コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「門別競馬場」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Oruwanwan (会話 | 投稿記録)
m Cite web|和書における引数修正
 
(62人の利用者による、間の160版が非表示)
2行目: 2行目:
|競馬場名 = 門別競馬場
|競馬場名 = 門別競馬場
|通称・愛称 =
|通称・愛称 =
|画像 = [[ファイル:Mombetsu Racecourse Polaris Dome 20090813.jpg|230px]]<br />ポラリスーム<br />[[ファイル:Mombetsu Racecourse Stand 20090813.jpg|230px]]<br />在来スタンド
|画像 = {{Unbulleted list|[[ファイル:Mombetsu Racecourse Polaris Dome 20090813.jpg|300px]]|ポラリススタン|[[ファイル:Mombetsu Racecourse Stand 20090813.jpg|300px]]|Aスタンド|{{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|marker=racetrack-horse|zoom=13|frame-align=center|frame-width=300}}}}<!-- (当競馬場の北側を通る高速道路の名称が出なくなるため、縮尺の変更はご遠慮ください) -->
|所在地 = 北海道沙流郡日高町富川駒丘76-1
|所在地 = 北海道沙流郡日高町富川駒丘76-1
| 緯度度 = 42 | 緯度分 = 32 | 緯度秒 = 16.6 | N(北緯)及びS(南緯) = N
| 緯度度 = 42 | 緯度分 = 32 | 緯度秒 = 16.6 | N(北緯)及びS(南緯) = N
11行目: 11行目:
|閉場 =
|閉場 =
|取り壊し =
|取り壊し =
|所有者 = 北海道軽種馬振興公社(土地)<br />ホッカイドウ競馬振興(施設)
|所有者 = {{Unbulleted list|北海道軽種馬振興公社(土地)|ホッカイドウ競馬振興(施設)}}
|管理・運用者 = ホッカイドウ競馬
|管理・運用者 = ホッカイドウ競馬
|収容能力 = 1300人
|収容能力 = 1300人
18行目: 18行目:
}}
}}
{{公営競技場外発売所
{{公営競技場外発売所
| 施設名 = 門別競馬場<br />J-PLACE門別
| 施設名 = {{Unbulleted list|門別競馬場|J-PLACE門別}}
| 画像 = [[File:J-PLACE Monbetsu.jpg|300px]]
| 画像 = [[ファイル:Mombetsu Racecourse Polaris Dome 20090813.jpg|230px]]<br />[[ファイル:Mombetsu Racecourse Stand 20090813.jpg|230px]]
| 画像説明 =
| 画像説明 = (上)ポラリス☆ドーム<br />(下)在来スタンド
| 所在地 = 沙流郡日高町富川駒丘76-1
| 所在地 = 沙流郡日高町富川駒丘76-1
| 緯度度 = 42|緯度分 = 32|緯度秒 = 16.6
| 経度度 = 142|経度分 = 0|経度秒 = 10.7
| 開設日 = [[1997年]][[12月8日]]
| 開設日 = [[1997年]][[12月8日]]
| 閉場日 =
| 閉場日 =
| 施設設置者 = 北海道軽種馬振興公社(土地)<br />ホッカイドウ競馬振興(施設)
| 施設設置者 = {{Unbulleted list|北海道軽種馬振興公社(土地)|ホッカイドウ競馬振興(施設)}}
| 管理施行者 = [[ホッカイドウ競馬]]
| 管理施行者 = [[ホッカイドウ競馬]]
| 発売窓口 = 自動21台
| 発売窓口 = {{Unbulleted list|自動21台|(キャッシュレス端末あり)}}
| 払戻窓口 = 自動5台、有人2窓
| 払戻窓口 = {{Unbulleted list|自動5台、有人2窓|(キャッシュレス端末あり)}}
| 発売単位 = 全賭式100円単位
| 発売単位 = 全賭式100円単位
| 開催日営業時間 = (地方)原則14:00 - 21:00<br />(JRA)9:20 - 17:00
| 開催日営業時間 = {{Unbulleted list|(地方)原則14:00 - 21:00|(JRA)9:20 - 17:00}}
| 非開催日営業時間 =
| 非開催日営業時間 =
| 最寄駅 = [[川駅]]
| 最寄駅 = [[川駅]]
| 最寄IC = [[日高富川インターチェンジ|日高富川IC]]
| 最寄IC = [[日高富川インターチェンジ|日高富川IC]]
| 駐車場 = 500台(無料)
| 駐車場 = 1,000台(無料)
| 駐輪場 =
| 駐輪場 =
| 外部リンク = [http://www.hokkaidokeiba.net/info/jyo/hatubaijo.php?jno=1#mon 公式サイト]
| 外部リンク = [https://www.hokkaidokeiba.net/ 公式サイト]
}}
}}
'''門別競馬場'''(もんべつけいばじょう)は、[[北海道]][[沙流郡]][[日高町 (北海道)|日高町]]([[日高振興局]]管内)にある[[ホッカイドウ競馬]]の[[競馬場]]である。本項目では2013年より開設している「'''J-PLACE門別'''(ジェイプレイスもんべつ)」についても記述する。
'''門別競馬場'''(もんべつけいばじょう Mombetsu Racecourse<ref>[https://www.keiba.go.jp/guide/02/course_information.html 競馬場ガイド(門別競馬場)] - 地方競馬全国協会、2024年4月27日閲覧</ref>)は、[[北海道]][[沙流郡]][[日高町 (北海道)|日高町]]([[日高振興局]]管内)にある[[ホッカイドウ競馬]]の[[競馬場]]である。本項目では前身となる『門別軽種馬トレーニングセンター』、および2013年より開設している「'''J-PLACE門別'''(ジェイプレイスもんべつ)」についても記述する。


