池田市立五月山動物園
池田市立五月山動物園 Satsukiyama Zoo | |
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施設情報 | |
正式名称 | 池田市立五月山動物園 |
所有者 | 池田市 |
管理運営 | 五月山パークマネジメント共同企業体[1](池田みどりスポーツ財団[2])[3] |
面積 | 約 4,500 m2 |
主な飼育動物 | ウォンバット・ワラビー・アルパカ・エミューなど |
開園 | 1957年(昭和32年)4月 |
所在地 |
〒563-0051 大阪府池田市綾羽2丁目5-33[4] |
位置 | 北緯34度49分50.1秒 東経135度25分30.8秒 / 北緯34.830583度 東経135.425222度座標: 北緯34度49分50.1秒 東経135度25分30.8秒 / 北緯34.830583度 東経135.425222度 |
アクセス | 阪急電鉄 宝塚本線 池田駅 |
加盟 | 日本動物園水族館協会 |
公式サイト | 五月山動物園 |
池田市立五月山動物園(いけだしりつ さつきやまどうぶつえん)は、大阪府池田市の五月山公園にある動物園。1957年(昭和32年)[5]4月に開園した[6]。
五月山山麓に立地している。広さおよそ3000平方メートル[5][7]、敷地面積約4500平方メートルで[8]、日本動物園水族館協会に加盟している動物園としては鯖江市西山動物園に次いで日本で2番目に小さい動物園である[9]。
歴史
[編集]1949年(昭和24年)より五月山公園としての整備が開始され[10]、1957年(昭和32年)、動物園の施設整備に伴い、宮城県の金華山より動物(シカ[11])を移入して開園[7]。1967年(昭和42年)、池田市とオーストラリア・タスマニア州のローンセストン市の姉妹都市提携を記念して、ローンセストン市からアカクビワラビー(ベネットワラビー)が寄贈される。また、1970年(昭和45年)、日本万国博覧会のため披露されたヒツジ(黒羊)2頭、ワラビーなど全7頭が、都市提携の親善使節としてオーストラリアより寄託される[7]。
1990年(平成2年)5月、池田市とローンセストン市の姉妹都市提携25周年を記念して、ローンセストン市から、ワイン、ワンダー、ティアの3頭のウォンバットが寄贈される[12][13]。1992年(平成4年)[14]、ワイン(雄)とワンダー(雌)の間にサツキが生まれる[15][16]。これはオーストラリア国外で初めてのウォンバットの繁殖であった[12]。続く1993年(平成5年)にはサクラが生まれる[17]。同年、日本動物園水族館協会より繁殖表彰を受賞する[18]。
2000年(平成12年)10月、エミューのほか、マーラ、ウサギ、モルモットなどの飼育が始まり、ふれあい広場が設けられる[7]。2003年(平成15年)12月に、ウォンバットのティア(雌)が14歳で死亡し、2005年(平成17年)8月、サクラ(雌)も11歳で死亡する[19]。2007年(平成19年)11月、ローンセストン市により、雄と雌のウォンバット2頭が来園し[19]、フク(雄)とアヤハ(雌)と名付けられる[17]。同年、ケヅメリクガメの飼育が始まる[20]。2009年(平成21年)4月、「ウォンバットてれび」にて園内のウォンバットのライブ映像の公開が開始される[21]。翌2010年(平成22年)5月、アヤハが5歳で急死[22]。2011年(平成23年)12月には、サツキ(雌)が19歳で死亡する[23]。
2009年(平成21年)10月上旬、死亡した2歳のニホンジカ(ホンシュウジカ)が結核に感染していた疑いがあるとして、1週間余り臨時休園した[24]。休園中、残ったシカの検査を行った結果、5頭が発症していないものの感染していることが判明し、殺処分された。また、翌2010年(平成22年)1月にも4歳の1頭が死亡し、全18頭のうち12頭の感染が認められたことから、全頭処分された[11]。
2010年(平成22年)、イリュージョニストの引田天功によって、アルパカのオークン(雄)とプリン(雌)が寄贈され[25]、那須アルパカ牧場より来園[26]。2014年(平成26年)12月には、オークンとプリンの間にケークンが生まれたが、翌2015年(平成27年)2月末に亡くなる[25]。
2012年(平成24年)1月、30年余りにわたって飼育されたカニクイザル(雄)のサチ[27]、アカゲザル(雌)のフクがともに死亡する[28]。同年9月、園内展示室「アップル(アイ)ランド」が開設される[29]。2014年(平成26年)3月末、五月山公園の改修に伴い、動物園南西側の敷地1590平方メートルがふれあい動物園(「五月山ふれあい動物園〈森のパレット〉」[30])として整備されるとともに[31]、同月、五月山動物園の入場ゲートが新たに寄贈される[32]。
