トミダヤ
トミダヤ島店 | |
略称 | トミダヤ |
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本社所在地 |
日本 〒501-0304 岐阜県瑞穂市田之上168番地 |
設立 | 2015年11月 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 6120001191630 |
事業内容 | スーパーマーケット |
代表者 | 石田慎治(代表取締役社長) |
資本金 | 2000万円 |
純利益 | ▲4億5107万1000円(2019年08月20日時点)[1] |
総資産 | 41億1798万8000円(2019年08月20日時点)[1] |
主要株主 | コノミヤ |
外部リンク | http://www.konomiya.jp/ |
特記事項:2015年8月、地域経済活性化支援機構を介して、コノミヤを支援スポンサーに決定 同11月、「株式会社フードセンター富田屋」(商号を「株式会社FT商事」に変更)より経営権譲渡。2020年6月21日をもって法人格をコノミヤに統合の上消滅。 |
略称 | トミダヤ |
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本社所在地 |
日本 東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 新東京ビル225区 |
設立 | 創業1945年9月 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 1200001014192 |
事業内容 | スーパーマーケット |
代表者 |
富田繁雄(取締役社長) ↓ 大平克郎(代表取締役社長) |
資本金 | 1,800万円 |
売上高 | 322億円(2006年度) |
従業員数 | 1,117名(男302名、女815名) |
関係する人物 | 富田繁雄(会長) |
外部リンク | http://www.konomiya.jp/ |
特記事項:旧社名は株式会社フードセンター富田屋。2015年11月4日社名変更。2016年3月特別清算。データは特別清算時。 |
トミダヤは、大阪府に本社を置く、株式会社コノミヤが運営するスーパーマーケットブランドの一つ。また、株式会社トミダヤは、2020年6月21日までこれを運営していた企業である。CGCグループ加盟店。
ここでは、前身の株式会社フードセンター富田屋も述べる。
概要
[編集]第二次世界大戦後1945年、富田高三郎・繁雄親子が、岐阜県を中心に荷車での野菜販売を開始した。その後、富田商店を建て本格的に野菜の行商をしたことが始まりである。
前者は、スーパーマーケットが将来の小売業の主流になると考え東京、大阪、名古屋方面の他社スーパー を、相談役の富田清子と視察した。その後、セルフ方式を導入し八百屋からスーパーマーケット事業を立ち上げることとなった[2]。
1962年に株式会社フードセンター富田屋が設立され、以降「トミダヤ」の屋号でスーパーマーケットを展開した。また、同じ岐阜県発祥の同業他社「ヤオジン[注釈 1]」から三田洞店と大福店を引き継いで運営していた(大福店は2013年12月31日に閉店)。
以降、西濃地区を中心に岐阜県美濃地方にチェーンストアを数多く開店。同じ大垣市発祥の同業者「ヤナゲン」や「タマコシ」が出店するなか、同業者の「川口屋スーパーチェン[注釈 2]」と「ヤオセイ[注釈 3]」と並んで、岐阜県西濃地区3大スーパーマーケットとなった[3]。更にその後、「バロー」と「三心」とともに、岐阜県美濃地方の市場を開拓していった。なお2007年の、岐阜県に本部があるスーパーマーケット運営会社の年間売上高は、1位が「バロー」2位が「トミダヤ」3位が「三心」となっていた[4]。
しかし、競合他社との競争により経営が悪化。2011年には和歌山県に本部を置くオークワと業務提携したものの、2013年には事業環境の変化により、当初の目的達成が困難であると判断して提携を解消。その後、2015年8月に地域経済活性化支援機構を介して大阪府に本部を置く地場スーパーのコノミヤが支援スポンサーに決定。コノミヤが完全出資した子会社・株式会社トミダヤを設立して経営権を譲渡、登記上の本店を岐阜県瑞穂市に移転して店舗と人材を引き継いだ[5][6]。
