コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

東北方面後方支援隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東北方面後方支援隊
創設 2006年(平成18年)3月27日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位
兵科 武器科需品科輸送科
兵種/任務 後方支援
所在地 宮城県 仙台市 宮城野区
編成地 仙台
上級単位 東北方面隊
担当地域 東北地方
テンプレートを表示

東北方面後方支援隊(とうほくほうめんこうほうしえんたい、JGSDF North Eastern Army Logistic Support Troop)は、宮城県仙台市宮城野区仙台駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊東北方面隊直轄の後方支援部隊である。

概要

[編集]

東北方面隊直轄部隊の後方支援業務を任務とするほか、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も行っている。

平成17年度末に東北方面武器隊及び東北方面輸送隊を統合、東北方面総監直轄の諸部隊からも一部が合流し新編された。

沿革

[編集]
  • 2006年(平成18年)3月27日:東北方面隊の補給・整備機能を集約・統合して「東北方面後方支援隊」が編成完結。
  • 2008年(平成20年)6月:岩手・宮城内陸地震災害派遣出動。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月24日:第302特科直接支援中隊(仙台駐屯地:第2特科群を支援)を廃止。
    • 3月25日:東北方面特科隊新編に伴う新・改編。
    1. 第102特科直接支援隊(東北方面特科隊を支援)を仙台駐屯地に新編。
    2. 第303特科直接支援中隊(八戸駐屯地)を第102特科直接支援隊隷下の直接支援中隊(第4地対艦ミサイル連隊を支援)に改編。
  • 2017年(平成29年)3月27日:第301弾薬中隊を仙台駐屯地に新編。
  • 2018年(平成30年)3月27日:部隊の新・改編。
  1. 第102補給大隊を仙台駐屯地に新編[1]
  2. 第303高射特科直接支援中隊(八戸駐屯地)が第5高射特科群の廃止に伴い、第301高射直接支援隊(第101高射特科隊を支援)に縮小改編。
  3. 東北方面輸送隊第105輸送業務隊(霞目駐屯地)が廃止され、陸上自衛隊中央輸送隊第2方面分遣隊に改組。
  • 2019年(平成31年)3月26日:第102特科直接支援隊(仙台駐屯地)を第130特科大隊廃止のため縮小改編。
  • 2020年(令和02年)3月26日:廃止された第6後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊(郡山駐屯地)および第9後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊(岩手駐屯地)を基幹に、第102特科直接支援隊隷下部隊として第305特科直接支援中隊(東北方面特科連隊を支援)を岩手駐屯地に新編し編合[2][3][4]。郡山派遣隊(第1、第3特科大隊を支援)を郡山駐屯地に配置。
  • 2024年(令和06年)3月21日:部隊の改編。
  1. 第101高射特科隊の第5高射特科群への再編成に伴い、第301高射直接支援隊(八戸駐屯地)を第303高射直接支援中隊(再編)(第5高射特科群を支援)に増強改編。
  2. 東北方面特科隊の廃止、第4地対艦ミサイル連隊の方面直轄化に伴い、第102特科直接支援隊(仙台駐屯地)を廃止、隷下の直接支援中隊(八戸駐屯地)を第307特科直接支援中隊(第4地対艦ミサイル連隊を支援)に改編。隷下の第305特科直接支援中隊(東北方面特科連隊を支援)を東北方面後方支援隊隷下に変更。

部隊編成

[編集]

特記ないものは仙台駐屯地所在。

  • 東北方面後方支援隊本部
  • 東北方面後方支援隊本部付隊「東北方後支-本」
  • 第108全般支援大隊
    • 第108全般支援大隊本部
    • 第108全般支援大隊本部付隊「108全支-本」
    • 補給中隊「108全支-補」
    • 整備中隊「108全支-整」
  • 第102補給大隊(コア部隊
    • 第102補給大隊本部
    • 第102補給大隊本部付隊「102補-本」
    • 第1補給中隊「102補-1」
    • 第2補給中隊「102補-2」
  • 第301弾薬中隊「301弾」(コア部隊
    • 第301弾薬中隊本部
    • 第1弾薬小隊
    • 第2弾薬小隊
  • 第105施設直接支援大隊(船岡駐屯地):第2施設団を支援
    • 第105施設直接支援大隊本部
    • 第105施設直接支援大隊本部付隊「105施直支-本」
    • 第1直接支援中隊「105施直支-1」(船岡駐屯地):第10施設群を支援
    • 第2直接支援中隊「105施直支-2」(福島駐屯地):第11施設群を支援
    • 整備隊「105施直支-整」:主に第2施設団本部や第104施設器材隊の整備支援
  • 第301普通科直接支援中隊「301普直支」(多賀城駐屯地):第38普通科連隊を支援
    • 第301普通科直接支援中隊本部
    • 整備小隊
  • 第305特科直接支援中隊「305特直支」(岩手駐屯地):東北方面特科連隊を支援
    • 郡山派遣隊(第1・第3特科大隊を支援)
  • 第307特科直接支援中隊「307特直支」(八戸駐屯地):第4地対艦ミサイル連隊を支援
  • 第303高射直接支援中隊「303高直支」(八戸駐屯地):第5高射特科群を支援
  • 第303通信直接支援隊「303通直支」(仙台駐屯地):東北方面システム通信群を支援
    • 第303通信直接支援隊本部
    • 整備小隊
  • 東北方面輸送隊霞目駐屯地
    • 東北方面輸送隊本部
    • 東北方面輸送隊本部付隊「東北方輸-本」
    • 第309輸送中隊「309輸」
    • 第302輸送隊「302輸」

