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和泉竜司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
和泉 竜司
名前
愛称 イズミ、イズ、リュウジ
カタカナ イズミ リュウジ
ラテン文字 IZUMI Ryuji
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1993-11-06) 1993年11月6日(31歳)
出身地 三重県四日市市
身長 173cm
体重 72kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 名古屋グランパス
ポジション MF
背番号 7
利き足 右足
ユース
2009-2011 船橋市立船橋高等学校
2012-2015 明治大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2016-2019 名古屋グランパス 113 (10)
2020-2022 鹿島アントラーズ 80 (5)
2023- 名古屋グランパス 28 (3)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月18日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

和泉 竜司(いずみ りゅうじ、1993年11月6日 - )は、三重県四日市市出身のプロサッカー選手Jリーグ名古屋グランパス所属。ポジションはミッドフィールダー(MF)

プロ入り前

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小学校3年生時に仲の良かった友人に誘われて、地元のサッカー少年団でサッカーを始める[1]。監督を務めていた三重県の技術委員の指導の下、フォワードを中心に様々なポジションを経験し、5年生時には東海大会にも出場した[1]。県選抜への選出経験もある実力者で、中学進学時に名古屋グランパスU-15のセレクションに合格するが、愛知県豊田市の練習場まで通うことが困難であったことから辞退し、地元の強豪・FC四日市へと所属した[1][2]

「親元を離れてサッカーがしたい」との思いから、高校は千葉県船橋市立船橋高等学校へと進学[3]。この進路はFC四日市監督の勧めでもあり、当時のサッカー部には3年生に1人、2年生に3人のFC四日市出身者が在籍していた[1]。2年生時の平成22年度全国高等学校総合体育大会ではレギュラーではなかったが、3回戦でスタメンで起用されると2得点、準々決勝で3得点を挙げるなど4試合で7得点の活躍でチームの全国制覇に大きく貢献し、自身も大会得点王に輝いた[1][2][4]。3年生時はキャプテンとしてチームを牽引し、第90回全国高等学校サッカー選手権大会でも全国制覇を経験している[1][2][4]。高校卒業後のプロ入りも噂されたが、和泉本人は「複数のクラブからオファーが来るくらいの選手でなければプロで通用しない」と考えており、3年生に進級する頃までに複数のクラブからのオファーがなければ大学に進学することを決めていた[1][2]。5月までに具体的なオファーがなかったことから大学進学を志し、高校の先輩が進学していて、プロ選手も多数輩出している明治大学を志望した[1][2]

明治大学では1年生時からスタメンとして試合に出場したが、本職のトップ下には先輩の三田啓貴が定着していたことから、1年生時の和泉は右サイドハーフで起用され、三田が卒業した2年生時からトップ下で起用された[1][2][5][6]。2年時、4年時に関東大学1部リーグのベストイレブン。4年時にはベストヒーロー賞も受賞したが、全日本大学サッカー選手権大会では準決勝で敗れた。

クラブ経歴

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名古屋グランパス

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大学卒業に際して4つのクラブからオファーを受け、自分のスタイルが活きると考えたことと、地元に近いことなどから名古屋グランパスを選んだ[1][7]。2016年に入団すると、5月4日の第10節の横浜F・マリノス戦でプロ初得点を挙げる。和泉は1年目ながらも出場機会を得ていたが、チームの調子は上がらずクラブ史上初のJ2降格を喫することとなる[2]

2017年。前年に味わった悔しさを原動力に和泉は奮起し、1年でのJ1復帰に大きく貢献した[2]。新監督の風間八宏は3バックと4バックを併用する過程で、左サイドを中心に幅広いポジションで和泉を起用するが、いわば「守備の何でも屋」とも呼べる起用方法だった[4][8][9]。本職ではないポジションでの器用ではあったが、これには細かいパスと積極的な縦パスで相手の守備組織を破壊する風間のサッカーにおいて、その鍵となる重要な役割として和泉の技術やセンスを買っての起用であった[4]

2018年にはクラブからの要望で「DF登録」となったが、いざ練習が始まるとトップ下で起用された[4]

鹿島アントラーズ

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2020年、更なる成長を求めて鹿島アントラーズに完全移籍[2][10]

名古屋グランパス(第2期)

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2023年、名古屋グランパスへ完全移籍で復帰[11]

選手としての特徴

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ゴールに絡むプレーを強みとし攻撃的なポジションを本職とするものの、ボールコントロールの巧さや素早い攻守の切り替えを武器に、ゴールキーパー以外のほとんどのポジションでプレー可能なユーティリティープレイヤー[12][13][8][14]。大学時代から攻撃的なポジションを幅広くこなすユーティリティ性が評価されており、プロ入り後はトップ下やボランチ、左右両サイドでウィングからサイドバックまで、3バックを構成するストッパーでも起用されるなど、試合展開やチーム事情に応じて様々な役割でチームを攻守両面で支えつつプレーの幅を広げた[4][12][13][8][14][15][16]

