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利用者:Mizusumashi/おたく

おたくとは、趣味に傾倒するある種の人。

語源と意味の拡大[編集]

「おたく(お宅)」というのは日本語における二人称であるが、アニメや漫画の愛好者がこれを頻繁に使うようになった。この点について、岡田斗司夫は、以下のように述べる[1]:

スタジオぬえのオタクたち・及びその作品「マクロス」がきっかけで「オタク」という呼び方はあっという間にオタクたちの間で広がった。

中森明夫は、1983年6月から1983年12月まで『漫画ブリッコ』誌上に、コミケットに参加するアニメ漫画の愛好者を嘲笑するような内容の『「おたく」の研究』を連載し、そのなかで彼らがお互いに二人称として「おたく」と呼び合うことから、彼らを「おたく」と呼んだ。

おたくがマスメディアに取り上げられ始めた頃には、「太陽族」や「竹の子族」に準じて、「おたく族」と呼ばれることがあった(ラジオ番組「ヤングパラダイス」より『おたく族の実態』など)。

近年では含む意味が拡大して「広義のおたく」ともいうべき一定の範疇・属性を含むグループ全体を、「おたく」と呼ぶ傾向が見られる[要出典]。「広義のおたく」では「社会一般からは価値を理解しがたいサブカルチャーに没頭しコミュニケーション能力に劣る人」というネガティブな見解から「特定の事物に強い関心と深い知識を持つ一種のエキスパート」であるといった肯定的な主張まで、オタクの意味するところは人により大きく異なり、今日でも変遷している[要出典]。例えば、シアトル・マリナーズイチロー外野手が、捕球不能な外野フライを簡単に捕れるふりをしてランナーの進塁を防いだことを、「プロの選手だけに通用する『オタク的プレー』」と自称した[要出典]

おたくの分類[編集]

消費性オタク・心理性オタク[編集]

おたくには、次の二種類が存在する[要出典]:

  • こだわりの対象に対して、所得や余暇時間のほとんどを費やす「消費性オタク」
  • 「自分の趣味を周りに広めたい」「創造活動をしたい」と考える「心理性オタク」

5種類への分類[編集]

オタク層を、次のように5種類に分類できる[要出典]:

  • 家庭持ち仮面オタク(全オタク中25%)
  • 我が道を行くレガシーオタク(同23%)
  • 情報高感度マルチオタク(同22%)
  • 「社交派強がりオタク」(18%)
  • 「同人女子系オタク」(12%)

世代による分類[編集]

