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利用者:コアラキング/sandbox

コアラキング/sandbox
大会名 JリーグYBCルヴァンカップ
PK戦にて5–4で川崎フロンターレの勝利
開催日 2019年10月26日
会場 埼玉スタジアム2002(さいたま市)
最優秀選手 新井章太 (川崎フロンターレ)
主審 荒木友輔
観客数 48,119
2018
2020

Jリーグカップ2019 決勝とは、2019年10月26日さいたま市にある埼玉スタジアム2002で行われた2019シーズンのJリーグカップの決勝戦である。コンサドーレ札幌川崎フロンターレのカードで行われた。試合は川崎フロンターレがPK戦の末、逆転勝利を収め、初優勝を果たした。

概要[編集]

決勝に進出したのは、初めて決勝の舞台に立ち、クラブ史上初のタイトル獲得を目指すコンサドーレ札幌と、2017年大会以来2年ぶり5回目の決勝進出となり、過去4回の決勝でいずれも準優勝で終わっており、初の優勝を目指す川崎フロンターレの2チーム[1]。決勝に進出するにはグループリーグと決勝トーナメントを合わせて8試合を戦わなければならない。札幌はグループリーグを勝ち抜いた後、サンフレッチェ広島ガンバ大阪を下して決勝に進出し、川崎は名古屋グランパス鹿島アントラーズを下し決勝に駒を進めた。

試合[編集]

概要[編集]

攻撃力が持ち味の両チームの対戦は序盤から動く。前半10分、ロングボールを受けた札幌MF白井康介が川崎DF車屋紳太郎を交わしてクロスを上げ、これがファーに流れたところをペナルティエリア内に詰めていた札幌MF菅大輝がダイレクトボレーを放つと、クロスバーと川崎GK新井章太の背中に当たってゴールに吸い込まれ、札幌が先制点を挙げる[2]。そこから川崎が徐々に押し返す展開となり、何度も決定機をつくるが決めきれない展開が続く[3]。しかし前半終了間際、川崎MF脇坂泰斗が放ったコーナーキックがファーサイドにこぼれると、フリーで待っていた川崎MF阿部浩之が札幌GKク・ソンユンの股下を抜くシュートで同点に追いつく[2]。このゴールは川崎のJリーグカップ決勝での初ゴールであった。

後半も川崎が主導権を握りつつ、札幌がカウンターを狙うなど一進一退の攻防が続く[3]が、後半43分、ゴール前に攻め込むと、川崎MF大島僚太が浮き球のスルーパス。これが札幌DF陣の間を抜け出した途中交代の川崎FW小林悠に渡り、小林が冷静に流し込んでついに勝ち越す[2]。これで川崎の勝利かと思われた後半アディショナルタイム5分のラストプレー、札幌DF福森晃斗の右コーナーキックに合わせた札幌MF深井一希が頭でたたき込み、土壇場で札幌が同点に追いついて試合は延長戦に突入する[2]

延長に入ると、延長前半4分に大きなドラマが起こる。ピッチ中央付近から個人技で中央突破を図る札幌MFチャナティップを川崎DF谷口彰悟が後ろから回り込んで止めてチャナティップを倒す。主審の荒木友輔は谷口に一旦イエローカードを提示するが、ここにビデオ・アシスタント・レフェリー (VAR) が介入。オンフィールドレビューの結果、谷口の「決定的な得点の機会の阻止」と判断され、谷口は一発退場[2]。さらに、このファウルで得たフリーキックを札幌DF福森が直接ゴールに叩き込み、札幌が勝ち越しに成功。川崎は1人少ない状況で1点ビハインドと苦しい状況に追い込まれた[3]。しかし川崎はここから逆に人数をかけて攻め込み、延長後半4分、途中出場の川崎MF中村憲剛の放った左コーナーキックをファーサイドの川崎MF山村和也がクロスで折り返し、ゴール前で待ち構えていた川崎FW小林悠が押し込んでこの日2得点目で同点に追いつき[3]、両者一歩も譲らないまま120分を終え、試合は3年ぶりのPK戦となった。

迎えたPK戦、先攻の川崎は4人目の車屋紳太郎がクロスバーに嫌われるが、札幌も決めれば優勝となる5人目のDF石川直樹が川崎GK新井章太に阻まれてサドンデスに突入。6人目に川崎はMF長谷川竜也がきっちり決めた一方、札幌はDF進藤亮佑のシュートが新井の正面を突いてしまい、万事休す。川崎が悲願のJリーグカップ制覇を成し遂げた。

詳細[編集]


北海道コンサドーレ札幌
GK 25 大韓民国の旗 ク・ソンユン
DF 03 日本の旗 進藤亮佑
DF 20 大韓民国の旗 キム・ミンテ
DF 05 日本の旗 福森晃斗 キャプテン 106分に交代退場 106分
MF 19 日本の旗 白井康介 73分に交代退場 73分
MF 27 日本の旗 荒野拓馬
MF 08 日本の旗 深井一希
MF 04 日本の旗 菅大輝 88分に警告 88分 117分に交代退場 117分
MF 09 日本の旗 鈴木武蔵
MF 18 タイ王国の旗 チャナティップ
FW 48 イングランドの旗 ジェイ 58分に交代退場 58分
控え
GK 01 日本の旗 菅野孝憲
DF 02 日本の旗 石川直樹 106分に交代出場 106分
MF 07 ブラジルの旗 ルーカス・フェルナンデス 73分に交代出場 73分
MF 23 日本の旗 中野嘉大 117分に交代出場 117分
MF 26 日本の旗 早坂良太
FW 11 ブラジルの旗 アンデルソン・ロペス 58分に交代出場 58分
FW 13 日本の旗 岩崎悠人
   
監督
セルビアの旗 ペトロヴィッチ 90+6分に警告 90+6分
川崎フロンターレ
GK 21 日本の旗 新井章太
DF 02 日本の旗 登里享平
DF 34 日本の旗 山村和也
DF 05 日本の旗 谷口彰悟 キャプテン Red card 96分
DF 07 日本の旗 車屋紳太郎
MF 25 日本の旗 田中碧
MF 10 日本の旗 大島僚太 100分に交代退場 100分
MF 28 日本の旗 脇坂泰斗 64分に交代退場 64分
MF 41 日本の旗 家長昭博 115分に警告 115分
MF 08 日本の旗 阿部浩之 91分に交代退場 91分
FW 09 ブラジルの旗 レアンドロ・ダミアン 73分に交代退場 73分
控え
GK 01 大韓民国の旗 チョン・ソンリョン
DF 26 ブラジルの旗 マギーニョ 100分に交代出場 100分
DF 03 日本の旗 奈良竜樹
MF 14 日本の旗 中村憲剛 64分に交代出場 64分
MF 16 日本の旗 長谷川竜也 91分に交代出場 91分
MF 22 日本の旗 下田北斗
FW 11 日本の旗 小林悠 73分に交代出場 73分
   
監督
日本の旗 鬼木達
  1. ^ "2019JリーグYBCルヴァンカップ 決勝進出チーム決定! 決勝は、北海道コンサドーレ札幌 vs 川崎フロンターレに決定!" (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 13 October 2019. 2019年10月14日閲覧
  2. ^ a b c d e 川崎F“5度目”の決勝で悲願達成…PK戦の末に札幌破りルヴァン杯初優勝!!”. ゲキサカ (2019年10月26日). 2019年10月26日閲覧。
  3. ^ a b c d 【ルヴァン杯決勝|戦評】敗者はいない。称えられるべき両チームのファイト”. サッカーダイジェストWeb (2019年10月26日). 2019年10月26日閲覧。