まる。
- 2年時の第27回出雲駅伝では2区区間4位。2016年の第92回箱根駅伝では9区区間7位に留まったが、チームは2位以下に大差をつけ箱根駅伝連覇を果たす。
- 3年時は夏に大腿部を痛め出雲駅伝には出場できなかったが、第48回全日本大学駅伝では7区区間5位でアンカー一色恭志の逆転優勝に繋いだ。第93回箱根駅伝では当初10区にエントリーされたものの、当日安藤悠哉主将に交代となった。
- 2017年2月26日、初マラソンとなる東京マラソンに出場。2時間12分台の記録で全体18位(日本人8位・学生1位)の成績を残した。中村自身は2時間15分台を当初の目標としていたが、これを上回る快走を見せた。
- 4年時の第49回全日本大学駅伝では1区を任されるが集団のハイペースについて行けず7.5km付近で集団から脱落。トップ東洋大学と1分22秒差の10位(区間11位)と大きく出遅れチームも総合3位に終わり、第94回箱根駅伝は16人のエントリーメンバーに入ることも叶わなかった。
社会人以降
[編集]- 2018年4月、住友電工へ入社。ニューイヤー駅伝には入社初年度の第63回大会から3年連続出場。
- 約3年振りのマラソン挑戦と成る、2020年2月2日の第69回別府大分毎日マラソンでは、自己記録を丁度1分更新する2時間11分台で総合11位(日本人7位)となった。
- 2021年2月28日、最後の大会(翌年から大阪マラソンと合併)となった第76回びわ湖毎日マラソンでは総合49位(日本人47位)に終わるも、自己記録を1分以上更新の2時間10分台でフィニッシュ。
- 2022年12月4日の第53回防府読売マラソンに出走。過去同大会4度覇者の川内優輝が早々15Km過ぎで脱落するも、中村は終始先頭グループに待機。レース後半の33Km付近で中村一人だけ集団から抜け出すと、他男子選手は誰もついていけずそのまま独走へ。結果自己記録を2分以上更新し、初めてのサブ10(2時間10分未満)をマークする2時間8分台の記録で、フルマラソン初優勝を達成[6]。さらに、2024年パリオリンピック選考会の2023年MGC出場権(同年秋開催予定)も獲得した[7][8]。
- 2023年10月15日のMGC本番レースに出場するも、序盤の5Km過ぎで2位争いの集団から完全脱落してしまい、結局52位に終わった[9][10]。
人物
[編集]- 趣味は絵を描くことで、自身のTwitter上に描いたイラストを載せることがある。小学生のときの将来の夢は画家であった。
- 2016年4月9日にTBS系列で生放送された『オールスター感謝祭'16春』のイベント企画「赤坂5丁目ミニ駅伝」に1学年上の一色恭志、同級生の下田裕太・田村和希と共に青山学院大学陸上競技部チームとして参加したが、上田竜也(KAT-TUN)・小島よしお・ワッキー(ペナルティ)・森渉・宮沢氷魚・なかやまきんに君・ハリー杉山・佐野岳の芸能界最速チームに敗北した。
- 青山学院大学陸上部員の中では、特に1学年上の一色恭志と仲が良く、一色のTwitterで度々ネタにされるほどであった。
戦績
[編集]主な戦績
[編集]年 | 大会 | 種目(区間) | 順位 | 記録 | 備考 |
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2013年 | 第18回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 4区(5.0km) | 5位 | 14分40秒 | 大阪府チーム総合15位 |
2013年 | 全国高校総体2013 | 1500m決勝 | 2位 | 3分48秒76[11] | 自己ベスト・当時大阪府高校記録 |
2013年 | 第64回大阪府高等学校駅伝兼全国高校駅伝競走大会予選会 | 3区(8.1075km) | 1位 | 24分50秒 | 大阪桐蔭高校チーム総合初優勝 |
2013年 | 第64回全国高等学校駅伝競走大会 | 1区(10.0km) | 6位 | 29分49秒 | 大阪桐蔭高校チーム総合22位 |
2014年 | 第19回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 1区(7.0km) | 7位 | 20分17秒 | 大阪府チーム総合13位 |
2014年 | 第93回関東学生陸上競技対校選手権大会 | 1500m | 5位 | 3分53秒18 | |
2014年 | 第9回世田谷246ハーフマラソン | ハーフマラソン | 7位 | 1時間4分38秒 | |
2015年 | 第42回高根沢町元気あっぷハーフマラソン | ハーフマラソン | 2位 | 1時間4分2秒 | |
2015年 | 第37回神奈川マラソン | ハーフマラソン | 6位 | 1時間4分33秒 | |
2015年 | 第94回関東学生陸上競技対校選手権大会 | 10000m | 6位 | 29分30秒48 | |
2015年 | 日本学生陸上競技個人選手権大会 | 5000m | 優勝 | 14分4秒22 | |
2015年 | 第10回世田谷246ハーフマラソン | ハーフマラソン | 優勝 | 1時間3分28秒 | |
