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京福電気鉄道モト1000形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京福電気鉄道モト1000形電車
嵐電モト1001(帷子ノ辻駅構内)
基本情報
製造所 武庫川車両工業 [1][2]
主要諸元
軌間 1,435 mm
電気方式 直流600 V
架空電車線方式[3]
車両重量 12.0 t[1][2]
全長 10,700[1][2] mm
車体長 10,700[4] mm
全幅 2,463[1][2] mm
車体幅 2,463[4] mm
全高 4,230[2] mm
車体高 3,240[1] mm
台車 KS-40L(C-10)[2]
車輪径 660 mm[2]
固定軸距 1,370 mm[2]
台車中心間距離 4,600 mm[2]
主電動機 直巻電動機HS-302-D[2]
主電動機出力 37.5 kW[2]
搭載数 2[2]基 / 両
駆動方式 吊り掛け式[2]
歯車比 4.57[2]
制御方式 直接制御 [1][2]
制御装置 日立製作所製KR-8(DR-BC-447) [5][2]
制動装置 SME発電保安[2]
備考 荷重10 t[5]
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デト1001登場時(修学院車庫)
叡電デト1001(修学院車庫)
KS-40L台車

京福電気鉄道モト1000形電車(けいふくでんきてつどうモト1000がたでんしゃ)は、京福電気鉄道に在籍する無蓋電動貨車。なお、本項では同系車である叡山電鉄デト1000形電車(えいざんでんてつデト1000がたでんしゃ)についても記述する。

概要

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嵐山線フモ501形フモ501、及び叡山線デワ101形デワ101の置き換え用として1974年にモト1001・デト1001の2両が武庫川車両で製造され、それぞれ嵐山線、叡山線に配置された[6][5][1]

車体は10m級無蓋の普通鋼製となっている。細長い前面窓には3枚窓を採用し、前面窓上に前照灯を、上両側に標識灯を装備している。ダークアイボリーで塗装され、前面窓下から側窓下にかけてダークグリーンで塗装されている。

制御方式は直接制御 [5]であり、主要機器類は主電動機として京都市交通局600形から流用した50PS (37.5kW) のものを2基、駆動装置は吊掛け駆動方式を採用、台車は同じく京都市交通局600形から流用したKS40Lを履いている[5][1][2]。また、四条大宮北野白梅町寄り(デト1000形は出町柳寄り)にZ型パンタグラフが設置されている[3]

運用

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1974年に使用開始した。モト1000形は1975年の嵐山線ポール集電廃止、デト1000形は1978年の叡山線ポール集電廃止に伴い、集電装置をZ型パンタグラフに変更した[3]

形式記号と配置線区が異なる以外は同一形式の2両[5]だが、1986年の叡山線の分社化によりデト1000形は叡山電鉄の所属となった。

現在、モト1000形は嵐山本線北野線の全線で保線・救援車として[1]、デト1000形は叡山本線鞍馬線の全線で保線工事用に使用されている[2]

デト1000形についてはATSを持たないため、営業時間中は運転されない[2]

モト1000形は帷子ノ辻駅構内(撮影所前駅寄り)の留置線に留置されていることが多かったが、現在は西院車庫の中に入っている。

特筆される点

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  • 先代のフモ501形とデワ101形も共通設計の電動貨車であった[6]
  • モト1000形、デト1000形には排障器やバックミラーの有無などの外観上の相違がある[1]
  • 両形式とも(トロリーバスを除く通常の鉄道車両で)新製時からトロリーポールを装備した日本最後の鉄道車両である。新造時よりZパンタに交換可能な準備工事がなされていた。
  • 叡電については旅客用車両の入れ替えが進んだため、京福からの分割前に製造された、唯一の車両となっている。
  • 日本国内の現役の鉄道車両としては非常に珍しくなったレトリーバーを装備している車両である。
  • 2021年4月24日、修学院車庫にてデト1000形の撮影会が行われた[7]

関連項目

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脚注

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参考文献

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書籍

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  • 高間恒雄(編)、1998、『叡山電車形式集』、レイルロード ISBN 978-4947714077

Web資料

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