京福電気鉄道モト1000形電車
京福電気鉄道モト1000形電車 | |
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嵐電モト1001(帷子ノ辻駅構内) | |
基本情報 | |
製造所 | 武庫川車両工業 [1][2] |
主要諸元 | |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 |
直流600 V (架空電車線方式)[3] |
車両重量 | 12.0 t[1][2] |
全長 | 10,700[1][2] mm |
車体長 | 10,700[4] mm |
全幅 | 2,463[1][2] mm |
車体幅 | 2,463[4] mm |
全高 | 4,230[2] mm |
車体高 | 3,240[1] mm |
台車 | KS-40L(C-10)[2] |
車輪径 | 660 mm[2] |
固定軸距 | 1,370 mm[2] |
台車中心間距離 | 4,600 mm[2] |
主電動機 | 直巻電動機HS-302-D[2] |
主電動機出力 | 37.5 kW[2] |
搭載数 | 2[2]基 / 両 |
駆動方式 | 吊り掛け式[2] |
歯車比 | 4.57[2] |
制御方式 | 直接制御 [1][2] |
制御装置 | 日立製作所製KR-8(DR-BC-447) [5][2] |
制動装置 | SME発電保安[2] |
備考 | 荷重10 t[5] |
京福電気鉄道モト1000形電車(けいふくでんきてつどうモト1000がたでんしゃ)は、京福電気鉄道に在籍する無蓋電動貨車。なお、本項では同系車である叡山電鉄デト1000形電車(えいざんでんてつデト1000がたでんしゃ)についても記述する。
概要
[編集]嵐山線フモ501形フモ501、及び叡山線デワ101形デワ101の置き換え用として1974年にモト1001・デト1001の2両が武庫川車両で製造され、それぞれ嵐山線、叡山線に配置された[6][5][1]。
車体は10m級無蓋の普通鋼製となっている。細長い前面窓には3枚窓を採用し、前面窓上に前照灯を、上両側に標識灯を装備している。ダークアイボリーで塗装され、前面窓下から側窓下にかけてダークグリーンで塗装されている。
制御方式は直接制御 [5]であり、主要機器類は主電動機として京都市交通局600形から流用した50PS (37.5kW) のものを2基、駆動装置は吊掛け駆動方式を採用、台車は同じく京都市交通局600形から流用したKS40Lを履いている[5][1][2]。また、四条大宮・北野白梅町寄り(デト1000形は出町柳寄り)にZ型パンタグラフが設置されている[3]。
運用
[編集]1974年に使用開始した。モト1000形は1975年の嵐山線ポール集電廃止、デト1000形は1978年の叡山線ポール集電廃止に伴い、集電装置をZ型パンタグラフに変更した[3]。
形式記号と配置線区が異なる以外は同一形式の2両[5]だが、1986年の叡山線の分社化によりデト1000形は叡山電鉄の所属となった。
現在、モト1000形は嵐山本線・北野線の全線で保線・救援車として[1]、デト1000形は叡山本線・鞍馬線の全線で保線工事用に使用されている[2]。
デト1000形についてはATSを持たないため、営業時間中は運転されない[2]。
モト1000形は帷子ノ辻駅構内(撮影所前駅寄り)の留置線に留置されていることが多かったが、現在は西院車庫の中に入っている。
特筆される点
[編集]- 先代のフモ501形とデワ101形も共通設計の電動貨車であった[6]。
- モト1000形、デト1000形には排障器やバックミラーの有無などの外観上の相違がある[1]。
- 両形式とも(トロリーバスを除く通常の鉄道車両で)新製時からトロリーポールを装備した日本最後の鉄道車両である。新造時よりZパンタに交換可能な準備工事がなされていた。
- 叡電については旅客用車両の入れ替えが進んだため、京福からの分割前に製造された、唯一の車両となっている。
- 日本国内の現役の鉄道車両としては非常に珍しくなったレトリーバーを装備している車両である。
- 2021年4月24日、修学院車庫にてデト1000形の撮影会が行われた[7]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]書籍
[編集]- 高間恒雄(編)、1998、『叡山電車形式集』、レイルロード ISBN 978-4947714077
Web資料
[編集]- “車両紹介”. 京福電鉄. 2019年11月4日閲覧。
- “車両紹介 デト1000形”. 叡山電鉄. 2019年10月27日閲覧。