第11師団 (陸上自衛隊)
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第11師団 | |
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創設 | 1962年(昭和37年)1月18日 |
廃止 | 2008年(平成20年)3月25日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 師団 |
兵種/任務 |
軽歩兵 (一部は機械化) |
人員 | 約7,000名 |
所在地 | 北海道 札幌市 |
編成地 | 真駒内 |
最終上級単位 | 北部方面隊 |
担当地域 | 道央、道南 |
第11師団(だいじゅういちしだん、JGSDF 11th Division)は、北部方面隊隷下にあった師団のひとつ。司令部を北海道札幌市の真駒内駐屯地に置いていた。廃止後は第11旅団が編成されている。
沿革
[編集]甲師団
- 1962年(昭和37年)
- 1月18日:第11師団編成完結。
- 1965年頃の主要編成
- 第10・第18・第28・第29普通科連隊、第11特科連隊、第11戦車大隊
甲師団(近代化改編)
- 1989年(平成元年)3月24日:師団近代化改編。
- 第11後方支援連隊が第11武器隊、第11補給隊、第11輸送隊、第11衛生隊を統合し真駒内駐屯地で新編。
- 第11高射特科大隊が第11特科連隊第6大隊を分離独立し師団直轄として真駒内駐屯地で新編。
- 第10・第18・第28・第29普通科連隊を自動車化連隊に改編。
- 第11偵察隊に電子偵察小隊を新編。
- 第11師団司令部付隊に化学防護小隊を新編。
- 1990年頃の主要編成
- 第10・第18・第28・第29普通科連隊、第11特科連隊、第11高射特科大隊、第11戦車大隊
- 1991年(平成 3年)3月29日:第317戦車中隊、318戦車中隊が真駒内駐屯地で第11戦車大隊の隷下に新編。
- 1992年(平成 4年):第18普通科連隊を装甲車化連隊に改編。
- 1994年(平成 6年)3月28日:北部方面飛行隊第11飛行隊を隷下に編入(北部方面飛行隊を北部方面航空隊に改編)。
乙師団(近代化改編済)
- 1996年(平成 8年)3月29日:師団改編。
- 甲師団(9,000人編成)から乙師団(7,000人編成)に改編。
- 第29普通科連隊(倶知安駐屯地)を廃止。
- 第11特科連隊第4大隊(真駒内駐屯地)を廃止。
- 第28普通科連隊第4中隊(函館駐屯地)が俱知安駐屯地に移駐。
- 第11対戦車隊が真駒内駐屯地から俱知安駐屯地に移駐。
- 1999年(平成11年)3月29日:第318戦車中隊(真駒内駐屯地)を廃止。
- 2000年(平成12年)3月28日:第11後方支援連隊衛生隊治療中隊を衛生隊治療隊へ改編。
- 2005年(平成17年)3月28日:
- 第11特科連隊多連装ロケット中隊(真駒内駐屯地)が廃止。
- 第317戦車中隊(真駒内駐屯地)が廃止。
廃止時の編成・駐屯地
[編集]編成
- 第11師団司令部
- 第10普通科連隊
- 第18普通科連隊
- 第28普通科連隊
- 第11特科連隊
- 第11後方支援連隊
- 第11高射特科大隊
- 第11戦車大隊
- 第11施設大隊
- 第11通信大隊
- 第11偵察隊
- 第11対戦車隊
- 第11飛行隊
- 第11師団司令部付隊
- 第11音楽隊
駐屯地
- 真駒内駐屯地(札幌市南区)
- 函館駐屯地(函館市)
- 第28普通科連隊(第4普通科中隊を除く)
- 倶知安駐屯地(虻田郡倶知安町)
- 第11対戦車隊
- 第28普通科連隊第4普通科中隊
- 丘珠駐屯地(札幌市東区)
- 第11飛行隊
- 滝川駐屯地(滝川市)
過去の隷下部隊
[編集]- 第11武器隊:1989年(平成元年)3月23日廃止。第11後方支援連隊武器隊に改編。
- 第11補給隊:1989年(平成元年)3月23日廃止。第11後方支援連隊補給隊に改編。
- 第11輸送隊:1989年(平成元年)3月23日廃止。第11後方支援連隊輸送隊に改編。
- 第11衛生隊:1989年(平成元年)3月23日廃止。第11後方支援連隊衛生隊に改編。
司令部及び歴代師団長
[編集]→詳細は「司令部 § 陸上自衛隊の師団の司令部等の構成」を参照
代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 平井重文 | 1962.1.18 - 1964.11.19 | 陸士40期・ 陸大51期 |
第8混成団長 →1961.8.1 北部方面総監部付 |
西部方面総監部付 →1965.1.1 退職 |
2 | 梅澤治雄 | 1964.11.20 - 1966.6.30 | 陸士44期・ 陸大51期 |
統合幕僚会議事務局第4幕僚室長 →1963.8.1 東部方面総監部付 →1963.12.10 東京オリンピック支援集団長 |