== 競馬場概要 ==
== 競馬場概要 ==
* 所在地:沙流郡日高町富川駒丘76-1
* 所在地:沙流郡日高町富川駒丘76-1
* 駐車場:無料(1,000台)<ref name="monbetsu-official-info-20140329">{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20140329081209/http://www.hokkaidokeiba.net/info/jyo/monbetu.php|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140329081209/http://www.hokkaidokeiba.net/info/jyo/monbetu.php|archivedate=2014-03-29|title=門別競馬場|publisher=ホッカイドウ競馬|accessdate=2014-05-09}}</ref>
* 駐車場:無料(500台)
** 従来からの駐車場はスタンドから400mほど離れた位置に設けられておりアクセスが悪かったことから、[[ジャパンブリーダーズカップ協会]]の費用負担によりスタンドの近くに180台収容の駐車場「JBC駐車場」が設置された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.breeders.co.jp/temp/07_210630.htm|title=門別ナイター ついに開幕 - 家族連れで賑わう馬産地競馬|author=遠藤幹|work=日本競走馬協会会報|publisher=[[サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ]]|date=2009-06-30|accessdate=2014-05-09}}</ref>。
* 入場料金:無料
* 入場料金:無料(2011年より{{refnest|2011年時点は全開催日で入場料無料であった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000002169|title=平成23年度ホッカイドウ競馬の開幕について|work=ホッカイドウ競馬公式サイト|date=2011-04-14|accessdate=2014-08-17}}</ref>のに対し、2010年の時点では特定日のみ入場料無料であった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000001812|title=春のケイバまつりについて(門別競馬場)|work=ホッカイドウ競馬公式サイト|date=2010-04-22|accessdate=2014-08-17}}</ref>。|group=注}})
* 収容人数:1300人(在来スタンド500人、ポラリスドームスタンド800人)
** 以前は入場料100円が必要であった<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.mr.hkd.mlit.go.jp/kanko/kan_tai/06tai_keiba.html|title=観光 体験(門別競馬場)|publisher=[[北海道開発局]]室蘭開発建設部|accessdate=2014-08-17}}</ref>。
* 在宅投票システム:[[電話投票#オッズパーク(旧D-net)|オッズパーク]]・[[電話投票#SPAT4(スパットフォー)|SPAT4]]・[[電話投票#楽天競馬|楽天競馬]]
* 収容人数:1300人(在来スタンド500人、ポラリスドームスタンド800人)<ref name="monbetsu-official-info-20140329" />
* 電話・インターネット投票:[[電話投票#SPAT4(スパットフォー)|SPAT4]]・[[電話投票#楽天競馬|楽天競馬]](全競走発売)、[[電話投票#オッズパーク(旧D-net)|オッズパーク]]・JRAネット投票(一部対応)
* 電話投票用競馬場コード:06#
* 電話投票用競馬場コード:06#
* 重賞競走などでは、地元の中学生や高校生が生ファンファーレを演奏することがある。
* 重賞競走では、[[北海道静内等学]]など、中高の吹奏楽部が生ファンファーレを演奏することがある。


[[1997年]]12月に開場した、日本で最も新しい競馬場。[[1982年]]よりホッカイドウ競馬の門別[[トレーニングセンター]](トレセン)として使用していた<ref>『[[ハロン (雑誌)|地方競馬]]』1987年11月号、p.21</ref>馬場などを約15億円かけて改修した。土地所有者は一般社団法人北海道軽種馬振興公社(HRA)、施設所有者は第三セクターのホッカイドウ競馬振興株式会社。ホッカイドウ競馬は土地を無償貸借、施設は賃借して競馬を開催している。
[[1997年]]12月に開場。[[1982年]]よりホッカイドウ競馬の門別[[トレーニングセンター]](トレセン)として使用していた<ref>『[[ハロン (雑誌)|地方競馬]]』1987年11月号、p.21</ref>馬場などを約15億円かけて改修した。土地所有者は一般社団法人北海道軽種馬振興公社(HRA)、施設所有者は第三セクターのホッカイドウ競馬振興株式会社。ホッカイドウ競馬は土地を無償貸借、施設は賃借して競馬を開催している。


冬季休催期間を含む非開催時は、[[ばんえい競走|ばんえい競馬]]や他地区の場外発売所(門別場外発売所)として使用している。かつて門別競馬場以外の競馬場でホッカイドウ競馬を開催していた際は、門別競馬場が場外発売所として発売を行っていた。また2013年3月23日より日本中央競馬会(JRA)の全レース場外発売も開始した。JRA発売時は「'''J-PLACE門別'''(ジェイプレイスもんべつ)」と呼称する。
冬季休催期間を含む非開催時は、[[ばんえい競走|ばんえい競馬]]や他地区の場外発売所(門別場外発売所)として使用している。かつて門別競馬場以外の競馬場でホッカイドウ競馬を開催していた際は、門別競馬場が場外発売所として発売を行っていた。また2013年3月23日より[[日本中央競馬会]](JRA)の全レース場外発売も開始した。JRA発売時は「'''J-PLACE門別'''(ジェイプレイスもんべつ)」と呼称する。


== 施設概要 ==
== 施設概要 ==
[[File:門別競馬場の「とねっこゲート」(2015年6月).JPG|thumb|200px|門別競馬場の「とねっこゲート」]]
[[File:門別競馬場のゴール板(2015年6月).JPG|thumb|200px|門別競馬場のゴール板]]
[[File:門別競馬場の馬場とスタンドの俯瞰視点(2015年6月).JPG|thumb|200px|門別競馬場の馬場とスタンドを俯瞰した視点]]
=== スタンド ===
=== スタンド ===
競馬場化にあたり新設されたスタンド(以下「在来スタンド」と表記)は収容人数が500人と小さいが、寒い時期も観戦しやすいように、観客席側を全面ガラス張りとした。在来スタンド完成時は、競馬場としては「日本一小さなスタンド」であった。これは競馬場の所在地が札幌などの都市部と大きく離れている地理的特性から入場者を多く見込んでいなかったことも背景にある。
競馬場化にあたり新設されたスタンド(現:Aスタンド)は収容人数が500人と小さいが、寒い時期も観戦しやすいように、観客席側を全面ガラス張りとした。Aスタンド完成時は、競馬場としては「日本一小さなスタンド」であった。これは競馬場の所在地が札幌などの都市部と大きく離れている地理的特性から入場者を多く見込んでいなかったことも背景にある。


