船岡駐屯地
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船岡駐屯地 JGSDF Camp Funaoka | |
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位置 | |
所在地 | 宮城県柴田郡柴田町大字船岡字大沼端1-1 |
座標 | 北緯38度2分48.7秒 東経140度46分22.1秒 / 北緯38.046861度 東経140.772806度 |
概要 | |
駐屯地司令 | 第2施設団長 兼務 |
主要部隊 |
第2施設団 東北補給処船岡弾薬支処 ほか |
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開設年 |
1938年(昭和13年)(旧海軍) 1960年(昭和35年) |
船岡駐屯地(ふなおかちゅうとんち)は、宮城県柴田郡柴田町大字船岡字大沼端1-1に所在し、第2施設団等が駐屯する陸上自衛隊の駐屯地である。
概要
[編集]船岡駐屯地司令は、陸将補で第2施設団長が兼務。最寄の演習場は、岩沼訓練場。
日中戦争の開戦に伴い、船岡村(1941年町制施行。現柴田町の一部)に大日本帝国海軍の火薬製造施設が建設されたが、終戦に伴い廃止された[1]。戦後占領期には進駐軍が駐留したが縮小・撤退に至ったため、跡地に町が様々な誘致活動を行い、陸上自衛隊が移駐し、いくつかの企業も工場を設置した[1]。しかし、手狭だったために現在地に移転し、船岡駐屯地となった。従前の駐屯地の跡地には、1967年(昭和42年)に仙台大学が設置された[2]。
なお、現駐屯地内の湯場地区にはかつて温泉旅館が2軒あったが、海軍火薬支廠の設置により立ち退きさせられた[3]。しかし、現在も源泉から温泉が湧出している[3]。
陸上自衛隊の中でも有数のラグビーが盛んな駐屯地としても知られる。
沿革
[編集]日本海軍
- 1938年(昭和13年)4月:海軍火薬本廠(神奈川県)に対し、「海軍火薬支廠」が、現在の仙台大学のキャンパスがある場所などに開廠。
- 1941年(昭和16年)4月21日:「第一海軍火薬廠」に改組(神奈川の本廠は第二海軍火薬廠に改組)。
アメリカ軍
警察予備隊船岡駐屯地(宮城県柴田郡柴田町船岡南2-2-18)
- 1950年(昭和25年)10月:警察予備隊船岡部隊移駐。
- 1951年(昭和26年)5月1日:警察予備隊第1管区隊第6連隊第3大隊及び第901輸送車両中隊が船岡駐屯地において新編。第901輸送車両中隊が旧立川駐屯地へ移駐。
- 1952年(昭和27年)1月19日:部隊改編により、第6連隊第3大隊が第5連隊第3大隊に改称。
保安隊船岡駐屯地
陸上自衛隊船岡駐屯地
- 1954年(昭和29年)
- 1956年(昭和31年)
- 1月25日:第1補給整備支援群(陸上自衛隊東北補給処の前身)が編成完結。
- 3月31日:第6管区隊偵察中隊が大和駐屯地に移駐。
陸上自衛隊
陸上自衛隊船岡駐屯地(再開設)
陸上自衛隊船岡駐屯地(移転:宮城県柴田郡柴田町大字船岡字大沼端1-1)
- 1963年(昭和38年):陸上自衛隊の設備増強のため、現在の船岡駐屯地に移転(跡地には仙台大学が設置された)。
- 8月1日:第2施設団本部が仙台駐屯地から移駐。団長が船岡駐屯地司令に職務指定。
- 1974年(昭和49年)3月26日:第103建設大隊が第10施設群に改編。
- 2006年(平成18年)3月27日:第2施設団改編。東北方面隊の後方支援体制変換に伴い、整備部門を東北方面後方支援隊第105施設直接支援大隊に移管。
- 2010年(平成22年)3月26日:第10施設群改編。施設中隊を機能別中隊に改編。第304施設器材中隊及び第303坑道中隊を廃止。
- 2017年(平成29年)3月27日:第301水際障害中隊が第2施設団直轄となる[8]。
- 2018年(平成30年)3月27日:第10施設群改編。第385施設中隊を廃止。
駐屯部隊・機関
[編集]東北方面隊隷下部隊
[編集]- 第2施設団
- 第2施設団本部
- 第2施設団本部付隊
- 第10施設群
- 第104施設器材隊
- 第301水際障害中隊
- 第312ダンプ車両中隊
- 東北方面後方支援隊
- 第105施設直接支援大隊:第2施設団を支援
- 陸上自衛隊東北補給処
- 船岡弾薬支処
- 東北方面会計隊
- 第416会計隊
- 東北方面システム通信群
- 第103基地システム通信大隊
- 第303基地システム通信中隊
- 船岡派遣隊
- 第303基地システム通信中隊
- 第103基地システム通信大隊
- 船岡駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
[編集]共同の機関
[編集]- 自衛隊宮城地方協力本部
- 船岡地区援護センター
最寄の幹線交通
[編集]- 高速道路:東北自動車道白石IC/村田IC
- 一般道:国道4号、国道6号、国道113号、国道349号、宮城県道14号亘理大河原川崎線、宮城県道28号丸森柴田線、宮城県道50号白石柴田線、宮城県道110号大河原高倉線、宮城県道114号角田柴田線
- 鉄道:JR東日本東北本線 船岡駅、阿武隈急行線 東船岡駅
- 港湾:仙台塩釜港(特定重要港湾)、石巻港(重要港湾)
- 飛行場:仙台空港(第二種空港)、霞目飛行場(その他の飛行場)
重要施設
[編集]- 仙南変電所(超高圧変電所)(柴田郡柴田町)
- 玉浦変電所(二次変電所)(岩沼市)
- JAXA角田宇宙センター(角田市)
- 山元対空通信所(亘理郡山元町)
- 南部山浄水場(白石市)
- 七ヶ宿ダム(刈田郡七ヶ宿町)
- 釜房ダム(柴田郡川崎町)
アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d 1960年:第一海軍火薬庫跡地を自衛隊が使用決定(柴田町)
- ^ 1967年:仙台大学が旧自衛隊船岡駐屯地跡地に開校(柴田町)
- ^ a b c d よみがえる「古里」の記憶 元住民の親族らが見学会(河北新報 2010年6月9日)
- ^ “保安庁法施行令及び保安庁職員給与法施行令の一部を改正する政令(昭和27年政令第437号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ (1952年10月15日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ (1954年6月30日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ “自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和33年政令第34号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ (1958年3月22日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ “自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和35年政令第24号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ (1960年3月11日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ 第2施設団の沿革
関連項目
[編集]- 陸上自衛隊の駐屯地一覧
- 陸上自衛隊
- 船岡自衛隊ワイルドボアーズ - ラグビー部。2015年現在トップイーストリーグDiv.2に所属している。
外部リンク
[編集]- 船岡駐屯地:東北方面隊WebSite - シリーズ・駐屯地紹介
- 陸上自衛隊船岡駐屯地(@JGSDF_funaoka) - twitter