京福電気鉄道テキ521形電気機関車
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京福電気鉄道テキ521形電気機関車(けいふくでんきてつどうテキ521がたでんききかんしゃ)は、京福電気鉄道が北陸地区向けに導入した電気機関車。
2003年にえちぜん鉄道に引き継がれ、ML521形に改称された。
概要
[編集]1945年7月の空襲により、テキ10・11が焼失により電気機関車が不足、さらに1948年6月28日の福井地震の復旧資材やダム建設資材の運搬による貨物量増加に対応するために、1949年に購入された電気機関車である。
日立製作所製の25t凸形の機関車であり、集電装置はトロリーポールであったが後にパンタグラフ化される。
主に貨物輸送に従事していたが、貨物輸送の減少により運用は減少し、1980年代にはスノープラウが取り付けられ、除雪用となる。
2003年(平成15年)2月1日京福電気鉄道福井地区の鉄道事業が廃止され、えちぜん鉄道へ譲渡されると、えちぜん鉄道に転籍。ATS取り付け、運転台回りの機器の追加、521・522を永久連結する改造を受ける。車両の向きは、勝山・三国港側が521、福井側が522である。
2024年(令和6年)3月8日に新型のラッセル車導入により車両基地から搬出され、2両とも大阪の運送会社で保管されている。
主要諸元
[編集]- 全長:9.694m
- 全幅:2.171m
- 全高:3.915m
- 自重:25.3t
- 電気方式:直流600V(架空電車線方式)
- 軸配置:B-B
- 電動機:TCH-60(60kW)×4基
- 動力伝達方式:吊り掛け式
- 制御装置:直並列抵抗制御
- ブレーキ方式:空気ブレーキ
参考文献
[編集]- 寺田裕一『私鉄機関車30年』JTBパブリッシング、2005年。ISBN 4-533-06149-4。