西部方面後方支援隊
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西部方面後方支援隊 | |
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創設 | 2003年(平成15年)3月27日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 武器科、需品科、輸送科 |
兵種/任務 | 後方支援 |
所在地 | 佐賀県 神埼郡吉野ヶ里町 |
編成地 | 目達原 |
上級単位 | 西部方面隊 |
担当地域 | 九州、南西諸島 |
西部方面後方支援隊(せいぶほうめんこうほうしえんたい、JGSDF Western Army Logistic Support Troop)は、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の目達原駐屯地に隊本部が駐屯する、陸上自衛隊西部方面隊直轄の後方支援部隊である。なお、隊本部のある目達原駐屯地には九州補給処本処も駐屯している。
概要
[編集]西部方面隊直轄部隊の後方支援業務を任務とするほか、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も行っている。
2003年(平成15年)3月に西部方面武器隊及び西部方面輸送隊、第104不発弾処理隊を統合、西部方面総監直轄の諸部隊からも整備部門の一部が合流し、新編された。
沿革
[編集]- 2003年(平成15年)3月27日:西部方面隊の補給・整備機能を集約・統合して西部方面後方支援隊が編成完結。
- 2010年(平成22年)3月26日:第103輸送業務隊を那覇駐屯地に新編。
- 2013年(平成25年)3月26日:部隊新編
- 第304普通科直接支援中隊が第4後方支援連隊第2整備大隊第2普通科直接支援中隊を母体に福岡駐屯地に新編。
- 西部方面対舟艇対戦車隊新編に伴い、第302対舟艇対戦車直接支援隊を玖珠駐屯地に新編。
- 2015年(平成27年)3月26日:第302対舟艇対戦車直接支援隊が西部方面対舟艇対戦車隊の第8師団への平素隷属に伴い、第8後方支援連隊隷下に異動[1]。
- 2018年(平成30年)
- 3月26日:部隊廃止
- 第301普通科直接支援隊(西部方面普通科連隊を支援)を廃止(水陸機動団第1水陸機動連隊改編に伴う)。
- 第101特科直接支援隊第1特科直接支援小隊(西部方面特科隊第112特科大隊を支援)を廃止(水陸機動団特科大隊改編に伴う)。
- 西部方面輸送隊隷下第103輸送業務隊を廃止し、陸上自衛隊中央輸送隊隷下の第5方面分遣隊に改組。
- 2019年(平成31年)3月26日:部隊新・改編
- 第105補給大隊をコア部隊として目達原駐屯地に新編[4][5]。
- 第103弾薬大隊をコア部隊として目達原駐屯地に新編[4][5]。
- 第304特科直接支援中隊(北熊本駐屯地)を第101特科直接支援隊隷下に編合し第1直接支援中隊(西部方面特科連隊を支援)に改編(西部方面特科隊改編への対応)。
- 第101特科直接支援隊第1直接支援中隊第2直接支援小隊(西部方面特科連隊第2大隊を支援)を玖珠駐屯地に新編(第4後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊を改編(第4特科連隊廃止のため))。
- 第101特科直接支援隊第1直接支援中隊第4直接支援小隊(西部方面特科連隊第4大隊を支援)を久留米駐屯地に新編(第4後方支援連隊第2整備大隊特科直接支援中隊を改編(第4特科連隊廃止のため))。
- 第101特科直接支援隊隷下の直接支援中隊(健軍駐屯地)を第2直接支援中隊(第5地対艦ミサイル連隊を支援)に改編(西部方面特科隊改編への対応)。
- 第101特科直接支援隊第3直接支援小隊(第301地対艦ミサイル中隊を支援)を瀬戸内分屯地において新編。
- 第301戦車直接支援中隊の一部と第4後方支援連隊第2整備大隊偵察直接支援小隊が統合し、第4後方支援連隊第2整備大隊偵察戦闘直接支援隊(第4偵察戦闘大隊を支援)を新編。
- 第102高射直接支援大隊第1直接支援中隊第1直接支援小隊(第344高射中隊を支援)が奄美駐屯地に移駐[6]。
- 2020年(令和 2年)3月26日:部隊新編・移駐
- 第101特科直接支援隊第4直接支援小隊(第302地対艦ミサイル中隊を支援)を宮古島駐屯地に新編。
- 第102高射直接支援大隊第2直接支援中隊主力が宮古島駐屯地へ移駐。
- 第102高射特科直接支援大隊第2直接支援中隊第2直接支援小隊(竹松駐屯地)を大隊直轄の直接支援隊(第102高射特科隊を支援)に改編。
- 第102高射特科直接支援大隊第2直接支援中隊第3直接支援小隊(竹松駐屯地)を第2直接支援小隊に改編。
