コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

小沼ようすけ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おぬま ようすけ
小沼 ようすけ
生誕 (1974-11-24) 1974年11月24日(50歳)
出身地 日本の旗 日本秋田県能代市
ジャンル ジャズ
職業 ギタリスト作曲家
活動期間 1995年 -
レーベル 2001年2010年 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
公式サイト http://www.yosukeonuma.com/
著名使用楽器
ギブソン・ES-275

小沼 ようすけ(おぬま ようすけ、1974年11月24日 - )は秋田県能代市出身[1]ジャズギタリストピックを使わないフィンガーピッカーである。ギブソン・ES-275を愛用。

経歴

[編集]

小中高を秋田市で過ごす[1]。趣味でギターを弾いていた父親とエレクトーン講師の母親がセッションを行うような家庭環境で育った[1]

14歳で父の影響によりギターをはじめ、ロック・バンドを組み活動開始[2]BOØWYBUCK-TICKのコピーなどをしていた[2]。当時はハードロックが流行っており、LOUDNESSジミ・ヘンドリックスヴァン・ヘイレンイングヴェイ・マルムスティーンなども好きだったと述べている[2]

17歳の頃、バイクを運転中に交通事故に遭い、左腕を骨折し、高校の退学を余儀なくされた[3]。その後音楽の専門学校に入学し、ジョージ・ベンソンアドリブを聞いたことでジャズギターに衝撃をうける[2]。インプロヴィゼーションの自由さに惹かれたという[2]ダニー・ハザウェイグラント・グリーンにも感銘を受け、本格的にジャズ・ギターを学ぶ。

1995年、ヘリテージ・ジャズギター・コンペにて日本代表、世界3位の後、1999年ギブソン主催のギブソン・ジャズ・ギター・コンテストにて優勝。その後、リーダーの金子雄太(Org)、大槻“KALTA”英宣(Ds)とともにジャズ系ジャムバンドAQUAPIT“LIVE AT THE ONIX”をFile Recordsからリリースし、CLUB、ジャズ系ライブハウスを中心に活動。

2001年アルバム「nu jazz」でソニー・ミュージックよりメジャーデビュー2002年に2nd album「Summer Madness」、2003年には3rd album「Jazz 'n' Pop」をリリースし、自身のオリジナル楽曲を中心にPop、R&B、Rock等の曲をアレンジしてカヴァー

翌年2004年には自身初となるギター・トリオでのNYレコーディング。通算4枚目のアルバム、「The Three Primary Colors」をリリース。リチャード・ボナとの共演がきっかけとなり、指弾きへと転向する[4]

また同年、TOKU(flu)、日野賢二(b)、秋田慎治(pf,key)、大槻“KALTA”英宣(ds)とユニット「TKY」を結成し、2005年1月に「TKY」をリリース。同年11月のラストライブにて幕を閉じ、当初より一年間限定で結成されたユニットは活動休止となる。

2006年4月、自身としては2年ぶりとなる5thアルバム、「3, 2 & 1」をリリース。編成をトリオ、デュオ、ソロというごくシンプルな形態に絞り「パーソナル感」をテーマに彼のオリジナル楽曲やカヴァー曲を収録。2007年10月、「海辺の美しき一日」をテーマに彼のサーフィン・ライフと音楽的ルーツとが結晶化して生まれた6th album、「Beautiful Day」をリリース。2010年6月、デビュー作から5作目「3, 2 & 1」までの作品から選曲したベスト盤「The Best」と、NY録音による新作「Jam Ka (ジャム・カ)」を同時発売。その後、ライヴを中心に様々なアーティストとのコラボレーションを経て、T5Jazz Recordsより満を持して4年ぶりのニュー・アルバム「GNJ」(Green Note Jazz)をリリース。デビュー以来突き進んできた小沼サウンド、つまりジャズをベースとしながらもポップな要素を取り入れたギター・サウンドをベースとしながら、この数年意識しているオーガニックでアコースティックなサウンドを取り入れたサウンドに仕上がっている。Jazz Japan Award 2014, Album Of The Year 『高音質録音部門』受賞。

機材

[編集]

ギター

[編集]
  • Gibson ES-275[5]
  • ABE RIVERA The Baby Bop Prototype[6]
  • ECHIZEN GUITARS Jazz Nylon[7]
  • STYLE-N NISHIGAKI GUITARS Arcusn's Onuma Model[7]

アンプ

[編集]
  • FENDER VIBROLUX REVERB[8]
  • MARK BASS Markacoustic AC601[8]
  • 65AMPS Ventura[8]

エフェクター

[編集]
  • &K Laboratory 木霊ディレイ
  • ETHOS CUSTOM TONES[8]
  • STRYMON BLUESKY[8]
  • STRYMON BRIGADIER[8]
  • STRYMON FLINT[8]
  • ZOOM A3[8]
  • BOSS DD-7[8]
  • BOSS BD-2[8]
  • BOSS OC-3[8]
  • ELECTRO-HARMONIX POG[8]

ディスコグラフィ

[編集]
  • nu jazz (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2001年)
  • Summer Madness (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2002年)
  • Jazz'n'Pop (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2003年)
  • The Three Primary Colors (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2004年)
  • TKY (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2005年)
  • 3,2&1 (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2006年)
  • Beautiful Day (2007年)
  • The Best (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2010年)
  • Jam Ka (ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、2010年)
    当時、サックス奏者のジャック・シュワルツバルトが新プロジェクトで取り組んでいたグウォッカ英語版というリズムを小沼自身でも取り入れたアルバムである[2][9]
  • Aquapit (2011年)
  • Orange (2013年)
  • GNJ (T5Jazz Records、2014年10月26日)
  • Jam Ka Deux (SPACE SHOWER MUSIC、2016年11月23日)
  • JAM KA 2.5 THE TOKYO SESSION (FLYWAY LABEL/MOCLOUD、2019年4月10日)
  • YOUR SMILE (FLYWAY LABEL、2023年9月20日)

配信限定シングル

[編集]
発売日 タイトル レーベル
2021年4月23日 MANHATTAN BEACH chapter one INSENSE MUSIC WORKS
2021年4月30日 MANHATTAN BEACH chapter two
2021年5月7日 MANHATTAN BEACH chapter three
2021年6月30日 Around The Love (Acoustic Version)
2023年5月31日 Nostargia

DVD

[編集]
発売日 タイトル 規格品番 備考
2014年10月27日 小沼ようすけ ニュー・スタイル・オブ・ジャズ・ギター ATDV-369 アトス・インターナショナル

参考文献

[編集]
  • 小沼ようすけ『nu jazz スタイル・ソロ・ギター』リットーミュージック(原著2006年5月28日)。ISBN 978-4845613083 
  • 小沼ようすけ『小沼ようすけのソロ・ギター・メソッド HOP STEP JAZZ!』リットーミュージック(原著2016年3月28日)。ISBN 978-4845627943 

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 小沼 2016, p. 43.
  2. ^ a b c d e f mnavi Interview Vol.35:小沼ようすけ”. 2018年10月6日閲覧。
  3. ^ 小沼 2016, p. 59.
  4. ^ 小沼 2016, p. 97.
  5. ^ 小沼 2016, p. 10.
  6. ^ 小沼 2016, p. 11.
  7. ^ a b 小沼 2016, p. 12.
  8. ^ a b c d e f g h i j k l 小沼 2016, p. 13.
  9. ^ 塩谷哲 Special Duo Live with 小沼ようすけ”. 2018年10月6日閲覧。

外部リンク

[編集]