金沢駐屯地
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金沢駐屯地 | |
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金沢駐屯地正門 | |
位置 | |
所在地 | 石川県金沢市野田町1-8 |
座標 | 北緯36度32分20秒 東経136度40分06秒 / 北緯36.53889度 東経136.66833度 |
概要 | |
駐屯地司令 | 第14普通科連隊長 兼務 |
主要部隊 |
第14普通科連隊 ほか |
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開設年 | 1950年 |
金沢駐屯地(かなざわちゅうとんち、JGSDF Camp Kanazawa)は、石川県金沢市野田町1-8に所在し、第14普通科連隊等が駐屯している陸上自衛隊の駐屯地である。
概要
[編集]最寄の演習場は三小牛山演習場。駐屯地司令は、第14普通科連隊長が兼務。
駐屯地の門、外壁、守衛の待機所は金沢城にちなんで城壁風になっている。
普通科連隊(約1,200人)は大日本帝国陸軍の歩兵連隊(約1,700~3,000人)に相当する。戦前の金沢には軍縮期を含めて常設師団の第9師団(約25,000人)が置かれ、軍都として栄えていたが、陸上自衛隊では1個普通科連隊が置かれているのみである。
沿革
[編集]警察予備隊金沢営舎
- 1950年(昭和25年)12月13日:警察予備隊発足と同時に旧日本陸軍山砲兵第9連隊跡地に金沢営舎として開設。
- 1951年(昭和26年)5月1日:警察予備隊第1管区隊第5連隊として連隊本部及び本部中隊、第1大隊、第2大隊が金沢駐屯地において編成。
- 1952年(昭和27年)3月6日:第5連隊連隊本部及び直轄中隊が青森駐屯地へ、第2大隊が秋田駐屯地へ移駐。
陸上自衛隊金沢駐屯地
- 1954年(昭和29年)
- 1957年(昭和32年)12月5日:第302地区施設隊が新編。
- 1958年(昭和33年)6月26日:第10混成団新編に伴い、第14普通科連隊が第10混成団長の指揮下に入る。
- 1959年(昭和34年)6月2日:第14普通科連隊第2大隊が守山駐屯地に移駐。
- 1962年(昭和37年)1月18日:第10師団の改編により、連隊本部、本部管理中隊、4個普通科中隊、重迫撃砲中隊の編成に改編。
- 1990年(平成 2年)3月26日:第302地区施設隊が廃止。
- 2004年(平成16年)3月29日:第10師団の改編により、第14普通科連隊に対戦車中隊が新編。第10後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊が新編。
- 2007年(平成19年)3月:能登半島地震災害派遣。
- 2014年(平成26年)3月26日:第10師団改編に伴い、第14普通科連隊対戦車中隊を廃止。
- 2018年(平成30年)2月:福井県雪害における災害派遣。
- 2019年(平成31年)2月6日 - 8日:豚熱(当時は「豚コレラ」と呼称)発生による養豚場支援のため、岐阜県恵那市への災害派遣[2][3]。
- 2020年(令和 2年)4月:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行における、感染者搬送支援などの災害派遣[4][5]。
駐屯部隊
[編集]中部方面隊隷下部隊
[編集]- 第10師団
- 中部方面会計隊
- 第336会計隊
- 中部方面システム通信群
- 第104基地システム通信大隊
- 第306基地通信中隊
- 金沢派遣隊
- 第306基地通信中隊
- 第104基地システム通信大隊
- 金沢駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
[編集]最寄の幹線交通
[編集]- 高速道路:北陸自動車道金沢西IC
- 一般道:国道8号、国道157号、石川県道144号別所野町線、石川県道22号金沢小松線、石川県道25号金沢美川小松線
- 鉄道:JR西日本北陸本線金沢駅
- 港湾:金沢港、七尾港(重要港湾)、輪島港(地方港湾)
- 飛行場:小松飛行場(小松基地)、能登空港(第三種空港)
重要施設
[編集]- 志賀原子力発電所(出力189.8万kW。BWR、2号機はABWR)(羽咋郡志賀町)
- 敦賀発電所(出力151.7万kW。BWR、2号機はPWR)(福井県敦賀市)
- 美浜発電所(出力166.6万kW。PWR)(福井県三方郡美浜町)
- 大飯発電所(出力471.0万kW。PWR)(福井県大飯郡おおい町)