主要幹部

[編集]
官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
東北方面後方支援隊長 1等陸佐 尼子将之 2024年03月21日 統合幕僚監部総務部総務課長
副隊長 1等陸佐 萩野隆 2023年03月13日 陸上自衛隊教育訓練研究本部
歴代の東北方面後方支援隊長
(1等陸佐)
氏名 在職期間 職種 出身校・期 前職 後職
01 野口哲郎 2006年03月27日 - 2007年08月01日 武器科 防大18期 東部方面総監部装備部長 退職(陸将補昇任)
02 水野博之 2007年08月01日 - 2009年08月01日 通信科 防大20期 中部方面総監部調査部長 退職(陸将補昇任)
03 長谷川儀蔵 2009年08月01日 - 2011年11月30日 航空科 防大25期 陸上自衛隊航空学校霞ヶ浦分校長 北部方面総監部装備部長
04 市川文一 2011年12月01日 - 2013年12月17日 武器科 防大27期 陸上幕僚監部装備部武器・化学課長 自衛隊愛知地方協力本部
05 外屋寿郎 2013年12月18日 - 2015年12月17日 施設科 防大30期 陸上幕僚監部総括副監察官 中部方面総監部総務部長
06 山本元英 2015年12月18日 - 2017年07月31日 需品科 防大32期 陸上幕僚監部装備計画部装備計画課
需品室長
陸上自衛隊北海道補給処副処長
07 福島由晃 2017年08月01日 - 2019年03月22日 武器科 防大33期 陸上自衛隊幹部学校主任教官 陸上自衛隊北海道補給処副処長
08 村上章 2019年03月23日 - 2022年07月31日 化学科 防大37期 陸上自衛隊教育訓練研究本部主任教官 北部方面総監部装備部長
09 山根茂樹 2022年08月01日 - 2024年03月20日 施設科 防大36期 陸上自衛隊関東補給処古河支処長 陸上自衛隊関西補給処副処長
10 尼子将之 2024年03月21日 - 施設科 防大38期 統合幕僚監部総務部総務課長

主要装備

[編集]

廃止(改編)部隊

[編集]
  • 第302特科直接支援中隊「302特直支」(仙台駐屯地):第2特科群を支援。2010年(平成22年)3月25日廃止。第102特科直接支援隊に増強改編。
  • 第303特科直接支援中隊「303特直支」(八戸駐屯地):第4地対艦ミサイル連隊を支援。2010年(平成22年)3月25日廃止。第102特科直接支援隊直接支援中隊に改編。
  • 東北方面輸送隊第105輸送業務隊:2018年(平成30年)3月27日廃止、陸上自衛隊中央輸送隊第2方面分遣隊に改組。
  • 第303高射直接支援中隊「303高直支」(八戸駐屯地):第5高射特科群を支援。2018年(平成30年)3月26日廃止。第301高射直接支援隊に縮小改編。
  • 第102特科直接支援隊「102特直支」(仙台駐屯地):東北方面特科隊を支援。2024年(令和6年)3月20日廃止。
  • 第301高射直接支援隊「301高直支」(八戸駐屯地):第101高射特科隊を支援。2024年(令和6年)3月20日廃止。第303高射直接支援中隊(再編)に増強改編。

脚注

[編集]
  1. ^ 平成29年度歳出概算要求書(一般会計) p.230- 防衛省
  2. ^ 駐屯地の紹介 岩手駐屯地の所在部隊及び隊区分担地域”. 2024年4月21日閲覧。
  3. ^ 朝雲新聞社公式ツイッター [@AsagumoNews52] (2020年6月10日). "#陸自 #東北方面後方支援隊 #102特科直接支援隊 隷下部隊として「#305特科直接支援中隊」が3月26日、#岩手駐屯地 で新編された。同中隊は4月11日から16日まで #王城寺原演習場 での野営訓練で #155ミリ榴弾砲FH70 の整備業務を担った。". X(旧Twitter)より2024年4月20日閲覧 [出典無効]
  4. ^ “陸自東北後支隊に305特科支援中隊が新編 主力は岩手駐屯地に”. 朝雲新聞. (2010年6月10日). オリジナルの2020年6月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200611124751/http://www.asagumo-news.com/homepage/htdocs/news/newsflash/202006/200610/20061001.html 2010年6月11日閲覧。 

関連項目

[編集]