開成会
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(永霞会から転送)
種類 | 同窓会 |
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目的 | 会員相互の親睦を図ると共に、母校の発展に協力すること |
本部 | 東京都荒川区西日暮里4丁目21番11号(開成学園事務局所在地) |
会員数 | 24.400人(2017年7月現在) |
ウェブサイト | https://kaiseikai.hp-ez.com/ |
特記事項 | 正会員、特別会員、賛助会員によって構成される |
開成会(かいせいかい)とは、開成学園(旧制共立学校、旧制東京開成中学校、開成高等学校)の出身者を正会員、教職員を特別会員とする同窓会組織。1930年(昭和5年)設立。
概要
[編集]開成会は、教職員、保護者と共に学園運営の一翼を担い、現在会員数は約2万人を数える。また、職域別、地域別にも多種多様な開成会が置かれており、その社会的影響力は非常に大きいとされる。累計卒業者数はおよそ3万人。
開成会会則第3条(平成30年5月29日改正)によると、「本会は会員相互の親睦を図ると共に、母校の発展に協力することを目的とする。」とある。
役員
[編集]任期は3年。補充役員は前任者の残任期間を務める。
支部
[編集]必要に応じ地方に支部を置くことができる。支部を置くときは常任幹事会の議を経て会長の承認を受けなければならない。—開成会会則 第2条第3項(平成30年5月29日改正)
日本国内地域
[編集]- 約70名(2019年)[1]。
- 約120名(2019年)[1]。
- 開成生徒の父母からなる「開成ゆりの会」と交流を持つ。
- 約80名(2019年)[1]。
- 船橋開成会
- 著名なメンバーは、アナウンサー桝井論平。
- 約80名(2019年)[1]。
- 約80名(2019年)[1]。
- 約100名(2019年)[1]。
- 開成OBの井上信治国際博覧会担当大臣が「2025年大阪・関西万博の成功に向けて」をテーマに記念講演を行った。
日本国外地域
[編集]- ニューヨーク開成会
- ロンドン開成会
- 台湾開成会
- 設立準備中。
- 約45名(2019年)[1]。
- ベトナム開成会
- 約25名(2019年)[1]。
- ジャカルタ開成会
- 12名(2019年)[1]。
- タイ開成会
- バンコク開成会
- 設立準備中(2018年に非公式開催有り)[4]。
個々人により設立された開成会の一覧
[編集]開成卒業生が個々で小規模の開成会を結成することがある。開成出身者が集えば自由に親睦会等を開催できる。1つの会が単独で集まるだけでなく、2つの会で講演、花火大会鑑賞などの合同開催もある。開成は中学・高校6学年全てにおいて5月の開成学園大運動会を学園最大の行事とし、開成出身者同士が出会った際の会話の端緒は、運動会の所属チームカラーのこととなりやすい[5]。開成会の集まりでも運動会の話が盛り上がる[6]。
信仰
[編集]- キリスト者開成会
省庁
[編集]ある現役官僚によると、開成はOB会を「毎年どの省でもやってる。」[8]。
- 岸田文雄主催[注釈 4]。永霞会(えいかかい)は、国会議員と官僚による開成会。設立趣旨は「開成魂を再確認し、日本の未来について研鑽を磨く場」。2017年9月14日に設立総会を開催、約300名が出席、安倍晋三総理大臣の側近北村滋、開成学園理事長・学園長丹呉泰健らの参加が確認されている[10]。2020年2月19日の第2回総会は、東京五輪・パラリンピック大会組織委事務総長武藤敏郎、北村滋らの参加が確認されている[11]。武藤は財務省開成会や金融開成会にも参加している。永霞会は岸田を総理大臣にする会だと見る向きもあるが、永霞会メンバーの国会議員井上信治は、国会議員のメンバーは9人だけであり、約550人の官僚メンバーは自民党総裁選投票ができないため、こうした憶測には困惑しているようだ[6]。(岸田は2021年自由民主党総裁選挙において当選し、第100代内閣総理大臣を務める。)井上は、「OBの政治家と官僚が国のために折に触れて協力し合えばいい」という胸中を語っている[12]。開成OB渡邉恒雄(読売新聞主筆)がこの会に関与し、岸田を総理にする思惑がある[注釈 5]という週刊誌報道もある[8]。また、安倍晋三側近の北村滋が果たして岸田派に鞍替えするかのように永霞会に参加するかどうかは注目されていたという[8]。菅義偉総理大臣が安倍政権の官房長官時代、菅の側近と言われる大臣が2人辞任した背景には、ポスト安倍を菅と岸田が争う構図で岸田寄りの官僚たちが動き、そのキーマンが警察官僚である開成会の北村滋であったのだという記事をデータ・マックスが掲載している[13]。