2009年3月にスタンドの増設工事が完了し、新たに「'''ポラリス☆ドーム'''」の愛称付けられた。収容人数は800人で、在来スタンドとあわせた収容人員は1300人となる。あわせて芝生席「とねっこ広場」も新設した。2010年は10人程度がジンギスカンを食べながら観戦できる「グリルハウス」やオープンカフェの新設、有料個室観覧席の「プチハウス」がオープン。日高地区の農産物や海産物の直売コーナーも設置され、さらなる施設面の充実が図られた。入場人員レコードは、[[モバルク]]の引退式行われた[[2010年]][[54]]の2867人
2009年3月にスタンドの増設工事が完了し、新たに「'''ポラリス☆ドーム'''(現:ポラリススタンド)」が増設された。収容人数は800人で、Aスタンドとあわせた収容人員は1300人となる。あわせて芝生席「とねっこ広場」も新設した。2010年は10人程度がジンギスカンを食べながら観戦できる「グリルハウス」やオープンカフェの新設、有料個室観覧席の「プチハウス」がオープン<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000001816&p_ym=201004|title=門別競馬場のリニューアル(施設紹介)について|publisher=ホッカイドウ競馬|accessdate=2015-06-13}}</ref>。日高地区の農産物や海産物の直売コーナーも設置され、さらなる施設面の充実が図られた。2020年より[[JBC2歳優駿]]を行うにあたり、2019年シーズン終了後から施設整備工事を実施。Aスタンドは来賓を受けれ可能にするため3階建てに増築、パドックも厩舎地区側に段差を設けた観戦エリアを整備。こほか、新たに2階建てのスタン「とねっこラウンジ」も新築された。とねっこラウンジ1階が無料のフリースペース2階は有料の自由席で、キャッシュレス発売機を計6台配置した<ref name=hochi20200422>{{Cite web|和書|title=【こちら日高支局です・古谷剛彦】20年のホッカイドウ競馬が開幕 注目は新種牡馬産駒が続々登場のフレッシュチャレンジ|author=古谷剛彦|publisher=[[スポーツ報知]]|url=https://hochi.news/articles/20200421-OHT1T50118.html|date=2020-04-22|accessdate=2020-05-20}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000005762|title=とねっこラウンジご紹介|publisher=ホッカイドウ競馬|date=2021-04-16|accessdate=2021-04-26}}</ref>。このように近年は来場者エリアの充実図らているが、トレーニングセンターだっところを競馬場化しているため、他の競馬場に比べて来場客用スペースが狭隘な点が課題となっている<ref name="hokkaido_suishin3">{{PDFLink|[http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/kjs/3ki5shou_seiann.pdf 第3期北海道競馬推進プラン(施設整備計画)]}} - 北海道農政部競馬事業室、2021年624閲覧</ref>


入場人員の最多記録は、2023年5月3日の3,546人<ref>[http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000006422&p_ym=202305 入場人員レコードの更新について(門別競馬場)] - ホッカイドウ競馬、2023年5月3日、2023年5月25日閲覧</ref>。
第4コーナー付近にある入場門「優駿ドリームゲート」には以前使用していた青色の旧型スターティングゲートが保存されており、来場客はゲートを通過して入場する。また、優駿ドリームゲートからスタンドまでの距離が200m以上あるため、[[電気自動車|バッテリーカー]]を使用した送迎も行われている。


第4コーナー付近にある入場門「優駿ドリームゲート」には以前使用していた青色の旧型スターティングゲートが保存されており、来場客はゲートを通過して入場する。また、優駿ドリームゲートからスタンドまでの距離が200m以上あるため、[[電気自動車]]を使用した送迎も行われている<ref name="map_mombetsu" />。
パドックは当初在来スタンドと本馬場の間に設置していたが、2009年よりスタンド裏手に移設された。旧パドック跡地は観客用スペースとして再整備されたが、床面には中央部にホッカイドウ競馬のロゴをあしらった楕円形の周回コースがそのまま残されている。旧パドックのコース側はウィナーズサークルへ向かう通路としても使用されており、勝ち馬はファンの目前を通過してウィナーズサークルへと向かう。


パドックは当初は走路前(Aスタンドと本馬場の間)に設置していたが、来場者が場外発売を利用する際の利便性を考慮し、2009年よりスタンド裏手に移設された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tkk/grp/20/sirilyou-keiba.pdf|title=平成21年度ホッカイドウ競馬の開催等の概要|publisher=北海道|accessdate=2018-09-30}}</ref>。パドックの移設により、パドックから本馬場へのアプローチが急な下り坂となったため、馬が怖がってしまうほか、アプローチもスタンドや検量棟を回り込む形態になっており、遠回りとなることが課題となっている<ref name="hokkaido_suishin3" />。
馬場内には固定式の着順掲示板を常設しておらず、馬場内に設置している車載式の大型映像装置やJBCビジョンを含む場内モニター、CS放送などのテレビ実況中継で着順表示を行っている。2010年からはパドックにLEDを使用した簡易馬体重表が設置された。4頭分の馬体重と増減を表示でき、数十秒ごとに切り替えて全馬の表示を行っている。


馬場内には固定式の着順掲示板を常設しておらず、馬場内に設置している車載式の大型映像装置やJBCビジョンを含む場内モニター、CS放送などのテレビ実況中継で着順表示を行っている。2010年からはパドックにLEDを使用した簡易馬体重表が設置された<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/hkj/etc/sisetu.pdf|title=門別競馬場のリニューアルについて|publisher=ホッカイドウ競馬|accessdate=2015-06-15}}</ref>。2020年より、LED簡易馬体重表に代わりパドック専用ビジョンが新設された<ref name=hochi20200422 />。
; 在来スタンド

2015年開催よりパドックの騎手や厩舎の応援幕はゴール前、ウィナーズサークルへ向かう柵に移設され、パドックにはスポンサー企業の広告幕が飾られている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000003688|title=「パドック応援幕」掲示箇所変更について|publisher=ホッカイドウ競馬|accessdate=2015-06-15}}</ref>。

; Aスタンド
: 収容人員:500人
: 収容人員:500人
: 座席数:144席
: 座席数:144席
: 発売窓口:15台
: 発売窓口:15台
: 払戻窓口:3台
: 払戻窓口:3台
: 売店:1か所(勝馬屋)<ref name="map_mombetsu">[http://www.hokkaidokeiba.net/info/jyo/monbetu_map.php 門別競馬場マップ] - ホッカイドウ競馬、2015年1月14日閲覧</ref>
: 売店:1か所 (天野商店)


; ポラリスーム
; ポラリススタン
: 収容人員:800人
: 収容人員:800人
: 座席数:112席
: 座席数:112席
79行目: 86行目:
: 払戻窓口:2台
: 払戻窓口:2台
: モニターテレビ:14台
: モニターテレビ:14台
: 大画面映像装置「JBCビジョン」([[ジャパンブリーダーズカップ協会]]寄贈)
: 大画面映像装置「JBCビジョン」([[ジャパンブリーダーズカップ協会]]寄贈)<ref name="map_mombetsu" />
: 飲食店:2か所 (うま八・こい)
: 飲食店:2か所ずみ食堂・ルンビニフードカフェ)<ref name="map_mombetsu" />


