国際交流基金賞
国際交流基金賞 | |
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受賞対象 | 学術、芸術その他の文化活動を通じ、国際相互理解の増進や国際友好親善の促進に特に顕著な貢献があり、引き続き活動が期待される個人又は団体 |
国 | 日本 |
主催 | 独立行政法人国際交流基金 (The Japan Foundation) |
初回 | 1973年度 |
最新回 | 2022年度 |
最新受賞者 | ロベール・ルパージュ 社団法人韓日協会 グナワン・モハマド |
公式サイト | 国際交流基金賞(国際交流基金サイト) |
国際交流基金賞(こくさいこうりゅうききんしょう)は、1973年以来毎年、学術、芸術、その他の文化活動を通じて、海外における日本理解もしくは日本人の対外理解を深め、国際相互理解・国際友好親善の促進において顕著な貢献のあった個人または団体に対し国際交流基金(ジャパンファンデーション)より授与される賞。
1973年創設。国際交流基金の事業の柱である「文化芸術交流」「日本語」「日本研究・知的交流」の3部門に対して贈呈される。2008年度より国際交流基金賞と国際交流奨励賞は統合され、現在の3部門の賞を授与する形となった。
受賞者一覧
[編集]1970年代
[編集]1973年
[編集]国際交流基金賞
- セルジュ・エリセーエフ(ハーバード大学教授、ハーバード・イェンチン研究所所長/日本研究)[米国]
- 国際文化会館
- 上智大学
- ジャパン・ソサエティー [米国]
1974年
[編集]国際交流基金賞
- J・ウィリアム・フルブライト(元米国上院議員、フルブライト教育計画推進者)[米国]
- バーナード・H・リーチ(陶芸家)[英国]
国際交流奨励賞
- 日本国際交流センター
- ジャパニーズ・カルチュラル・ソサエティー・シンガポール[シンガポール]
1975年
[編集]国際交流基金賞
- 吉川幸次郎(京都大学名誉教授、東方学会理事長)
- エドウィン・O・ライシャワー(ハーバード大学教授、元駐日大使/日本研究)[米国]
国際交流奨励賞
1976年
[編集]国際交流基金賞
- ジョン・W・ホール(イェール大学教授、同大学アジア言語・文学科学科長/日本近代史)[米国]
- ロバート・E・ウォード(スタンフォード大学教教授、同大学国際問題研究センター所長/政治学)[米国]
- 東洋文庫
国際交流奨励賞
- ドイツ東アジア文化協会[在東京]
- 福岡ユネスコ協会
1977年
[編集]国際交流基金賞
- ロナルド・P・ドーア(サセックス大学教授、同大学開発理論研究所特別研究員)[英国]
- 石橋長英(日本国際医学協会理事長/医学/小児科・血清化学)
- 東京大学法学部付属明治新聞雑誌文庫
国際交流奨励賞
- 国際教育情報センター
- 株式会社サイマル・インターナショナル
1978年
[編集]国際交流基金賞
- 高木八尺(日本学士院会員、東京大学名誉教授/米国政治学)
- フランク・J・ダニエルズ(ロンドン大学名誉教授/日本語教授法)[英国]
- ジェイムズ・L・スチュアート(アジア財団日本駐在代表)[米国]
国際交流奨励賞
- 言語文化研究所附属東京日本学校
- 講道館
1979年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- 栗原健(日本外交文書編纂/近代日本外交・政治史)
- オーストラリア国立大学豪日経済関係研究委員会[オーストラリア]
1980年代
[編集]1980年
[編集]国際交流基金賞
- 岩村忍(京都大学名誉教授/東洋学)
- ジョージ・C・アレン(ロンドン大学名誉教授/日本研究)[英国]
- ヒュー・ボートン(コロンビア大学アジア研究所上級研究員/日本研究)[米国]
国際交流奨励賞
1981年
[編集]国際交流基金賞
- ウンク・アブドゥル・アジズ(マラヤ大学副学長/経済学)[マレーシア]
- G・リチャード・ストーリー(オックスフォード大学名誉教授/日本研究)[英国]
- 東方学会
国際交流奨励賞
- 出版文化国際交流会
- 日本棋院
1982年
[編集]国際交流基金賞
- 天野芳太郎(ペルー天野博物館名誉館長)[ペルー]
- 黒澤明(映画監督)
- マリウス・B・ジャンセン(プリンストン大学教授/日本研究)[米国]