- 前身は「永田町開成会」といい、財務省を主として各省庁と合同で飲み会を開催し、その会が発展し「永霞会」が設立された[8]。
- 岸田文雄主催。
- 外務省開成会
- 財務省開成会
- 厚生労働省開成会
- 約20名(2019年)[1]。
- 総務省開成会
- 約15名(2019年)[1]。
- 約40名(2019年)[1]。
- 警察庁開成会
- 46名(2017年)[8]。
- 内閣情報調査室開成会
- 日銀開成会
- 東京都庁開成会
- 再結成準備中。
医療
[編集]- 医学開成会
- 2008年より会則施行。事務局は千葉大学大学院医学研究院先端応用外科内。
- 2017年に医学開成会の会長に就任した永井良三は、2019年より開成会の現会長を務める。
- 約250-300名(2019年)[1]。
- 公式サイト: http://www.igaku-kaiseikai.jp/
- 岸田文雄が祝辞を送ったことがある。
- 桐和会開成会(医療法人社団 桐和会グループ)
- WOTA桐和会合同開成会
- 開成卒でWOTA株式会社役員の奥寺昇平と桐和会開成会の合同開成会。
- 54医学開成会
- 昭和54年卒の医師。
- 横浜医学開成会[17]
- 関西開成会医薬会
- 2018年に第1回開催。大阪市立大学医学部皮膚科特任教授の橋本隆が主催。橋本は皮膚科開成会の会長、名誉会長を歴任。
学術
[編集]- 地震学開成会
- 理研開成会
- 東京大学工学部開成会
- 慈恵開成会(東京慈恵会医科大学)
- 自治医大開成会
- 日大医学部開成会
- 日本医大開成会
- 千葉大学医学部開成会
- 千葉大学医学部ゴルフ部開成会
- プリンストン開成会[19]
職業
[編集]- 開成法曹会
- 公認会計士開成会
- 約180-200名(2019年)[1]。
- 創設者・会長は、開成学園監事の渡辺和紀[14]。山内悦嗣は初期メンバー。
- 公式サイト: https://kaiseicpa.hp-ez.com/
- 公式サイト: https://it-kaisei.com/
- 芝浦工業大学教授堀越英嗣が発起人。2013年に準備会が発足(11名)、2014年に初開催(17名)。2015年の開催時(22名)には開成学園の建て替え計画、新国立競技場などが話題となる。2016年22名、2017年20名(開成学園150周年記念事業情報交換等)、2018年23名(レクチャー+懇親会)、2019年30名(現場見学会+レクチャー+懇親会)。
- 構成: 著名なメンバーは、芝浦工業大学教授(堀越英嗣)、東京大学教授(西出和彦)、ツクルバ共同創業者(中村真広)など。他、メンバーは次の通り。総合建設会社代表取締役社長(東大前中華料理店「玻璃家(ボーリージャー)」オーナー)、建築設計事務所代表(東大前中華料理店「玻璃家(ボーリージャー)」設計)、総合建材商社取締役会長、竹中工務店役員、アール・アイ・エー上級管理職、清水建設管理職、久米設計管理職、前川國男建築設計事務所出身者、メディアプロジェクト「メニカン」共同主催者、首都大学東京名誉教授、東京大学准教授、京都市立芸術大学美術学部非常勤講師、東京理科大学非常勤講師、数寄屋建築家(慶円寺「本堂」、雲仙市大福寺「門徒会館」、江島神社「奉安殿」、旧柳生藩家老屋敷分家・小山田邸茶室「修楽亭」他)、グッドデザイン賞受賞者(出雲市神門通り観光案内所おもてなしステーション棚「くもなわ」、東日本大震災復興プロジェクト大槌町「御社地公園」)、ベルサイユ賞Exterior Central Asia and the Northeast受賞の建築設計事務所代表取締役(「両国湯屋 江戸遊」)、2015年ネパール地震避難シェルター建設NPO設立者、建築家兼プログラマー(東京大学本郷キャンパス学生広場テント膜、沼津市白隠ミュージアム、アグリジェントシェルターアート他)、多摩市ニュータウン再生推進会議市民委員など。
- 金属開成会
- 金融開成会
- 日本国外の進学・就職を目指す者、グローバルリーダーを担う者などに対する、グローバル人材の育成・支援。「グローバル」と「金融」で二大開成会として双璧を成し成長し続けている[1]。
- 設立者は齋藤茂樹グローバル開成会代表理事(2021年現在)。