=== 馬場 ===
=== 馬場 ===
[[File:Mombetsu Racecourse Aerial photograph.2014.jpg|thumb|270px|門別競馬場周辺の空中写真。<br/>2014年8月28日撮影。{{国土航空写真}}]]
大きな勾配のない平坦なダートコース。海砂を使用し、砂質はかなり重くパワーを要する馬場。砂厚も12cm前後と他の競馬場よりも深めに設定されている(中央競馬や他地区の競馬場におけるダートコースでは、8cm-10cm程度の設定が一般的)。このため、乾いた馬場は足抜きが重くなりタイムがかかる。逆に水分を含んで重馬場になると、足抜きが急激によくなりタイムも速くなる。周長と直線の長さの割に、先行馬有利の傾向が強い。砂の補充や調整が行われると水はけを確保するため、内側の砂がさらに深くなるため、馬場状態によっては内ラチ沿いを大きく開けてレースが進む事も多い。
大きな勾配のない平坦なダートコースで、砂厚は12cm前後と他の競馬場よりも深めに設定されている(中央競馬や他地区の競馬場におけるダートコースでは、8cm-10cm程度の設定が一般的)。太平洋に近い海沿いの立地条件に加え昼夜の気温差も大きいことから濃霧が発生しやすく、これが原因で開催が中止されたり、一部の競走が取りやめとなるケースも発生している。本馬場の内側には競馬場化以前より使用している調教用馬場があるが、パトロールタワーを整備していないことなどを理由に競走用としては使用していない。2023年からはナイター照明に映えるオーストラリア産の白砂を採用している<ref>[https://www.nikkansports.com/keiba/news/202304130000730.html 白い砂に一新された門別競馬場で初の能検 落合騎手「思ったより時計が出るし走りやすい」] - 日刊スポーツ、2023年4月13日、2023年7月29日閲覧</ref>。


42基の照明塔をコース内外に配置し、2009年から門別競馬の全開催日を[[ナイター競走|ナイター開催]]としている([[#開催|後述]])。なお、内回りコースが2015年に新設された([[#内回りコースの新設|後述]])時点では同コースに照明設備がない<ref name="馬産地">[http://uma-furusato.com/news/detail/_id_80685 門別競馬場で「内回りコース」の竣工式が行われる] - 馬産地ニュース、2015年4月17日閲覧</ref>ことから、同年は内回りコースを使用する1500m・1600mの競走は重賞も含め日没前に施行するものとしていた<ref>[http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000003740 門別競馬場内回りコース竣工式の実施] - ホッカイドウ競馬、2015年4月17日閲覧</ref>。2016年に内回りコースにも照明が設置され<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.keiba.go.jp/old_topics/2016/0101.html|title=地方競馬全国協会より新年のご挨拶|work=地方競馬情報サイト|publisher=[[地方競馬全国協会]]|date=2016-01-01|accessdate=2016-01-06}}</ref>、1500m・1600mの競走を夜間に実施することが可能となっている。
冬季の馬場凍結を防ぐため砂に大量の凍結防止剤を混ぜており、砂の保湿性が非常に高い。このため、一度雨や雪で馬場が水分を含むと乾くのに時間を要する。その影響から重馬場・不良馬場となることが比較的多い。


[[地方競馬]]に現存する1周1600mの競馬場は本場と[[盛岡競馬場]](ダート)、[[大井競馬場]](外回り)しかなく、フルゲート16頭に対応しているのもこの3箇所のみで、地方競馬専用競馬場としては国内最大級のコース規格となっている。
スタンド増設工事と並行して照明設備も新設。42基の照明塔をコース内外に配置し、ナイター照明の照度は400-500ルクスで旭川競馬場よりも明るく、[[大井競馬場]]と同等程度になる。2009年から門別競馬の全開催日を[[ナイター競走|ナイター開催]]としている([[#開催|後述]])。


* 周回:右回り<ref name="oddspark_mombetsu">{{Cite web|和書|title=【コース情報】門別競馬場(ホッカイドウ競馬)|publisher=[[オッズパーク]]競馬|url=https://www.oddspark.com/keiba/racetrack/06/course.html|accessdate=2020-05-20}}</ref>
夕方にかけて強い西日が射し込む向正面-3・4コーナー中間の付近はスタンドからの中継映像が逆光になり見にくくなる場合があり、この付近では実況中継に第3コーナーからのパトロールカメラを用いている。また、太平洋に近い海沿いの立地条件に加え昼夜の気温差も大きいことから濃霧が発生しやすく、これが原因で開催が中止されたり、一部の競走が取りやめとなるケースも発生している。
* 1周距離:外回り1600m、内回り1376m<ref name="oddspark_mombetsu" /><ref name="馬産地" />
* ゴール前直線:外回り330m、内回り218m<ref name="馬産地" />
* 距離設定
** 外回り:1000m、1100m(2歳のみ設定)、1200m、1700m、1800m、2000m<ref name="oddspark_mombetsu" />、2600m(2015年から2020年までは施行実績なし。2021年に復活<ref>{{Cite news|title=準重賞競走の実施について|date=2021-07-08|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000005823|agency=ホッカイドウ競馬|accessdate=2021-07-09}}</ref>)
*** [[能力試験|能力検査]]に限り、800mの距離設定<ref>{{PDFLink|[http://www.hokkaidokeiba.net/hkj/etc/nouken/h27/20150326-00.pdf 競走能力・発走調教検査表(平成27年3月26日)]}} - ホッカイドウ競馬、2015年3月27日閲覧</ref>もある(通常の競走では使用されない)。
*** 2020年度より、[[新馬|新馬戦]]限定で<ref>{{Cite web|和書|title=【こちら日高支局です・古谷剛彦】20年のホッカイドウ競馬が開幕 注目は新種牡馬産駒が続々登場のフレッシュチャレンジ|author=古谷剛彦|publisher=[[スポーツ報知]]|url=https://hochi.news/articles/20200421-OHT1T50118.html|date=2020-04-22|accessdate=2020-05-20}}</ref>1100mの距離設定が追加された<ref>{{Cite web|和書|title=【開催見解】門別競馬(2020/4/15~23)|work=Uma+(ウマプラ)|publisher=[[楽天競馬]]|url=https://keiba.rakuten.co.jp/umaplus/keiba_info/2020/04/kenkai_monbetsu_20200414/|date=2020-04-14|accessdate=2020-05-20}}</ref>。1100mの設定は、2歳未勝利戦でも使用されている。
** 内回り:1500m、1600m<ref name="oddspark_mombetsu" />
* 出走可能頭数(フルゲート、2021年度):1100m・1500m・1700mは12頭、1000m・1600m・1800m・2600mは14頭、1200m・2000mは16頭<ref name="hr_fullgate2021">{{PDFLink|[http://www.hokkaidokeiba.net/hkj/henseiyouryou/2021henseiyouryou.pdf 令和3年度北海道地方競馬番組編成要領]}} - ホッカイドウ競馬、2021年7月9日閲覧</ref>
** ただし、普通競走・特別競走では原則としてすべての距離設定でフルゲートを12頭とする<ref name="hr_fullgate2021" />。


