浮田左武郎
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浮田 佐武郎(うきた さぶろう、1909年12月25日 - 1987年3月27日)は、日本の俳優、著作家。八丈島に配流となった宇喜多一族の流れを汲む。
人物・経歴
[編集]東京府北豊島郡板橋町出身。立教大学卒業。新築地劇団に入団後、榎本健一一座などを経て、戦時中は移動劇団の瑞穂劇団[1]に所属した。
エノケン一座の一員だった関係から1939年の1年間に東宝の『エノケンの鞍馬天狗』、『エノケンの森の石松』、『エノケンの弥次喜多』の3本の映画に出演した。瑞穂劇団の時代から戯曲も書き、戦後はテレビに出演、演劇関連の文筆家としても活躍した。
主な出演作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- 陽のあたる坂道(1959年)
- スリラー劇場 / 夜のプリズム「市長死す」(1959年)
- 判決(1962年-1966年)
- 日産スター劇場 / 何処へ(1964年) - 清水校長
- 三匹の侍
- 第5シリーズ 第1話「われらお尋ね者」(1967年) - 吉住
- 第5シリーズ 第21話「助三郎覚書」(1968年) - 狩野芳清
- 第6シリーズ 第12話「土は哭いていた」(1968年) - 家老
- 若者たち 第30回「橋よ いつの日か…」(1966年)
- 河童の三平 妖怪大作戦(1968年 - 1969年) - 長老
- 戦え! マイティジャック 第19話「くいとめろ人間植物園!」(1968年) - 植物学者・杉山博士
- 怪奇大作戦 第23話「呪いの壺」(1969年) - 日野統吉
- 鬼平犯科帳 第39話「猿(ましら)の銀次郎」(1970年) - 結城屋文右衛門
- 第2シリーズ 第5話「狐火(後編)」(1971年)- 勇五郎
- ファイヤーマン 第17話「マグマに消えたファイヤーマン」・第18話「やったぞ! ファイヤーダッシュ」(1973年) - アバンの長老
- 若さま侍捕物手帖 第8話「細腕の殺し屋」(1973年) - 蔦屋
- 必殺仕掛人 第21話「地獄花」(1973年、ABC / 松竹) - 越後屋伝七
- 水戸黄門
- 鬼平犯科帳 (丹波哲郎)(1975年)- 三沢仙右衛門
- あかんたれ(1976年)- 絹屋
映画
[編集]- エノケンの鞍馬天狗(東宝映画東京、1939年)
- エノケンの森の石松(東宝映画東京、1939年)
- エノケンの弥次喜多(東宝映画東京、1939年)
- 太陽のない街(新星映画社、1954年)
- ここに泉あり(中央映画、1955年)
- 旅路(東映、1967年)
- 祇園祭(日本映画復興協会、1968年)
- 魔性の女(日活、1968年)
- 新座頭市物語 笠間の血祭り(東宝、1973年)
吹き替え
[編集]- アメリカを震撼させた夜(デイヴィス尊師【ウィル・ギア】)
- 禁じられた遊び(司祭【ルイ・サンテーブ】)※テレビ朝日版
- 刑事コロンボ・忘れられたスター(レイモンド【モーリス・エヴァンス】)
- 十二人の怒れる男(陪審員9番【ジョセフ・スィーニー】)
- ソイレント・グリーン(ソル・ロス【エドワード・G・ロビンソン】)※フジテレビ版
- 逃亡者 #103(ジョセフ・コラック【ルドウィック・ドナース】)
テレビアニメ
[編集]舞台
[編集]- 旅立ち(1975年)
著作
[編集]戯曲
[編集]- 「海へ征く日」『農村人形劇脚本集第1輯』(農山漁村文化協会編、農山漁村出版所、1943年)所収
- 『牛にのった花嫁』(未來社、1958年)
演劇論・演劇史
[編集]- 「築地小劇場の跡」『新劇』(1955年4月)
- 「メーキヤップの技術」『農村演劇入門講座・上』(農村演劇懇話会編、農山漁村文化協会、1957年)
- 「歌と・エノケンさんと・生活と」『テアトロ』1970年3月掲載
- 『プロレタリア演劇の青春像』(未來社、1974年)
- 「丸山定夫はいまどこに」『悲劇喜劇』1976年9月掲載
- 「断想FLASH BACK (滝沢修<特集>」『悲劇喜劇』1983年1月掲載
- 「秋山槐三と私」『悲劇喜劇』1983年8月掲載
- 『俳優の前に人間であれ』(未來社、1982年)