国際交流奨励賞
- アメリカ・カナダ11大学連合日本研究センター[在東京]
- ジ・アジアティック・ソサエティー・オブ・ジャパン[在東京]
1983年
[編集]国際交流基金賞
- 鈴木慎一(才能研究会会長)
- ドナルド・キーン(コロンビア大学教授/日本研究)[米国]
- ルネ・シフェール(国立東洋言語文化研究所所長/日本研究)[フランス]
国際交流奨励賞
1984年
[編集]- 前田陽一(国際文化会館専務理事)
- ジョン・G・クロフォード(前オーストラリア国立大学学長/経済学)[オーストラリア]
- エドワード・G・サイデンステッカー(コロンビア大学教授/日本文学・日本文化)[米国]
国際交流奨励賞
- 川喜多記念映画文化財団
- AFS国際文化交流財団[米国]
1985年
[編集]国際交流基金賞
- エレノア・H・ジョーデン(コーネル大学教授/言語学、日本語教育)[米国]
- ベルナール・フランク(コレージュ・ド・フランス教授/日本文学、宗教思想)[フランス]
国際交流奨励賞
1986年
[編集]国際交流基金賞
- フォスコ・マライーニ(イタリア日本研究学会会長/文化人類学)[イタリア]
- ジャパン・ソサエティー・北カルフォルニア[米国]
国際交流奨励賞
1987年
[編集]国際交流基金賞
- ジェームズ・W・モーレイ(コロンビア大学東アジア研究所所長/国際関係、日本外交史)[米国]
- 中根千枝(東京大学名誉教授、(財)民族学振興会理事/社会人類学)
国際交流奨励賞
- ローケッシュ・チャンドラ(インド文化国際アカデミー理事長/仏教学)[インド]
- ヨーゼフ・クライナー(ボン大学教授/日本民族学)[オーストリア]
1988年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- ジャン=ジャック・オリガス(国立東洋言語文化研究所教授/日本語、日本文学)[フランス]
- トロント日系文化会館[カナダ]
1989年
[編集]国際交流基金賞
- アレクサンダー・スラヴィク(ウィーン大学名誉教授/民族学、アジア研究)[オーストリア]
- デービッド・マッケクラン(ニューヨク・ジャパン・ソサエティ顧問)[米国]
国際交流奨励賞
- 細野昭雄(筑波大学教授、経済学/ラテンアメリカ研究)
- 外国人留学生問題研究会
1990年代
[編集]1990年
[編集]- 梅棹忠夫(国立民族学博物館館長/民族学)
- ヴィエスワフ・ローマン・コタンスキ(ワルシャワ大学名誉教授/日本研究)[ポーランド]
国際交流奨励賞
- 東京大学出版会
- インドネシア文化交流財団[インドネシア]
1991年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- アルゼンティン日本協会[アルゼンティン]
- 財団法人日本シルバーボランティアズ
1992年
[編集]国際交流基金賞
- スタン・タクディル・アリシャバナ(ナショナル大学学長/日本研究)[インドネシア]
- フリッツ・フォス(ライデン大学名誉教授/日本研究)[オランダ]
交際交流奨励賞
- 黒沼ユリ子(ヴァイオリニスト、アカデミア・ユリコ・クロヌマ校長)[メキシコ在住]
- ピーター・コーニツキ(ケンブリッジ大学助教授/日本研究)[英国]
- 林望(東横学園女子短期大学助教授/古典文学)
- 国際日本語普及協会
1993年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- タチヤーナ・リヴォヴナ・ソコロヴァ=デリューシナ(翻訳家)[ロシア]
- 岩波ホール
1994年
[編集]国際交流基金賞
- ハインリッヒ・プファイファー(アレキサンダー・フォン・フンボルト財団事務総長)[ドイツ]
- 河竹登志夫(早稲田大学名誉教授/比較演劇学)
国際交流奨励賞
- パイシット・ピパッタナクン(ナショナル・アッセンブリー事務局長)[タイ]
- 講談社インターナショナル
1995年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- ハジ・アブドール・ラザク・ビン・アブドール・ハミド(マラ工科大学予備教育センター、ルックイースト政策プログラム主任)[マレーシア]
- 国宝修理装潢師連盟
