山内ケンジ
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山内 ケンジ(やまうち ケンジ、1958年11月2日 - )は、日本のCMディレクター、舞台演出家、劇作家、映画監督。本名は山内 健司(読み同じ)で、かつてはこの名義で活動。
人物
[編集]1958年東京都生まれ。早稲田大学卒業。1983年、電通映画社入社。1992年フリーを経て、黒田秀樹事務所所属(2019年まで)。CMのみならず、ショートフィルムや舞台の作・演出もこなす。
演劇公演を行う際のユニット名は、城山羊の会。2008年に深浦加奈子が死去するまで、脚本・演出=山内ケンジ、主演=深浦加奈子、を定則に公演を行ってきた。
演劇に携わるようになってからは、劇団青年団に同姓同名の役者がいるため、名義を「山内ケンジ」とカタカナ表記するようになった。2016年にはその役者の山内健司を主演に据えた「Wけんじ企画」を行っている[1]。
略歴
[編集]- 2011年、『ミツコ感覚』で長編映画監督デビュー。
- 2014年、『効率の優先』で第58回岸田國士戯曲賞(白水社)最終候補[2]。
- 2015年、『トロワグロ』で第59回岸田國士戯曲賞(白水社)受賞[3]。
- 2015年、第二作監督映画『友だちのパパが好き』は第28回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門選出。
- 2016年、『水仙の花』で第19回鶴屋南北戯曲賞(光文社)最終候補[4]。
- 2016年、第三作監督映画『At the terrace テラスにて』は第29回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門選出。
- 2021年、第五作監督映画『夜明けの夫婦 Dawning on Us』は第22回東京フィルメックス[5]・メイドインジャパン部門選出。
- 2022年、『温暖化の秋―hot autumn―』で第74回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞 受賞[6]。
作品
[編集]CM
[編集]- 日清食品 日清UFO「UFO仮面ヤキソバン」(1993年 - 1995年、出演:マイケル富岡)
- 第一生命「パスポート新撰組」(出演:大沢健)
- NOVA「NOVAの日の鈴木さん」(出演:山崎一)、「NOVA友」(出演:古舘寛治、山本雅幸)
- TBCグループ「ナオミに変わる日」篇 (1997年、出演:ナオミ・キャンベル)
- 東京総合信用「トーソーシン」「アクセントは頭に」
- セガ セガサターン「立つんだ湯川専務!」
- 日光江戸村「ニャンまげ」
- 日本コカ・コーラ キュン「女子高生キュンとする」(1999年)
- CHOOP「本当は狼も好き」(出演:袴田吉彦)
- CAT'S「床下ドクターキャッツ登場」篇 (2001年)
- goo「生きることは、知ること。」
- ノーリツ「まるでリビング」
- 日清食品 日清健太郎 「健康のヒーロー健多郎」(2005年、出演:速水もこみち)
- NTTレゾナント goo / The One Spotプロジェクト 「しりたい男」篇
- クオークカード「クオーク少年」「寝室にラクダ」「忍者とバレリーナ」
- セキスイハイム東海 セキスイハイム「神様、地震はいつ来ますか」
- Goo「違うよ名前だよアタシの」(出演:平山あや)
- ソフトバンク「予想外な家族」(出演:上戸彩)
- セコム 「“くつ下”編」
- サッポロビール 生搾りみがき麦「やっぱり猫が好き」(出演:もたいまさこ、室井滋、小林聡美)
- 白岳「米焼酎しろ」(出演:くりぃむしちゅー)
- WOWOW 企業 「テレビのいま」篇(2008年、出演:初音映莉子)
- 三菱UFJニコス 「鹿に導かれた男」(出演:鈴木浩介)
- toto BIG「BIGの神様」(出演:岩松了、浅野忠信、平岩紙)
- 静岡新聞SBS 超ドS「静岡兄弟」篇(2016年)
- 新日邦「コンコルド」 (パチンコホール事業) (1998年〜2021年 静岡ローカル)
ショートフィルム
[編集]- Smap Short Films『治療』(出演:香取慎吾、山本圭、中込佐知子)[7]
- Grasshoppa! VOL.1『ボヌールハイツ』(出演:中込佐知子、山崎一、大倉孝二)
- 世にも奇妙な物語『マンホール』(出演:香川照之、江守徹)[8]
- 演技者。『I(アイ)の世界』(出演:井ノ原快彦、京野ことみ)[9]
- 短篇.jp『プリーズ、ウェイク・アップ』(出演:深浦加奈子、初音映莉子、古舘寛治、西野まり)
- QUOQ short film『bunkatsu』(出演:初音映莉子、米村亮太朗、玄覺悠子)WEB限定
