コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

木部町 (池田市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 大阪府 > 池田市 > 木部町 (池田市)
木部町
木部町の位置(大阪府内)
木部町
木部町
木部町の位置
北緯34度50分20.2秒 東経135度25分47.6秒 / 北緯34.838944度 東経135.429889度 / 34.838944; 135.429889
日本の旗 日本
都道府県 大阪府
市町村 池田市
面積
 • 合計 1.203 km2
人口
(2017年)
 • 合計 1,161人
 • 密度 970人/km2
郵便番号
563-0014

木部町(きべちょう)は、大阪府池田市にある地名である[1][2][3]。丁番をもたない単独町名である[4][3]。郵便番号は 563-0014 である[5]。当地域の人口は、2017年12月末時点で 1,161 人である(池田市市民生活部総合窓口課の資料による)[3]。面積は、2018年3月末時点で 1.203 平方キロメートルである(池田市市長公室広聴文書課の資料による)[3]

地理

[編集]

池田市の西部に位置する[4][6][1]。北は、中川原町と接しており、東は、三丁目と接している[4][1]。南は、五月丘五丁目、綾羽二丁目、新町と接しており、西は、古江町兵庫県川西市と接している[4][6][1]

古江町との境を余野川が南西流しており、古江橋が架橋されている[1]。川西市との境を猪名川が南流しており、新町との境の付近に絹延橋が架橋されている[4][1]。当地域の西部を、国道173号および国道423号が通っている[4][1]。畑三丁目との境を、五月山ドライブウェイが通っている[1]。当地域は、池田市立ほそごう学園の校区に含まれる[7]

歴史

[編集]

呉織と漢織が、この地で機を織り染色を行い、猪名川で水洗いをして、絹を川原で延べて日にさらしたことから、この地が絹舒里(きぬのべのさと)と呼ばれるようになり、これが略されて木部と呼ばれるようになったとされる[8][1][9]古墳時代の木部遺跡からは、土師器須恵器が出土している[10]。1042年(長久3年)の『摂州細川荘大絵図』によると、平安時代には既に、細川荘という荘園の中に木部の集落が存在していた[11][2]

江戸時代には摂津国豊島郡木部村として存在していた。江戸期以降、植木の栽培で知られ、とりわけボタンの栽培が多く行われている[12][13][14]。生産された植木は、大坂の天満の植木商へ送られた[12]。1871年(明治4年)、木部村が大阪府の所属となる[12]。1889年(明治22年)、木部村が細河村木部となる[12]。1935年(昭和10年)、細河村木部が池田町木部となる[12]。1939年(昭和14年)、池田町木部が池田市木部となる[12]。1944年(昭和19年)、池田市木部が池田市木部町となる[12]

1947年(昭和22年)、木部町、綾羽二丁目、五月丘五丁目、城山町および新町にまたがる土地に、五月山公園(五月山緑地)が開設される[15]。1961年(昭和36年)3月、新宅児童遊園が開設される[16]。1969年(昭和44年)、木部町、畑三丁目および中川原町にまたがる敷地に、五月山霊園が開設される[15]。1972年(昭和47年)、一部が伏尾台一丁目に編入される[12]。1978年(昭和53年)10月31日、永興寺の十一面観音立像が市の指定文化財に指定される[14]。1982年(昭和57年)3月27日、伝承「唐船が淵」が市の指定文化財(史跡)に指定される[14]。2020年(令和2年)1月、いちご狩り農園「いけだのいちご狩り屋さん」が571番地に開園される[17]

施設

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i 『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 1983, p. 1423.
  2. ^ a b 『池田歴史散歩 地名と文化財』 1999, p. 23.
  3. ^ a b c d 池田市統計書 平成30年版”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 『都市地図 大阪府 池田市』 2015.
  5. ^ 郵便番号・住所”. 日本郵便. 2020年2月16日閲覧。
  6. ^ a b 池田市全図”. 大阪の住まい活性化フォーラム. 2020年2月16日閲覧。
  7. ^ 市立学校通学区域表”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
    通学区域図”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
  8. ^ 細河地域 コミュニティニュース”. 細河地域コミュニティ推進協議会 (2019年1月1日). 2020年2月16日閲覧。
  9. ^ 『池田歴史散歩 地名と文化財』 1999, p. 24.
  10. ^ 池田市埋蔵文化財発掘調査概報”. 池田市教育委員会 (1993年3月). 2020年2月16日閲覧。
  11. ^ 広報 いけだ”. 池田市 (1995年1月1日). 2020年2月16日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h 『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 1983, p. 403.
  13. ^ 細河の植木”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
  14. ^ a b c 池田市の歴史文化”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
  15. ^ a b 『新修 池田市史 現代編』 2011, p. 764.
  16. ^ 『新修 池田市史 現代編』 2011, p. 763.
  17. ^ 阪急沿線のいちご狩りスポット&いちごスイーツ9選!【京都・大阪・神戸】”. 阪急阪神マーケティングソリューションズ (2020年1月30日). 2020年9月11日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g 子育て公園マップ”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
    A地区(伏尾町、吉田町、古江町、東山町、木部町)”. 池田市. 2020年2月16日閲覧。
  19. ^ 池田木部町店”. ファミリーマート. 2020年2月16日閲覧。
  20. ^ 池田市参加店舗一覧表”. 池田市. 2020年5月22日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 『都市地図 大阪府 池田市』昭文社、2015年2月。ISBN 978-4-398-97735-9 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 (編)『角川日本地名大辞典 27 大阪府』角川書店、1983年10月。ISBN 978-4-04-001270-4 
  • 室田卓雄『池田歴史散歩 地名と文化財』いけだ市民文化振興財団、1999年8月。 
  • 池田市史編纂委員会(編集)『新修 池田市史 第4巻 現代編』池田市、2011年3月31日。