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宝暦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宝歴から転送)

宝暦ほうれきほうりゃく、旧字体寶曆)は、日本元号の一つ。寛延の後、明和の前。1751年から1764年までの期間を指す。この時代の天皇桃園天皇後桜町天皇江戸幕府将軍は徳川家重徳川家治

改元

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公式には上皇と大御所の逝去を理由にしているものの、実際には凶作や地震を理由とした災異改元の要素があった。実際、天保改元の際には宝暦改元を前例として災異改元を行っている[1]

出典

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  • 貞観政要』の「及恭承宝暦、寅奉帝図、垂拱無為、氛埃靖息」から。
  • 久保貴子「改元にみる朝幕関係」『近世の朝廷運営-朝幕関係の展開-』岩田書院、1998年、p. 254-256、p. 274-275頁。ISBN 4-87294-115-2 

宝暦年間の出来事

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  • 3年 - 籾摺騒動
  • 4-5年 - 宝暦治水事件木曽三川分流工事)
  • 4-9年 - 郡上一揆
  • 5年 - 宝暦暦発布
  • 7年 -「祇園御霊会細記」発刊
  • 8年 - 宝暦事件
  • 8年 - 土佐藩にて、下級武士が城下にて日傘(筍皮製)を差すことが、隠居した上士や医者、7歳未満の子供以外が浅黄張りの日傘を差すことが、各々禁止される[2]
    • 2月 - 土佐藩にて、用人以下の全ての身分で絹製品の着用が禁止となり、侍身分は木綿製品のみ許可された[3]
  • 10年 - 土佐藩にて、8代藩主山内豊敷によって、下級武士は、5月~8月のみ、城下での日傘の使用が認められる[4]
  • 11年 - 上田騒動
  • 13年 - 土佐藩にて、下級武士の下駄の使用が、役場内での勤務時のみ許可されるようになる[5]

