日産・アトレオン
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アトレオン(ATLEON)は、日本の自動車メーカー、日産自動車により日産モトール・イベリカ会社アビラ工場において1997年から2013年にかけて製造され、主に欧州市場において販売された中型トラックである。
かつて欧州市場においては、F24型系アトラスが「キャブスター」[注釈 1]の車名で販売されており、それより一回り大型クラスとして販売された。
前史(L/Mシリーズ)
[編集]- 1980年 - 日産自動車はスペインの自動車メーカー、エブロの株式を取得。
- 1987年 - 完全買収。これに伴い、エブロ車は次第に日産車へとなる。なお、エブロ・Pシリーズを代替するL/Mシリーズ[1]は、エブロ・Fシリーズと同様、エブロ車として販売された[2]。またエブロ・Fシリーズは日産エブロ・トレード[3]を経て、後に日産・トレードとなる。
- 1987年 - L/Mシリーズは日産エブロ・L/Mシリーズとなる[4]。
- 1990年 - エブロの社名が消滅し始める。
- 1990年 - 欧州市場各国において順次発売。
- 1995年 - ドイツ市場において発売。
- 2000年 - 製造終了。
初代(ECO-T/アトレオン)
[編集]- 1997年 - L/Mシリーズに改良を施し発売。多数の市場(ドイツ市場等)においては、「日産・ECO-T」または「日産カミオネス・ECO-T」(スペイン市場のみ)として、一部市場においては、「日産・アトレオン」として販売された。
2代目
[編集]- 2000年9月 - モデルチェンジを施し[5]車名を「アトレオン」へ統一。製造は日産モトール・イベリカ会社バルセロナ工場。架装はキャブ付シャシ、平ボデー、バンボデーの3種を用意。GVW3.5トン車は、欧州におけるB級運転免許(日本における普通免許)で運転可能なよう設計された。エンジンは当初B660TiL型、B660TiH型、B440Ti型ターボディーゼルを搭載し、何れも直噴。
- 2004年 - マイナーチェンジ。CIおよびフロントグリルの変更など。車名のフォントが日産統一のNE-01に変更された。そのほか前期型では車両左前にはNISSANロゴが表記されていたが、ATLEONロゴに変更された。
- 2006年 - マイナーチェンジを施し、フロントグリルをF24型アトラス/キャブスターと統一。以降、日産・ZD30型(110kW/3400回/分)及びカミンズ・ISB5-4H(136kW/2500回/分)を新たにコモンレール式ディーゼルへ改め、6速MTが組み合わされる。
- 2013年半ば - 製造・販売終了。代替車種は日産・NT500。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “www.camionesclasicos.com • Ver Tema - EBRO L60”. www.camionesclasicos.com. 2024年11月23日閲覧。
- ^ “1985 Ebro F-350”. www.flickriver.com. 2024年11月23日閲覧。
- ^ “Ebro Trade”. dayerses.com. 2013年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年11月23日閲覧。
- ^ “Nissan EBRO L-35.09/1 (1990)”. www.truck1.eu. 2024年11月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “NISSAN ATLEON Ersatzteile”. 2024年11月23日閲覧。[リンク切れ]