コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

昭和新山熊牧場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
昭和新山熊牧場
施設情報
専門分野 動物園(クマ牧場)
所有者 株式会社昭和新山熊牧場[1](1969年6月設立)[2]
頭数 およそ70頭
開園 1969年
所在地 052-0102
北海道有珠郡壮瞥町昭和新山183[1]
アクセス 洞爺湖から車で約10分、洞爺駅から車で約30分[3]
公式サイト kumakuma.co.jp
テンプレートを表示
牧場内(1月)

昭和新山熊牧場(しょうわしんざんくまぼくじょう)は、北海道有珠郡壮瞥町昭和新山にあるクマの動物園(観光牧場テーマパーク)。近距離からの観察のために「人のおり」がある。入園者が給餌ができる。

施設

[編集]
  • 施設には、大牧場、こぐまの幼稚園、くまのアパート、若くま牧場3つ、そしてあらいぐま牧場がある。大牧場に「人の檻」(おり)(特別観察室)があり[4]、格子がついたガラス越しにヒグマを観察できる[4]。人の檻には通気口があるため、クマの息が聞こえる[4]
  • 来園者の餌あげ体験用にクッキーがあるが、時期によりリンゴ丸ごと1個もある[4]。器用なヒグマはりんご丸ごと1個でも口で捕える[4]。りんごは地元「壮瞥町」産で、園は冬の分まで備蓄する[4]
  • 飼育総数はおよそ70頭と説明される[1]。ゴールデンウィーク頃に仔熊のミルクタイムが行われる[1]
  • 2011年8月に「あらいぐま牧場」はリニューアルされた[5]。あらいぐま牧場には大型の回し車が設置されている[6][7][8]

馬油

[編集]

園内では「馬油」(ばあゆ)を扱う[9]。馬油とは“ガマの油”と同じく様々な薬効を信じられている民間薬であり[10][11]、ハンドクリームなどに加工されている。

※他、営業時間・料金などの営業詳細は外部リンクを参照されたい。

エゾヒグマ

[編集]

リリー

[編集]

「リリー」(メス,2003年産まれ,体長約2m,体重約350kg)は園のアイドル。“おなかを叩いてアピールするクマ”[12]として、この園の四コマ漫画「ゴンタ通信」にも取り上げられる[13]。この仕草は2008年ごろから観察された[14]が、小学校の児童がテレビ局に投稿し、テレビ朝日の「ナニコレ珍百景」(2009年11月18日放送)に取り上げられ[15]、さらに日本テレビの「DON!」(2010年8月5日放送)にも取り上げられ、日本国外からも来園者がきた[14]

園の出来事

[編集]

テレビ放送

[編集]
洞爺湖不思議絵巻

洞爺湖温泉の「洞爺湖不思議絵巻」に書かれた謎の中に『昭和新山熊牧場の入口にある熊のはく製は、土産物の木彫り職人が“のみ”1本で倒した熊のはく製』というものがあり[16][17]、NHKレポーターが取材に来て[18]、2010年4月8日放送のNHKあさイチ『いってみたい洞爺湖!旬旅10』というテーマで取り上げられた。

旅番組

テレビ東京土曜スペシャル」の『お得で豪華な冬の旅 素泊まり歓迎の名旅館』(2009年1月31日放送)で、園が取り上げられた[19][20]。リポーターは森本レオモンキッキー。2人はヒグマにりんごの餌をあげて、熊との触れ合いを楽しんだ[21]。再放送は2009年2月13日だった。

エピソード

[編集]
ゴンタ通信

公式ホームページ上に四コマ漫画「熊牧場のゴンタ通信」[22][23][24]が2008年から[25]連載され[1]、2012年8月現在、50回目となっている[26]。登場人物は、主人公ゴンタ、飼育員のヤマ、ゴンタの母(1-3回、19回)、所長(時々)、リリーおばさん(18回)など。ゴンタ以外のヒグマは色分けされている。19回目のゴンタの弟たちは三つ子となっている[27]。また、ゴンタの塗り絵(PDF)が公式ホームページ上にある[28]

有珠山噴火(2001年)

2001年3月、有珠山が噴火したことに伴い、園関係者にも避難指示が出されたが、ヒグマを心配した警察職員や園関係者が特別の許可を得て、1日1回水と食料をクマ牧場に運び入れ、ヒグマに給餌をした[29]。危機管理策について北海道庁内で話し合われた[29]。園は4月29日に営業を再開した[30]