おたく第一世代(1960年前後生まれ)
基本的にSFファンで、劇画の登場により漫画は大人も読むものとして認められつつあったが、「アニメは子どものもの」とする風潮の中に育った[要出典]。この当時のアニメ作品が、子ども向けの製品を扱う企業のスポンサーが大半で、アニメ表現自体が子ども市場向けの作品に多く用いされた傾向も関連している[要出典]新人類と言われた世代にあって、少年期に怪獣・変身ブームの洗礼を受け、しばしば特撮ものへの嗜好をもつ[要出典]。漫画やアニメは、学生運動を主導した団塊の世代の抱いていた社会変革思想の対抗物として意識されていたため、彼らのおたく趣味全般に韜晦や理論化・体系化への指向が強い場合が多く、おたくコミュニティ内のジャーゴンとしてキーワード化を行っていた[要出典]コミックマーケットなど現在に至るイベントの基礎を築いたのもこの世代である[要出典]
オタク第二世代(1970年前後生まれ)
少年期に『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』によるアニメブームの洗礼を受け、おたく趣味が広く受け入れられる[要出典]。なおこれら作品がSFを基底として、架空の技術体系を構築する手法をとったため、提供される側はその架空の技術体系を網羅したがる方向性も見られる[要出典]。後にこの架空の体系知識は、現実の体系化された知識との混乱も見られ、「ガンダム」に代表されるシリーズ作品に共通化した体系知識のみで、現実の知識体系との併合を行わない傾向も派生させた[要出典]
この世代の後半は団塊ジュニアとも重なり、1980年代のテレビゲーム・パソコン趣味の担い手ともなった[要出典]。一方、おたくに対する偏見も強まり、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件による偏見の被害を最も被ったのもこの世代であった[要出典]。おたくがおたくではない若者に差別されているという意識が増える一方で、サブカルチャーの体系化に貢献した第一世代の影響もあって、それまでの歴史・文学・思想に代わり、同世代で共有できるアニメ・漫画などが現代人の常識や教養として認識されるなど、サブカルチャーとメインカルチャーの差が認識されなくなってくる[要出典]。また各々の作品中で扱われるハイカルチャーに興味を示す系統も派生、この性質は第三世代に引き継がれていくことになる[要出典]
オタク第三世代(1980年前後生まれ)
少年期に『新世紀エヴァンゲリオン』の洗礼を受け、セカイ系と言われるムーブメントの担い手となった[要出典]。この世代になると親がオタク第一世代という者も現れ、メインカルチャーとサブカルチャーの差が薄れた時代に育った[要出典]。そのためおたく趣味に後ろめたさや韜晦意識を持たず、単にさまざまな趣味のひとつとして、アニメやゲーム、ライトノベルを楽しむ者も増えた[要出典]。その一方で、感動や萌えが記号的に追求される傾向が強まったなどの非難もある[要出典]。第二世代から引き継いだ作中の世界観に耽溺する傾向は、更に作中で扱われるハイカルチャーへの傾倒という方向性を生む[要出典]。2000年代に前後してハイカルチャーを扱う漫画作品も多く登場し、ハイカルチャーもおたく趣味と同列のサブカルチャーの一つとして愛好される傾向が見られる[要出典]
なお、第三世代以降の世代ではおたく趣味が一般的なものとなり、おたくコミュニティの拡散化と嗜好の分裂化・多様化がかなり進んでいる[要出典]。個人個人をひとつの世代でくくって考えることが難しくなっているため、安易な世代論を問題視する声もある[要出典]
オタク第四世代(1980年後半1990年前半生まれ)
ポケットモンスターなど収集に夢中[要出典]MMORPG携帯電話のゲームなど変ったものも登場[要出典]ニコニコ動画などで旬のアニメにも詳しい[要出典]。90年台中期から活躍したピクサーや、同じ時期に復活した長編ディズニー作品、パワーパフガールズマーベル・コミックの実写作品等海外のアニメ・コミック作品にも土台がある[要出典]。また復刻ブームなどで上記の世代に比べ、さらに多様性もある一方、一過性のものも多い[要出典]

放送禁止用語?[編集]

なお、岡田斗司夫『オタク学入門』(1996年5月、太田出版)によると、少なくとも執筆当時には、この「オタク」という言葉がNHK放送問題用語に指定されている事が、岡田がNHKから取材を受けた際に明らかになったとの事である[1]

しかし、遅くとも2005年2月27日放送の新日曜美術館では、「オタク」という言葉が用いられ、「不適切な表現がありました」とか「発言者の意向を尊重してそのままお伝えします」等の断りをNHKが入れていないので、「放送問題用語」からは外されている事になる。

おたくの歴史[編集]

