新潟新幹線車両センター
表示
新潟新幹線車両センター | |
---|---|
基本情報 | |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 新幹線統括本部 |
所属略号 | 幹ニシ[1] |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 326,822 m2 |
配置両数 | |
電車 | 270両 |
合計 | 270両 |
備考 |
2021年4月1日現在のデータ[1] 敷地面積は有価証券報告書の値[2] |
新潟新幹線車両センター(にいがたしんかんせんしゃりょうセンター)は、新潟県新潟市東区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)新幹線統括本部が管理する新幹線車両基地である。
概要
[編集]本センターは、上越新幹線の終点新潟駅から線路が続いており、信越本線・白新線に沿って南東へ5.1kmの場所に立地、センターの南側に新潟貨物ターミナル駅及び白新線東新潟駅が近接している。積雪・凍結対策のため、当センターの車両収容線はすべて屋根で覆われている[3]。
敷地は延長約 1,900 m・幅約 200 mの規模となっている[3]。設備は発足当初約450両の検査に対応したものであり、将来は拡張することで約1,000両の検査を想定している[3]。ここでは、車両留置と仕業・交番検査が実施される。
設備
[編集]- 着発収容線 - 14線(建屋内・16両編成に対応した430 m長。将来は20線まで拡張可能)[3]
- 仕業・交番検査線 - 330m, 6線(建屋内・交番検査線2線、仕業検査線3線、事業用車検査線1線)。屋外に車両洗浄装置が3台ある[3]
- 臨時修繕線(臨修線) - 1線。臨修庫は車両故障に対応するもので、編成した状態で故障車両の台車や床下機器の脱着ができる[3]
- 車輪研削線 - 1線。車輪研削庫は将来1線の増設が可能[3]
- 引上げ線 - 2線
- 構内には保守用車の基地も設けられている[3]。
歴史
[編集]- 1972年(昭和47年)10月 - 当車両基地の建設工事に着手[4]。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 試験用車両の搬入が始まる[4]。962形試作電車5・6号車、921形軌道試験車、200系(E2・E3編成)が搬入された[4]。
- 1982年(昭和57年)7月31日 - 新潟試験線第一運転所として発足[3]。新製車両の受取り、工事の総合監査、乗務員の養成などを実施[3]。
- 1981年(昭和56年)8月1日 - 新潟新幹線第一運転所として発足[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本に継承。
- 2000年(平成12年)6月9日 - ISO9001認証取得。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 新潟新幹線第一運転所から新潟新幹線車両センターに改称[5]。
- 2019年(平成31年)4月1日 - 新幹線統括本部の発足に伴い、新潟支社から同本部へ移管。
- 2022年(令和4年)11月19日 - プレミアム撮影会実施[6]。
配置車両に記される略号
[編集]配置車両に記される記号は「幹ニシ」[1]で、新幹線を意味する「幹」と、「新潟」「新幹線」を意味する「ニシ」から構成される。新幹線統括本部発足以前は新潟支社管轄であったため、「新ニシ」が使われていた。なお、2004年(平成16年)3月まで使用されていた「新ニイ」は、新潟車両センター(旧・上沼垂運転区、「新カヌ」)の記号となっている。
配置車両
[編集]2024年(令和6年)8月1日現在の配置車両は以下のとおりである[1]。
- E7系電車(168両)
過去の配置車両
[編集]- E1系電車
- 12両編成6本(M1 - M6編成)が配置されていたが、M4編成の先頭車両 (E153-104) が鉄道博物館への展示を前提に当センターに保管されていたほかは、すべて解体された。
- E2系電車(110両)
- 1000番台の10両編成11本(J54 - J56・J63・J64・J70 - J75編成)が配置されていたが、2023年に上越新幹線の運用から撤退した。
- E4系電車(208両)
-
車両センター公開時に構内に展示された車両。
(2007年10月30日) -
新潟デスティネーションキャンペーン記念イベントにて展示された車両。
(2009年10月17日) -
上越新幹線開業30周年記念イベントにて展示された車両。
(2012年10月21日) -
上越新幹線開業35周年記念イベントにて展示された車両。
(2017年10月14日)
脚注
[編集]- ^ a b c d e ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2021夏 交通新聞社、2021年、p.13-16。ISBN 9784330025216。
- ^ 第36期有価証券報告書 48頁 (PDF) - 東日本旅客鉄道
- ^ a b c d e f g h i j k 交友社『鉄道ファン』1983年1月号「上越新幹線の車両基地 - 新潟第一運転所 - 」pp.74 - 78。
- ^ a b c 車両電気協会『車両と電気』1982年12月号「上越新幹線開業」pp.35 - 39。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-125-2。
- ^ “~上越新幹線開業 40 周年特別企画~「新潟新幹線車両センター」で秋のイベントを開催します!”. 新潟支社 (2022年10月28日). 2022年10月31日閲覧。
- ^ “北陸新幹線、浸水の10編成廃車 特別損失を計上へ”. 日本経済新聞 (2019年11月6日). 2019年11月6日閲覧。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2021夏 交通新聞社、2021年、p.358。ISBN 9784330025216。
- ^ 『JR電車編成表2013夏』(交通新聞社)
参考文献
[編集]関連項目
[編集]座標: 北緯37度54分55.3秒 東経139度7分10.2秒 / 北緯37.915361度 東経139.119500度