- 高浜発電所(出力339.2万kW。PWR)(福井県大飯郡高浜町)
- もんじゅ(高速増殖炉:出力28.0万kW。FBR)(福井県敦賀市)
- 敦賀火力発電所(出力120.0万kW。石炭)(福井県敦賀市)
- 富山新港火力発電所(出力150.0万kW。石油・石炭)(富山県射水市)
- 黒部川第四発電所(出力33.5万kW。水力)(富山県中新川郡立山町)
- 七尾大田火力発電所(出力120.0万kW。石炭)(七尾市)
- 加賀変電所(超高圧変電所)(金沢市)
- 中能登変電所(超高圧変電所)(羽咋郡志賀町)
- 越前変電所(超高圧変電所)(福井県越前市)
- 嶺南変電所(超高圧変電所)(福井県三方郡美浜町)
- 南福光連系所(富山県南砺市)
- 志賀中能登線(志賀原子力発電所から中能登変電所まで、亘長15.84 km[6]の、500 kVの送電線路)[7]
- 能越幹線(中能登変電所から南福光変電所まで、亘長68.78 km[6]の、500 kVの送電線路)[8]
- 能登幹線(中能登変電所から加賀変電所まで、亘長61.04 km[6]の、500 kVの送電線路)[9]
- 加賀福光線(加賀変電所から南福光変電所まで、亘長12.72 km[6]の、500 kVの送電線路)[10]
- 加賀幹線(加賀変電所から越前変電所まで、亘長70.00 km[6]の、500 kVの送電線路)[11]
- 越前嶺南線(越前変電所から嶺南変電所まで、全亘長72.6 km[12]の、500 kVの送電線路)[13][14]
- 七尾国家石油ガス備蓄基地(プロパン、ブタンの両計25.0万tを備蓄)(七尾市)
- 福井国家石油備蓄基地(平成16年(2004年)1月現在:備蓄施設容量約340万kl中約286万klを備蓄)(福井県福井市/坂井市)
- 小松製作所小松工場(装輪装甲車両の製造工場)(小松市)
- 日本海石油富山製油所(原油処理能力は日量11.65万バレル)(富山県富山市)
- JFEマテリアル(日本有数のフェロアロイ加工工場)(富山県射水市)
- 富山合金(アルミニウムビレット鋳造では、月産2万トン。単一工場としては国内最大の生産能力。)(富山県射水市)
- 手取川ダム(白山市)
- 宇奈月ダム(富山県黒部市)
脚注
[編集]- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ. 2016年5月15日閲覧。
- ^ 「対応支援へ派遣 陸自金沢駐屯地」(2019年2月6日付け北國新聞夕刊7面)2020年5月17日閲覧
- ^ 「陸自金沢駐屯地部隊 現地活動終え帰還」(2019年2月9日付北國新聞朝刊35面)2021年3月22日閲覧
- ^ 「県あす災害派遣要請 陸自金沢駐屯地が支援」(2020年4月26日付北國新聞朝刊1面)2020年4月28日閲覧
- ^ 石川県が陸上自衛隊に災害派遣要請(2020年4月27日、福井新聞)2020年4月28日閲覧
- ^ a b c d e f “第91期 平成26年度 有価証券報告書” (PDF). 北陸電力 (2015年6月25日). 2015年12月5日閲覧。
- ^ 『50万ボルト志賀中能登線の運用開始について』(PDF)(プレスリリース)北陸電力、2004年11月24日 。2015年12月5日閲覧。
- ^ 『50万ボルト能越幹線の運用開始について』(PDF)(プレスリリース)北陸電力、2005年4月22日 。2015年12月5日閲覧。
- ^ 『50万ボルト能登幹線の運用再開について』(PDF)(プレスリリース)北陸電力、2006年6月13日 。2015年12月5日閲覧。
- ^ 『50万ボルト南福光変電所・加賀福光線の運用開始について』(プレスリリース)北陸電力、1998年9月28日 。2015年12月5日閲覧。
- ^ 『越前変電所および加賀幹線の50万ボルト送電の開始について』(PDF)(プレスリリース)北陸電力、1997年4月21日 。2015年12月5日閲覧。
- ^ 北陸電力部分は亘長5.46 km[6]。
- ^ 『北陸・関西両電力の連系強化について (越前嶺南線50万ボルトで運用開始)』(プレスリリース)北陸電力、1997年6月2日 。2015年12月5日閲覧。
- ^ 『北陸・関西両電力の連系強化について (越前嶺南線50 万ボルトで運用開始)』(PDF)(プレスリリース)北陸電力、1997年6月2日 。2015年12月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- TOPページ - 陸上自衛隊金沢駐屯地公式ホームページ
- 金沢駐屯地 - 陸上自衛隊公式ページ
- 陸上自衛隊金沢駐屯地 (@JGSDF_KANAZAWA) - X(旧Twitter)