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永田恭介

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ながた きょうすけ
永田 恭介
永田恭介
内閣府より公表された肖像
生誕 (1953-10-14) 1953年10月14日(71歳)
日本の旗 日本 愛知県一宮市
居住 日本の旗 日本
研究分野 分子生物学
ウイルス学
研究機関 筑波大学
出身校 東京大学大学院薬学系研究科・薬学部学士博士
主な受賞歴 日本ウイルス学会杉浦奨励賞
(1993年)
補足
プロジェクト:人物伝
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永田 恭介(ながた きょうすけ、1953年昭和28年〉10月14日[1] - )は、日本の科学者。専門は分子生物学ウイルス学分子ウイルス学筑波大学医学医療系教授、筑波大学学長(第9代)。

来歴

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愛知県一宮市出身[2]埼玉県立浦和高等学校を経て[3]、1976年に東京大学薬学部を卒業し、1981年に同大学院薬学系研究科博士課程を修了[1]薬学博士東京大学、1981年)[4]

専門は分子生物学ウイルス学構造生物化学[1][5]で、研究テーマは、ウイルス真核細胞ゲノムクロマチンの複製と転写の分子機構、ウイルスの増殖と病原性発現の分子機構、細胞周期制御と細胞がん化の分子機構[1][6]。2009年には横浜市立大学との共同研究でインフルエンザウイルスの増殖に必要な酵素(RNAポリメラーゼ)の構造を解明し、欧州分子生物学機構機関誌英語版に発表した[7][8][9]

2013年4月より、筑波大学学長(第9代)を務める[10][11]。その後、2014年9月[12][13]、2018年9月[14]、2020年10月[15][注釈 1]に行われた学長選考会議によりいずれも再任された。また、2023年10月には学長再任審査によって再任が決定し、任期は2027年3月までとなっている[18]

2015年3月より中央教育審議会大学分科会の会長を務めるほか[19]、2017年3月からは中央教育審議会の副会長も務める[20]

2019年6月、一般社団法人国立大学協会会長に就任[21]


所属学会は日本ウイルス学会日本癌学会日本生化学会日本分子生物学会日本薬学会[1]

年譜

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学歴

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  • 1976年3月 東京大学薬学部薬学科 卒業[1]
  • 1978年3月 東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻修士課程 修了[6]
  • 1981年3月 東京大学大学院薬学系研究科博士課程 修了[1]薬学博士[4]

職歴

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  • 1981年9月-1984年6月 アルベルト・アインシュタイン医学校発生生物・癌研究部門 博士研究員
  • 1984年7月-1985年2月 スローンケタリング記念癌研究所(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)分子生物・ウイルス研究系 研究員
  • 1985年2月-1991年3月 国立遺伝学研究所分子遺伝研究系 助手[1]
  • 1991年4月-1999年3月 東京工業大学生命理工学部 助教授[1]
  • 1999年4月-2001年1月 東京工業大学大学院生命理工学研究科 助教授[1]
  • 2001年2月-2001年3月 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授
  • 2001年2月-2004年3月 筑波大学基礎医学系 教授[1]
  • 2004年4月-2006年3月 筑波大学大学院人間総合科学研究科社会環境医学専攻・基礎医学系 教授[1]
  • 2006年4月-2011年9月 筑波大学大学院人間総合科学研究科生命システム医学専攻 教授
  • 2010年 筑波大学 学長特別補佐
  • 2011年10月- 筑波大学医学医療系 教授[1]
  • 2012年 筑波大学 学長特別補佐[1]
  • 2013年4月-2027年3月(予定) 筑波大学 学長(第9代)

以上、脚注のない記述の出典は本人researchmap[5]

脚注

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注釈

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  1. ^ 筑波大学の任期は本来2期6年が上限とされていたが、任期上限が廃止されたことで3期以上の在職が可能となった[16][17]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 永田恭介「世界を学びの場として、そして世界に開かれた学びの場として」『CROSS T&T』第49号、総合科学研究機構、2015年2月、27-29頁、ISSN 2185-8292  NCID AA12696327
  2. ^ 卒業生×学長 オンライン飲み会”. hcd.sec.tsukuba.ac.jp. 2023年6月30日閲覧。
  3. ^ 県立浦和高校”. 2023年6月30日閲覧。
  4. ^ a b 博士論文『FM3Aマウス乳癌細胞DNAポリメラーゼαの精製と活性促進因子について』 - 博士論文書誌データベースより。
  5. ^ a b 永田 恭介”. researchmap. 2014年8月28日閲覧。
  6. ^ a b 学長からのメッセージ”. 筑波大学. 2014年8月28日閲覧。
  7. ^ Kanako Sugiyama; Eiji Obayashi; Atsushi Kawaguchi; Yukari Suzuki; Jeremy R H Tame; Kyosuke Nagata; Sam-Yong Park (2009). “Structural insight into the essential PB1-PB2 subunit contact of the influenza virus RNA polymerase”. The EMBO Journal 28: 1803-1811. doi:10.1038/emboj.2009.138. 
  8. ^ “筑波大など、ウイルスの複製酵素解明。”. 日本経済新聞 夕刊: p. 15. (2009年5月22日) 
  9. ^ “耐性型ウイルスにも効く仕組み解明 筑波大など特許出願”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2009年5月22日). http://www.asahi.com/special/09015/TKY200905210389.html 
  10. ^ 次期学長予定者の決定について”. 筑波大学. 2014年8月28日閲覧。
  11. ^ “筑波大、次期学長に永田氏。”. 日本経済新聞 朝刊: p. 42. (2013年1月30日) 
  12. ^ “筑波大学、学長に永田氏再選。”. 日本経済新聞 地方経済面(北関東): p. 41. (2014年9月27日) 
  13. ^ 平嶋健人 (2014年10月6日). “学長選考会議 永田学長が再任 「改革推進する」”. 筑波大学新聞 第316号 (筑波大学): p. 2 
  14. ^ “筑波大学長に永田恭介氏再任”. 産経デジタル. (2018年9月26日). https://www.sankei.com/article/20180926-ZFP4DEKC7BIHRITPHH5YXEY6WM/ 
  15. ^ 次期学長予定者の決定について”. 筑波大学. 2020年10月27日閲覧。
  16. ^ 庄司直樹 (2020年10月20日). “筑波大学長に永田氏再任 任期制限撤廃で学内紛糾の末”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASNBN6V6XNBNUJHB00T.html 2024年7月8日閲覧。 
  17. ^ “永田学長を再任 筑波大 選考プロセスの正当性問う声噴出”. NEWSつくば. (2020年10月21日). https://newstsukuba.jp/27228/21/10/ 2024年7月8日閲覧。 
  18. ^ 学長の再任審査の結果について”. 筑波大学. 2023年10月25日閲覧。
  19. ^ 大学分科会 委員名簿”. 文部科学省. 2023年6月28日閲覧。
  20. ^ 中央教育審議会 委員名簿”. 文部科学省. 2023年6月28日閲覧。
  21. ^ 第1回通常総会で新会長に 永田 恭介 筑波大学長を選出”. 一般社団法人国立大学協会公式ホームページ (2019年6月11日). 2020年1月12日閲覧。

外部リンク

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