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日本古典全書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本古典全書(にほんこてんぜんしょ)は、江戸時代以前の日本の文学作品を収録した叢書である。注釈付きの活字翻刻であった。出版元は朝日新聞社。1946年から1967年にかけて不定期に刊行された。

概要

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判型は小B6判と、その後の同様の古典叢書(岩波書店の日本古典文学大系など)よりは小さめである。のちの新潮日本古典集成が大きさとしては似通っている。巻次をうっていないことも、のちの新潮社のものと同様であった。

全巻の構成

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巻数がないので、おおむね原作品の時代順に記述する。

タイトル 巻数 刊行年 校注者
古事記 上下 1962年 神田秀夫太田善麿
風土記 上下 1959年・60年 久松潜一
日本書紀 6冊 1948年~57年 武田祐吉
万葉集 5冊 1947年~55年 佐伯梅友藤森朋夫石井庄司
上代歌謡集 1巻 1957年 高木市之助
日本霊異記 1巻 1950年 武田祐吉
竹取物語伊勢物語 1巻 1960年 南波浩
大和物語 1巻 1961年 南波浩
古今和歌集 1巻 1948年 西下経一
土佐日記 1巻 1950年 萩谷朴
宇津保物語 5冊 1951年~57年 宮田和一郎
蜻蛉日記 1巻 喜多義勇
平中物語篁物語和泉式部日記 1巻 1959年 山岸徳平
和泉式部集・小野小町 1巻 1958年 窪田空穂
枕冊子 1巻 1946年 田中重太郎
紫式部日記 1巻 玉井幸助
源氏物語 7冊 1946年~1952年 池田亀鑑
更級日記 1巻 玉井幸助
栄花物語 4冊 1956年~59年 松村博司
大鏡 1巻 1956年~59年 岡一男
堤中納言物語落窪物語 1巻 1951年 松村誠一所弘
狭衣物語 上下 1965年~67年 松村博司石川徹
讃岐典侍日記 1巻 1953年 玉井幸助
今昔物語集 6冊 1953年 長野嘗一
今鏡 1巻 1950年 板橋倫行
古本説話集 1巻 1967年 川口久雄
梁塵秘抄 1巻 1953年 小西甚一
山家集 1巻 伊藤嘉夫
健寿御前日記 1巻 1954年 玉井幸助
方丈記鴨長明 1巻 小川寿一
中古三女歌人集[1] 1巻 1948年 佐佐木信綱
新古今和歌集 1巻 1959年 小島吉雄
金槐和歌集 1巻 1950年 斎藤茂吉
宇治拾遺物語 上下 1949年・50年 野村八良
平家物語 上中下 1948年~49年 冨倉徳次郎
歌合 1巻 1947年 峯岸義秋
海道記東関紀行十六夜日記 1巻 1951年 玉井幸助石田吉貞
とはずがたり 1巻 1966年 次田香澄
徒然草 1巻 1947年 橘純一
増鏡 1巻 1948年 岡一男
太平記 1冊[2] 1961年 後藤丹治
菟玖波集 上下 1948・51年 福井久蔵
謡曲 上中下 1953年~57年 田中充
狂言 上中下 1953年~56年 古川久
中世歌謡集 1巻 1951年 浅野建二
吉利支丹文学 上下 1957年・60年 新村出柊源一
近世歌謡集 1巻 1956年 笹野堅
仮名草子 上下 1960年・62年 野田寿雄
井原西鶴 4冊 1950年~51年 藤村作
俳諧七部集 上下 1950年~52年 萩原蘿月
芭蕉句集 1巻 1948年 潁原退蔵
芭蕉文集 1巻 1950年 潁原退蔵
近松門左衛門 上中下 1950年~52年 高野正巳
竹田出雲 1巻 1956年 鶴見誠
近松半二 1巻 1949年 守随憲治
与謝蕪村 1巻 潁原退蔵
上田秋成 1巻 1957年 重友毅
歌舞伎十八番 1巻 1952年 河竹繁俊
東海道中膝栗毛 1巻 1953年 笹川臨風
浮世床 1巻 1955年 中西善三
小林一茶 1巻 1953年 伊藤正雄
良寛歌集 1巻 1952年 吉野秀雄
宗武集・曙覧 1巻 1950年 土岐善麿

脚注

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  1. ^ 式子内親王建礼門院右京大夫藤原俊成女
  2. ^ 全6冊の予定だったが、校注者死去により1冊で中断

関連項目

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