アニメブーム(1970年代後半 - 1980年代前半)
このころのアニメーション作品の中には、従来の児童向けに混じって、中高生等の青少年層を対象とした、比較的ドラマ性の高い物が増えた事も、アニメーションブームを加速させた要因に挙げられる[要出典]。この現象において『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『ルパン三世』『機動戦士ガンダム』といった、一連のテレビ放送・劇場公開作品の大ヒットが、アニメ産業の急速な成長を促した[要出典]。この頃は蔑視や否定的な意味合いが比較的少ないアニメファンと言う言葉で呼ばれていた[要出典]
バブル時代(1980年代後半)
当時プロダクション制導入に伴う大量生産期に入り、潤沢な資金力・労働力を背景に、表現力が高度化したアニメーションに対し、尋常ならざる興味を抱く人が増加した[要出典]。また同時期、バブル景気に伴う余暇時間と可分所得の増大からテレビビデオデッキ・高価なオーディオセットを個人用に購入するケースが増え、それらに耽溺する人が増えた事も、おたく増加の要因として挙げられる[要出典]。この頃、「おたく」という人間類型の呼称が確立し一部では社会現象として着目され始めたと言われる[要出典]
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件1988年 - 1989年
同事件の犯人の宮崎勤は自室が膨大な量のビデオテープで埋め尽くされる程のアニメ・特撮オタクであったと報じられた事から(後に持っていたビデオテープのうち、アニメやホラービデオは数えるほどしかなかったことが判明[要出典]。また布団の上の成人雑誌は取材クルーによって故意に目立つように置かれていた事も分かっている)、当時ロリータ偏愛趣味傾向が無軌道なまでに顕著化したアニメーション産業を巻き込んで、おたくバッシングの風潮が巻き上がった[要出典]。「おたく」という人間類型が社会一般に認知されたのはこの頃である[要出典]。世間においてはアニメというものは子ども向け娯楽であると一般に見なされ、これに大人が熱中するのは「幼稚」ないし「異常」だとする風潮は強く、おたくはその実態が解り難いこともあり、奇異や偏見の目で見られる事も多かった[要出典]。こうして、おたくという語はマスコミによるバッシング・レッテル張り的な報道・関連記事により、強い否定的イメージとともに社会に広まった[要出典]
OVAとPC(1990年代前半)
連続幼女誘拐殺人事件の影響から、アニメーション産業界にロリータ偏愛趣味傾向に対して自主規制が形成され、幼児児童を使って性的興奮を催させるような描写が排除された[要出典]。同時期にはビデオデッキの本格的な普及とレンタルビデオ業界の発展とあいまって、オリジナルビデオアニメも数多くリリースされ、ややマニアックな青少年層向けの市場として定着した[要出典]。またこのころDOS/Vマシン(PC/AT互換機)が日本で普及し、秋葉原・日本橋(大阪、にっぽんばし)を中心として自作パソコンを好むパソコンおたくが増加した[要出典]
エヴァとテレビゲーム(1990年代後半)
視聴者に対して・哲学的な問いを想起させる『新世紀エヴァンゲリオン』の登場は、学歴偏重社会の崩壊や景気鈍化傾向にあって、漠然とした不安を抱える青少年層に強い影響を与え、同作品の関連事象(セカイ系)は社会現象とまで言われた[要出典]。一方、テレビゲームパソコンゲームの高度化と普及に伴い、ゲーム市場が広がったことは、ゲーム関連企業にとっては大きな福音となり、多数のゲーム制作会社が勃興を繰り返した[要出典]
エヴァ放映直後の1996年5月に岡田斗司夫が著した『オタク学入門』では、その最終章で「オタクは日本文化の正統継承者である」との見方が示された。
一般市場化と氾濫(2000年代前半)
数多くの作品が登場する一方、DVDの普及により、旧来は「ビデオテープ・ソフト一本1万円弱」などという傾向が無くなり、3千円~5千円で安価に販売される映像ソフトの販売が一般化した[要出典]コンビニエンスストア店頭でも数多くの映画・ドラマ・アニメのDVDが販売されるようになると、「ビデオソフトを買って見る」という、かつてはコアなマニアやおたくに限定された事を一般の消費者がするようになり、一般の社会でも普通に売られ普通に買われていくようになる[要出典]。このためヤンキー文化、渋谷系などの、かつてはおたくと縁遠いと見られていた要素とおたく文化の結合も観察されるようになっている(痛車の要素を取り入れたVIPカー、渋谷系を取り込んだアニメソング「アキシブ系」など)[要出典]
またパソコンやゲーム機の普及は、かつての専門家やマニア主導ではなく、娯楽家電の一種として家電製品並に普及した事もあり、裾野の広い市場を形成している[要出典]。その一方でおたく向け商品の市場も拡大し、電気街として知られた秋葉原の様相を、漫画・アニメ・ゲームの街として激変させるに至っている[要出典]
2005年には株式会社ビブロスにより第一回全国統一オタク検定試験が実施され、またこれがTV、雑誌、ネット、海外の通信社からも大々的に取り上げられるという事象も発生した[要出典]
こうした状況は経済界も注目している[要出典]。たとえば、野村総合研究所の調査ではオタク市場(自作パソコン、アニメ、ゲーム、アイドル、コミック市場の合計)の市場規模は2900億円である[要出典]。また、経済産業省は、日本のコンテンツ産業の国際展開の促進という観点から注目している[要出典]
しかしコアなおたく向け商品が一般市場から見て特殊な商品群(ニッチ市場)である事には余り変化は無い[要出典]メディアワークスの『電撃G'sマガジン』編集長である高野希義は2004年9月7日の「CEDEC 2004」において、おたく市場向けのいわゆる「萌えゲーム」が既に「特に先鋭化されたおたく」にしか判らない世界と成りつつあり、衰退してしまうおそれがあるとする談話を述べた[要出典]。高野は談話において双恋を紹介する際、テレビを広告塔として使いつつ王道に戻って10歳代の開拓を目指すと語った[要出典]
また、「オタク」が方々で露出する事が増えた結果、おたく自身の層と容認する層の他に、積極的におたくの嗜好を忌避する層が表面化する傾向も見られる[要出典]。また、一般に広がった「オタク=萌え」というイメージに対して、「萌え」を嫌う(萌えフォビア)「硬派な」おたくの反発も起こっている[要出典]
さらに、こうした近年の傾向に誘われて、従来はおたく向け市場に見向きもしなかった企業が参入する傾向も顕著化したが、現在進行中のこの傾向が成功するかどうかは未知数である[要出典]