- ネスレシアター on YouTube 『デートとは何か』(出演:遠藤雄弥、松本まりか、鈴木裕樹、他)
長編ドラマ
[編集]- 「AXNミステリーからの挑戦状『シェリー酒は死の香り』〜あなたは解けるか?名推理に総額100万円〜」(2013年3月、出演:温水洋一、三浦俊輔、東加奈子、渡部雄作、原田麻由、永井若葉、白井珠希、古賀清、猪野学、岩谷健司、岡部たかし、KONTA、他)[10]
脚本
[編集]- 村松利史プロデュース『午後の男優室 発表会』「6.岡ちゃんの冒険。」(2003年)(出演者:村松利史、岩谷健司、岡部たかし、鳥居みゆき)
- 『切実』(2015年)ふじきみつ彦と共作(出演者:岡部たかし、岩谷健司、本村壮平、他)
- 『テアトルコントVol.25』(2018年)ふじきみつ彦と共作(出演者:岡部たかし、岩谷健司、本村壮平、永井若葉)
- 『巴里の4月』(2017年)ふじきみつ彦と共作・演出(出演者:宮内良・宮崎吐夢・石橋けい、他)
- 『灼熱の巴里』(2018年)ふじきみつ彦と共作・演出(出演者:宮内良・関谷春子・湯澤幸一郎、他)
- 『灼熱の巴里』(2019年)ふじきみつ彦と共作・演出(出演者:宮内良・関谷春子・湯澤幸一郎、他)
舞台
[編集]- 『葡萄と密会』(2004年)(出演:深浦加奈子、大沢健、村松利史、他)
- クリスマス劇『乞食と貴婦人』(2005年)(出演:深浦加奈子、他)
- 『クレブス・ペルオスの迫害と恐怖』(2006年)(出演:原金太郎、大沢健、初音映莉子、他)
- 『若い夫のすてきな微笑み』(2007年)(出演:深浦加奈子、大沢健、初音映莉子、他)
- 『新しい橋 〜le pont neuf〜』(2008年)(出演:深浦加奈子、古舘寛治、他)
- 『新しい歌 〜tyto nove pisnicky〜』(2008年)(出演:石橋けい、金谷真由美、山本裕子、他)
- 太宰治作品をモチーフにした演劇『新しい男』(2009年)(出演:三浦俊輔、石橋けい、初音映莉子、他)
- 『イーピン光線』(2010年)(出演:九十九一、KONTA、岡部たかし、金谷真由美、他)
- 『微笑の壁』(2010年)(出演:吹越満、石橋けい、東加奈子、三浦俊輔、山本裕子、他)
- 『メガネ夫妻のイスタンブール旅行記』(2011年)(出演:鈴木浩介、石橋けい、古舘寛治、他)
- 『探索』(2011年)(出演:石橋けい、猪野学、岡部たかし、永井若葉、東加奈子、牧田明宏、他)
- 『スキラギノエリの小さな事件』(2012年)(出演:石橋けい、三浦俊輔、岡部たかし、宮崎吐夢、他)
- 『あの山の稜線が崩れていく』(2012年)(出演:石橋けい、古屋隆太、永井若葉、岸井ゆきの、他)
- 『効率の優先』(2013年)(出演:鈴木浩介、石橋けい、岡部たかし、金子岳憲、松本まりか、他)
- 『身の引きしまる思い』(2013年)(出演:石橋けい、KONTA、岡部たかし、ふじきみつ彦、他)
- 『トロワグロ Trois Grotesques』(2014年)(出演:石橋けい、古屋隆太、平岩紙、橋本淳、他)
- 『仲直りするために果物を』(2015年)(出演:石橋けい、松井周、東加奈子、吉田彩乃、遠藤雄弥、他)
- 『水仙の花 narcissus』(2015年)(出演:吹越満、松本まりか、安藤輪子、島田桃依、重岡漠、他)
- Wけんじ企画『ザ・レジスタンス、抵抗』(2016年)(出演:山内健司(青年団)、他)
- 『自己紹介読本』(2016年)(出演:初音映莉子、浅井浩介、岡部たかし、富田真喜、他)
- 『相談者たち』(2017年)(出演:吹越満、安澤千草、橋本淳、村上穂乃佳、鄭亜美、折原アキラ)
- 『自己紹介読本』〜再演〜 (2018年)(出演:初音映莉子、浅井浩介、岡部たかし、富田真喜、他)
- 『埋める女 〜I am right〜』 (2018年)(出演:奥田洋平、坂倉奈津子、福井 夏、伊島 空、他)
- 『石橋けいのあたしに触らないで!』(2020年)(出演:石橋けい、吹越満、米村亮太朗、他)
- 『ワクチンの夜』(2021年)(出演:岩本えり、岩谷健司、春原愛良、中山求一郎、朝比奈竜生、岡部たかし)
- KAAT×城山羊の会『温暖化の秋 -hot autumn-』(2022年)(出演:趣里、橋本淳、岡部たかし、岩谷健司、東野絢香、笠島智、じろう(シソンヌ)
- 福井夏プロデュース『絶対♡福井夏 vol.3』(2023年)(出演:奥田洋平、福井夏、北原洲真)
- 『萎れた花の弁明』(2023年)(出演:岩谷健司、村上穂乃佳、朝比奈竜生、岡部ひろき、石黒麻衣、J.K.Goodman、原田麻由、岡部たかし)
- 『平和によるうしろめたさの為の』(2024年12月4日(水)〜12月17日(火) @下北沢 小劇場B1)(出演:古舘寛治、中島歩、福井夏、岩本えり、笠島智、岡部たかし)
