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振内駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
振内駅
振内鉄道記念館(2007年11月5日)
ふれない
Furenai
幌毛志 (3.4 km)
(2.8 km) 仁世宇
所在地 北海道沙流郡平取町振内
北緯42度43分38.78秒 東経142度17分46.0秒 / 北緯42.7274389度 東経142.296111度 / 42.7274389; 142.296111
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 富内線
キロ程 58.4 km(鵡川起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
106人/日
-昭和56年-
開業年月日 1958年昭和33年)11月15日[1]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[2]
備考 富内線廃線に伴い廃駅
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1978年の振内駅と周囲約750m範囲。右側が日高町方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

振内駅(ふれないえき)は、かつて北海道日高支庁沙流郡平取町振内に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)富内線廃駅)である[3]事務管理コードは▲132309[4]

歴史

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駅名の由来

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所在地名より。アイヌ語の「フレナイ(hure-nay)」(赤い・川)に由来する[5][7]

駅構造

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廃止時点で、1面2線の島式ホームを有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[8]。駅舎側(南側)が上り線、外側(北側)が下り線となっていた(番線表示なし)。その他上下本線それぞれの外側に、安全側線を持った側線を各1線ずつ有し、上り線側の側線の駅舎傍には貨物用の短い単式ホームを有した[8]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の南側に位置し、ホーム東側とを結ぶ構内踏切で連絡した[8]

利用状況

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  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は106人[8]

駅周辺

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駅跡

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旧駅構内は1986年(昭和61年)11月から平取町により、「振内鉄道記念館」として整備されている[10]。駅舎は撤去されたが新たにバスの待合所兼用の建物が建築され、館内1階にC58形蒸気機関車の動輪や、当時使用していた閉塞器、備品、保線用具、駅スタンプ、写真パネルなどが保存・展示されている[10]。館外には当時の状態のままに[11]側線を含むレールとホーム、腕木式信号機が保存され、旧上り線上には旧ソ連向けに新製された、国鉄D51形蒸気機関車と同型機であるD51-23号機サハリン(旧・樺太)から戻って来て静態保存・展示されている[12]。また、旧下り線ホームに横付けする形で[11]国鉄の旧型客車であるスハ45形スハ45 37スハフ42形スハフ42 519の2両も静態保存・展示されている[10]。客車はライダーハウスとしても利用されており[10]、内装は宿泊施設用に変更されている[11]。ホームには当駅のほか幌毛志駅、仁世宇駅、岩知志駅の駅名標が移設保存されている[11]

その他

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当駅を発着駅とする区間列車が上下1本(下り:鵡川駅 - 当駅間、上り:当駅 - 苫小牧駅間)設定されていた(1985年(昭和60年)3月14日改定の時刻(廃止時の時刻表)[13])。

隣の駅

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日本国有鉄道
富内線
幌毛志駅 - 振内駅 - 仁世宇駅

脚注

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  1. ^ a b “日勝線の一部 富内から振内間(13キロ)18年ぶりで開通”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1958年11月16日)
  2. ^ a b “胆振、富内線きょう限り”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1986年10月31日)
  3. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、866頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、229頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  5. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、98頁。ASIN B000J9RBUY 
  6. ^ 北海道営林局(直轄)50年史 平成9年11月発行 P310。
  7. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、366頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  8. ^ a b c d e 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』小学館、1983年7月、107頁。 
  9. ^ 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、11頁。 
  10. ^ a b c d 『全国保存鉄道III 東日本編』監修:白川淳、JTBパブリッシング、1998年11月、27頁。 
  11. ^ a b c d 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、90-91頁。 
  12. ^ 『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』廣済堂ベストムック、2011年1月、54頁。 
  13. ^ 三宅俊彦『廃線終着駅を訪ねる 国鉄・JR編』JTBパブリッシング、2010年4月、28-29頁。 

関連項目

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外部リンク

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