似内駅
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似内駅 | |
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駅舎(2024年3月) | |
にたない Nitanai | |
◄花巻 (3.5 km) (2.9 km) 新花巻► | |
所在地 | 岩手県花巻市上似内[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■釜石線 |
キロ程 | 3.5 km(花巻起点) |
電報略号 | ニナ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1913年(大正2年)10月25日[* 1][2] |
備考 | 無人駅[1][3] |
似内駅(にたないえき)は、岩手県花巻市上似内[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)釜石線の駅である。花巻市の郊外にある。
歴史
[編集]花巻市と釜石市を鉄道連絡することを目指して建設された岩手軽便鉄道により、その最初の開業区間の一部として1913年(大正2年)10月25日に開業した[2]。当初は762ミリメートル特殊狭軌の軽便鉄道であった[2]。1936年(昭和11年)8月1日に国有化され国鉄の駅となった後は国鉄標準の1,067ミリメートル軌間への改軌工事が進められた[2]。これに際して、花巻 - 似内間は別ルートに切り替えられ、間に存在していた鳥谷ヶ崎駅が廃止となった。1943年(昭和18年)9月20日から1,067ミリメートル軌間での運行が開始されている[4]。
年表
[編集]- 1913年(大正3年)10月25日:岩手軽便鉄道の駅として開業[5]。
- 1936年(昭和11年)8月1日:岩手軽便鉄道の国有化により国鉄釜石線の駅となる[2]。
- 1943年(昭和18年)9月20日:1,067ミリメートル軌間への改軌工事が完成[4]。
- 1944年(昭和19年)10月11日:国鉄釜石東線の開業に伴い、所属の路線名が釜石西線に変更となる[4]。
- 1950年(昭和25年)10月10日:国鉄釜石線の全通により、再び釜石線の駅となる[4]。
- 1961年(昭和36年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止[6]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の扱いを廃止[6]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる[4]。
- 1993年(平成5年)10月1日:CTC化により無人化[3]。似内駅長が廃止され、花巻駅長管理下となる。
- 2017年(平成29年)4月1日:花巻駅の業務委託化に伴い、北上駅長管理下となる。
- 2023年(令和5年)5月27日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[7][8]。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][9]。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線の列車交換可能な地上駅で、北上駅管理の無人駅である[3]。簡易Suica改札機が設置されている[7]。駅舎側には留置線とホーム跡がある。
のりば
[編集]ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
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駅舎側 | ■釜石線 | 下り | 遠野・釜石方面[10] |
反対側 | 上り | 花巻方面[10] |
※案内上ののりば番号は割り当てられていない。
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待合室(2024年3月)
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ホーム(2023年10月)
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構内踏切(2023年10月)
駅周辺
[編集]- 花巻空港 - (2009年〈平成21年〉4月移転以降の)ターミナルビルまでの距離自体は東北本線の花巻空港駅よりも当駅の方が近い(約2.8キロメートル。花巻空港駅からの場合、約3.8キロメートルである)。ただし、釜石線での列車の運行本数自体が東北本線の半分以下しかない上、当駅付近と空港間の路線バスの設定もない。
- 釜石自動車道 花巻空港インターチェンジ
- 国道4号
- 北上川
- 岩手県交通「上似内」停留所
その他
[編集]エスペラントによる、「La Marbordo(ラ・マールボルド:海岸)」という愛称がつけられている。これは、北上川の河岸が宮沢賢治により「イギリス海岸」と名づけられたことによる。
隣の駅
[編集]かつて存在した路線
[編集]- 日本国有鉄道(国鉄)
- 釜石線(旧線)
- 鳥谷ヶ崎駅 - 似内駅
脚注
[編集]- ^ a b c d e “駅の情報(似内駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月31日閲覧。
- ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 10頁
- ^ a b c 「JR釜石線自動制御に移行 7駅が無人化 地元に不満残したまま」『岩手日報』岩手日報社、1993年10月2日、夕刊、2面。
- ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線 11頁
- ^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1914年1月22日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、490頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 『2023年5月27日(土)北東北3エリアでSuicaがデビューします!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道盛岡支社・秋田支社、2022年12月12日。オリジナルの2022年12月12日時点におけるアーカイブ 。2022年12月12日閲覧。
- ^ 『北東北3県におけるSuicaご利用エリアの拡大について 〜2023年春以降、青森・岩手・秋田の各エリアでSuicaをご利用いただけるようになります〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2021年4月6日。オリジナルの2021年4月6日時点におけるアーカイブ 。2021年4月6日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月11日閲覧。
- ^ a b “時刻表 似内駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月22日閲覧。
参考文献
[編集]- 白土 貞夫「岩手軽便鉄道 歴史拾遺」『鉄道ピクトリアル』No.813(2009年1月) pp.130 - 137 電気車研究会
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 21号 釜石線・山田線・岩泉線・北上線・八戸線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月6日、5-11頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 駅の情報(似内駅):JR東日本