==== 内回りコースの新設 ====
* 周回:右回り
ホッカイドウ競馬では競走距離にバリエーションを持たせ競馬番組の充実を図ることを目的として、2014年度より門別競馬場の内回りコース新設工事を進め<ref name="nikkan20150114">[https://web.archive.org/web/20150114091035/http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20150114-1421440.html 門別に新コース 今年度から内回り新設] - 日刊スポーツ、2015年1月14日閲覧</ref>、2015年4月13日に竣工式が行われた<ref name="馬産地" />。第3コーナー手前から分岐する延長205.87m・幅員20mの内回りコース<ref name="馬産地" />を新設し、新たに1500mと1600mの施行距離が設定された(前述)。内回りコースは1周1376m<ref name="馬産地" /><ref name="nikkan20150114" />、直線は218mとなる<ref name="馬産地" /><ref name="nikkan20150114" /><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000003456|title=門別競馬場「内回り競走コース」の新設について|publisher=ホッカイドウ競馬|date=2014-06-23|accessdate=2014-06-23}}</ref><ref>{{PDFLink|[http://www.hokkaidokeiba.net/hkj/mon.utisouro.pdf 門別競馬場内廻りコース新設工事]}} - ホッカイドウ競馬、2014年6月23日閲覧</ref>。2007年以降、現存する地方競馬(平地競走)の競馬場で内回り・外回りのコースを併用する競馬場はこれまで[[大井競馬場]]のみであった<ref name="nikkan20150114" /><ref group="注">現存する地方競馬の競馬場では[[船橋競馬場]]にも内回りコースが存在するが、2006年11月17日以降は内回りコースを使用した競走が行われていない。</ref>。
* 1周距離:1600m
* ゴール前直線:330m(2008年までは325m)
* フルゲート:1700mは12頭、1000m・1800m・2600mは14頭、1200m・2000mは16頭
** ただし、一般競走は競走数を確保するため、多数の除外馬が出るような場合を除き一律にフルゲート12頭で施行している。
* 距離設定:1000m、1200m、1700m、1800m、2000m、2600m
** 能力検査に限り、800mの距離設定もある(通常の競走では使用されない)。


=== 調教用施設 ===
[[地方競馬]]専用競馬場としては、国内最大級のコース規格となっている。
[[北海道庁]]から一部補助を受け、敷地内に調教用施設が設置されている。地方競馬としては充実した設備となっており、500mの追馬場を改修したウッドチップコースが本馬場内側で2010年1月15日より使われている<ref>[http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000001777 門別競馬場500メートル走路(追馬場)の「ウッドチップコース」完成] - ホッカイドウ競馬、2015年4月2日閲覧</ref>ほか、2012年には冬季も利用が可能な屋内調教用坂路コースも新設され、5月14日より供用を開始した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000002529|title=門別競馬場屋内調教用坂路 供用スタート!|publisher=ホッカイドウ競馬|date=2012-05-14|accessdate=2014-05-09}}</ref>。競馬場の北側に設置された坂路の全長は約900m、幅員は10mで2頭による併走も可能。路盤は道産木材を利用したウッドチップを敷き詰め、高低差は21m。勾配は0.5-5.5%となっている。ハロンタイム測定装置やモニターカメラも設置された。屋内調教用坂路はホッカイドウ競馬所属馬のほか、牧場や育成施設関係者も有料で利用が可能<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/hkj/hanro/hanro-top.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131223232759/http://www.hokkaidokeiba.net/hkj/hanro/hanro-top.html|archivedate=2013-12-23|title=門別競馬場 屋内調教用坂路の利用について|publisher=ホッカイドウ競馬|accessdate=2014-05-09}}</ref>。
# 現存する1周1600mの競馬場は、本場と[[盛岡競馬場]](ダート)、[[大井競馬場]](外回り)のみ。
# フルゲート16頭に対応しているのは、本場と大井競馬場のみ。


== 門別軽種馬トレーニングセンター ==
競馬場化する以前より調教用として使用している本馬場内側のコースは、パトロールタワーを整備していないことなどを理由に競走用(本馬場)としては使用していないが、距離設定のバリエーションを増やし競馬番組の充実を図るため、競走用コースとして2014年7月から2年の工期で整備をする予定<ref>『週刊競馬ブック』4月5・6日号</ref>。
前述の通り、競馬場化される以前は「門別軽種馬トレーニングセンター」の名称で、関係者の生活拠点、および所属馬の調教用施設として運用されていた。


冬季に約5か月の休催期間があるホッカイドウ競馬(道営競馬)では、従来より開催のない冬季に他地区の競馬場で長期滞在を行っていたが、1970年代の初頭ごろから受け入れ態勢が変化したため、厩舎関係者が帯広・旭川・岩見沢の各競馬場に残ったり、一部は馬主の牧場や自分の牧場へ分散するなどして次年度の開幕に備えていた。ところが、いったん解雇した厩務員が春になっても集まらず人員不足に陥ったため、競走馬の調教が不十分なうえ頭数不足も深刻となっていた。また、自前の競馬場を持たないため開催地が変わるたびに関係者は引越しをしなければならず、関係者の子どもたちもその都度転校を余儀なくされていた<ref name="競馬史">『地方競馬史 第4巻(P190-191)』刊:地方競馬全国協会</ref>。
=== 調教用施設 ===

北海道などから一部補助を受け、敷地内に調教用施設が設置されている。地方競馬としては充実した設備となっており、500mの追馬場を改修したウッドチップコースが本馬場内側で2010年1月15日より使われているほか、2012年には冬季も利用が可能な屋内調教用坂路コースも新設され、5月14日より供用を開始した<ref>[http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000002529 ホッカイドウ競馬公式サイト(2012年5月14日)]</ref>。競馬場の北側に設置された坂路の全長は約900m、幅員は10mで2頭による併走も可能。路盤は道産木材を利用したウッドチップを敷き詰め、勾配は0.5-5.5%となっている。ハロンタイム測定装置やモニターカメラも設置された。屋内調教用坂路はホッカイドウ競馬所属馬のほか、牧場や育成施設関係者も有料で利用が可能。
こうした事情から、調教と生活の拠点となる「トレーニングセンター」の建設が切実な問題となり、候補地として門別と千歳が争った結果、積雪量の少なさなどで優位な立地条件を持つ門別に決定され、1978年(昭和53年)に着工。1982年(昭和57年)から入厩が開始され、1985年(昭和60年)に竣工した<ref name="競馬史" />。

トレーニングセンターが建設されたことで外部との接触が制限され公正確保の面で大きく寄与することになったほか、同じ敷地内に全員が定住することで日々の調教を競い合うようになり、競走馬の資質向上にもつながった。また、関係者の家族や子どもたちも引越しや転校の必要がなくなり、安定的な生活・学習環境を得られるようになった<ref name="競馬史" />。