おたくと事件性[編集]

児童誘拐殺傷や動物虐待など、近年頻発していると報道されている異常犯罪については、その報道において犯人の異常性とおたく趣味とが関連付けられる事がある[要出典]。例えば「おたくには現実と虚構の区別を曖昧にしている者も多く、その行動には警戒を禁じえない」などの言説がある[要出典]。これらでは異常犯罪において犯人が男性でおたく的だとされる趣味を持っていた場合に「犯人の異常性」として特に大きく取り上げられる傾向が見られ、その危険性・幼児性は規制の対象となるべきものであるなどと結ぶ報道番組の内容や論説も見出される[要出典]

大谷昭宏には、(「おたく」という概念が成立する以前の1976年の事件も含め)ストーカー殺人事件などの、おたく文化とは無関係な事件について、おたくと結びつける言動が見られる[要出典]。彼は、奈良小1女児殺害事件の犯人を「フィギュアおたく」だと推測した時に、「フィギュア萌え族」という造語を用いた[要出典]。被疑者逮捕後にも大谷は自説を撤回しなかった[要出典]

2005年頃からは「おたく狩り」や「コミケ狩り」といった、おたくの側が被害者になる事件が報じられる様になった[2]。事件における立場や事件との関連性の大小に関わり無く、マスメディアが「オタク」を取り上げる頻度は増加している[3]

ただし、この「オタク狩り」という用語は、週刊SPA!2005年2月1号の記事においては、警官が検挙率を稼ぐ為に無抵抗なオタクに職務質問を行い、カッターナイフの所持などを理由に微罪で「任意出頭」(実質的な逮捕)させる事例の事を表している。この事は、同記事における、不当逮捕問題に取り組んでいる渡辺幸之助の見解によると、竹花豊が東京都副知事に就任した2003年ごろに、竹花の意向によって、職務質問による検挙のノルマが増えた事に関係しているとの事である。

おたくと地域[編集]

日本国内[編集]

おたくの在り様に関しては、日本国内でも地方都市などでは関連媒体の流通量やコミュニティの有無などにもよって、若干の地域性が見出せる[要出典]。この中には21世紀に入って急速に地方都市などにもおたく向け専門のチェーン店が進出するなど一様化も進むが、それでもコミックマーケットなど大都市圏に集中しがちな大規模な催しもの(イベント)もあり、2000年代では依然として「おたくの地域格差」もみられる[要出典]。特定の地域にそれら文化発信拠点が集中して発展する様子も見られる[要出典]

  • 一般的に、東北地方はおたくにとって厳しい環境だと言われていた[要出典]。しかし東北の中心都市である仙台市等の中核都市では、各種ショップの出店が進んでいる[4]。ただし仙台市がある宮城県にはおたく文化の発信源の一つであるテレビ東京系列局がないという事情はあるが、近年の多チャンネル化により環境は以前より好転しており、2011年以降テレビ東京系列局が開局する計画もあり今後が期待される[要出典]。また、東北地方は保守的な地域と思われがちだが、日本の他の都市部以外の地方と比較して特に保守的であるという根拠は無い[要出典]。しかし現在でも全国的なイベントの会場に東北地方を飛ばして札幌が選ばれることが多いなど依然として東北地方に対するおたく文化の風当たりは厳しい[要出典]
  • ケーブルテレビやCS放送の普及、またyoutubeの登場やネット通販の浸透などによって地域格差は解消されつつある一方で、大都市圏から外れた地域(特に北陸地方、山陰地方、四国(特に高知県[5])、福岡県以外の九州の各県(特に長崎県宮崎県鹿児島県)、沖縄県)はネットやCS環境が整っている現代においても、オタク文化が育たないとされている[要出典]。大都市の衛星都市以外の町村部や離島地域では、ネットは今も最高でISDN接続が関の山で、ダイヤルアップ接続だけの地域もあり、ネット配信が出来にくい環境も一因である(もちろんyoutubeも容易には見られない)[要出典]。オタク文化に関して不寛容で、かつ伝統を重んじ、さらにこういった地方はいわゆる「教育県」という場合も多く、テレビ局の放送内容に教育行政がローカル局に注文をつけるケースも少なくないという[要出典]