- 第101特科直接支援隊第5直接支援小隊(第303地対艦ミサイル中隊を支援)を健軍駐屯地に新編。
- 2023年(令和 5年)3月16日:部隊改編・移駐
- 石垣駐屯地開庁に伴い第102高射特科直接支援大隊第2直接支援中隊第2直接支援小隊、第101特科直接支援隊第5直接支援小隊が同地に移駐。
- 第101特科直接支援隊第2直接支援小隊(湯布院駐屯地)を廃止(第132特科大隊廃止のため)。
- 第101特科直接支援隊第6直接支援小隊(第304地対艦ミサイル中隊を支援)を健軍駐屯地に新編。
- 2024年(令和 6年)3月21日:部隊改編・移駐(西部方面特科隊の第2特科団への改組に伴う)
- 第101特科直接支援隊を第102特科直接支援大隊に増強改編[8]。
- 第101特科直接支援隊第3~6直接支援小隊を編合し、第102特科直接支援大隊第3直接支援中隊(第7地対艦ミサイル連隊を支援)を勝連分屯地に新編。
- 2025年(令和 7年)3月:部隊改編・移駐(予定)
- 第102特科直接支援大隊第4直接支援中隊(仮称)(第8地対艦ミサイル連隊(仮称)を支援)を湯布院駐屯地に新編(予定)。
部隊編成
[編集]特筆ない場合、目達原駐屯地駐屯。
- 西部方面後方支援隊本部
- 西部方面後方支援隊本部付隊「西方後支-本」
- 通信小隊
- 投下支援小隊準備隊
- 第106全般支援大隊
- 第106全般支援大隊本部
- 第106全般支援大隊本部付隊「106全支-本」
- 補給中隊「106全支-補」
- 整備中隊「106全支-整」
- 健軍派遣隊(健軍駐屯地):西部方面輸送隊等を支援
- 第105補給大隊(コア部隊)
- 第105補給大隊本部
- 第105補給大隊本部付隊「105補-本」
- 第1補給中隊「105補-1」
- 第2補給中隊「105補-2」
- 第101弾薬大隊(コア部隊:大分分屯地)
- 第101弾薬大隊本部
- 第101弾薬大隊本部付隊「101弾-本」
- 第1弾薬中隊「101弾-1」
- 第2弾薬中隊「101弾-2」
- 第103弾薬大隊(コア部隊)
- 第103弾薬大隊本部
- 第103弾薬大隊本部付隊「103弾-本」
- 第1弾薬中隊「103弾-1」
- 第2弾薬中隊「103弾-2」
- 第102特科直接支援大隊(湯布院駐屯地):第2特科団を支援
- 第102特科直接支援大隊本部
- 第102特科直接支援大隊本部付隊「102特直支-本」
- 整備隊「102特直支-整」
- 第1直接支援中隊「102特直支-1」(北熊本駐屯地):西部方面特科連隊を支援
- 第2直接支援中隊「102特直支-2」(健軍駐屯地):第5地対艦ミサイル連隊を支援
- 第3直接支援中隊「102特直支-3」(勝連分屯地):第7地対艦ミサイル連隊を支援
- 第102高射直接支援大隊(飯塚駐屯地):第2高射特科団を支援[9]
- 第103施設直接支援大隊(小郡駐屯地):第5施設団を支援
- 第104不発弾処理隊「104処理」
- 第304普通科直接支援中隊「304普直支」(福岡駐屯地):第19普通科連隊を支援
- 中隊本部
- 整備小隊
- 第308普通科直接支援中隊「308普直支」(えびの駐屯地):第24普通科連隊を支援
- 中隊本部
- 車両整備小隊
- 通信整備小隊
- 第301戦車直接支援中隊「301戦直支」(玖珠駐屯地):西部方面戦車隊を支援
- 中隊本部
- 整備小隊
- 第301通信直接支援中隊「301通直支」(健軍駐屯地):西部方面システム通信群を支援
- 中隊本部
- 火器車両整備小隊
- 通信整備小隊
- 整備隊
- 整備隊本部
- 整備小隊
- 第1直接支援小隊
- 第2直接支援小隊
- 第3直接支援小隊
- 西部方面輸送隊(健軍駐屯地)
- 西部方面輸送隊本部
- 西部方面輸送隊本部付隊「西方輸-本」
- 第307輸送中隊「307輸」
- 第304輸送隊「304輸隊」
- 竹松車両教育隊(竹松駐屯地)
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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西部方面後方支援隊長 | 1等陸佐 | 中村公多朗 | 2023年 | 8月 1日陸上自衛隊北海道補給処装備計画部長 |
副隊長 | 1等陸佐 | 加藤隆雄 | 2022年 | 3月14日陸上自衛隊関西補給処装備計画部長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 職種 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
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1 | 河野廣行 | 2003年 | 3月27日 - 2004年 7月31日武器科 | 防大18期 | 西部方面武器隊長 | 契約本部契約管理第2課長 |