=== 厩舎・居住エリア等の再整備 ===
北海道庁は令和3年(2021年)度から5か年計画で進める「第3期北海道競馬推進プラン」の素案に、老朽化が進んでいる厩舎エリアや職員寮・厚生施設などの再整備を盛り込んだ。

厩舎が1985年(昭和60年)に竣工(前述)してから35年以上経過しているためで、競馬場を中央に挟む形で厩舎エリアと居住エリアを分離。移転後の跡地には管理事務所や装鞍所、検体採取所などの業務施設を集約する。

まず令和3年度より厩舎エリアから着手し、その後居住エリア、業務エリアの順に整備を進める予定。厩舎エリア用地の取得は日高町が行い、北海道庁農政部に貸し付ける。日高町は2020年(令和2年)12月の定例町議会で、用地20万4,511[[平方メートル]]を8,589万4,620円で取得することを承認した<ref>{{Cite news2|title=日高町の門別競馬場再整備 用地20万m²取得へ準備|newspaper=e-kenshin|date=2021-02-05|url=https://e-kensin.net/news/134353.html|agency=北海道建設新聞社|accessdate=2021-05-10}}</ref>。


== 開催 ==
== 開催 ==
[[2008年]]度までは主に4月(開幕)-5月、もしくは10月-11月(閉幕)のいずれかに2開催程度であった。[[1997年]]度から[[1999年]]度までは「ウインターレース」の名称で、12月から1月にかけても開催していたが、馬場凍結による中止が頻発するなど、問題が多かったため[[1999年]]度をもって終了した。
[[2008年]]度までは主に4月(開幕)-5月、もしくは10月-11月(閉幕)のいずれかに2開催程度であった。[[1997年]]度から[[1999年]]度までは「ウインターレース」の名称で、12月から1月にかけても開催していたが、馬場凍結による中止が頻発するなど、問題が多かったため[[1999年]]度をもって終了した。

[[2009年]]度よりホッカイドウ競馬が[[旭川競馬場]]での開催から撤退したため、全日程の大半を門別競馬場開催とした(2009年度の開催日程は5月20日から11月19日まで14回・76日間)。さらに[[2010年]]度からは[[札幌競馬場]]での開催休止に伴い、門別競馬場での単独開催となった。


2009年度から門別競馬の全開催日を、原則として[[ナイター競走|ナイター開催]]としている(2010年度からは門別単独開催のため全日程ナイター)。愛称は一般公募により「'''グランシャリオナイター'''」(グランシャリオ=[[北斗七星]])と決定した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000001396&p_ym=200903|title=門別競馬場ナイトレース愛称「グランシャリオナイター」に決定|publisher=ホッカイドウ競馬|date=2009-03-26|accessdate=2015-11-14}}</ref>。
[[2009年]]度よりホッカイドウ競馬が[[旭川競馬場]]での開催から撤退したため、全日程の大半を門別競馬場開催とした。2009年度の開催日程は5月20日から11月19日まで14回・76日間。ホッカイドウ競馬初の全日程ナイター開催となる。さらに2010年度からは[[札幌競馬場]]での開催休止に伴い、門別競馬場での単独開催となった。


2009年度から門別競馬の全開催日を[[ナイター競走|ナイター開催]]としており、愛称は一般公募により「'''グランシャリオナイター'''」(グランシャリオ=[[北斗七星]])と決定した。なお他の競馬場と異なり、キャパシティの少なさや周辺の交通事情から帰宅者の混雑が起こりにくい事や南関東地区との相互発売の都合などから、メインレースが最終レースに組まれるのも特徴である。ただし、JRAから出走馬がある[[ダートグレード競走]]施行日やJRA交流競走は最終レースに組まれない。
他の競馬場と異なり、キャパシティの少なさや周辺の交通事情から帰宅者の混雑が起こりにくい事や南関東地区との相互発売の都合などから、メインレースが最終レースに組まれるのも特徴である。ただし、JRAから出走馬がある[[ダートグレード競走]]施行日やJRA交流競走は最終レースに組まれない。


大井競馬・川崎競馬開催中は南関東地区でも後半2-3レースが広域場外発売されているほか、浦和競馬・船橋競馬における昼間開催時も夕方のレースが2レースほど南関東地区で広域場外発売されるため、序盤の第3レースから第5レースあたりに特別戦が組まれる事もある。
大井競馬・[[川崎競馬場|川崎競馬]]・[[船橋競馬場|船橋競馬]]開催中は南関東地区でも後半2-3レースが広域場外発売されているほか、[[浦和競馬場|浦和競馬]]における昼間開催時も夕方のレースが2レースほど南関東地区で広域場外発売されるため、序盤の第3レースから第5レースあたりに特別戦が組まれる事もある。


== レコードタイム ==
== レコードタイム ==
サラ系の競走のみ記載。
サラ系の競走のみ記載。
* 2022年6月30日現在
* 参考資料:[https://www.keiba.go.jp/guide/02/course_information.html?course=course_information コース情報(門別競馬場:コース別レコード)] - 地方競馬全国協会


