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彭政閔

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彭 政閔
Peng Cheng-Min
中信兄弟 二軍監督 #86
2008年
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国
出身地 台湾省高雄市前鎮区
生年月日 (1978-08-06) 1978年8月6日(46歳)
身長
体重
183 cm
101 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手外野手
プロ入り 2001年 ドラフト1位
初出場 2001年3月10日
最終出場 2019年10月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
五輪 2004年2008年
WBC 2009年2013年
彭 政閔
各種表記
繁体字 彭 政閔
簡体字 彭 政闵
拼音 Péng Zhèngmǐn
注音符号 ㄆㄥˊㄓㄥˋㄇㄧㄣˇ
和名表記: ほう せいびん
発音転記: ポン・ジェンミン
英語名 Peng Cheng-Min
テンプレートを表示
獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア競技大会
2002
2010

彭 政閔(ポン・ジェンミン、1978年8月6日 - )は、台湾中華民国高雄市出身の元プロ野球選手一塁手右翼手)。右投右打。愛称恰恰チャチャ)、火星人[1]火星恰[2]

経歴

[編集]
2015年10月18日

美和高中から合作金庫銀行、中華民国軍棒球隊を経て、2001年中華職業棒球大聯盟兄弟エレファンツに入団。

2002年10月に開催された釜山アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2003年に、首位打者を獲得した。

2004年アテネオリンピックの代表に選出される。同年、最多安打をマークし、2年連続の首位打者を獲得。

2005年に、3年連続で首位打者を獲得。

2008年8月に開催された北京オリンピックチャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では中軸を務めた。

シーズンでは打率.391と2016年[注 1]まではリーグ史上最高打率をマークしていた。

2009年開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2010年オフの11月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2012年9月21日に第3回WBC予選のチャイニーズタイペイ代表に選出された[6]。11月には第3回WBC予選前にキューバ代表との国際親善試合である「サンダーシリーズ」のチャイニーズタイペイ代表に選出された[7]

2013年1月14日に第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出された[8]

2015年台湾シリーズ第5回戦の対Lamigoモンキーズでは右翼に打球を放った際、右翼を守っていた王柏融ダイビングキャッチを試みるも捕球できず、王はファールだと思い込んでいるうちに打者の彭はホームに帰還し、ホームランとなった[9]

2019年オールスターゲームで15年連続投票数1位を記録した[10]。オフに現役引退を表明[11]。11月には2019 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表の打撃コーチに就任した[12]

2021年2020年東京オリンピック世界最終予選 チャイニーズタイペイ代表の打撃コーチに就任した[13]。しかし新型コロナウイルスの影響でCPBL選手が派遣されないことが決まり[14]、同時にコーチを辞退した。

2023年5月10日、更迭された林威助に代わって、中信兄弟の監督に就任することが発表された[15]

2024年からは、中信兄弟の二軍監督を務める[16]

プレースタイル・人物

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走・攻・守の三拍子揃ったCPBLを代表する選手。

通算5度の首位打者を獲得し、入団してから16年連続打率3割以上を記録していた。また選球眼が良く、通算最高出塁率のCPBL記録を保持している。

一塁手としてゴールデングラブ賞を3度受賞するなど、守備の名手としても知られている。入団当初は外野手としても出場していたが、20代後半から一塁手に専念している。

走塁面でも通算231盗塁を記録している。

2005年に手に重傷を負って以降理学療法を推奨し、毎年シーズンオフになると理学療法の治療を受けていた[17]

詳細情報

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年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2001 兄弟
中信
59 169 136 20 43 5 1 5 65 19 5 3 5 0 25 0 3 33 4 .316 .433 .478 .911
2002 88 358 277 66 86 17 3 18 163 71 16 6 3 6 62 2 8 82 5 .310 .445 .588 1.033
2003 100 443 369 83 131 25 3 18 216 83 22 9 1 3 54 7 9 81 3 .355 .455 .585 1.040
2004 99 425 338 90 127 14 3 18 201 66 26 11 1 4 69 7 6 64 8 .376 .493 .595 1.088
2005 76 331 274 57 93 8 3 14 149 47 13 5 3 1 47 2 4 49 3 .339 .445 .544 .989
2006 48 190 154 25 54 10 0 6 82 22 4 1 0 1 25 5 5 39 2 .351 .468 .532 1.000
2007 97 409 345 80 125 17 0 21 205 64 12 5 0 4 48 8 4 67 17 .362 .452 .594 1.046
2008 81 342 284 50 111 17 0 8 152 60 23 1 0 4 45 6 3 50 11 .391 .482 .535 1.017
2009 108 445 361 85 132 19 0 17 202 71 25 6 0 2 66 11 5 62 10 .366 .481 .560 1.041
2010 117 466 387 59 138 22 1 8 186 65 20 9 0 7 58 9 5 58 9 .357 .451 .481 .932
2011 80 333 277 37 87 18 0 4 117 55 6 5 0 8 37 6 5 45 9 .314 .405 .422 .827
2012 119 523 440 78 141 28 0 14 211 88 7 7 1 6 69 1 6 66 23 .320 .416 .480 .896
2013 116 477 403 60 128 25 0 10 183 74 15 6 0 2 60 8 4 63 13 .318 .419 .454 .873
2014 118 488 399 57 120 15 1 9 164 56 18 7 1 6 73 3 6 69 12 .301 .415 .411 .826
2015 108 484 409 62 131 16 1 4 161 57 3 4 1 5 65 1 3 81 14 .320 .414 .394 .808
2016 105 403 343 58 117 19 0 8 160 67 4 2 0 9 47 0 4 47 13 .341 .417 .466 .883
2017 81 348 298 43 89 12 0 2 107 38 6 6 0 5 40 0 5 51 8 .299 .385 .359 .744
2018 108 408 358 51 104 14 2 6 140 59 5 2 2 7 34 2 5 52 19 .290 .354 .391 .745
2019 92 328 288 29 87 18 0 2 111 34 1 0 2 4 29 2 3 40 7 .302 .367 385 .752
通算:19年 1800 7370 6140 1090 2044 319 18 192 2975 1096 231 95 20 84 953 80 93 1099 190 .333 .425 .485 .910
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