どんぐり

2010年にクマが大好きなドングリが園に送られ、仔熊に与えられた[31]

コマーシャル

2種あるが、いずれのTVコマーシャルも子供が使用されている[32][33]

クマのしぐさ

[編集]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 昭和新山熊牧場公式ホームページ
  2. ^ キャリアインデックス株式会社インディビジョン,2012年9月17日閲覧。
  3. ^ 昭和新山くま牧場へのアクセス
  4. ^ a b c d e f 北海道観光なら昭和新山熊牧場 - 園内のご案内2012年9月17日閲覧。
  5. ^ あらいぐま牧場リニューアルの件2011-08-03 (水) 15:12
  6. ^ 熊牧場 あらいぐま牧場スタッフブログ2011-08-03 15:12
  7. ^ 熊牧場のゴンタ通信39回
  8. ^ 熊牧場のゴンタ通信40回
  9. ^ 売店情報 馬湯昭和新山熊牧場スタッフブログ2010-03-11 (木) 15:06
  10. ^ 馬湯研究者の馬湯の紹介
  11. ^ 馬湯の歴史株式会社薬師堂
  12. ^ リリーちゃん☆昭和新山熊牧場スタッフブログ,2010年3月19日
  13. ^ 「熊牧場のゴンタ通信」第18回リリーの腹包みの回
  14. ^ a b 北海道のスゲェとこ・第5位『今いくよくるよのモノマネをするクマ』(引用)「昭和新山クマ牧場にいるリリーというメスの熊が、「腹叩き」の真似をする。(中略)リリーちゃんが、この芸をやるようになったのは2年ほど前。それ以前は他の芸達者なクマ達に埋もれ、あまりアピールもせず、後の方によくいたリリーちゃん。それが、この芸をやるようになった今では、クマ牧場の不動のエースに。今では、日本全国だけでなく海外からもリリーちゃんを見に来るお客さんがいるほど。」DON! - 日テレ「DON! 」公式サイトです,2010/08/05放送11:55~13:55,U字工事のニッポン勝手にランキング <北海道>
  15. ^ 【珍百景No.446】「おじさんのようなクマ」北海道有珠郡壮瞥町(引用)「見物客がエサを見せると自分の下っ腹を叩いておねだりする熊がいた!この仕草をするのは、「昭和新山熊牧場」にいるエゾヒグマのリリーちゃん(メス・7歳)。」ナニコレ珍百景,テレビ朝日,2009年11月18日放送19:00〜19:54
  16. ^ 洞爺湖不思議絵巻江戸時代風 (PDF)
  17. ^ 洞爺湖不思議絵巻 - 洞爺湖温泉観光協会2009-06-04 14:55:09
  18. ^ 地域情報 Archive NKHあさイチで紹介されました昭和新山熊牧場スタッフブログ,2010年4月8日
  19. ^ 「お得で豪華な冬の旅 素泊まり歓迎の名旅館」ロケ先一覧19:00~20:54
  20. ^ 「お得で豪華な冬の旅 素泊まり歓迎の名旅館」番組内容19:00~20:54
  21. ^ 「お得で豪華な冬の旅 素泊まり歓迎の名旅館」kakaku.comの番組進行案内
  22. ^ 漫画「熊牧場のゴンタ通信」バックナンバー
  23. ^ 熊牧場のゴンタ通信 第1回 ゴンタ誕生!前編
  24. ^ 熊牧場のゴンタ通信 第2回 ゴンタ誕生!後編
  25. ^ トップページ2008年7月31日の記録
  26. ^ 熊牧場のゴンタ通信 第50回 
  27. ^ 熊牧場のゴンタ通信 第19回
  28. ^ ぬりえコーナー
  29. ^ a b 過去の新規情報 VOL.2-3 過去の新規情報(2000.01.11~2000.06.23)有限会社アウトバック
  30. ^ 資料2-4 「資料2 2000年噴火時各機関の対応・避難状況」 (PDF) 有珠火山防災計画,平成19年11月,有珠火山防災会議協議会(伊達市・洞爺湖町・壮瞥町・豊浦町),伊達市保管
  31. ^ 熊情報 どんぐり2010-11-02 15:02
  32. ^ 昭和新山熊牧場CM1(YOUTUBE)
  33. ^ 昭和新山熊牧場CM2(YOUTUBE)

外部リンク

[編集]