1996年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
1997年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- カイ・ニエミネン(日本文学翻訳家、日本文化研究者、作家)[フィンランド]
- クラクフ日本美術技術センター[ポーランド]
1998年
[編集]国際交流基金賞
- ロバート・A・スキャラピーノ(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)[米国]
- 團伊玖磨(作曲家・日本芸術院会員)
国際交流奨励賞
- トマ・エルドス(パリ市立劇場他 芸術顧問)[フランス]
- 釜山韓日文化交流協会[韓国]
- サントリー文化財団
1999年
[編集]国際交流基金賞
- フランク・B・ギブニー(ポモナ大学環太平洋研究所所長)[米国]
- ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮者、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督、NHK交響楽団桂冠名誉指揮者)[ドイツ]
国際交流奨励賞
- アフメット・メテ・トゥンジョク(中東工科大学教授)[トルコ]
- 山本正(日本国際交流センター理事長)
- 全米日系人博物館[米国]
2000年代
[編集]2000年
[編集]国際交流基金賞
国際交流奨励賞
- ウィリー・F・ヴァンドゥワラ(ルーヴァン・カトリック大学文学部東方・スラヴ学科長)[ベルギー]
- ハイファ博物館ティコティン日本美術館[イスラエル]
- 大同生命国際文化基金
2001年
[編集]国際交流基金賞
- ウィリアム・ジェラルド・ビーズリー(ロンドン大学極東歴史学名誉教授)[英国]
- 平山郁夫(画家)
国際交流奨励賞
- コスタ・バラバノフ(マケドニア・日本友好協力協会会長、在スコピエ日本国名誉総領事)[マケドニア]
- 三浦尚之(ミュージック・フロム・ジャパン理事長、芸術監督)
- ベルリン・フェスティバル公社[ドイツ]
2002年
[編集]国際交流基金賞
- 大岡信(詩人)
- ジェラルド・L・カーティス(コロンビア大学教授)[米国]
国際交流奨励賞
- タイ国元日本留学生協会(OJSAT)[タイ]
- 東洋学研究所日本韓国学科[ポーランド]
- 東京YWCA「留学生の母親」運動
2003年
[編集]国際交流基金賞
- ヨーゼフ・クライナー(ボン大学日本研究所所長)[オーストリア]
- 石澤良昭(上智大学外国語学部教授)
国際交流奨励賞
2004年
[編集]国際交流基金賞
- 穐吉敏子(ジャズ・ピアニスト、作曲家)
国際交流奨励賞
- ジェームズ・クワント(シネマテーク・オンタリオ シニア・プログラマー)[カナダ]
- 李徳奉(同徳女子大学外国語学部教授)[韓国]
- 高良倉吉(琉球大学法文学部教授)
2005年
[編集]国際交流基金賞
- 宮崎駿(アニメーション映画作家)
国際交流奨励賞
- フィリピン教育演劇協会[フィリピン]
- 中国日語教学研究会[中国]
- タバッスム・カシミーリー(前大阪外国語大学ウルドゥー語外国人教師)[パキスタン]
2006年
[編集]国際交流基金賞
- ジョー&悦子・プライス(財団心遠館代表)[米国]
国際交流奨励賞
- 山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会
- サンクトペテルブルク国立大学アジア・アフリカ学部[ロシア]
- 金容徳(ソウル大学校国際大学院院長)[韓国]
2007年
[編集]国際交流基金賞
- ロイヤル・タイラー(元オーストラリア国立大学教授)[オーストラリア]
国際交流奨励賞
〈2008年より国際交流基金賞と国際交流奨励賞が統合〉
2008年
[編集]国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 マルコ・ミュラー(ヴェネチア国際映画祭ディレクター)[イタリア]
- 日本語部門 アンジェラ・ホンドゥル(ヒペリオン大学教授)[ルーマニア]
- 日本研究・知的交流部門 ケネス・B・パイル(ワシントン大学教授)[米国]
2009年