2 | 太田良俊 | 2004年 | 8月 1日 - 2006年12月 5日会計科 | 防大20期 | 陸上幕僚監部監理部会計課長 | 陸上自衛隊九州補給処副処長 |
3 | 上水俊哉 | 2006年12月 | 6日 - 2008年11月30日通信科 | 防大22期 | 陸上自衛隊通信学校第1教育部長 | 陸上自衛隊九州補給処副処長 |
4 | 大坪義彦 | 2008年12月 | 1日 - 2011年 4月18日施設科 | 防大23期 | 防衛大学校防衛学教育学群 統率・戦史教育室長 兼 防衛大学校教授 |
陸上自衛隊幹部候補生学校副校長 兼 企画室長 |
5 | 辻勝文 | 2011年 | 4月19日 - 2013年 8月 1日通信科 | 防大24期 | 陸上自衛隊通信学校副校長 兼 企画室長 |
退職(陸将補昇任) |
6 | 藤井祥一 | 2013年 | 8月 1日 - 2015年 3月29日通信科 | 防大30期 | 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 | 陸上自衛隊九州補給処副処長 |
7 | 石丸威司 | 2015年 | 3月30日 - 2017年 8月 7日施設科 | 防大31期 | 陸上幕僚監部装備部施設課長 | 自衛隊愛知地方協力本部長 |
8 | 佐々木龍太郎 | 2017年 | 8月 8日 - 2019年11月30日通信科 | 防大33期 | 中部方面後方支援隊副隊長 | 陸上自衛隊九州補給処副処長 |
9 | 柳田常泰 | 2019年12月 | 1日 - 2021年12月21日需品科 | 法政大学 平成2年卒 |
情報本部勤務 | 陸上自衛隊需品学校長 兼 松戸駐屯地司令 (陸将補昇任) |
10 | 野口恵一 | 2021年12月22日 - 2023年 | 7月31日需品科 | 防大33期 | 陸上自衛隊関東補給処松戸支処長 | 退職(陸将補昇任)[10] |
11 | 中村公多朗 | 2023年 | 8月 1日 -武器科 | 防大39期 | 陸上自衛隊北海道補給処装備計画部長 |
主要装備
[編集]- 11式装軌車回収車
- 78式戦車回収車
- 重装輪回収車
- 重レッカ
- 中型セミトレーラ
- 3トン半水タンク車
- 3トン半燃料タンク車
- 野外支援車
- 1/2tトラック / 73式小型トラック
- 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
- 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
- 7tトラック / 74式特大型トラック
- 野外炊具
- 89式5.56mm小銃
- 64式7.62mm小銃
- 9mm拳銃
- 12.7mm重機関銃
脚注
[編集]- ^ a b “西部方面後方支援隊”. 陸上自衛隊 目達原駐屯地. 2018年3月28日閲覧。
- ^ “目達原駐屯地に新たに2部隊 弾薬大隊と直接支援中隊”. 佐賀新聞Live. 佐賀新聞社. (2018年3月28日). オリジナルの2018年3月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ 平成29年度歳出概算要求書(一般会計) p.230- 防衛省
- ^ a b 平成30年度歳出概算要求書 p.233- 防衛省
- ^ a b “めたばる新聞 第72号” (PDF). 陸上自衛隊目達原駐屯地. 2018年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月26日閲覧。
- ^ “飯塚駐屯地歴史”. 2020年3月17日閲覧。
- ^ “駐屯地の沿革”. 陸上自衛隊竹松駐屯地. 2022年3月17日閲覧。
- ^ 陸上自衛隊 湯布院駐屯地@公式 [@yufuinpr] (2024年4月10日). "令和6年3月21日付で第2特科団改編に連動し、第101特科直接隊が第102特科直接支援大隊へと改編し、その記念式典が4月1日(月)に実施されたグワ☆". X(旧Twitter)より2024年4月10日閲覧。
- ^ 駐屯する飯塚駐屯地司令の指揮下で、福岡県古賀市を警備隊区とする。
- ^ 自衛隊法第65条の13の規定に基づく令和5年度若年定年等隊員の就職の援助の実施結果の公表について (PDF)
関連項目
[編集]- 陸上自衛隊武器学校 / 陸上自衛隊需品学校 / 陸上自衛隊輸送学校 / 陸上自衛隊衛生学校
- 九州補給処
- 第4後方支援連隊 / 第8後方支援連隊 / 第15後方支援隊
- 北部方面後方支援隊 / 東北方面後方支援隊 / 東部方面後方支援隊 / 中部方面後方支援隊