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姫川信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
姫川仮乗降場から転送)
姫川信号場
駅として営業していたころの国道側から見た駅舎とホーム(2009年3月)
ひめかわ
Himekawa
H65 駒ヶ岳 (7.7 km)
(5.3 km) H62
地図
所在地 北海道茅部郡森町字姫川
北緯42度4分52.7秒 東経140度35分30秒 / 北緯42.081306度 東経140.59167度 / 42.081306; 140.59167座標: 北緯42度4分52.7秒 東経140度35分30秒 / 北緯42.081306度 東経140.59167度 / 42.081306; 140.59167
駅番号 H63
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線(本線)
キロ程 44.2 km(函館起点)
電報略号 ヒメ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線(現役駅時代)[1]
開業年月日 1913年大正2年)8月1日[2]
備考 1951年昭和26年)5月19日頃から仮乗降場として乗降を取り扱い。1987年(昭和62年)4月1日に国鉄分割民営化で駅昇格。2017年平成29年)3月4日に旅客扱いを廃止[3]し、信号場化[4]
テンプレートを表示
スーパー北斗車内より構内を望む

姫川信号場(ひめかわしんごうじょう)[4]は、北海道茅部郡森町字姫川にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)の信号場電報略号ヒメ。旅客営業時の駅番号H63であった。事務管理コードは▲140113[5]

歴史

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1976年の姫川信号場と周囲約750m範囲。右が函館方面。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

信号場として設置されたが、国鉄時代に仮乗降場として旅客の取り扱いが行われていた。国鉄分割民営化時に正規のに昇格したが、2017年(平成29年)3月4日に旅客扱いを廃止し[3]、再び信号場となった[4]

年表

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信号場名の由来

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当信号場の所在する地名より。1939年(昭和14年)に森町内で雑多な字名を統合整理した際に成立した地名であるが[11]、その由来について太田(2004)では「尾白内川が姫川(おとなしい川の意)だったのかもしれない[6]」と推測している。

構造

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2線を有する単線行き違い型信号場[4]。普通列車と特急列車との行き違いで使用されている[4]。旅客扱い末期には相対式ホーム2面2線を有していたが、旅客扱い終了後に乗降設備は撤去されている[4]

互いのホームはホーム中央の遮断機を備えた構内踏切で連絡していた。この遮断機は列車接近時に自動音声のアナウンスが放送される。下り線ホームは土盛りで長く、上り線ホームはコンクリート製で短いホームとなっている[12]。ほかに安全側線を有し、1993年(平成5年)時点では上り線(駅舎側)の旭川方から転轍機の外された側線を1本有していた[13]

森駅管理の無人駅であったが、有人信号場時代からの駅舎が残っていた[1]。駅舎は線路の北側(旭川方面に向かって右手側)に位置し、線路よりも高台にあり接している上り線ホームから階段を上る。古い建物だが一部改築されている[14]。かつては逆L字型でホームまで張り出しており、撤去された部分も背の高い基礎部分が残存する。待合室部分の隣に保線作業の事務室がある。駅舎内にトイレを有する。駅ノートあり。また駅舎隣の別棟に電気施設の建屋を有す[12]

利用状況

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  • 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「1名以下」[15][10]

周辺

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信号場からの道を0.5 kmほど進むと、養蜂場と鉄のアートの工房がある[12]

隣の施設

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
駒ヶ岳駅 (H65) - *東山駅 (H64) - (姫川信号場) - *森川信号場 - 森駅 (H62)
*打消線は廃駅および廃止信号場

脚注

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  1. ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、21頁。 
  2. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、6頁。ASIN B000J9RBUY 
  3. ^ a b c 平成29年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年12月16日https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/161216-3.pdf2016年12月16日閲覧 
  4. ^ a b c d e f g 『鉄道ジャーナル』通巻628号 pp.24-25
  5. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、214頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  6. ^ a b 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 29. ISBN 4-89391-549-5 
  7. ^ a b c 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行。
  8. ^ a b 森町 編『森町史森町、1980年3月15日、633, 636-637頁。doi:10.11501/9570504https://dl.ndl.go.jp/pid/9570504 
  9. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧 
  10. ^ a b “JR北海道、道南5駅3月廃止 森、長万部両町に意向” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(経済) (北海道新聞社). (2016年6月3日). オリジナルの2016年6月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160609235545/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0277706.html 2016年6月9日閲覧。 
  11. ^ 森町 編『森町史森町、1980年3月15日、184-185頁。doi:10.11501/9570504https://dl.ndl.go.jp/pid/9570504 
  12. ^ a b c テレビ番組『秘境駅を旅する』第6回(旅チャンネル2011年12月放送)より。
  13. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)40ページより。
  14. ^ 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)19ページより。
  15. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。

参考文献

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  • 土屋武之「函館本線485.4km+α 函館から「山線」を経て通勤電車区間へ」『鉄道ジャーナル』第53巻第2号(通巻628号)、成美堂出版、2019年2月1日、20-31頁、ISSN 0288-2337 

関連項目

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