- 著名なメンバーは、ブラックロック・ジャパン会長(井澤吉幸)[注釈 7]、ボストン・コンサルティング・グループシニア・アドバイザー(富樫尚人)など[1]。
- 約1000名(2019年)[1]。
- 公式サイト: https://global-kaiseikai.themedia.jp/
企業
[編集]- 企業コンサルティング開成会
- コンサルティングファーム関係者が在籍。2017年発足[1]。発起人の1人はBCG開成会メンバーでBCG日本の共同代表。
- 約200名(2019年)[1]。
- BCG開成会(ボストン・コンサルティング・グループ)
- 約25名(2019年)[1]。
- ベンチャー開成会
- 約20名(2019年)[1]。
- 野村総合研究所開成会
- 約35名(2019年)[1]。
- MRI開成会(三菱総合研究所)
- 約30名(2019年)[1]。
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ開成会[14]
- MUFG Bank開成会(三菱UFJ銀行)
- 約60名(2019年)[1]。
- 約20名(2019年)[1]。
- 東京ガスとグループ企業の現役役員・社員、OB。
- 勤続10年で転職した者や退職後20年経過した者でも参加が可能。
非公式の地域会
[編集]- 2018年に白馬観光開発の社長と地域経済活性化支援機構の職員の2名による活動が報告されている[23]。
スポーツ・趣味・その他
[編集]- スポーツ開成会
- 開成走友会
- 2016年発足。マラソンによる親睦。
- 1976年に第1回会合開催。
- 公式サイト: http://amplet.tokyo/penken/
- 取手の元居住者、現居住者、勤務者など。
- 開成会長寿会
- 80歳を超えた開成卒業生の親睦。
- 平成開成会
開成会以外のOB会
[編集]- 部活動OB会は、開成柔友会(柔道部OB会)、模型部開成会、那古会(開成水泳部卒業生有志)、開成学園排球部OB会、三美会(開成美術部OB会)、開成学園ラグビー部OB会、ひぐらし会(軟式庭球部OB会)、サッカー部OB会(機関誌は『蹴友』)、艇友会(ボート部OB会)、硬式野球部OB会、開成楽友会(開成学園音楽部OB会)など。
- 卒業年ごとクラスごとのOB会も独自に会名称を考案するなどして親睦会を開催していることがある。歌人・医師の斎藤茂吉もクラス会の「明治三十四年開成会」に参加していた[29]。三島由紀夫の伯父・橋健行は、茂吉のクラスメートであった。茂吉が東京帝大時代の恩師呉秀三について記した随筆『呉秀三先生』の中で橋健行が中学校の同窓生であることや茂吉より2年早く呉の門下生になったことが言及される[注釈 8]。三島の祖母・平岡夏子の弟・大屋敦は茂吉と開成同期。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 牧師。元OMF宣教師・日本委員会総主事。著書に『パッション・フォー・ミッション(感謝と喜びと充実の人生への招き)』(2017年、イーグレープ)、『人間らしく生きる』(2020年、イーグレープ)がある。
- ^ キリスト新聞で長年働き、『開成とキリスト教』(1996年、榎本事務所)を出版。
- ^ 高校生聖書伝道協会元代表。
- ^ 岸田は卒業後早稲田大学に進学したので(岸田は3回の不合格で東大に行けなかったことを相当に挫折と思っているともいわれている。)、日本国内有数の学閥である同大学の同窓会「稲門会」からの誘いもある。岸田は外相時代、早稲田大学出身議員の同窓会「国会稲門会」重鎮森喜朗から次のように言われた。「きみが早稲田の出身であることを言わない心についてオレはわからないけれど、一年に一度の国会稲門会ぐらいは来たらどうだい。」[9]
- ^ 岸田は開成高校野球部員であったが、子供の頃から広島東洋カープのファンである。
- ^ 梨田はタイ開成会メンバーでもある。
- ^ ゆうちょ銀行元社長。
- ^ 三島由紀夫自身は開成卒ではないが、祖父定太郎は共立学校出身、父平岡梓と息子威一郎は開成卒、曽祖父橋健堂は佐野鼎(開成創設者)と親交し、祖父橋健三は開成中学校長を務めた。高祖父永井尚志は昌平坂学問所の学問吟味に合格した。文筆家である三島由紀夫はしかし開成の金看板「ペンは剣よりも強し」とは逆方向で楯の会を結成し軍事的クーデター決行に至った(三島事件)。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 『週刊ダイヤモンド 2019年7/13号』54-56頁。