タイトル

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  • 首位打者:5回(2003年 - 2005年、2008年、2010年)
  • 最高出塁率:9回(2002年 - 2005年、2008年 - 2010年、2013年 - 2014年)
  • 最多安打:1回(2004年)
  • 最高長打率:1回(2004年)

表彰

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記録

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背番号

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  • 23 (2001年 - 2019年)
  • 86 (2023年5月11日 - )

代表歴

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脚注

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注釈

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  1. ^ CPBLでは2015年から「打高投低」現象が強まっている。2016年から台湾プロ野球界に四割打者は次々と生み出し、当シーズンのリーグ野手平均OPS.851であった[3]。常にリーグ野手平均OPSを.7ぐらいに維持してきた日本プロ野球界から見れば想像をはるかに絶する超打高だった[4]台湾の人々もそれを自覚しており、郭泰源監督もCPBLの「打高投低」現象を問題視した中国語版[5]

出典

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  1. ^ 協會取名火星人 彭政閔:很害羞 ETtoday運動雲 (中国語) (2017年9月11日) 2019年1月31日閲覧
  2. ^ 中華職棒/火星恰將降臨彰化 訓練營回饋基層 NOWnews (中国語) (2018年12月6日) 2019年1月31日閲覧
  3. ^ 2016年中華職棒進階打擊數據 TW#Baseball (中国語) (2016年10月16日) 2017年8月30日閲覧
  4. ^ 1point02.jp (2017年8月30日) 2017年8月30日閲覧
  5. ^ 陽耀勳「碰」出全壘打 中職「彈力球」紅到大聯盟 自由體育 (中国語) (2016年8月29日) 2017年8月30日閲覧
  6. ^ 2012 WBC資格賽中華隊28人名單最後確認[リンク切れ] CPBL公式サイト (中国語) (2012年9月21日) 2015年3月28日閲覧
  7. ^ WBC 資格賽《賽前組訓熱身賽》球員出賽參考名單[リンク切れ] 中国語 2015年4月19日閲覧
  8. ^ 2013 WBC中華隊28人名單 CPBL公式サイト (中国語) (2013年1月14日) 2015年3月28日閲覧
  9. ^ 王柏融以為界外球, 彭政閔跑出場內全壘打, 被洪總虧 - YouTube”. www.youtube.com. 2019年2月25日閲覧。
  10. ^ 彭政閔人氣王15連霸 改口願參加明星賽 | 運動 | 重點新聞 | 中央社 CNA” (中国語). www.cna.com.tw. 2019年7月8日閲覧。
  11. ^ 台湾の強打者・彭政閔が今季限りで引退へ 生涯打率.334、2000安打も目前”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2019年1月31日). 2019年1月31日閲覧。
  12. ^ 12強/彭政閔教練初體驗 視角不同 - Yahoo奇摩新聞” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2019年11月16日閲覧。
  13. ^ 聯合新聞網 (20210504T175805Z). “6搶1/教練團2異動 陳瑞振首度以教練身分披中華隊球衣 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年5月4日閲覧。
  14. ^ 台湾プロ野球、五輪予選派遣断念 アマ選手編成での参加検討”. 毎日新聞. 2021年5月25日閲覧。
  15. ^ “中信、V2達成の林威助監督を更迭 台湾プロ野球”. フォーカス台湾. (2023年5月11日). https://japan.focustaiwan.tw/entertainment-sport/202305110001 2024年1月4日閲覧。 
  16. ^ https://x.com/yihsuanwang_/status/1740568739568099387?s=46&t=eZP8Q-G79vEQv5eJbip1Jg
  17. ^ 彭政閔:物理治療師延長了我的棒球生涯 康健 (中国語) (2017年10月19日) 2018年1月17日閲覧

関連項目

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外部リンク

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