日本国外[編集]

日本国外では1990年代中後半より、一種の尊敬の意味を込めてオタク (Otaku) が使われていた[要出典]。アニメ (Anime) を始めとする日本発のポピュラーカルチャー愛好者を指す名称であり、好んで自らを Otaku と称するものも存在した[要出典]。しかし現在の傾向としては自らを Otaku と呼称することは稀になりつつある[要出典]。また Hentai (後述)が一般社会に認知され、否定的なニュアンスを帯びた影響で、Otaku という言葉も相手を揶揄・嘲笑する用語として用いられている[要出典]

台湾では、映画「電車男」の上映以来、「オタ」を中国語化した「阿宅」や「宅人」などの呼称がだんだん広がってきた[要出典]。ただし、意味を理解せずに誤用している人が多く、マスコミまで誤用しているという厳しい事態になっている[要出典]。ちなみに、「宅男」は「部屋から出かけない男」「引きこもり男性」という意味に近い[要出典]

オタク文化に対する日本国内外における認識・受容の違い[編集]

オタク文化に対する受け止め方は、日本国外においては日本とは幾つかの点で異なる[要出典]。その一つが欧米で古くから盛んに行われているファン大会 (Convention) という活動で、その年齢層も幅広い[要出典]

アニメコンベンションにおいては、Fan-cosReenactment (史的事実再現)と呼ばれるコスプレが行われる[要出典]。SFやファンタジー映画の公開に観客がコスプレをしてくることが一般的であるように、ファン大会会期中、会場外でもコスプレを行うことが許されており、会場となる地域の市民もそれをイベント的なものとして受け止めている[要出典]。コスプレ自体は日本でもファン活動として一般的だが、日本では、海外とは対照的に会場外でコスプレ衣装のまま行動するのは「禁忌」という暗黙のルールが存在する[要出典]

但し、海外において Fan-art二次創作のイラストやマンガ)や Fan-fic (二次創作の小説)、 Fan-sub (マンガ・アニメ作品の翻訳)といった形でオタク的な活動が行われることはあるが、日本のコミケのように商業的な行為との結び付きは殆ど見受けられない(寄付を求めることはある)[要出典]。むしろ、採算を度外視して純粋に活動を楽しみ、ファン大会では交遊や情報交換を楽しむといった傾向が強い[要出典]

近年ではハードコアテクノのシーンにおいては、日本のオタク文化の1つである同人音楽が『Jコア』と評されて1つのムーブメントとなりつつある[要出典]。実際にそれに影響を受けたと発言している海外のDJなども多く、同人音楽活動を行っている日本人DJが欧米でのイベント(単独のイベントだけでなくファン大会と絡めて行われる場合も多い)に呼ばれて喝采を浴びるという現象も起きている[要出典]

オタク文化に対する批判[編集]

ゲームが子どもの暴力性を増大させるという偏見や、ネットワークゲームにのめり込んだ男性が、自宅内で死亡するといった事件から、海外においても、日本製のゲームに対しては従来から強い批判がある[要出典]

海外ではフランスの有力紙ル・モンドが「将来、日本のアニメはフランスに対する癌となるだろう」と批判した[要出典]

おたくを取り扱った作品[編集]

アニメ[編集]

マンガ[編集]


小説等[編集]

ゲーム[編集]

映画[編集]

ビジネス書[編集]

関連項目[編集]

関係する地域・地域関連事象[編集]

研究者・有名なおたく[編集]

など

脚注[編集]

  1. ^ a b 岡田斗司夫「オタクの正体」『オタク学入門』1996年5月25日版。
  2. ^ 警視庁非行集団等検挙解体地区対策本部 検挙事例
  3. ^ 探偵ファイルおたく狩りにご用心 後編
  4. ^ 河北新報「萌える仙台」。2007年11月25日閲覧。
  5. ^ ただ、漫画家は多く輩出している[要出典]