新仙台火力発電所
新仙台火力発電所 | |
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新仙台火力発電所1、2号機(廃止済み) | |
正式名称 | 東北電力株式会社新仙台火力発電所 |
国 | 日本 |
所在地 | 宮城県仙台市宮城野区港5-2-1 |
座標 | 北緯38度16分36.4秒 東経141度2分21.5秒 / 北緯38.276778度 東経141.039306度座標: 北緯38度16分36.4秒 東経141度2分21.5秒 / 北緯38.276778度 東経141.039306度 |
現況 | 運転中 |
運転開始 |
3-1号:2015年12月1日 3-2号:2016年7月1日 |
運転終了 |
1号機:2015年9月16日 2号機:2011年10月31日 |
事業主体 | 東北電力 |
発電所 | |
主要動力源 | LNG |
発電機数 | 2基 |
熱効率 | 3号系列:60%以上(LHV) |
コンバインド サイクル発電 | 3号系列:MACC方式採用 |
発電量 | |
定格出力 |
総出力:104.6万kW 3-1号:52.3万kW 3-2号:52.3万kW |
ウェブサイト 東北電力 概要 | |
2017年7月18日現在 |
新仙台火力発電所(しんせんだいかりょくはつでんしょ)は、宮城県仙台市宮城野区港5-2-1にある東北電力の天然ガス火力発電所。
概要
[編集]常に煙突から炎が登っている 仙台港付近に立地し(港五丁目は、事実上宮城野区の飛地状態となっている場所である)、宮城県内をはじめ東北地域に電力を供給している。
1971年8月に1号機が運転を開始、2号機までが建設された。2006年にはリプレース計画(1、2号機を廃止し、新たに高効率コンバインドサイクル発電方式の設備2基を建設する計画)が発表され[1]、2016年7月1日に3号系列全軸が運転を開始した[2]。
2017年7月18日より、3号系列の定格出力を変更し(98万kW→104.6万kW:6.6万kWの増)、運用を開始した[3]。今回の増出力は、これまでの運転実績や性能試験の結果などを踏まえて実施するもので、設備の改修工事を伴わないガスタービンの出力制御プログラムの修正で対応している。
3号系列建設に伴い、発電所構内にLNG燃料設備を新設した。この設備は世界最大級の大型LNG船「Q-Flex」(カタール国からのLNG輸出で使用)やシェールガスの受入にも対応している。
発電設備
[編集]- 3号系列
- 発電方式:1,500℃級コンバインドサイクル発電(More Advanced Combined Cycle)方式[5]
- 定格出力:104.6万kW(52.3万kW × 2軸)
- 3-1号:52.3万kW
- 3-2号:52.3万kW
- 使用燃料:LNG
- 熱効率:60%以上(低位発熱量基準)
- 営業運転開始
- 3-1号:2015年12月1日
- 3-2号:2016年7月1日
- 増出力:2017年7月18日
廃止された発電設備
[編集]1、2号機で用いられていた燃料の重油、原油は、隣接するENEOS仙台製油所とコンビナートを形成しており、天然ガスは東新潟火力発電所隣接地の埠頭付近に設置したLNG基地からのパイプライン(総延長251 km)を介して、東北天然ガスより供給を受けていた。
- 発電方式:汽力発電方式
- 1号機(廃止)
- 定格出力:35万kW
- 使用燃料:重油
- 営業運転期間:1971年(昭和46年)8月 - 2015年(平成27年)9月16日[6]
- 2号機(廃止)
- 定格出力:60万kW
- 使用燃料:重油、原油、LNG
- 営業運転期間:1973年(昭和48年)6月 - 2011年(平成23年)10月31日[7]
東北地方太平洋沖地震による被害
[編集]2011年(平成23年)3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震により被災。1号機は停止中、2号機は自動停止した[9]。その後津波によって本館1階が浸水した[10]。
復旧作業の結果、1号機は2011年12月11日に試運転による発電が再開され[11]、12月27日に営業運転が再開された[12]。一方、2号機は10月31日をもって廃止された[7]。当初は1、2号機とも2011年度末廃止の予定であった。
出典
[編集]- ^ 『新仙台火力発電所のリプレース計画について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2006年3月30日 。
- ^ 『新仙台火力発電所3号系列の全量による営業運転開始について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2016年7月1日 。
- ^ 『新仙台火力発電所3号系列の定格出力変更(増出力)による運用開始について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2017年7月18日 。
- ^ “東北電力 概要”. www.tohoku-epco.co.jp. 2017年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月7日閲覧。
- ^ “東北電力・新仙台火力3-1号、12月1日に営業運転開始”. 電気新聞 (2015年11月30日). 2015年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月5日閲覧。
- ^ 『新仙台火力発電所1号機の廃止について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2015年9月16日 。
- ^ a b 『新仙台火力発電所2号機の廃止について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2011年10月31日 。
- ^ “東北電力:被災の火力発電所公開「今夏までの復旧不可能」”. 毎日新聞 (2011年4月1日). 2011年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月1日閲覧。
- ^ 手動停止との報道もある[8]。
- ^ 『地震発生による停電等の影響について(11日20時現在)』(プレスリリース)東北電力株式会社、2011年3月11日 。
- ^ 『新仙台火力発電所1号機の発電再開(試運転)について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2011年12月11日 。
- ^ 『新仙台火力発電所1号機の営業運転再開について』(プレスリリース)東北電力株式会社、2011年12月27日 。