コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

第7高射特科群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第7高射特科群
改良ホーク(退役済み)の射撃の様子
創設 1974年(昭和49年)8月1日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位
兵科 高射特科
所在地 沖縄県宮古島市
編成地 竹松
上級単位 第2高射特科団
担当地域 八重山諸島長崎県
テンプレートを表示

第7高射特科群(だいななこうしゃとっかぐん、JGSDF 7th Antiaircraft Artillery Group)は、沖縄県宮古島市宮古島駐屯地に群本部が駐屯する第2高射特科団隷下の高射特科部隊である。

概要

[編集]

03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を運用し、先島諸島周辺の沖縄地区を中心とする西部方面隊担任地域の防空を主任務とする。群本部と1個高射中隊等を含む主力が宮古島駐屯地に、1個高射中隊が石垣駐屯地に駐屯している。群長は1等陸佐が充てられている。

1974年(昭和49年)8月に第4次防衛力整備計画の7番目のホーク部隊として竹松駐屯地で新編され、2020年(令和2年)3月には群本部などの部隊の主力が宮古島駐屯地へ移駐、2023年(令和5年)3月には残る第348高射中隊等が石垣駐屯地に移駐し[1]、部隊全部が八重山諸島に展開する[2]

沿革

[編集]
  1. 第3高射特科群隷下の第327高射中隊、第328高射中隊を隷下に編合。
  2. 第329高射中隊、第330高射中隊、第307高射搬送通信中隊、第108高射直接支援隊を新編し隷下に編合。
  3. 第7高射特科群長が竹松駐屯地司令に職務指定[3]

※編成:群本部及び本部中隊、第327~第330高射中隊、第307高射搬送通信中隊、第108高射直接支援隊

  • 2003年(平成15年)3月27日:後方支援体制変換に伴い、第108高射直接支援隊を廃止。整備部門を西部方面後方支援隊第102高射直接支援大隊第2直接支援中隊へ移管。
  • 2018年(平成30年)
    • 3月26日:第330高射中隊(竹松駐屯地)を廃止。
    • 3月27日:第329高射中隊が第346高射中隊に改編。03式中距離地対空誘導弾を初装備[4]
  • 2020年(令和02年)3月26日:部隊移駐。
  1. 第7高射特科群本部、本部管理中隊、第346高射中隊および第307高射搬送通信中隊の一部が竹松駐屯地から宮古島駐屯地へ移駐[5][6]
  2. 竹松駐屯地司令職を第327高射中隊長に移管[6]
  • 2021年(令和03年)3月18日:第328高射中隊が第347高射中隊に改編(03式中距離地対空誘導弾へ装備転換)[7]
  • 2022年(令和04年)3月17日:以下の改編を実施[4][8]
  1. 第327高射中隊(竹松駐屯地)が第102高射特科隊03式中距離地対空誘導弾装備)に改編され、第2高射特科団直轄部隊となる。
  2. 第347高射中隊(竹松駐屯地)が第348高射中隊に称号変更。
  3. 群での改良ホークの運用を終了。
  • 2023年(令和05年)3月16日:第348高射中隊、本部管理中隊群連絡班、第307高射搬送通信中隊端局班が竹松駐屯地から石垣駐屯地に移駐[1][2]

部隊編成

[編集]

特記ない限り宮古島駐屯地に所在

  • 第7高射特科群本部
  • 本部管理中隊「7高群-本」
    • 中隊本部
    • 群本部勤務班
    • 指揮小隊
    • 通信レーダ班
    • 衛生小隊
    • 補給班
    • 群連絡班(石垣駐屯地)
  • 第346高射中隊「346高射」- 03式中距離地対空誘導弾
  • 第348高射中隊「348高射」(石垣駐屯地)- 03式中距離地対空誘導弾
  • 第307高射搬送通信中隊「307高搬通」
    • 端局班(石垣駐屯地)

整備支援部隊

[編集]
  • 第108高射直接支援隊:1974年(昭和49年)8月1日から2003年(平成15年)3月26日の間。
  • 西部方面後方支援隊第102高射直接支援大隊第2直接支援中隊「102高直支-2」(中隊本部:宮古島駐屯地):2003年(平成15年)3月27日から
    • 整備小隊(宮古島駐屯地):第7高射特科群を全般支援。
    • 第1直接支援小隊(宮古島駐屯地):第346高射中隊を直接支援。
    • 第2直接支援小隊(石垣駐屯地):第348高射中隊を直接支援。