参考資料:[http://inufk.y7.net/record/nar_monbetsu.html Record Time Room]・[http://www.keiba.go.jp/index.html 地方競馬情報サイト]
=== 2歳 ===
=== 2歳 ===
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
{| class="wikitable" style="text-align: center;"
126行目: 151行目:
!距離!!タイム!!競走馬!!性別!!斤量!!騎手!!記録年月日
!距離!!タイム!!競走馬!!性別!!斤量!!騎手!!記録年月日
|-
|-
|1000m||0:59.2||バクシンクリチャン||牝||54kg||[[服部茂史]]||2011年10月25日
|1000m||style="text-align: right;"|59.2||バクシンクリチャン||牝||54kg||[[服部茂史]]||2011年10月25日
|-
|-
|1200m||1:11.5||ニシケモノノフ||牡||55kg||[[阪野学]]||2013926
|1100m||1:05.7||ピエールオレゴン||牡||54kg||[[亀井洋司]]||2022630
|-
|-
|1700m||1:47.0||イッシンドウタイ||牡||55kg||[[桑村真明]]||2011年9月27
|1200m||1:11.5||[[ニモノノフ]]||牡||55kg||[[阪野学]]||[[イノセントカップ|2013年9月26]]
|-
|-
|1800m||1:50.8||キングオサンデー||牡||53kg||[[マイケル・ロバーツ (競馬)|M.ロバーツ]]||19981123
|1500m||1:34.8||ソッサスレイ||牡||54Kg||[[佐々木国明]]||2016728
|-
|1600m||1:41.5||ラッキーバトル||牝||54Kg||[[石川倭]]||[[ブロッサムカップ|2015年11月12日]]
|-
|1700m||1:46.7||リコーヴィクター||牡||54kg||山本咲希到||[[サッポロクラシックカップ|2021年8月26日]]
|-
|1800m||1:50.8||キングオブサンデー||牡||53kg||[[マイケル・ロバーツ (競馬)|M.ロバーツ]]||[[北海道2歳優駿|1998年11月23日]]
|-
|-
|2000m||2:10.2||アイヌモシリ||牡||55kg||[[岩橋勇二]]||2009年11月19日
|2000m||2:10.2||アイヌモシリ||牡||55kg||[[岩橋勇二]]||2009年11月19日
142行目: 173行目:
!距離!!タイム!!競走馬!!性齢!!斤量!!騎手!!記録年月日
!距離!!タイム!!競走馬!!性齢!!斤量!!騎手!!記録年月日
|-
|-
|1000m||0:58.7||[[ヴァンルタテヤマ]]||牡7||57kg||[[藤田伸二]]||2009618
|1000m||style="text-align: right;"|58.4||アザワク||牝3||51kg||小野楓馬||[[グランシャリオ門別スプリント|202072]]
|-
|-
|1200m||1:09.6||[[ミリオディスク]]||牡6||57kg||[[蛯名正義]]||2010年6月17
|1200m||1:09.4||[[ニシケモノノフ]]||牡6||57kg||[[横山典弘]]||[[北海道スプリントカップ|2017年6月8]]
|-
|1500m||1:34.4||センコーファースト||牡5||55Kg||[[石川倭]]||2019年10月10日
|-
|1600m||1:39.1||マイネルシスネロス||牡4||56Kg||[[桑村真明]]||2021年7月7日
|-
|-
|1700m||1:44.9||エイシンイッパツ||牡7||57kg||坂下秀樹||2011年9月21日
|1700m||1:44.9||エイシンイッパツ||牡7||57kg||坂下秀樹||2011年9月21日
|-
|-
|1800m||1:51.4||バルーン||牡6||57kg||井上俊彦||2013年10月17日
|1800m||1:51.4||バルーン||牡6||57kg||井上俊彦||[[瑞穂賞|2013年10月17日]]
|-
|-
|2000m||2:02.2||[[スマートファルコン]]||牡4||57kg||[[岩田康誠]]||2009年8月13日
|2000m||2:02.2||[[スマートファルコン]]||牡4||57kg||[[岩田康誠]]||[[ブリーダーズゴールドカップ|2009年8月13日]]
|-
|-
|2600m||2:47.7||ビューティーリヨ||牝3||54kg||岩橋勇二||2011年8月18日
|2600m||2:47.7||ビューティーリヨ||牝3||54kg||岩橋勇二||[[王冠賞|2011年8月18日]]
|}
|}


158行目: 193行目:
全レース100円単位。
全レース100円単位。


場外発売時([[ばんえい競走|ばんえい競馬]]・他地区広域・[[日本中央競馬会]])は、各主催者が発売している賭式に準じてすべての賭式を発売する。ただし、枠単を発売する場合でも枠単のオッズ表示は行わない
場外発売時([[ばんえい競走|ばんえい競馬]]・他地区広域・[[日本中央競馬会]])は、各主催者が発売している賭式に準じてすべての賭式を発売する。


○…発売 △…他地区場外発売のみ ×…発売なし
○…発売 △…他地区場外発売のみ(一部主催者のみ) ×…発売なし


{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
167行目: 202行目:
!style="width: 1.5em;"|枠番連複
!style="width: 1.5em;"|枠番連複
!style="width: 1.5em;"|枠番連単
!style="width: 1.5em;"|枠番連単
!style="width: 1.5em;"|馬番連
!style="width: 1.5em;"|普通馬複
!style="width: 1.5em;"|馬番連単
!style="width: 1.5em;"|馬番連単
!style="width: 1.5em;"|ワイド
!style="width: 1.5em;"|ワイド
177行目: 212行目:


== 重賞競走 ==
== 重賞競走 ==
{{See|ホッカイドウ競馬#主な競走}}
{{See|ホッカイドウ競馬#重賞競走}}
<!--将来札幌競馬場での開催が復活する可能性もあるため、いつでも戻せるよう削除せずにコメントアウトとしています。-->
<!--将来札幌競馬場での開催が復活する可能性もあるため、いつでも戻せるよう削除せずにコメントアウトとしています。-->
<!--;2歳
<!--;2歳
207行目: 242行目:


== アクセス ==
== アクセス ==
=== 自動車 ===
=== 無料送迎バス(予約制) ===
* 自家用車の場合は、[[国道235号]]沿い。
''変更もあるので、詳細は公式サイトを参照のこと''
* 最寄りの高速道路出入り口は、[[日高自動車道]]の[[日高富川インターチェンジ]]。
* 札幌駅北口より約1時間30分(直行)
* [[日高町 (北海道)|日高町]](旧[[門別町]])中心部より約30分


=== 路線バス ===
=== 無料送迎バス ===
[[2019新型コロナウイルス|新型コロナウイルス]]感染拡大の影響により、[[無料送迎バス]]の運行を休止していたが、2023年4月より再開することが発表された<ref>[http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000006382 2023ホッカイドウ競馬開幕トピックスについて] - ホッカイドウ競馬、2023年4月1日配信・閲覧</ref>。
いずれも[[道南バス]]が運行。「門別競馬場前」停留所利用。
; 札幌発着便
* [[札幌駅バスターミナル|札幌駅前]]より「高速ペガサス号」にて約1時間30分。
* [[苫小牧駅]]より路線バスで約1時間10
: [[札幌駅]]北口より約1時間30(1日1往復、予約制)
; 鵡川発着便
* [[静内駅]]前より路線バスで約1時間10分。
: [[鵡川駅]]より約15分(1日1往復、予約制)


=== 高速バス・一般路線バス ===
=== タクシー ===
いずれも[[道南バス]]が運行。「門別競馬場前」停留所利用。
* [[日高本線]]・[[富川駅]]から約10分。
* [[札幌駅バスターミナル|札幌駅前]](7番のりば・30番のりば)より「高速ペガサス号」で約1時間45分<ref>{{PDFLink|[https://www.donanbus.co.jp/cms/wp-content/uploads/2023/09/R5.9-10-%E3%83%9A%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%82%B9.pdf 高速ペガサス号(2023年10月1日改正ダイヤ)]}} - 道南バス、2023年10月1日閲覧</ref>
* [[苫小牧駅]]前から路線バスで約1時間15分、鵡川駅前から路線バスで約15分<ref>{{PDFLink|[https://www.donanbus.co.jp/cms/wp-content/uploads/2021/04/210308%E6%97%A5%E9%AB%98%E3%83%8F_%E3%82%B9%E6%99%82%E5%88%BB%E8%A1%A8_%E6%9C%80%E7%B5%82.pdf 日高地域広域公共バス時刻表(2021年4月1日改正ダイヤ)]}} - 日高広域連携推進協議会、2021年4月26日閲覧</ref>