株式会社フードセンター富田屋は、清算手続き処理を名目として2015年11月4日に商号を「株式会社FT商事」に変更することにし、2016年1月4日に本店を大垣市から東京都千代田区[7]に変更したうえで、株主総会により解散を決議。3月25日に東京地方裁判所から特別清算開始決定を受けた[8]。そして2016年12月28日に法人格が消滅した[9]。
2020年、トミダヤの再建支援スポンサーであるコノミヤと経営・法人を統合[10]、屋号のトミダヤはそのまま残しながら、コノミヤに店舗を統合された。
沿革
[編集]- 1945年(昭和20年)9月 - 富田繁雄と、実父の高三郎がともに荷車を引いて野菜の行商を始める。その後、富田商店を構え創業[2]。
- 1962年(昭和37年)9月 - 株式会社フードセンター富田屋を設立。
- 1970年(昭和45年)12月 - 本社屋完成。
- 1975年(昭和50年)11月 - 穂積店が第2号店としてオープン。以後多店舗化を進める。
- 1980年(昭和55年)12月 - コンピュータシステムによるオンライン化を開始。
- 1984年(昭和59年)1月 - 岐阜県内で最初にPOSシステムを導入。
- 1990年(平成2年)
- 2月 - 会員システム(FTカード)稼働開始。
- 12月 - INS64による、ローカルネットワークを完成させる。
- 1991年(平成3年)12月 - 巣南町に惣菜生産センターを開設。
- 1992年(平成4年)
- 4月 - 瑞穂市田之上に営業本部を移転。
- 8月 - 創立30周年記念祝賀会を大垣フォーラムホテルにて挙行。
- 2004年(平成16年)8月- 年売上高が約339億9000万円になる。
- 2007年(平成19年)
- 2009年(平成21年)- 岐阜県瑞穂市におけるレジ袋削減(有料化)の取組みに関しての協定締結に署名する[11]。これにより、全国初県内全市町村でレジ袋有料化が実現した。
- 2011年(平成23年)- オークワと業務提携[12]。フードセンター富田屋50周年記念セールを行う。10月26日に行われた「献血感謝の集い」の岐阜県献血推進功労表彰・感謝状贈呈で、「トミダヤ笠松店」が岐阜県知事表彰を受賞[13]。
- 2012年(平成24年)8月 - 年売上高が約232億100万円に落ち込む。約9600万円の最終赤字を計上する。
- 2013年(平成25年)
- 2015年(平成27年)
- 8月25日 - 地域経済活性化支援機構より、登記上の本店を瑞穂市に移転した上で、コノミヤが設立する子会社・株式会社トミダヤに事業を譲渡することが発表された。全店舗の営業と従業員の雇用は継続される。
- 11月4日 - 株式会社フードセンター冨田屋の商号を、株式会社FT商事に変更。株式会社フードセンター富田屋の事業を株式会社トミダヤに承継する。
- 2016年(平成28年)
- 2020年(令和2年)6月21日 - コノミヤに吸収合併され、株式会社トミダヤの法人格が消滅。
店舗
[編集]現在はコノミヤ(東海事業本部)が全て経営と販売をしている[18]。なお、「トミダヤ」の屋号は引き続き使用されている。
- 神戸店(神戸町)- 開店1977年5月、改装2003年6月
- 大野店(大野町)- 開店1978年10月(※大野ショッピングセンター 内)
- 宿地店(大垣市)- 開店1980年9月、改装1996年9月、改装2010年12月
- 垂井店(垂井町)- 開店1981年8月(※プラザタルイ 内)
- 池田店(池田町)- 開店1984年11月、改装2017年4月
- 本巣店(本巣市)- 開店1992年6月
- 島店(岐阜市)- 開店1993年11月、改装2011年11月25日
- 三田洞店(岐阜市)- 開店2006年7月
- 結店(安八町)- 開店1995年9月、改装2015年2月21日(※旧 新鮮結市場)
- 養老店(養老町)- 開店1997年5月
- 笠松店(笠松町)- 開店1999年11月
- 羽島店(羽島市)- 開店2002年6月(※羽島Wing151 内)
- 岐大店(瑞穂市)- 開店1983年3月
閉店した店舗[18]
- 富田商店(大垣市)- 開店1945年9月(※大垣店近くの場所30㎡(約9坪)に、八百屋として開店)
- 第一号店(大垣市)- 開店1962年9月(※大垣店東側の場所150㎡(約50坪)に、トミダヤ初となるセルフ方式のスーパーマーケットとして開店[2]、1970年の大垣店セルフマーケット化により閉店)
- 穂積店(瑞穂市 別府723)- 開店1975年11月、閉店2007年5月11日(※HOZUMI S.P 内、第二号店)
