噴火災害による人的被害記録の年表
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噴火災害による人的被害記録の年表(ふんかさいがいによるじんてきひがいきろくのねんぴょう)では、記録に残る火山噴火災害の人的被害記録を略年表一覧形式で解説する。
なお、有史以降の死者1,000名以上の大規模火山災害については太文字とした。
1900年以降の年表については「噴火災害による人的被害記録の年表 (1900年以降)」を参照
紀元前
- 74,000年前
→詳細は「トバ・カタストロフ理論」を参照
- 37,000年前
- 7,300年前
- 日本・鬼界カルデラ(鹿児島県) - 九州地方、屋久島近くの海底で起こった鬼界アカホヤ噴火によってカルデラを形成。九州南部の縄文文化に深刻な打撃を与えた[1][3]。噴火規模は1991年6月3日雲仙普賢岳の約1,000倍、同時期のピナトゥボ山の10 - 15倍と言われており[3]、完新世における地球上最大の噴火[4]。
- 約1530〜1630年前
- ギリシャ・サントリーニ島(南エーゲ) - 島の半分が吹き飛ぶ爆発噴火を起こし、南にあったクレタ島で栄えていたミノア文明が打撃を受け衰退の原因となった、という仮説がある。またこの島の滅亡はアトランティス伝説のモデルではないかとして有名になった[5][6]。
99年まで
100年代
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200年代
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300年代
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400年代
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500年代
600年代
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700年代
800年代
900年代
- 日本・十和田湖(青森県・秋田県)- 湖中より噴火。『扶桑略記』によれば延喜15年(旧暦7月5日)に天が暗くなり、数日後に出羽国より降灰の連絡が届いたという。米代川流域には、胡桃館遺跡などこの噴火によるラハールで埋没した平安時代前期の遺跡が残る。噴火とラハールが民衆に伝承されたものが『三湖伝説』であるという[15]。
→詳細は「三湖伝説」を参照
1000年代
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1100年代
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1200年代
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1300年代
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1400年代
1500年代
1600年代
1700年代
→詳細は「宝永大噴火」を参照
- 日本・浅間山(長野県・群馬県) - 天明3年8月4日夕刻に火山弾の直撃により1名が即死、これによりパニックが発生し住民が南方面へ避難を開始[25]。翌8月5日[24]、火砕流などにより死者1,443名、流家数957戸[26][16]。噴火は3ヶ月以上にも及び、2億トンにも及ぶ[25]降灰と火山噴出物は噴火以前から発生していた飢饉を更に悪化させる要因となった[27]。また、多量の火山灰は大凶作の一因となり、餓死者約100万人となった[28]。
→詳細は「天明の大飢饉」を参照
- アイスランド・ラキ火山(キルキュバイヤルクロイストゥル) - 1,200億トンの硫黄酸化物を噴出[1]、ヨーロッパの極端な冷夏および飢饉の原因になったとされ、アイスランドの全人口の24%、家畜の75%が死亡[29]、アイスランド農作物を全滅、家畜激減により餓死者9,300人[16]。
- 日本・青ヶ島(東京都) - 4月10日、家屋61戸焼失、死者7名[21]。
→詳細は「還住」を参照
→詳細は「島原大変肥後迷惑」を参照
1800年代
- インドネシア・タンボラ山(西ヌサ・トゥンガラ州) - 噴出物1,700億トン、直径6キロメートルのカルデラを形成。火砕流、津波、疫病、飢饉などにより犠牲者数117,000人[1][16]。
→詳細は「夏のない年」を参照
- 日本・有珠山(北海道) - 文政5年3月23日、火砕流で一集落全焼、死者103名、馬1,473頭被害[21]、負傷者多数、集落移転[22][24][32]。
- インドネシア・ガルングン山(西ジャワ州) - 火砕流および土石流により死者4,000名以上[23][16]。
- 日本・口永良部島(鹿児島県) - 天保12年5月23日、噴火により村落焼亡、犠牲者多数[24]。
- コロンビア・ネバドデルルイス火山(カルダス県) - 土石流・洪水により死者1,000名[23]。
- 日本・北海道駒ヶ岳(北海道) - 安政3年9月25日、噴石により死者2名、火砕流により19〜27人の犠牲者[24][21]。
- インドネシア・アウ山(北スラウェシ州) - 火砕流により死者2,806名[23]。
- 日本・磐梯山(福島県) - 明治21年7月15日、山体崩壊を伴う噴火により土石流が発生、山麓5村11部落が埋没し死者477名、負傷者28名[25][34][24][32][16][3]。噴火に際して移動した大量の土砂が融雪期の洪水被害の原因となった[35]。
脚注
- ^ a b c d e f g 吉田茂生 (2015年3月3日). “有名な噴火のリスト”. 九州大学. 2015年5月1日閲覧。
- ^ ただし、ネアンデルタール人の骨は28万年前のものがある。
- ^ a b c d “「広域的な火山防災対策に係る検討会」(第1回)【大規模火山災害とは】”. 内閣府 (2012年8月3日). 2015年5月2日閲覧。
- ^ 前野深 (2014年). “カルデラとは何か:鬼界大噴火を例に” (PDF). 東京大学地震研究所. 2015年5月4日閲覧。pp.58.
