炎のボレロ
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ミュージカル・ロマン[1]『炎のボレロ』(ほのおのボレロ)は、1988年に宝塚歌劇団星組[1]で初演された舞台作品。2020年に雪組で再演された[2]。
公演記録
[編集]1988年
[編集]2020年
[編集]雪組全国ツアーで再演された[2]。
併演は『Music Revolution! -New Spirit-[2]』。
公演期間と公演場所
[編集]- 1988年2月19日 - 3月29日[3](新人公演:3月8日[4]) 宝塚大劇場
- 1988年6月3日 - 6月29日[5](新人公演:6月14日[6]) 東京宝塚劇場
- 2020年8月29日 - 9月6日[2] 梅田芸術劇場メインホール ※新型コロナウイルスの拡大を受け、全国ツアー公演(2020年5月2日 - 5月26日)は中止となり、梅田芸術劇場メインホール公演(8月17日 - 8月25日)は見合わせとなった。
あらすじ
[編集]メキシコはナポレオン3世の傀儡政権マキシミリアン皇帝により占領されていた。遊学中に皇帝側のブラッスール公爵に両親と兄を惨殺されたアルベルトは復讐を誓い、メキシコに戻ってきた。
春祭りの夜、アルベルトは家出中の娘カテリーナと出会う。実は彼女はドロレス伯爵家の娘であり、ブラッスール公爵子息の婚約者であった。二人はやがて愛し合うようになる。
一方その頃、ブラッスール公爵の命を受けフランス軍将校ジェラールがアルベルトの行方を追っていた。白血病で余命少ないジェラールであったが、それを振り切るかのように執念深くアルベルトを追う。ウバンゴ(実は、マキシミリアン政権に抵抗する共和派)の酒場で働く恋人・モニカが彼を支えていた。
アルベルトは共和派に加入。仲間たちと共に革命軍に参加し、メキシコ独立のため、家族の復讐のためにブラッスール公爵に立ち向かう…
主な配役
[編集]1988年 (主な配役)
[編集]- 本公演
※役柄は出典していない(2017年2月現在)。
- アルベルト・カザルス(日向薫[3]) …惨殺されたカザルス侯爵家の次男。
- カテリーナ・ドロレス(南風まい[3])…ドロレス伯爵の娘。
- ジェラール・クレマン(紫苑ゆう[3]) …フランス軍情報部大尉。
- ブラッスール公爵(麻月鞠緒[3])…マキシミリアン皇帝政府の官房長官。
- オノリーヌ・オージュ伯爵夫人(藤京子[3])…ブラッスール公爵の愛人。
- ドロレス伯爵(萬あきら[3]) …カテリーナの父。
- モニカ(毬藻えり[3])…ウバンゴの酒場で働く。ジェラールの恋人。
- フラミンゴ(麻路さき[3])…共和派のリーダー。
- ローラン(燁明[3])…ブラッスール公爵子息。カテリーナの許婚。
- ファノ(あづみれいか[3])…アルベルトの友人で共和派。
- テオドール(英りお[3])
- ウパンゴ(一樹千尋[3])…酒場の主人で実は共和派に属する。
- タイロン(夏美よう[3])…従僕(実はブラッスール公爵を監視するスパイ)。
- リンゴー(大輝ゆう[3])…共和派の仲間。
- カルメン(葉山三千子[3])
- ミランダ(洲悠花[3])
- 新人公演
※氏名の前に「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通。
- アルベルト(麻路さき[4])
- カテリーナ(茜このみ[4])
- ジェラール(大輝ゆう[4])
- ブラッスール公爵(千秋慎[4])
- オノリーヌ(綾瀬るり[4])
- ドロレス伯爵(天地ひかり[4])
- モニカ(宝塚:青山雪菜[4]、東京:乙原愛[6])
- フラミンゴ(海峡ひろき[4])
- ローラン(英りお[4])
- ファノ(英真なおき[4]
- テオドール(絵麻緒ゆう[4])
- ミランダ(宝塚:?、東京:万里柚美[6])
2020年 (主な配役)
[編集]- アルベルト・カザルス(彩風咲奈)
- カテリーナ・ドロレス(潤花)
- ジェラール・クレマン(朝美絢)
- ブラッスール公爵(久城あす)
- オノリーヌ伯爵夫人(千風カレン)
- ドロレス伯爵(奏乃はると)
- モニカ(彩みちる)
- フラミンゴ(縣千)
- ローラン(叶ゆうり)
- ファノ(天月翼)
- テオドール(ゆめ真音)
- ウパンゴ(透真かずき)
- タイロン(真那春人)
- リンゴー(汐聖風美)
- カルメン(杏野このみ)
- ミランダ(琴羽りり)
スタッフ
[編集]1988年 (スタッフ)
[編集]※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通。
- 作・演出:柴田侑宏[1]
- 作曲・編曲:寺田瀧雄[3]
- 音楽指揮:橋本和明(宝塚)[3]、伊沢一郎(東京)[5]
- 振付:謝珠栄[3]
- 装置:大橋泰弘[3]
- 衣装:任田幾英[3]
- 照明:今井直次[3]
- 小道具:榎本満春[3]
- 効果:扇野信夫[3]
- 音響監督:松永浩志[3]
- 演出補:正塚晴彦[3]
- 舞台進行:恵見和弘[3]
- 舞台監督:横山美次(東京)[5]
- 制作:橋本雅夫[3]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 80年史 1994, p. 328、331.
- ^ a b c d “雪組公演 『炎のボレロ』『Music Revolution! -New Spirit-』”. 宝塚歌劇公式ホームページ. 2021年9月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 80年史 1994, p. 328.
- ^ a b c d e f g h i j k l 80年史 1994, p. 332.
- ^ a b c 80年史 1994, p. 331.
- ^ a b c 80年史 1994, p. 333.
参考文献
[編集]- 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。