2017年(平成29年)2-3月、ウォンバット舎とワラビー舎が改修される[33]。同年10月、ローンセストン市との姉妹都市提携50周年を記念して[17]、タスマニア州の動物園から3頭のウォンバットが贈られ、それぞれマル、コウ、ユキと名付けられる[34][35]。同年11月下旬、雌のウォンバット、ワンダーが28歳で死亡する[35]。2018年(平成30年)8月8日から10月1日にかけて、ウォンバットをモチーフにしたゆるキャラの名前の公募が行われ、応募総数196件の中から、11月10日、「ウォンちゃん」に決まる[36][37][38]。2019年(令和元年)12月21日、雌のウォンバット、マルが3歳(4歳〈2015年12月生まれ〉[39])で死亡する[34][40]。2020年(令和2年)1月、オーストラリア森林火災で野生動物に被害がおよんでいることを受けて、支援のための募金箱が設置された[41]。
2021年(令和3年)1月、ウォンバットのワインが32歳を迎え、オーストラリアの動物園で2017年まで生きたウォンバット最高齢と並ぶ[8]。2022年(令和4年)1月には33歳となり最高齢を更新し、同年2月、ギネス世界記録に認定された[42]。同年11月、アカクビワラビーのチョコ(雌)とミント(雌)の姉妹およびミチト(雄)の3頭が天王寺動物園より来園し[43]、全8頭になる[44]。翌2023年(令和5年)2月27日、ミントの子の誕生が確認される[45]。同年12月13日、ウォンバットのコウ(雄)が7歳で死亡した[46]。
2024年(令和6年)4月19日、大阪府池田市が、当動物園で暮らすウォンバットの魅力を広めてもらおうと、乃木坂46の与田祐希を「池田市ウォンバット応援大使」に任命した[47]。
施設
[編集]- 無料
- 餌やり 約300円
- 休園日
- 毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)[7]
主な飼育動物
[編集]動物園を舞台にした作品
[編集]- 絵本『さつきやま ウォンバット物語』川田敦子(池田市公共施設管理公社)2007年
交通アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ “指定管理者制度導入施設一覧” (PDF). 池田市 (2021年4月1日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ “財団について”. 池田みどりスポーツ財団. 2022年2月27日閲覧。
- ^ “五月山緑地都市緑化植物園 池田市緑のセンター: 指定管理者 五月山パークマネジメント共同企業体”. 2022年3月1日閲覧。
- ^ “五月山動物園”. Dokkaエンタープライズ. 2019年12月28日閲覧。
- ^ a b “五月山動物園”. 池田市観光協会. 2019年11月30日閲覧。
- ^ “1950年~”. 池田市の概要. 池田市 (2021年2月1日). 2022年4月8日閲覧。
- ^ a b c d e f “五月山動物園について”. 五月山動物園. 2020年7月5日閲覧。
- ^ a b 田村広済 (2021年1月19日). “珍獣ウォンバットの飼育、大阪・池田で世界的実績”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社) 2022年3月1日閲覧。
- ^ “世界1ハートのある動物園へ 五月山・アルパカの右目注目”. マチゴト・豊中池田ニュース. (2012年2月28日) 2020年7月5日閲覧。
- ^ “五月山動物園”. 池田市立図書館. 2022年3月1日閲覧。
- ^ a b “シカ全頭を安楽死へ 大阪・池田市”. 産経新聞 (産業経済新聞社). (2010年1月23日)
- ^ a b “マル みんなの心の中に”. 池田市観光協会 (2019年12月27日). 2019年12月28日閲覧。
- ^ “長寿 30歳ウォンバット”. 読売新聞. (2019年1月24日) 2019年12月28日閲覧。
- ^ “五月山動物園”. 大新社. 2019年12月28日閲覧。
- ^ 「親善大使ウォンバットは今」(PDF)『広報いけだ』第808号、池田市、1994年4月1日、8-9頁、2022年3月1日閲覧。
- ^ 「いけだのマスコット ウォンバット」(PDF)『広報いけだ』第808号、池田市、2006年7月1日、16頁、2022年3月1日閲覧。
- ^ a b c 「特集: 池田市とウォンバット」(PDF)『広報いけだ』、池田市、2017年11月、2-3頁、2022年3月1日閲覧。
- ^ “繁殖表彰受賞動物一覧(平成29年度受賞分まで)”. 日本動物園水族館協会. 2019年12月28日閲覧。