誕生

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死去

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西暦との対照表

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※は小の月を示す。

宝暦元年(辛未 一月 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 閏六月※ 七月 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1751/1/27 2/26 3/27 4/26 5/25 6/23 7/23 8/21 9/20 10/19 11/18 12/18 1752/1/16
ユリウス暦 1751/1/16 2/15 3/16 4/15 5/14 6/12 7/12 8/10 9/9 10/8 11/7 12/7 1752/1/5
宝暦二年(壬申 一月 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 七月※ 八月※ 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1752/2/15 3/16 4/14 5/14 6/12 7/11 8/10 9/8 10/7 11/6 12/6 1753/1/4
ユリウス暦 1752/2/4 3/5 4/3 5/3 6/1 6/30 7/30 8/28 9/26 10/26 11/25 12/24
宝暦三年(癸酉 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月※ 十月 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1753/2/3 3/5 4/4 5/3 6/2 7/1 7/30 8/29 9/27 10/26 11/25 12/25
ユリウス暦 1753/1/23 2/22 3/24 4/22 5/22 6/20 7/19 8/18 9/16 10/15 11/14 12/14
宝暦四年(甲戌 一月 二月 閏二月※ 三月 四月 五月※ 六月※ 七月 八月※ 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1754/1/23 2/22 3/24 4/22 5/22 6/21 7/20 8/18 9/17 10/16 11/14 12/14 1755/1/12
ユリウス暦 1754/1/12 2/11 3/13 4/11 5/11 6/10 7/9 8/7 9/6 10/5 11/3 12/3 1755/1/1
宝暦五年(乙亥 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1755/2/11 3/13 4/12 5/11 6/10 7/9 8/8 9/6 10/6 11/4 12/3 1756/1/2
ユリウス暦 1755/1/31 3/2 4/1 4/30 5/30 6/28 7/28 8/26 9/25 10/24 11/22 12/22
宝暦六年(丙子 一月 二月 三月※ 四月 五月※ 六月 七月 八月※ 九月 十月※ 十一月 閏十一月※ 十二月※
グレゴリオ暦 1756/1/31 3/1 3/31 4/29 5/29 6/27 7/27 8/26 9/24 10/24 11/22 12/22 1757/1/20
ユリウス暦 1756/1/20 2/19 3/20 4/18 5/18 6/16 7/16 8/15 9/13 10/13 11/11 12/11 1757/1/9
宝暦七年(丁丑 一月 二月※ 三月 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月 十月※ 十一月 十二月※
グレゴリオ暦 1757/2/18 3/20 4/18 5/18 6/17 7/16 8/15 9/13 10/13 11/12 12/11 1758/1/10
ユリウス暦 1757/2/7 3/9 4/7 5/7 6/6 7/5 8/4 9/2 10/2 11/1 11/30 12/30
宝暦八年(戊寅 一月 二月※ 三月※ 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1758/2/8 3/10 4/8 5/7 6/6 7/5 8/4 9/2 10/2 11/1 12/1 12/30
ユリウス暦 1758/1/28 2/27 3/28 4/26 5/26 6/24 7/24 8/22 9/21 10/21 11/20 12/19
宝暦九年(己卯 一月※ 二月 三月※ 四月※ 五月 六月※ 七月 閏七月※ 八月 九月 十月※ 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1759/1/29 2/27 3/29 4/27 5/26 6/25 7/24 8/23 9/21 10/21 11/20 12/19 1760/1/18
ユリウス暦 1759/1/18 2/16 3/18 4/16 5/15 6/14 7/13 8/12 9/10 10/10 11/9 12/8 1760/1/7
宝暦十年(庚辰 一月※ 二月 三月※ 四月※ 五月 六月※ 七月※ 八月 九月 十月※ 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1760/2/17 3/17 4/16 5/15 6/13 7/13 8/11 9/9 10/9 11/8 12/7 1761/1/6
ユリウス暦 1760/2/6 3/6 4/5 5/4 6/2 7/2 7/31 8/29 9/28 10/28 11/26 12/26
宝暦十一年(辛巳 一月 二月※ 三月 四月※ 五月※ 六月 七月※ 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1761/2/5 3/7 4/5 5/5 6/3 7/2 8/1 8/30 9/28 10/28 11/26 12/26
ユリウス暦 1761/1/25 2/24 3/25 4/24 5/23 6/21 7/21 8/19 9/17 10/17 11/15 12/15
宝暦十二年(壬午 一月 二月 三月※ 四月 閏四月※ 五月※ 六月 七月※ 八月※ 九月 十月※ 十一月 十二月
グレゴリオ暦 1762/1/25 2/24 3/26 4/24 5/24 6/22 7/21 8/20 9/18 10/17 11/16 12/15 1763/1/14
ユリウス暦 1762/1/14 2/13 3/15 4/13 5/13 6/11 7/10 8/9 9/7 10/6 11/5 12/4 1763/1/3
宝暦十三年(癸未 一月 二月※ 三月 四月※ 五月 六月※ 七月 八月※ 九月※ 十月 十一月※ 十二月
グレゴリオ暦 1763/2/13 3/15 4/13 5/13 6/11 7/11 8/9 9/8 10/7 11/5 12/5 1764/1/3
ユリウス暦 1763/2/2 3/4 4/2 5/2 5/31 6/30 7/29 8/28 9/26 10/25 11/24 12/23
宝暦十四年(甲申 一月 二月※ 三月 四月 五月※ 六月 七月※ 八月 九月※ 十月※ 十一月 十二月※ 閏十二月
グレゴリオ暦 1764/2/2 3/3 4/1 5/1 5/31 6/29 7/29 8/27 9/26 10/25 11/23 12/23 1765/1/21
ユリウス暦 1764/1/22 2/21 3/21 4/20 5/20 6/18 7/18 8/16 9/15 10/14 11/12 12/12 1765/1/10

脚注

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  1. ^ 久保 1998, p. 254-256、p. 274-275.
  2. ^ 『武市佐市郎集 風俗事物編』、平成7年3月15日発行、武市佐市郎、高知市民図書館、P17、27。
  3. ^ 『武市佐市郎集 風俗事物編』、平成7年3月15日発行、武市佐市郎、高知市民図書館、P16、24。
  4. ^ 『武市佐市郎集 風俗事物編』、平成7年3月15日発行、武市佐市郎、高知市民図書館、P17。
  5. ^ 『武市佐市郎集 風俗事物編』、平成7年3月15日発行、武市佐市郎、高知市民図書館、P16。

関連項目

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