佐渡西三川ゴールドパーク
佐渡西三川ゴールドパーク | |
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施設情報 | |
テーマ | 砂金・金鉱山 |
開園 | 1990年(平成2年)4月 |
所在地 |
〒952-0434 新潟県佐渡市西三川835-1 |
位置 | 北緯37度53分53秒 東経138度17分47秒 / 北緯37.89806度 東経138.29639度 |
公式サイト | http://www.e-sadonet.tv/goldpark/ |
佐渡西三川ゴールドパーク(さどにしみかわゴールドパーク)は、新潟県佐渡市西三川にある砂金掘り体験を目玉にしたテーマパーク。テーマの対象となる西三川砂金山とその周辺は「佐渡西三川の砂金山由来の農山村景観」として国の重要文化的景観に選定されている。
概要
[編集]金の採れる島として今昔物語にも登場する佐渡島であるが、西三川砂金山は1460年に本格的な開発が始まった島最古の金山とも言われ、採掘が行われた[1]。しかし1872年に事実上閉山[1]。その後1981年より観光客相手の砂金採りが始まり、1986年からは砂金まつりが行われるようになった[1]。
こうした状況の中、観光資源と雇用の創出を同時に図るため当時の真野町によって打ち出されたのがゴールドパークである[1]。松本町長を社長とする第三セクター「株式会社西三川ゴールドパーク」が町と佐渡汽船、新潟交通、地元のペンションなど民間7社による出資のもと1988年11月に発足[2](町の出資分は20%にとどまり、筆頭株主は佐渡汽船[3])。1989年から工事が始まり[2]、事業は地域総合整備財団による資金貸付けの対象ともなった[4]。
こうして1990年(平成2年)4月にオープン[5]。複数コースを備える砂金採取場のほか、歴史資料室や土産品販売コーナー、町民が特産品を自由に持ち込んで販売する「町民広場」などが併設されている[5]。駐車場は大型バス16台を含む100台を収容できるものが整備された[5]。
砂金採り体験は、水槽で採る初級コース、人工河川の中級コース、そばを流れる川で採る上級コースの3コースから選べる[6]。採れた砂金はケースに入れて持ち帰れるほか、追加料金を払えばその場でストラップやキーホルダーにもできる[6]。小学校の修学旅行コースとしても多く利用されている[6]。
交通アクセス
[編集]「ゴールドパーク」バス停が施設の目の前に設けられており、佐和田バスステーションと小木港を結ぶ新潟交通佐渡の路線バス「小木線」がこのバス停に停車する[7]。
また、同社が運行する佐渡島内の定期観光バスの一部コースに当館が含まれている[8]。
周辺
[編集]西三川川の上流には砂金採掘が行われた砂金山群(虎丸山など)が、その麓にはガラ石を石垣に転用した景観や農業用水路に転用された砂金江道跡が現在でも見られる笹川集落があり、これらは国の重要文化的景観に選定されている[9][10]。
脚注
[編集]- ^ a b c d “真野町―歴史と砂金で雇用生む(あの町この村創生元年)”. 日本経済新聞. (1989年10月5日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ a b “佐渡・真野町の「ゴールドパーク」、90年4月にオープン―周辺も開発。”. 日本経済新聞. (1989年9月27日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “砂金採り体験施設、佐渡西三川「ゴールドパーク」健闘キラリ(ぷりずむアイ)”. 日本経済新聞. (1993年7月17日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “新潟・真野町のゴールドパーク、資金貸し付けの対象に―地域総合整備財団。”. 日本経済新聞. (1989年10月25日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ a b c “西三川ゴールドパーク(新潟県真野町)―人工の川で砂金採り(名所新景)”. 日本経済新聞. (1991年3月7日). p. 12 夕刊
- ^ a b c “佐渡西三川ゴールドパーク―砂金採り、手軽に体験(信越スポット)”. 日本経済新聞. (2011年10月22日). p. 22 地方経済面 新潟
- ^ “路線バス時刻表”. 新潟交通佐渡. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “定期観光バス”. 新潟交通佐渡. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “西三川砂金山、笹川十八枚村を訪ねてー近世村落の形成と維新期の対応ー”. 佐渡伝統文化研究所年報 創刊号(平成19年度). 2021年3月29日閲覧。
- ^ “佐渡島の金山 夢輝く日まで <下> 西三川砂金山 採掘期の風景今に残す”. 新潟日報. (2020年7月22日)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 佐渡西三川ゴールドパーク 公式ウェブサイト
- にいがた観光ナビ:佐渡西三川ゴールドパーク - 新潟県観光協会