- ^ a b 『企業概況』第17巻(2003年、U.S. Japan Publication New York, Inc)、200頁。
- ^ 「名門高校の校風と人脈 (223) 開成高校〈上〉」、『エコノミスト 2017年01月03・10日合併号』(毎日新聞社)、58-59頁。
- ^ 人々いろいろ、同窓多彩(2018-05-31) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ おおたとしまさ (2017年9月20日). “「運動会に始まり運動会に終わる」開成・麻布・武蔵御三家の運動会に見る校風”. ビジネスインサイダー
- ^ a b 吉田茂人 (2019年1月21日). “開成 麻布 筑駒 灘のOBの"政官界支配" 経済界での横のつながりも強固”. プレジデントオンライン
- ^ 『礼拝の生活』再考、その11(2012-05-13) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ a b c d e f g h i j k “霞が関で「開成官僚」VS.「麻布官僚」大戦争が勃発中”. 週刊現代. (2017年9月16日)
- ^ “森喜朗×田原総一朗「松井秀喜との秘話、そしてアフリカ外交より地元が大事な外務大臣」 『日本政治のウラのウラ 証言・政界50年』より(第2回)”. 現代ビジネス. (2014年1月1日)
- ^ “「岸田文雄首相」目指し母校応援団 永田町・霞が関の開成高OB会発足 中央官庁に多勢 利害も一致”. 産経新聞. (2017年9月15日)
- ^ 西村圭史 (2020年2月19日). “岸田氏、母校開成高の政官界同窓会に出席 仲間作り狙う”. 朝日新聞
- ^ 小林哲夫 (2021年3月28日). “東大合格者40年連続1位の開成高校 官僚になぜ、出身者が多いのか? OB「官僚向きの人を選抜」”. AERA dot.
- ^ 横田一 (2019年11月5日). “ダブル大臣辞任は「菅官房長官と岸田政調会長の代理戦争」第二弾か――漂い始めた政権末期(レームダック)感”. データ・マックス
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『週刊ダイヤモンド 2016年11/19号』、32-35頁。
- ^ a b c 矢野耕平『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』文春新書、2019年11月20日。ISBN 978-4166611393。
- ^ 永井隆 (2019年8月21日). “名門・開成の教師は「東大に行け」とは言わない 重要なのは自分で最適を判断する事”. プレジデントオンライン
- ^ a b 人々様々、同窓多彩(2018-07-08) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 人間様々、同窓様々(2018-03-29) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 人間様々、同窓多彩(2018-09-19) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 長谷川隆、福田恵介、林哲矢 (2018年8月11日). “「開成会」がつなぐ最強人脈 灘「担任団は誰や」で親密に | ザ・名門高校 すごい卒業生人脈”. 週刊東洋経済プラス
- ^ 『グローバル教育を考える』(2016年、アルク教育総合研究所)
- ^ a b 開成人脈に助けられて 昭和48年卒 小峰 尚 - ポトマックアソシエイツ 公式サイト
- ^ 人間様々、同窓多彩(2018-09-13) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 人々様々、同窓多彩(2018-06-25) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 人間様々、同窓様々(2018-04-03) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 人間色々、同窓色々(2018-04-09) - 宮村武夫 公式ブログ
- ^ 『文學界』第48巻(1994年)、253頁。
- ^ 開成会 常任幹事会 (kaisei.jounin) - Facebook
- ^ 藤岡武雄『評伝斎藤茂吉』(1972年、桜楓社)、91頁。