- 改田店(岐阜市 西改田松の木89)- 開店1991年7月、改装1996年3月、閉店2013年6月30日
- 大福店(岐阜市 大福町7-70)- 開店2006年8月、閉店2013年12月31日
- 真正店(本巣市 政田1404-1)- 開店2002年10月、閉店2016年10月25日(※LCワールド本巣 内、2016年4月20日以降タマネギの無人販売のみ営業していた)
- 大垣店(大垣市 伝馬町33)- 開店1962年9月、改装1970年12月、閉店2018年1月15日(※旧トミダヤ本店・初代本社、開店当初は八百屋だった。1970年の改装とともにセルフスーパーマーケット化した)
- 那加店(各務原市 那加前野町4-179-1)- 開店2007年5月、閉店2018年1月15日(※旧 新鮮那加市場)
- 荒尾店(大垣市 荒尾町東牧野1756)- 開店1983年7月、改装1996年12月、閉店2018年2月19日
- 鏡島店(岐阜市 鏡島南1-11-8)- 開店1986年8月、改装1998年11月、閉店2018年3月12日
- 北方店(北方町 春来町2-35)- 開店1988年4月、閉店2018年4月16日(※旧 新鮮北方市場)
- 揖斐川店(揖斐川町 三輪1155)- 開店1997年3月、閉店2019年1月14日(※いびプラザ 内、老朽化・耐震補強の問題による閉店)
- 巣南店(瑞穂市 田之上165)- 開店1977年9月、改装1997年9月、閉店2022年4月(※旧 営業本部・生産センター・二代目本社)
- 岐南店(岐南町 徳田3-191-1)- 開店2003年10月、改装2012年4月13日、閉店2022年9月25日
経営
[編集]株式会社フードセンター富田屋について、以下の通り[19]
経営理念 - 「皆良い誠心」会社と全社員の繁栄と幸せ!→お客様からのニーズを全うすること!
- お客様が食生活を通して何をお望みなのか?何がお困りなのか?お客様の情報を迅速かつ確実につかみ、すみやかにご要望におこたえし、支援と信頼に支えられて、お手伝いすることがトミダヤの使命です。
経営方針 - 「全天候型未来企業を目指す」
- わが社は社員とともに永遠に繁栄しなければなりません。何故ならばこの会社に働く全社員は、その家族の生活の「みなもと」であり、我々が商品を通じて地域社会に奉仕貢献しなければならないからです。
- 全天候型優良中堅企業をめざします。
- 消費者とともに歩みます。
- わが社の目標と業態にあった組織・運営をめざします。
- 利益は経営のバロメータです。常に利益を忘れずに。
- 儲けるだけが会社でありません。利益の1/3は社員に、1/3は会社発展のために、1/3はお客様(消費者)に。
- 今の仕事と平行して未来を活性化する行動を忘れません。 — フードセンター富田屋、経営理念
その他
[編集]映像外部リンク | |
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フードセンター富田屋CM 岐阜放送 - YouTube |
- 株式会社フードセンター富田屋が運営していた時期にはテレビCMも流れていた(岐阜放送、名古屋のテレビ局)。なお、CMでは弥富又八が歌っていた[20][21][22]。
- かつての株式会社フードセンター富田屋で使用されていたキャラクターの名前は『トミー君(トミー坊や)』だった[23][24][25]。
- 株式会社フードセンター富田屋のマークは、緑を基調とした「T」をモチーフにしていた。ただし、コノミヤの子会社となった株式会社トミダヤでは、コノミヤのマークに変更された。
- 自社会員カード「FTカード」を発行していた。謝恩還元とし、割引を実施したり、毎年有名歌手などの催しへの招待、チケットプレゼントなどを実施していた[19]。
- 連絡をすれば揚げ物を揚げておいてくれるサービス「トミー坊やの揚げとい亭」も運営していた。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 株式会社スーパーヤオジンは「八百甚(ヤオジン)」で、「長良北町店」「本店福光店」・「福富店」・「金華町店」・「三田洞店」・「大福店」を営業していた、スーパーマーケット経営会社。 なお、廃業後は長良北町店跡で「菜の里」という店名で惣菜屋を営んでいた。
- ^ 公式サイトアーカイブ - WayBack Machine