- ^ “1.世界遺産にみる地中海域の古代・中世社会”. 小澤克彦. 2015年5月1日閲覧。
- ^ “サントリーニ火山ミノア噴火-約3,500年前(ギリシア)”. 財団法人消防科学総合センター・消防防災博物館. 2015年5月1日閲覧。
- ^ 小山真人. “西暦79年にイタリアのヴェスヴィオ火山で起きたプリニー式噴火”. 静岡大学防災総合センター. 2015年4月30日閲覧。
- ^ “ベスビオ火山 79年噴火 (イタリア)”. 財団法人消防科学総合センター・消防防災博物館. 2015年5月1日閲覧。
- ^ 早川由紀夫. “榛名火山の災害実績”. 群馬大学. 2015年5月2日閲覧。
- ^ “榛名山(群馬県)”. 気象庁. 2015年5月2日閲覧。
- ^ 薩摩
- ^ 小林哲夫. “桜島火山の噴火史”. 鹿児島大学. 2015年5月5日閲覧。
- ^ 縄文の風 かごしま考古ガイダンス第45回 橋牟礼川遺跡
- ^ 早川由紀夫. “平安時代に起こった八ヶ岳崩壊と千曲川洪水” (PDF). 群馬大学. 2015年5月2日閲覧。pp.20, pp.22.
- ^ 十和田湖の成り立ちと平安時代に起こった大噴火
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 早川由紀夫. “噴火に備える(長期予知)Long-term prediction” (PDF). 群馬大学. 2015年5月2日閲覧。
- ^ “破壊の軌跡:火山の華やかな地質図”. WIRED (2011年12月3日). 2015年5月2日閲覧。pp.9.
- ^ a b c d “桜島 有史以降の火山活動”. 気象庁. 2015年5月1日閲覧。
- ^ a b c d “火山防災エキスパート派遣に係る参考資料” (PDF). 内閣府 (2001年8月24日). 2015年4月30日閲覧。pp.5.
- ^ “浅間火山の噴火記録”. 東京大学地震研究所. 2015年5月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y “主な火山災害年表” (PDF). 気象庁. 2015年5月2日閲覧。
- ^ a b “197701:1977年(昭和52年) 有珠山噴火”. 内閣府. 2015年4月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “ネバド・デル・ルイス火山1985年噴火(コロンビア)”. 財団法人消防科学総合センター・消防防災博物館. 2015年5月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “過去に発生した火山災害”. 気象庁. 2015年5月1日閲覧。
- ^ a b c “災害史に学ぶ” (PDF). 内閣府 (2011年3月). 2015年5月3日閲覧。
- ^ “天明3年(1783年)浅間山噴火”. 国土交通省・利根川水系砂防事務所. 2015年5月1日閲覧。
- ^ “破壊の軌跡:火山の華やかな地質図”. WIRED (2011年12月3日). 2015年5月2日閲覧。pp.5.
- ^ “22. ユーラシア大陸東岸の島国日本は冷夏による災害を地球上で最もうけやすい-1993年平成大凶作,1980年冷害,1783~88年天明大飢饉など”. 防災科学技術研究所. 2015年5月3日閲覧。
- ^ 早川由紀夫. “6章 過去の火山噴火を調べる”. 群馬大学. 2015年5月3日閲覧。
- ^ “図14.3 雲仙岳・眉山の崩壊と津波”. 文部科学省・防災科学技術研究所. 2015年4月30日閲覧。
- ^ “フィリピンのマヨン山が噴火、登山客ら5人死亡か”. AFP (2013年5月7日). 2015年5月1日閲覧。
- ^ a b 雲仙復興事務所 (2001年3月). “普賢さんとわたしたち【教師用資料】”. 国土交通省. 2015年5月1日閲覧。
- ^ “過去20年に大きな被害を出した火山噴火一覧”. AFP (2014年9月29日). 2015年5月1日閲覧。
- ^ “過去の災害に学ぶ(第5回)1888年磐梯山噴火災害” (PDF). 内閣府 (2005年11月). 2015年4月30日閲覧。
- ^ “1888 磐梯山噴火”. 内閣府 (2005年3月). 2015年5月3日閲覧。