[編集]国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 ボリス・アクーニン(本名グリゴリー・チハルチシヴィリ)(作家)[ロシア]
- 日本語部門 全米日本語教師連合(AATJ)[米国]
- 日本研究・知的交流部門 アーサー・ストックウィン(オックスフォード大学日産日本問題研究所前所長)[英国]
2010年代
[編集]2010年
[編集]国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 佐藤忠男(映画評論家)
- 日本語部門 サヴィトリ・ヴィシュワナタン(デリー大学前教授)[インド]
- 日本研究・知的交流部門 ベン=アミー・シロニー(ヘブライ大学名誉教授)[イスラエル]
2011年
[編集]国際交流基金賞
- 文化芸術交流部門 タンブッコ(パーカッションアンサンブル)[メキシコ]
- 日本語部門 カイロ大学文学部日本語日本文学科[エジプト]
- 日本研究・知的交流部門 オギュスタン・ベルク(フランス国立社会科学高等研究院退任教授)[フランス]
2012年
[編集]国際交流基金賞
- フランス国立東洋言語文化大学 日本語 / 日本文化学部・大学院[フランス]
- 村上春樹(作家 / 翻訳家)
- アイリーン・ヒラノ・イノウエ(米日カウンシル プレジデント)[アメリカ]
2013年
[編集]国際交流基金賞
2014年
[編集]国際交流基金賞
- 柳家さん喬(落語家) [日本]
- ピーター・ドライスデール(オーストラリア国立大学名誉教授) [オーストラリア]
- モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学日本語学科 [ロシア]
2015年
[編集]国際交流基金賞
2016年
[編集]国際交流基金賞
- 蔡國強(現代美術家)[中国]
- スーザン・J・ファー(ハーバード大学教授/同大学ウェザーヘッド国際問題研究所日米関係プログラム所長) [米国]
- ブラジル日本語センター(CBLJ) [ブラジル]
2017年
[編集]国際交流基金賞
- アレクサンドラ・モンロー(ソロモン・R・グッゲンハイム美術館アジア美術上級キュレーター/グローバル美術上級アドバイザー)[米国]
- フレデリック・L・ショット(作家、翻訳家、通訳者) [米国]
- アンドレイ・べケシュ(リュブリャナ大学名誉教授(日本研究)) [スロベニア]
2018年
[編集]国際交流基金賞
2019年
[編集]国際交流基金賞
- 谷川俊太郎(詩人)[日本]
- インドネシア元日本留学生協会(プルサダ) [インドネシア]
- エヴァ・パワシュ=ルトコフスカ(ワルシャワ大学教授 日本研究) [ポーランド]
2020年代
[編集]2020年
[編集]国際交流基金賞[注釈 1]
- 選考中止[1]
2021年
[編集]国際交流基金賞[2]
- 是枝裕和(映画監督)[日本]
- 宮田まゆみ(笙奏者)[日本]
- ハノイ国家大学外国語大学日本言語文化学部 / ハノイ貿易大学日本語学部 / ハノイ大学日本語学部 [ベトナム]
- イルメラ・日地谷=キルシュネライト(ベルリン自由大学教授)[ドイツ]
2022年
[編集]国際交流基金賞[3]
- ロベール・ルパージュ(俳優、脚本家、舞台・映画監督)[カナダ]
- 社団法人韓日協会[韓国]
- グナワン・モハマド(詩人、作家、画家)[インドネシア]
2023年
[編集]国際交流基金賞[4]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 新型コロナウイルス感染症の拡大により中止となった2020年度の推薦分は、翌2021年度の審査の対象の中に含められた。
出典
[編集]- ^ 2020年度国際交流基金賞の選考および授賞式等関連行事の中止について
- ^ “2021年度「国際交流基金賞」受賞者決定 是枝裕和氏、宮田まゆみ氏、在ハノイ3大学、イルメラ・日地谷=キルシュネライト氏” (PDF). 国際交流基金 (2021年9月14日). 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月26日閲覧。
- ^ “令和4(2022)年度 国際交流基金賞受賞者”. 2022年12月24日閲覧。
- ^ “令和5(2023)年度 国際交流基金賞受賞者”. 2024年4月13日閲覧。