- ^ スーパー八百清は「ヤオセイ」で「垂井店(岐阜県不破郡垂井町2345-1)」を本店とし、「関ヶ原店(岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原3500-1)」・「山東店」・「長松店(岐阜県大垣市長松町762)」・「中川店」と、スーパーマーケットを運営していた会社。 また、1968年に燃料部を廃止し、八百清燃料店が事業を引き継いだ。現在も株式会社やおせい燃料として営業している。
出典
[編集]- ^ a b 株式会社トミダヤ 第6期決算公告
- ^ a b c “Wayback Machine”. web.archive.org (2002年9月23日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ “一つの時代のでしょうかね。ヤオセイ垂井店閉店セール行ってきました”. コラム更新日記. 2024年5月15日閲覧。
- ^ “「フードセンタートミダヤ岐南店」へ行ってきました”. 「行ってきました」シリーズ. 2024年7月15日閲覧。
- ^ 株式会社フードセンター富田屋に対する再生支援決定について
- ^ トミダヤが事業譲渡へ 大阪の会社に全22店、営業は継続:岐阜:中日新聞(CHUNICHI Web)、2015年8月26日閲覧
- ^ (株)FT商事(旧:(株)フードセンター富田屋)(東京商工リサーチ)
- ^ FT商事/岐阜県の元・地場スーパー経営、特別清算で負債49億円(流通ニュース・2016年4月5日。5月19日閲覧)
- ^ 株式会社FT商事国税庁法人番号公表サイト
- ^ コノミヤ・会社沿革
- ^ “インターネットでの情報提供”. 岐阜県・瑞穂市. 2024年7月15日閲覧。
- ^ “オークワ、フードセンター富田屋と業務提携 東海圏の競争力強化目指す”. 日本食糧新聞電子版. 2024年4月21日閲覧。
- ^ “岐阜県献血推進功労表彰・感謝状贈呈”. 岐阜県献血推進協議会・岐阜県. 2024年7月15日閲覧。
- ^ admin2 (2013年2月13日). “「スーパーマーケット お弁当・お惣菜大賞2013」受賞商品を公開 « 一般社団法人全国スーパーマーケット協会”. 一般社団法人全国スーパーマーケット協会. 2024年7月15日閲覧。
- ^ “2013年度最終審査通過商品⎥お弁当・お惣菜大賞2023”. www.obentou-osouzai.jp. 2024年7月15日閲覧。
- ^ 株式会社ロジスティクス・パートナー. “FT商事/岐阜県の元・地場スーパー経営、特別清算で負債49億円”. 流通ニュース. 2024年7月15日閲覧。
- ^ “株式会社フードセンター富田屋に対する再生支援の完了について”. 株式会社地域経済活性化支援機構. 2024年4月21日閲覧。
- ^ a b “フードセンタートミダヤ - 基礎情報と店舗一覧”. 日本全国スーパーマーケット情報 by AJSM. 2024年4月22日閲覧。
- ^ a b “Wayback Machine”. web.archive.org (2007年10月27日). 2024年4月24日閲覧。
- ^ TOPPYのくびったけ日記 (2015年8月26日). “フードセンタートミダヤが事業譲渡~コンツネ・ハローフーヅと同じコノミヤに”. TOPPYのくびったけ日記. 2024年4月21日閲覧。
- ^ JavaSparrow69 (2010-12-28), CMソングバトル 弥富又八 横井則子 2024年8月29日閲覧。
- ^ “弥富又八/盛高志 YM-Sauce”. alk-walk.com. 2024年9月4日閲覧。
- ^ “トミー君は引退!今日から富田屋さんは新生トミダヤへ行ってきました”. コラム更新日記. 2024年4月21日閲覧。
- ^ genewhite0 (2023年2月17日). “トミダヤのキャラクター”. Blog型メモ帳 Ver.2019.08.20. 2024年4月21日閲覧。
- ^ “【本日2本目】トミダヤ岐大店のナイスな装飾”. 食彩品館.jp (2009年9月10日). 2024年8月29日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 株式会社フードセンター富田屋 公式ウェブサイト(アーカイブ)
- サイトリニューアル(アーカイブ)
- 株式会社トミダヤ 公式ウェブサイト(アーカイブ)
- サイトリニューアル(アーカイブ)