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空中衝突(くうちゅうしょうとつ)とは、空中(基本的に地球の大気空間の空間)を移動する物体(大きさは微粒子から小天体までを含む)同士が構造的破壊に至る強い接触衝突は激しい接触)をすること。一方が移動しない物体の場合、そこが空中であっても単なる「(上空での)衝突」であって「空中衝突」と呼ぶことは無い(ただし、アドバルーンのような半ば移動物体とも言える物の場合は例外であってもおかしくはない)。

宇宙空間における同様の接触については、これを表す特別な語は俗語専門用語ともに現在のところ(少なくとも日本語では)確認できない。

概説[編集]

航空の分野では、飛行中の複数の航空機が接触する航空事故を指し、英語で "mid-air collision (空中衝突)"と言えば「航空機の空中衝突」を意味するが(※本項にて節を設けて詳述する)、これには、空中体当たり攻撃英語版cf. 体当たり攻撃#航空戦)や自殺行為による「航空機を使った故意の空中衝突」は含まれない。

航空機の空中衝突[編集]

1966年6月8日XB-70 2号機(左側の大型機)とF-104(爆発した機体)との空中衝突直後を捕らえた映像。垂直尾翼を失ったXB-70もこのあと墜落した。
ツポレフANT-20(同型機)

古くは1920年代からこの種の航空事故は度々発生していたが、特に第二次世界大戦後の旅客機の普及に伴う航空路の過密化に伴い、1950年代から1960年代アメリカで多発した。

主な原因として、航空管制のミスやパイロットによる周辺確認の不十分の他、空軍などの軍用機の訓練空域と民間航空機の航空路が接近しすぎていることなどがあるが、近年は、航空管制技術や航空機の衝突防止警告機能の性能向上に伴い、アメリカやヨーロッパなどの航空先進国における発生件数は減少傾向にあるものの、CIS諸国や発展途上国などの、航空需要の急増にインフラストラクチャーの整備が対応できない国々においては減少する傾向にはない。

また、一般の航空事故とは別に、航空ショーでのアクロバット飛行時などに発生することも多い。このような事故の場合、基本的に乗客を乗せての飛行ではないため、犠牲者数は抑えられることが多いものの、稀に地上の観客を巻き込むなど、二次的な被害を生むことがあり、そのような場合被害は大きなものとなる。

航空機の空中衝突事故[編集]

航空機の空中衝突事故のうち、歴史的に特筆すべきものをここに記載する。

1930年代-1950年代[編集]

1960年代[編集]

1970年代[編集]

1980年代[編集]

1990年代[編集]

スホーイSu-24(同型機)

2000年代[編集]

2010年代[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

  • 衝突
  • 航空機の空中衝突