- ^ a b 「ようこそ池田へ ニューウォンバット」(PDF)『広報いけだ』、池田市、2007年12月1日、2-3頁、2022年3月1日閲覧。
- ^ 「ケヅメリクガメ(リクガメ科)」(PDF)『広報いけだ』第1053号、池田市、2008年8月1日、2022年3月1日閲覧。
- ^ “五月山動物園ライブカメラ ウォンバットてれび WOMBAT TV”. 池田市. 2020年9月14日閲覧。
- ^ “ウォンバット「あやは」、早すぎる死”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2010年5月7日)
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- ^ “大阪府五月山動物園でシカに結核の疑い”. 日刊スポーツ. 共同通信社. (2009年10月9日)
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- ^ “五月山動物園に展示ギャラリーを開設”. マチゴト・豊中池田ニュース. (2012年9月26日) 2022年3月1日閲覧。
- ^ “五月山ふれあい動物園(森のパレット)”. 池田市 (2021年2月1日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ “池田・五月山が大変身! ふれあい動物園や忍者のとりでオープン”. マチゴト・豊中池田ニュース. (2014年3月25日) 2022年3月1日閲覧。
- ^ “池田ロータリークラブ小史”. 池田ロータリークラブ (2021年2月1日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ “2017-01-29 五月山動物園ウォンバット舎改修工事のお知らせ”. 五月山動物園. 五月山動物園について. 2022年3月1日閲覧。
- ^ a b “2019-12-23 五月山動物園の人気者ウォンバットの「マル」が永眠しました。”. 五月山動物園 (2019年12月23日). 2019年12月28日閲覧。
- ^ a b 永井啓吾 (2017年12月5日). “大阪)ウォンバット3頭が仲間入り 池田・五月山動物園”. 朝日新聞 2019年12月28日閲覧。
- ^ “「地上のコアラ」キャラの名前は「ウォンちゃん」”. 産経新聞. (2018年11月16日) 2020年7月18日閲覧。
- ^ “「ウォンちゃん」に決まりましたー♪”. 池田市観光協会. 2019年11月30日閲覧。
- ^ “愛称が決定「ウォンちゃん」”. シティライフニュース. (2019年2月) 2020年7月18日閲覧。
- ^ 展示資料「五月山動物園ウォンバット年表」
- ^ “動物園のウォンバット死ぬ 大阪・池田、国内で6匹に”. 産経新聞. (2019年12月23日) 2019年12月28日閲覧。
- ^ “豪の森林火災で 動物園に募金箱”. 日本放送協会. (2020年1月26日) 2020年1月26日閲覧。
- ^ “飼育の世界最高齢ウォンバット ワイン33歳 ギネス認定 池田・五月山動物園 /大阪”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2022年2月17日) 2022年3月1日閲覧。
- ^ “アカクビワラビーが出園します”. 天王寺動物園. 2023年4月2日閲覧。
- ^ 『五月山通信 1・2・3月号』(PDF)五月山パークマネジメント共同企業体、2023年1月 。2023年4月2日閲覧。
- ^ “ご報告”. Twitter. 五月山動物園[公式] (2023年2月28日). 2023年4月2日閲覧。
- ^ “五月山動物園の人気者ウォンバットの「コウ」が永眠しました。”. 五月山動物園 (2023年12月14日). 2024年2月4日閲覧。
- ^ “乃木坂46与田祐希さん、ウォンバット応援大使に 五月山動物園”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2024年4月19日) 2024年4月19日閲覧。
- ^ “ふれあい広場”. 五月山動物園. 2022年3月1日閲覧。
- ^ a b “五月山動物園”. ZOO CAN. 2022年3月1日閲覧。
- ^ “交通アクセス”. 五月山動物園. 2022年3月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 五月山動物園【公式】 (@satsukiyama_zoo) - X(旧Twitter)
- 五月山動物園 (@satsukiyama_zoo_wombat) - Instagram
- 【公式】五月山動物園 ウォンバットてれび - YouTubeチャンネル
- 五月山動物園, 池田市観光協会