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新中小国信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新中小国信号場
在来線側信号場構内(海峡線木古内方から中小国方を望む)
しんなかおぐに
Shin-Naka-Oguni
地図
所在地 青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国
北緯41度03分40秒 東経140度34分49秒 / 北緯41.06111度 東経140.58028度 / 41.06111; 140.58028座標: 北緯41度03分40秒 東経140度34分49秒 / 北緯41.06111度 東経140.58028度 / 41.06111; 140.58028
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ナク
駅構造 地上
開業年月日 1988年昭和63年)3月13日[1]
乗入路線 3 路線
所属路線 北海道新幹線(JR北海道)
キロ程 28.9 km(新青森起点)
新青森 (28.9 km)
所属路線 海峡線(JR北海道)
キロ程 2.3 km(中小国起点)
中小国 (2.3 km)
(10.7 km) 奥津軽いまべつ
所属路線 津軽線(JR東日本)
キロ程 33.7 km(青森起点)
中小国 (2.3 km)
(1.3 km) 大平
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新中小国信号場(しんなかおぐにしんごうじょう)は、青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)北海道新幹線海峡線および東日本旅客鉄道(JR東日本)津軽線信号場である。本項目では、この信号場内扱いとなる、北海道新幹線・海峡線の共用区間始点大平分岐部(おおだいぶんきぶ)[2]についても述べる。

概要

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在来線としては中小国駅より大平駅方向に約2.3 km、大平駅から約1.3kmの地点、新幹線としては新青森駅起点28.890 km・東京駅起点702.713 km地点[2]にある信号場で、津軽線・海峡線・北海道新幹線の施設上の分界点・会社境界である。JR北海道が管轄・管理する停車場としては最南端に位置し、在来線としての所属線も開設以来津軽線ではなく海峡線となっている[3]

津軽線は当信号場を境に青森駅方が電化三厩駅方が非電化となっているが、津軽線電化区間の大部分が交流20,000 V・50 Hzで電化されているのに対し、信号場構内の電化部分は北海道新幹線開業後、海峡線・北海道新幹線と同一の交流25,000 V・50 Hzで電化されている。

また、海峡線を走行する在来線列車は当信号場で信号・保安装置の切り替えを行う[注 1]

歴史

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信号場構造

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新中小国信号場構内配線図


在来線側

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海峡線(中央)・津軽線(右)の合流と2社の分界点標識

在来線側は東西に構内が伸び、北側3線が海峡線(電化)、南側1線が津軽線(非電化)となる。また、海峡線では長大な貨物列車コキ車20両編成)が運転されているため、構内有効長が非常に長い。

海峡線は上下線 + 中線(待避線)の「複線待避形」、かつ奥津軽いまべつ方が複線中小国方が単線の「複線始終端形」という構造である。一方の津軽線側は大平方に分岐器は無く、中小国方で海峡線が単線に収束された後に津軽線へ合流するという、単純な「分岐形」の構造である。このため、津軽線の列車同士の交換・待避は不可能である[注 2]

新幹線側(大平分岐部)

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海峡線は津軽線から分岐後、上下線が離れながら北へ進路を変え[注 3]、南から来る北海道新幹線上下線の外側にアプローチし、大平トンネル新青森方坑口内にある大平分岐部(新青森起点29.404 km[注 4])で合流する。なお、新幹線としての信号場の停車場中心は先述のように分岐部より新青森寄りの新青森駅起点28.890 km[2]とされている。

大平分岐部 - 木古内分岐部(木古内駅構内扱い、新青森起点111.445 km地点)間の82.041 km区間[5]三線軌条標準軌1,435 mm狭軌1,067 mm)による新幹線・在来線の共用走行区間となっている。このため北海道新幹線列車は当信号場から木古内駅まで、青函トンネル内を除いた最高速度が140 km/h(青函トンネル内は通常時160 km/h、高速運転実施時260 km/h)に制限されている。

信号場周辺

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隣の施設

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
■ 北海道新幹線[5]
新青森駅 - (新中小国信号場(大平分岐部)) - 奥津軽いまべつ駅
海峡線(定期旅客列車の運行は無し)
蟹田駅 - 中小国駅 - (新中小国信号場) - (大平分岐部) - (奥津軽いまべつ駅)[6]
東日本旅客鉄道(JR東日本)
津軽線
中小国駅 -(新中小国信号場) - 大平駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 北海道新幹線共用区間はDS-ATCによる車内信号。津軽線はATS-SNと地上信号。
  2. ^ また、津軽線蟹田駅 - 三厩駅間は蟹田駅を除いてすべて単式ホーム(棒線)となっており、列車交換設備は存在しない。
  3. ^ 建設時に上下線の間隔をあらかじめ広く確保し北海道新幹線のスペースを確保していた。
  4. ^ 大平トンネルは新青森起点29.373 km地点が始点。

出典

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  1. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、557頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c 『鉄道ジャーナル』通巻576号 59頁
  3. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTBパブリッシング、1998年10月。ISBN 978-4-533-02980-6ISBN 4-533-02980-9 
  4. ^ 北海道新幹線 新駅の駅名について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2014年6月11日https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2014/140611-1.pdf2014年6月18日閲覧 
  5. ^ a b c 北海道新幹線 冬期対策設備の概要について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年1月15日https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150115-4.pdf2015年1月15日閲覧 
  6. ^ 在来線側はホームなし、待避設備のみ

参考文献

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  • 梅原淳「新青森~新函館北斗間2015年度末開業 北海道新幹線工事の現状(特集:新幹線2014、東海道新幹線開業50周年)」『鉄道ジャーナル』第48巻第10号(通巻576号)、成美堂出版、2014年10月1日、pp.58-67、ISSN 0288-2337 

関連項目

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