陸上自衛隊幹部学校長 |
3 | 藤井一美 | 1966.7.1 - 1969.3.16 | 陸士45期・ 陸大53期 |
陸上自衛隊富士学校副校長 | 陸上幕僚監部付 →1969.7.1 退職 |
4 | 中村龍平 | 1969.3.17 - 1970.12.21 | 陸士49期・ 陸大56期 |
統合幕僚会議事務局第2幕僚室長 | 東部方面総監 |
5 | 青木香 | 1970.12.22 - 1972.6.30 | 陸士49期・ 陸大58期 |
陸上自衛隊幹部候補生学校長 兼 前川原駐とん地司令 |
退職 |
6 | 三好秀男 | 1972.7.1 - 1974.3.15 | 陸士53期・ 陸大59期 |
陸上幕僚監部第5部長 | 陸上幕僚副長 |
7 | 永野茂門 | 1974.3.16 - 1976.3.15 | 陸士55期 | 陸上幕僚監部第4部長 | 陸上幕僚副長 |
8 | 近藤靖 | 1976.3.16 - 1978.3.15 | 陸士56期 | 陸上幕僚監部第4部長 | 北部方面総監 |
9 | 冨澤松司 | 1978.3.16 - 1979.11.19 | 陸士57期 | 東部方面総監部幕僚長 兼 市ヶ谷駐とん地司令 |
統合幕僚会議事務局長 兼 統合幕僚学校長 |
10 | 栗田裕夫 | 1979.11.20 - 1981.3.30 | 陸航士58期 | 陸上自衛隊東北地区補給処長 | 退職、セブン-イレブン・ジャパン社長 |
11 | 大澤渉 | 1981.3.31 - 1983.3.15 | 陸士60期 | 中部方面総監部幕僚長 兼 伊丹駐とん地司令 |
中部方面総監 |
12 | 久山辰治 | 1983.3.16 - 1984.3.28 | 広幼46期・ 陸士61期 |
陸上幕僚監部装備部長 | 陸上幕僚副長 |
13 | 石井政雄 | 1984.3.29 - 1985.9.30 | 立教大学 昭和28年卒 |
統合幕僚会議事務局第5幕僚室長 | 陸上幕僚副長 |
14 | 寺島泰三 | 1985.10.1 - 1986.3.16 | 東北大学 昭和31年卒 |
陸上幕僚監部装備部長 | 陸上幕僚副長 |
15 | 宮澤作太郎 | 1986.3.17 - 1987.7.6 | 中央大学 昭和28年卒 |
北部方面総監部幕僚長 兼 札幌駐屯地司令 |
退職 |
16 | 小田原昭 | 1987.7.7 - 1990.7.8 | 防大2期 | 陸上幕僚監部装備部長 | 東部方面総監 |
17 | 青戸秀也 | 1990.7.9 - 1992.3.15 | 防大4期 | 統合幕僚会議事務局第5幕僚室長 | 防衛大学校幹事 |
18 | 川名正浩 | 1992.3.16 - 1994.6.30 | 防大5期 | 東部方面総監部幕僚長 兼 市ヶ谷駐屯地司令 |
退職 |
19 | 竹田仁宏 | 1994.7.1 - 1996.6.30 | 防大8期 | 陸上幕僚監部教育訓練部長 | 東北方面総監 |
20 | 松園忠臣 | 1996.7.1 - 1998.3.25 | 防大8期 | 陸上自衛隊幹部候補生学校長 兼 前川原駐屯地司令 |
退職 |
21 | 山本勝 | 1998.3.26 - 1999.7.8 | 防大9期 | 陸上自衛隊富士学校副校長 | 退職 |
22 | 渡邊光啓 | 1999.7.9 - 2001.12.2 | 岐阜大学 昭和42年卒 |
陸上自衛隊通信学校長 兼 久里浜駐屯地司令 |
退職 |
23 | 佐野晃 | 2001.12.3 - 2003.3.26 | 防大13期 | 陸上自衛隊東北補給処長 | 陸上自衛隊補給統制本部長 兼 十条駐屯地司令 |
24 | 竹田治朗 | 2003.3.27 - 2004.3.28 | 防大13期 | 陸上自衛隊研究本部長 | 退職 |
25 | 直海康寛 | 2004.3.29 - 2005.7.27 | 防大16期 | 陸上自衛隊幹部候補生学校長 兼 前川原駐屯地司令 |
陸上自衛隊富士学校長 |
26 | 大西正俊 | 2005.7.28 - 2007.3.27 | 防大18期 | 陸上幕僚監部装備部長 | 陸上自衛隊補給統制本部長 兼 十条駐屯地司令 |
27 | 姉崎泰司 | 2007.3.28 - 2008.3.25 | 防大19期 | 第5旅団長 | 統合幕僚学校長 |
出典
[編集]- 『北部方面隊50年のあゆみ : 歩みつづけるつわものたちのきらめく記憶』(山藤印刷株式会社/編集,陸上自衛隊北部方面総監部/監修 2003)
関連項目
[編集]- さっぽろ雪まつり#陸上自衛隊の協力:かつて駐屯する真駒内駐屯地が雪まつりの会場の一つとなっていた他、大通会場でも第11師団によって多くの雪像が製作されていたが、アメリカ同時多発テロ事件以降のテロ対策強化や第11師団の旅団改編に伴う人員削減のため、2006年から真駒内会場の提供が中止されている。雪輸送や大通公園の雪像製作などの支援は、後身の第11旅団によって引き続き実施。