エピソード

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  • 2011年度の全国高校サッカー選手権大会では、高校サッカーファンが選ぶ選手権MVPに選出された[17]
  • 明治大学在籍時の監督が指導してきた中で印象に残っている選手について尋ねられた際「和泉竜司はなかなか見たことがないレベルの選手なので、彼にはこの先の日本サッカーを引っ張っていく存在になってほしいなと、一サッカーファンとして思っています」と答えた[18]

所属クラブ

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2016 名古屋 29 J1 14 1 2 0 1 0 17 1
2017 J2 39 1 - 2 0 41 1
2018 J1 32 2 3 0 2 0 37 2
2019 31 6 6 0 0 0 37 6
2020 鹿島 11 27 3 2 0 - 29 3
2021 23 1 3 1 3 0 29 2
2022 30 1 7 0 3 1 40 2
2023 名古屋 7 28 3 7 1 4 1 39 5
2024
通算 日本 J1 185 17 30 2 13 2 228 21
日本 J2 39 1 - 2 0 41 1
総通算 224 18 30 2 15 2 269 22

その他の公式戦

その他の国際公式戦

タイトル

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クラブ

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名古屋グランパス

代表歴

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  • 日本高校サッカー選抜
    • NEXT GENERATION MATCH(2012年)
  • U-19日本代表候補(2012年)
  • U-20日本代表(2013年)
  • 全日本大学選抜

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 選手権優勝から4年、明治大不動のエースが名古屋へ。スター街道を歩む和泉竜司「4つのクラブからグランパスを選んだ」”. サッカーキング (2015年12月21日). 2024年11月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i PICK UP PLAYER 和泉竜司”. FREAKS+. 2024年11月2日閲覧。
  3. ^ 仲間との絆と気持ちが生んだ劇的ゴール 和泉竜司と“国立”の、忘れがたい思い出”. Sports navi (2023年7月20日). 2024年11月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 風間サッカーを体現する和泉竜司。名古屋で迎える再びの“キレキレ”!”. Number Web (2018年3月25日). 2024年11月2日閲覧。
  5. ^ 『Jリーグサッカーキング2016年3月号』朝日新聞出版、2016年、17頁。 
  6. ^ 選手権優勝から4年、明治大不動のエースが名古屋へ。スター街道を歩む和泉竜司「4つのクラブからグランパスを選んだ」 SOCCER KING (2015年12月21日)
  7. ^ 和泉竜司選手、高橋諒選手、来季新加入内定のお知らせ”. 名古屋グランパスエイト (2015年7月17日). 2015年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月29日閲覧。
  8. ^ a b c 今井雄一朗 (2017年9月1日). “【ライターコラムfrom名古屋】6つのポジションで起用される和泉竜司…大学No.1アタッカーから万能型への挑戦”. サッカーキング. 2023年2月24日閲覧。
  9. ^ 名古屋グランパス、5年間の歴代フォーメーション。西野朗、小倉隆史、風間八宏、三者三様の苦戦の爪痕”. FOOTBALL CHANNEL (2020年3月25日). 2021年4月9日閲覧。
  10. ^ 和泉選手の加入について”. 鹿島アントラーズ (2020年1月4日). 2020年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月13日閲覧。
  11. ^ 和泉 竜司選手、移籍加入のお知らせ名古屋グランパス(2022年12月8日)2022年12月8日閲覧。
  12. ^ a b “4年ぶり復帰のMF和泉竜司は練習から100% 背番号「7」でチーム引っ張る【J1名古屋】”. 中日スポーツ. (2023年1月12日). https://www.chunichi.co.jp/article/616598 2023年2月24日閲覧。 
  13. ^ a b “【J1名古屋】MF和泉竜司、激化するウイングバック争い参戦 攻撃センスの高さで「違い出したい」”. 中日スポーツ. (2023年2月3日). https://www.chunichi.co.jp/article/629737 2023年2月24日閲覧。 
  14. ^ a b 安藤隆人 (2020年2月4日). “鹿島がどうしても欲しかった男。MF和泉竜司「中核を担わないと」”. Number Web. 2023年2月24日閲覧。
  15. ^ 増川隆洋 (2023年2月15日). “2023J制覇へ〜挑む準備は整った〜 新戦力紹介編”. コミュスポ応援団. 2023年2月24日閲覧。
  16. ^ 鹿島から名古屋へと復帰した和泉竜司 4年ぶりにプレイするクラブでポテンシャルを発揮できるか”. WORLD (2022年12月9日). 2023年2月24日閲覧。
  17. ^ 高校サッカーファン2600人が選ぶ選手権MVPは市立船橋の和泉竜司 SOCCER KING (2012年1月10日)
  18. ^ 栗田監督が語る明治大のJ内定選手「和泉竜司は日本サッカー界のためにもっと羽ばたいていかなければいけない」SOCCER KING (2015年8月7日)

関連項目

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外部リンク

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