映画
[編集]- ミツコ感覚(2011年)
- 友だちのパパが好き(2015年)
- At the terrace テラスにて(2016年)
- クソ野郎と美しき世界「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(2018年)
- 夜明けの夫婦 Dawning on Us(2021年)
受賞歴
[編集]CM
[編集]- ソフトバンクモバイル - 白戸家シリーズ「予想外な家族」「店頭」「声変わり」「広告批評」「家族で通話」(タイムズ・アジア・パシフィックアドバタイジング・アワードテレビ部門ゴールド賞)
- 新日邦(コンコルド) - コンコルドシリーズ(第44回ACC 全日本CM フェスティバルACC 金賞第4回静岡県CM グランプリ最優秀賞)
- NOVA - NOVAの日シリーズ「同僚」「帰宅」「路地」「英語の境界線」「閉鎖」「上司と部下」(第33回ギャラクシー賞テレビCM 部門CM 大賞、他)
- TBC - 「ナオミに変わる日(ナオミ・キャンベル)」(第37回ACC 日本CM フェスティバル最優秀賞他)
- 第一生命保険 - パスポート新鮮組シリーズ「サッカー」「サーフィン」「アクセル」(第35回ACC全日本CM フェスティバル秀作賞)
- クォーク - TOSOSINとQUOQシリーズ「別れ」「出産」「ついに来たこの日」「まさかの時のクオークカード」(第40回ACC 全日本CM フェスティバルACC 金賞)
- SEGA - 「人生は退屈だ」「とある街の声」「夢」「すすめ湯川専務!」(第38回ACC 全日本CM フェスティバルACC 賞)
- 高橋酒造 - 白岳しろ「解散の危機」(第61回広告電通賞優秀賞)
- 静岡新聞&静岡放送 - 「超ドS 静岡兄弟篇」(2017年 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARD,ACCシルバー賞)
- 新日邦(コンコルド) - コンコルゲン夫婦シリーズ(2015年 55th ACC CM FESTIVAL,ACCゴールド賞)/2005年制作の「コンコル道を往く者」が第16回パーマネントコレクション(CM殿堂入り)/コンコルゲン夫婦・愛の勝利シリーズ(2016年 56th ACC CM FESTIVAL,ACCゴールド賞)/パヤシリーズ(2017年 57th ACC TOKYO CREATIVITY AWARD,ACCゴールド賞)/悪を食うパヤシリーズ(2018年 58th ACC TOKYO CREATIVITY AWARD,ACCゴールド賞)/新しい世界シリーズ(2019年 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARD,ACCゴールド賞)[11]
脚注
[編集]- ^ “山内ケンジ×山内健司のWけんじ企画、キャストやゲストなど詳細が明らかに”. ステージナタリー. (2016年2月2日) 2021年9月24日閲覧。
- ^ 白水社:最終候補作品
- ^ 白水社:第59回岸田國士戯曲賞
- ^ 光文社:第19回鶴屋南北戯曲賞
- ^ “第22回「東京フィルメックス」 | 映画の未来へ”. filmex.jp. 2021年10月14日閲覧。
- ^ 共同通信 (2023年1月31日). “読売文学賞に佐藤亜紀さんら 山内ケンジさん、沢木耕太郎さん | 共同通信”. 共同通信. 2023年2月1日閲覧。
- ^ テレビドラマデータベース - Smap Short Films『治療』
- ^ テレビドラマデータベース - 世にも奇妙な物語 春の特別編
- ^ テレビドラマデータベース - I(アイ)の世界
- ^ テレビドラマデータベース - AXNミステリーからの挑戦状『シェリー酒は死の香り』
- ^ ACC TOKYO CREATIVITY AWARD
外部リンク
[編集]- 城山羊の会
- 山内ケンジ (@yamakena55) - X(旧Twitter)
- 山内ケンジ Kenji Yamauchi (@yamakena55) - Instagram
- 映画『ミツコ感覚』
- 映画『友だちのパパが好き』
- 映画『At the terrace テラスにて』
- 映画『夜明けの夫婦』[1]
- 静岡TVCM「コンコルド」(YouTube)
- 短編.jp
- 第28回東京国際映画祭
- 第29回東京国際映画祭
- さぬき映画祭
- 菊池映画祭
- 第19回上海国際映画祭
- GINMAKU映画祭
- 第19回ファーイースト映画祭
- 第16回ニッポン・コネクション
- 第17回ニッポン・コネクション