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新潟新幹線車両センター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新潟新幹線車両センター
新潟新幹線車両センターの着発収容線の建屋
(2006年10月15日)地図
基本情報
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 新幹線統括本部
所属略号 幹ニシ[1]
車両基地概要
敷地面積 326,822 m2
配置両数
電車 270両
合計 270両
備考 2021年4月1日現在のデータ[1]
敷地面積は有価証券報告書の値[2]
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新潟新幹線車両センター(にいがたしんかんせんしゃりょうセンター)は、新潟県新潟市東区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)新幹線統括本部が管理する新幹線車両基地である。


概要

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本センターは、上越新幹線の終点新潟駅から線路が続いており、信越本線白新線に沿って南東へ5.1kmの場所に立地、センターの南側に新潟貨物ターミナル駅及び白新線東新潟駅が近接している。積雪・凍結対策のため、当センターの車両収容線はすべて屋根で覆われている[3]

敷地は延長約 1,900 m・幅約 200 mの規模となっている[3]。設備は発足当初約450両の検査に対応したものであり、将来は拡張することで約1,000両の検査を想定している[3]。ここでは、車両留置と仕業・交番検査が実施される。

新潟新幹線車両センター周辺の空中写真(2009年4月撮影の合成写真)国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

設備

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  • 着発収容線 - 14線(建屋内・16両編成に対応した430 m長。将来は20線まで拡張可能)[3]
  • 仕業・交番検査線 - 330m, 6線(建屋内・交番検査線2線、仕業検査線3線、事業用車検査線1線)。屋外に車両洗浄装置が3台ある[3]
  • 臨時修繕線(臨修線) - 1線。臨修庫は車両故障に対応するもので、編成した状態で故障車両の台車や床下機器の脱着ができる[3]
  • 車輪研削線 - 1線。車輪研削庫は将来1線の増設が可能[3]
  • 引上げ線 - 2線
    • 構内には保守用車の基地も設けられている[3]

歴史

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  • 1972年昭和47年)10月 - 当車両基地の建設工事に着手[4]
  • 1980年(昭和55年)10月1日 - 試験用車両の搬入が始まる[4]962形試作電車5・6号車、921形軌道試験車、200系(E2・E3編成)が搬入された[4]
  • 1982年(昭和57年)7月31日 - 新潟試験線第一運転所として発足[3]。新製車両の受取り、工事の総合監査、乗務員の養成などを実施[3]
  • 1981年(昭和56年)8月1日 - 新潟新幹線第一運転所として発足[3]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本に継承。
  • 2000年平成12年)6月9日 - ISO9001認証取得。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 新潟新幹線第一運転所から新潟新幹線車両センターに改称[5]
  • 2019年(平成31年)4月1日 - 新幹線統括本部の発足に伴い、新潟支社から同本部へ移管。
  • 2022年(令和4年)11月19日 - プレミアム撮影会実施[6]

配置車両に記される略号

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配置車両に記される記号は「幹ニシ[1]で、新幹線を意味する「幹」と、「新潟」「新幹線」を意味する「ニシ」から構成される。新幹線統括本部発足以前は新潟支社管轄であったため、「新ニシ」が使われていた。なお、2004年平成16年)3月まで使用されていた「新ニイ」は、新潟車両センター(旧・上沼垂運転区、「新カヌ」)の記号となっている。

配置車両

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2024年令和6年)8月1日現在の配置車両は以下のとおりである[1]

  • E7系電車(168両)
    • 12両編成14本(F20 - F24・F28 - F37編成)が配置されている。F21・F22編成は専用塗装となっていたが、2021年3月に通常の塗装に戻された[1]
    • 上越新幹線「とき」・「たにがわ」向けに配置されたものだが、台風被害により北陸新幹線向けの同型車が被害を受けたため、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」「あさま」「つるぎ」にも充当される[7]

過去の配置車両

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  • E3系電車
    • 700番台の6両編成1本(R19編成)「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」が配置されていた。
    • 2016年(平成28年)4月より運用に就き、2021年(令和3年)3月1日付で廃車された[8]
留置されたE1形(2017年)
  • E1系電車
    • 12両編成6本(M1 - M6編成)が配置されていたが、M4編成の先頭車両 (E153-104) が鉄道博物館への展示を前提に当センターに保管されていたほかは、すべて解体された。
  • E2系電車(110両)
    • 1000番台の10両編成11本(J54 - J56・J63・J64・J70 - J75編成)が配置されていたが、2023年に上越新幹線の運用から撤退した。
  • 200系電車
    • 2013年(平成25年)4月1日時点では、10両編成3本(K43・K47・K51編成)が配置されていた[9]。すべてリニューアル施工済みだが、K47編成は2007年(平成19年)のJR東日本発足20周年に合わせて新製時のオリジナル塗装に復元された。
    • 東北新幹線での定期運用は2011年(平成23年)11月18日をもって終了。以後は上越新幹線「とき」・「たにがわ」で運用されていたが、こちらも2013年3月15日をもって定期運用を終了した。
    • なお、過去に配置されていた200系F編成(F19編成)は2007年4月で運用を終了し、同年5月9日新幹線総合車両センター廃車回送が行われた。
  • E4系電車(208両)
    • 8両編成22本(P1 - P22・P51・P52・P82編成)が配置されていた。このうち、P81・P52編成は北陸新幹線軽井沢駅乗り入れ対応編成、P81・P82編成は北陸新幹線長野駅乗り入れ対応編成である。
    • Maxとき」、「Maxたにがわ」で運用されていたが、2021年10月1日をもって定期運行を終了した。

脚注

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  1. ^ a b c d e ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2021夏 交通新聞社、2021年、p.13-16。ISBN 9784330025216
  2. ^ 第36期有価証券報告書 48頁 (PDF) - 東日本旅客鉄道
  3. ^ a b c d e f g h i j k 交友社『鉄道ファン』1983年1月号「上越新幹線の車両基地 - 新潟第一運転所 - 」pp.74 - 78。
  4. ^ a b c 車両電気協会『車両と電気』1982年12月号「上越新幹線開業」pp.35 - 39。
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-125-2 
  6. ^ ~上越新幹線開業 40 周年特別企画~「新潟新幹線車両センター」で秋のイベントを開催します!”. 新潟支社 (2022年10月28日). 2022年10月31日閲覧。
  7. ^ 北陸新幹線、浸水の10編成廃車 特別損失を計上へ”. 日本経済新聞 (2019年11月6日). 2019年11月6日閲覧。
  8. ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2021夏 交通新聞社、2021年、p.358。ISBN 9784330025216
  9. ^ 『JR電車編成表2013夏』(交通新聞社)

参考文献

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  • 交友社鉄道ファン』1983年1月号「上越新幹線の車両基地 - 新潟第一運転所 - 」(浅原 義久・国鉄新潟新幹線第一運転所所長)

関連項目

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座標: 北緯37度54分55.3秒 東経139度7分10.2秒 / 北緯37.915361度 東経139.119500度 / 37.915361; 139.119500