亘理郡
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人口43,960人、面積138.18km²、人口密度318人/km²。(2024年10月1日、推計人口)
以下の2町を含む。
郡域
[編集]1878年(明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町のほか岩沼市の一部(吹上・吹上西・阿武隈・大昭和など)を加えた区域にあたる。
人口
[編集]現市町村界での国勢調査人口の推移(単位:人)を以下に示す[1][2]。
歴史
[編集]古代は曰理郡と表記された。
近世以降の沿革
[編集]- 幕末の時点では陸奥国に所属し、全域が南方郡奉行亘理代官所(小堤村)管轄の仙台藩領であった。「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での村は以下の通り。若干の混交はあるが、本藩領1村(小山)、大條氏知行地2村余(坂元・真庭および高瀬のうち笠野浜・新浜)を除く23村の大部分が亘理伊達氏の知行地であった。
- 坂元本郷、小堤村、吉田村、長瀞村、八手庭村、大平村、小平村、鷲足村、山寺村、浅生原村[3]、高瀬村、真庭村、高須賀村、鹿島村、高屋村、鷺屋村、蕨村、榎袋村、神宮寺村、上郡村、下郡村、田沢村、十文字村、牛袋村、中泉村、小山村
宮城県第19大区(全8小区。亘理郡1~6・宇多郡) | |
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小区 | 所属村 |
小1区 | 牛袋村、榎袋村、上郡村、下郡村、小山村、鷺屋村、十文字村、田沢村、中泉村 |
小2区 | 高須賀村、高屋村、蕨村 |
小3区 | 小堤村、鹿島村、神宮寺村 |
小4区 | 吉田村、長瀞村、八手庭村、大平村、小平村 |
小5区 | 鷲足村、山寺村、浅生原村、高瀬村 |
小6区 | 坂元本郷、真庭村 |
宮城県第10大区(全14小区。伊具郡・宇多郡・亘理郡10~14) | |
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小区 | 所属村 |
小10区 | 坂元本郷、真庭村(+宇多郡:福田村、真弓村、埒木崎村) |
小11区 | 大平村、小平村、鷲足村、山寺村、浅生原村、高瀬村 |
小12区 | 小堤村、鹿島村、長瀞村、吉田村、八手庭村 |
小13区 | 牛袋村、上郡村、下郡村、小山村、神宮寺村、田沢村、中泉村 |
小14区 | 高須賀村、榎袋村、高屋村、鷺屋村、十文字村、蕨村 |
- 明治9年(1876年)4月22日 - 磐前県の管轄となる。
- 明治9年(1876年)8月21日 - 第2次府県統合により宮城県に復帰する。
- 明治9年(1876年)11月 - 区の再編により、刈田郡・柴田郡・伊具郡と共に宮城県第1大区となる。
宮城県第1大区(全9小区。刈田郡・柴田郡・伊具郡・亘理郡8~9) | |
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小区 | 所属村 |
小8区 | 小堤村、長瀞村、吉田村、八手庭村、大平村、小平村、鷲足村、山寺村、浅生原村、高瀬村、真庭村、坂元本郷 |
小9区 | 高須賀村、牛袋村、榎袋村、鹿島村、高屋村、上郡村、下郡村、小山村、鷺屋村、十文字村、神宮寺村、田沢村、中泉村、蕨村 |
町村制以降の沿革
[編集]- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足[4]。(1町5村)
- 明治27年(1894年)4月1日 - 郡制を施行。単独の亘理郡役所が亘理町に設置。
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和10年(1935年)時点での当郡の面積は138.26平方km、人口は34,039人(男16,776人・女17,263人)[6]。
- 昭和18年(1943年)4月29日 - 荒浜村が町制施行して荒浜町となる。(2町4村)
- 昭和22年(1947年)1月11日 - 逢隈村のうち阿武隈川北岸の部分(吹上地区[7]、2.44平方km)が名取郡岩沼町に編入。
- 昭和30年(1955年)2月1日 (2町)
- 亘理町・荒浜町・吉田村・逢隈村が合併し、改めて亘理町が発足。
- 山下村・坂元村が合併して山元町が発足。
変遷表
[編集]自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和39年 | 昭和40年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
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小堤村 | 亘理町 | 亘理町 | 昭和30年2月1日 亘理町 |
亘理町 | 亘理町 | 亘理町 | |
高須賀村 | 荒浜村 | 昭和18年4月29日 町制 荒浜町 | |||||
吉田村 | 吉田村 | 吉田村 | |||||
長瀞村 | |||||||
小山村 | 逢隈村 | 逢隈村 | |||||
牛袋村 | |||||||
榎袋村 | |||||||
鹿島村 | |||||||
高屋村 | |||||||
上郡村 | |||||||
下郡村 | |||||||
鷺屋村 | |||||||
十文字村 | |||||||
神宮寺村 | |||||||
田沢村 | |||||||
蕨村 | |||||||
中泉村 | その他 | ||||||
吹上 地区 |
昭和22年1月11日 名取郡岩沼町に編入 |
昭和30年11月1日 岩沼町 |
昭和46年4月1日 岩沼市 |
岩沼市 | 岩沼市 | ||
八手庭村 | 山下村 | 山下村 | 昭和30年2月1日 山元町 |
山元町 | 山元町 | 山元町 | |
大平村 | |||||||
小平村 | |||||||
鷲足村 | |||||||
山寺村 | |||||||
浅生原村 | |||||||
高瀬村 | |||||||
坂元本郷 | 坂元村 | 坂元村 | |||||
真庭村 |
行政
[編集]- 伊具・亘理郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 斎藤喜平治 | |||
2 | 児玉氏精 | 明治16年(1883年) | ||
3 | 武者伝二郎 | 明治16年(1883年) | ||
4 | 山内信実 | 明治27年(1894年)3月31日 | 廃官 亘理郡長へ転任 |
- 亘理郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 山内信実 | 明治27年(1894年)4月1日 | 伊具・亘理郡長より転任 | |
2 | 高岡松郎 | |||
3 | 高橋為清 | |||
4 | 半田卯内 | 明治34年(1901年)12月27日 | 明治41年(1908年)3月9日[8] | |
5 | 小倉信光 | 明治41年(1908年)3月9日[8] | ||
6 | 伊地知靖臣 | |||
7 | 宮崎公男 | |||
8 | 卯埜正路 | |||
9 | 畑山四男美 | |||
10 | 古川為二 | |||
11 | 吉村十七夜月 | |||
12 | 佐藤真平 | |||
13 | 八谷サトシ[9] | |||
14 | 小山喜寿 | |||
15 | 松山左助 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 4 宮城県、角川書店、1979年12月1日。ISBN 4040010302。
- 旧高旧領取調帳データベース
- 『山元町誌』(宮城県亘理郡山元町、1971年)
- 『亘理町史』下巻(宮城県亘理郡亘理町、1977年)