2016年 | 第21回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 | 3区(8.5km) | 45位 | 25分45秒 | 大阪府チーム総合21位 |
2016年 | 第70回香川丸亀国際ハーフマラソン | ハーフマラソン | 20位 | 1時間2分35秒 | 自己ベスト |
2016年 | 第99回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走 | 12km | 16位 | 37分14秒 | |
2016年 | 第19回日本学生ハーフマラソン選手権大会 | ハーフマラソン | 8位 | 1時間3分22秒 | 立川シティハーフマラソン・学生の部 |
2016年 | 第95回関東学生陸上競技対校選手権大会 | 10000m | 25位 | 30分9秒41 | |
2016年 | 日本学生陸上競技個人選手権大会 | 5000m | 12位 | 14分18秒42 | |
2016年 | Scholten Awater Zevenheuvelenloop Nijimegan(オランダ・ナイメーヘン) | 15km | 14位 | 46分9秒 | |
2017年 | 第39回神奈川マラソン | ハーフマラソン | 11位 | 1時間3分10秒 | |
2017年 | 第96回関東学生陸上競技対校選手権大会 | 1500m | 6位 | 3分53秒86 |
大学駅伝戦績
[編集]学年(年度) | 出雲駅伝 | 全日本大学駅伝 | 箱根駅伝 |
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1年生(2014年度) | 第46回 ー - ー 出走なし | 第91回 ー - ー 出走なし | |
2年生(2015年度) | 第27回 - 2区 区間4位 - 16分08秒 (歴代7位) |
第47回 ー - ー 出走なし | 第92回 - 9区 区間7位 - 1時間11分23秒 |
3年生(2016年度) | 第28回 ー - ー 出走なし | 第48回 - 7区 区間5位 - 35分17秒 |
第93回 ー - ー 出走なし |
4年生(2017年度) | 第29回 ー - ー 出走なし | 第49回 - 1区 区間11位 - 44分46秒 |
第94回 ー - ー 出走なし |
マラソン成績
[編集]年月 | 大会 | 順位 | 記録 | 備考 |
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2017年 2月 | 東京マラソン | 18位 | 2時間12分58秒 | 初マラソン、日本人8位・学生1位 |
2020年 2月 | 第69回別府大分毎日マラソン | 11位 | 2時間11分58秒 | 自己記録 |
2021年 2月 | 第76回びわ湖毎日マラソン | 49位 | 2時間10分47秒 | 自己記録 |
2021年12月 | 第75回福岡国際マラソン | 39位 | 2時間18分35秒 | |
2022年 3月 | 東京マラソン2021 | 89位 | 2時間20分33秒 | |
2022年12月 | 第53回防府読売マラソン | 優勝 | 2時間08分29秒 | 自己記録・マラソン初優勝・2023年MGC出場権獲得 |
2023年10月 | マラソングランドチャンピオンシップ | 52位 | 2時間21分35秒 | パリオリンピックマラソン日本代表選考会 |
自己記録
[編集]- 1500m・・・3分48秒76(2013年7月31日 第66回全国高校総体)
- 5000m・・・13分52秒29(2016年4月2日 第1回世田谷長距離競技会)
- 10000m・・・28分34秒66(2015年11月21日 10000m記録挑戦競技会)
- ハーフマラソン・・・1時間2分35秒(2016年2月7日 香川丸亀国際ハーフマラソン)
- マラソン・・・2時間08分29秒(2022年12月4日 第53回防府読売マラソン)
脚注
[編集]- ^ スポーツ報知 箱根駅伝選手名鑑 青山学院大学・2017年8月4日閲覧
- ^ 住友電工陸上競技部 Webサイト
- ^ 選手紹介・長距離(中村友哉)大阪ガス陸上競技部
- ^ “第64回大阪高校駅伝兼全国高等駅伝大阪予選会”. 2021年8月26日閲覧。
- ^ “2013(平成25)年・第64回男子大会記録”. 2021年8月26日閲覧。
- ^ [防府読売マラソン、住友電工・中村祐紀が初優勝…33キロ付近で抜け出し 読売新聞オンライン・2022年12月4日掲載
- ^ 防府読売マラソン、中村祐紀が初優勝 川内優輝は17位 日本経済新聞・2022年12月4日掲載
- ^ 中村祐紀 防府読売マラソン2時間8分29秒で初V MGC出場権獲得 スポニチ・2022年12月5日掲載
- ^ マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)兼パリ2024オリンピック競技大会・RESULTS
- ^ 【速報】マラソングランドチャンピオンシップ2023男子(スポーツナビ)
- ^ 平成全国高等学校25年度総合体育大会・男子一覧表
外部リンク
[編集]- 中村 祐紀|陸上競技部Webサイト|住友電気工業株式会社
- 中村祐紀 (@yuuki1405) - X(旧Twitter)