主要幹部

[編集]
官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第7高射特科群長 1等陸佐 伊藤充希 2023年08月01日 陸上自衛隊教育訓練研究本部研究調整官
歴代の第7高射特科群長
(1等陸佐)
(1974年8月1日から2020年3月25日まで間、竹松駐屯地司令兼補)
氏名 在職期間 前職 後職
01 尾川英雄 1974年08月01日 - 1975年12月19日 第3高射特科群副群長
竹松駐とん地司令
官吏死亡(1975年12月19日)
02 武下豪之 1975年12月20日 - 1977年07月31日 陸上幕僚監部第5部勤務 陸上自衛隊調査学校語学教育部長
03 宮澤作太郎 1977年08月01日 - 1979年03月15日 陸上幕僚監部第2部付 陸上幕僚監部防衛部運用課長
04 山田文彦 1979年03月16日 - 1981年03月15日 陸上幕僚監部教育訓練部訓練課
訓練班長
中部方面総監部
05 澤井福重 1981年03月16日 - 1983年03月15日 陸上幕僚監部教育訓練部教育課
学校第1班長
第11師団司令部幕僚長
06 高見信義 1983年03月16日 - 1985年03月15日 陸上自衛隊九州地区補給処企画室長 自衛隊長野地方連絡部
07 平井敏之 1985年03月16日 - 1987年03月15日 西部方面総監部人事部人事課長 陸上自衛隊幹部学校勤務
08 藤井建吉 1987年03月16日 - 1989年03月31日 西部方面総監部調査部調査課長 中部方面総監部調査部長
09 備後嘉雄 1989年04月01日 - 1990年07月08日 陸上幕僚監部装備部装備計画課
後方計画班長
陸上幕僚監部人事部厚生課長
10 照井大輔 1990年07月09日 - 1993年11月30日 陸上幕僚監部装備部武器・化学課
誘導武器班長
第1高射特科団副団長
11 藤本四郎 1993年12月01日 - 1995年06月29日 陸上幕僚監部調査部調査第2課勤務 中部方面総監部調査部長
12 生山代至伸 1995年06月30日 - 1997年07月31日 陸上幕僚監部調査部調査第1課勤務 防衛研究所主任研究官
13 戸島晨吉 1997年08月01日 - 1999年07月31日 統合幕僚学校学校教官 東北方面総監部監察官
14 萱沼明宏 1999年08月01日 - 2002年07月31日 北部方面総監部防衛部防衛課長 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官
15 福本健一 2002年08月01日 - 2004年07月31日 陸上幕僚監部監理部法務課長 自衛隊体育学校副校長
16 掛川壽一 2004年08月01日 - 2006年08月03日 陸上幕僚監部教育訓練部
教育訓練計画課企画班長
陸上幕僚監部防衛部
情報通信・研究課長
17 藤本憲司 2006年08月04日 - 2008年07月31日 自衛隊大阪地方協力本部募集課長 陸上幕僚監部監理部総務課
情報公開・個人情報保護室長
18 甲斐田幸輝 2008年08月01日 - 2011年04月18日 北部方面総監部防衛部防衛課長 自衛隊滋賀地方協力本部
19 木口雄司 2011年04月19日 - 2012年07月31日 陸上幕僚監部防衛部防衛課
防衛調整官
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官
20 佐藤真 2012年08月01日 - 2014年03月27日 陸上幕僚監部防衛部
情報通信・研究課研究班長
陸上幕僚監部教育訓練部
教育訓練課長
21 足立吉樹 2014年03月28日 - 2015年07月31日 陸上幕僚監部装備部装備計画課
後方計画班長
統合幕僚監部防衛計画部防衛課付
22 貴島康二 2015年08月01日 - 2017年07月31日 自衛隊東京地方協力本部募集課長 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官
23 八木聖一郎 2017年08月01日 - 2019年03月22日 陸上自衛隊開発実験団本部評価科長 防衛装備庁長官官房装備開発官付
総括室長
24 栗田昌彦 2019年03月23日 - 2021年03月25日 統合幕僚監部運用部運用第3課
訓練班長
陸上総隊司令部日米共同部
日米調整官
25 上野洋介 2021年03月26日 - 2023年07月31日 西部方面総監部人事部人事課長 陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務
26 伊藤充希 2023年08月01日 - 陸上自衛隊教育訓練研究本部
研究調整官

主要装備

[編集]

廃止部隊

[編集]
  • 第108高射直接支援隊「108高直支」:2003年(平成15年)3月27日 廃止。
  • 第329高射中隊「329高射」:2018年(平成30年)3月27日 廃止。第346高射中隊に改編(03式中距離地対空誘導弾へ装備更新のため)。
  • 第330高射中隊「330高射」:2018年(平成30年)3月27日 廃止。第346高射中隊に改編(03式中距離地対空誘導弾へ装備更新のため)。
  • 第328高射中隊「328高射」:2021年(令和3年)3月17日 廃止。第347高射中隊に改編(03式中距離地対空誘導弾へ装備更新のため)。
  • 第327高射中隊「327高射」:2022年(令和4年)3月17日 廃止。第102高射特科隊に改編し、第2高射特科団直属。
  • 第347高射中隊「347高射」:2022年(令和4年)3月17日 廃止。第348高射中隊に部隊名変更。

脚注

[編集]
  1. ^ a b 陸上自衛隊竹松駐屯地 [@camp_takematu] (2023年3月17日). "#石垣駐屯地 開設に先立ち,竹松駐屯地から石垣駐屯地へ移駐する部隊の壮行会を実施しました。". X(旧Twitter)より2023年3月20日閲覧
  2. ^ a b 石垣駐屯地(仮称)の開設について”. 防衛省・陸上自衛隊. 2023年2月17日閲覧。
  3. ^ 『官報』本紙第14278号(昭和49年8月2日)
  4. ^ a b 駐屯地の沿革”. 陸上自衛隊竹松駐屯地. 2022年3月17日閲覧。
  5. ^ 67周年で記念行事 模擬戦闘訓練公開 陸自竹松駐屯地
  6. ^ a b ““古里大村”胸に宮古島(沖縄)へ 陸自第7高射特科群 竹松の200人移駐”. 長崎新聞社. (2020年3月24日). https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=614832571225982049 2020年3月24日閲覧。 
  7. ^ 陸上自衛隊竹松駐屯地 [@camp_takematu] (2021年3月23日). "令和3年3月18日(木)、竹松駐屯地において、第7高射特科群改編等行事が実施されました。". X(旧Twitter)より2021年4月21日閲覧
  8. ^ たけまつふぁみりー2022年1月号”. 竹松駐屯地 広報室 (2022年1月14日). 2022年2月14日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]