== ホッカイドウ競馬を発売する場外発売所 ==
== ホッカイドウ競馬を発売する場外発売所 ==
227行目: 264行目:
{{Main|ホッカイドウ競馬#レース実況放送}}
{{Main|ホッカイドウ競馬#レース実況放送}}


== 出典 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist}}
{{Reflist|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
235行目: 275行目:


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
{{Wikinews|門別競馬場で「レディースDAY」が初開催|date=2014年8月16日}}
{{Commonscat|Mombetsu Racecourse}}
{{commonscat|Mombetsu Racecourse}}
* [http://www.hokkaidokeiba.net/info/jyo/monbetu.php ホッカイドウ競馬 - 門別競馬場]
* [https://www.hokkaidokeiba.net/ ホッカイドウ競馬(門別競馬場 ほか)]
* [http://www.keiba.go.jp/gokeiba/arukikata/monbetsu/ 地方競馬全国協会公式サイト「地方の歩き方」門別GO!編]
* {{YouTube channel|@live2820|【公式】ホッカイドウ競馬Live「なまちゃき」}}
* [https://www.keiba.go.jp/guide/02/index.html 地方競馬全国協会公式サイト「競馬場紹介」門別競馬場]
* [http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/umabunka/06-tanoshimu/02-keiba/02-nyumon/index.htm 北海道日高振興局 - 馬文化ひだか(ホッカイドウ競馬入門)]
* [http://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/umabunka/06-tanoshimu/02-keiba/02-nyumon/index.htm 北海道日高振興局 - 馬文化ひだか(ホッカイドウ競馬入門)]
* [http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/uma/keiba.html (北海道)日高町公式サイト - 門別競馬場]
* [http://www.town.hidaka.hokkaido.jp/uma/keiba.html (北海道)日高町公式サイト - 門別競馬場]
245行目: 287行目:
{{デフォルトソート:もんへつけいはしよう}}
{{デフォルトソート:もんへつけいはしよう}}
[[Category:日本の競馬場]]
[[Category:日本の競馬場]]
[[Category:北海道の競馬]]
[[Category:北海道のスポーツ施設]]
[[Category:北海道のスポーツ施設]]
[[Category:日高町 (北海道)]]
[[Category:北海道日高町の建築物]]
[[Category:1997年開設のスポーツ施設]]

2024年12月9日 (月) 19:45時点における最新版

門別競馬場
  • ポラリススタンド
  • Aスタンド
  • 地図
施設情報
所在地 北海道沙流郡日高町富川駒丘76-1
座標 北緯42度32分16.6秒 東経142度0分10.7秒 / 北緯42.537944度 東経142.002972度 / 42.537944; 142.002972座標: 北緯42度32分16.6秒 東経142度0分10.7秒 / 北緯42.537944度 東経142.002972度 / 42.537944; 142.002972
開場 1997年12月8日
所有者
  • 北海道軽種馬振興公社(土地)
  • ホッカイドウ競馬振興(施設)
管理・運用者 ホッカイドウ競馬
収容能力 1300人
コース
周回 右回り
馬場 ダート(1600m)
テンプレートを表示
  • 門別競馬場
  • J-PLACE門別
基本情報
所在地 沙流郡日高町富川駒丘76-1
開設日 1997年12月8日
施設設置者
  • 北海道軽種馬振興公社(土地)
  • ホッカイドウ競馬振興(施設)
管理施行者 ホッカイドウ競馬
発売窓口
  • 自動21台
  • (キャッシュレス端末あり)
払戻窓口
  • 自動5台、有人2窓
  • (キャッシュレス端末あり)
発売単位 全賭式100円単位
開催日営業時間
  • (地方)原則14:00 - 21:00
  • (JRA)9:20 - 17:00
最寄駅 鵡川駅
最寄IC 日高富川IC
駐車場 1,000台(無料)
外部リンク 公式サイト
テンプレートを表示

門別競馬場(もんべつけいばじょう Mombetsu Racecourse[1])は、北海道沙流郡日高町日高振興局管内)にあるホッカイドウ競馬競馬場である。本項目では前身となる『門別軽種馬トレーニングセンター』、および2013年より開設している「J-PLACE門別(ジェイプレイスもんべつ)」についても記述する。

競馬場概要

[編集]
  • 所在地:沙流郡日高町富川駒丘76-1
  • 駐車場:無料(1,000台)[2]
    • 従来からの駐車場はスタンドから400mほど離れた位置に設けられておりアクセスが悪かったことから、ジャパンブリーダーズカップ協会の費用負担によりスタンドの近くに180台収容の駐車場「JBC駐車場」が設置された[3]
  • 入場料金:無料(2011年より[注 1]
    • 以前は入場料100円が必要であった[6]
  • 収容人数:1300人(在来スタンド500人、ポラリスドームスタンド800人)[2]
  • 電話・インターネット投票:SPAT4楽天競馬(全競走発売)、オッズパーク・JRAネット投票(一部対応)
  • 電話投票用競馬場コード:06#
  • 重賞競走では、北海道静内高等学校など、中高生の吹奏楽部が生ファンファーレを演奏することがある。

1997年12月に開場。1982年よりホッカイドウ競馬の門別トレーニングセンター(トレセン)として使用していた[7]馬場などを約15億円かけて改修した。土地所有者は一般社団法人北海道軽種馬振興公社(HRA)、施設所有者は第三セクターのホッカイドウ競馬振興株式会社。ホッカイドウ競馬は土地を無償貸借、施設は賃借して競馬を開催している。

冬季休催期間を含む非開催時は、ばんえい競馬や他地区の場外発売所(門別場外発売所)として使用している。かつて門別競馬場以外の競馬場でホッカイドウ競馬を開催していた際は、門別競馬場が場外発売所として発売を行っていた。また2013年3月23日より日本中央競馬会(JRA)の全レース場外発売も開始した。JRA発売時は「J-PLACE門別(ジェイプレイスもんべつ)」と呼称する。

施設概要

[編集]
門別競馬場の「とねっこゲート」
門別競馬場のゴール板
門別競馬場の馬場とスタンドを俯瞰した視点

スタンド

[編集]

競馬場化にあたり新設されたスタンド(現:Aスタンド)は収容人数が500人と小さいが、寒い時期も観戦しやすいように、観客席側を全面ガラス張りとした。Aスタンド完成時は、競馬場としては「日本一小さなスタンド」であった。これは競馬場の所在地が札幌などの都市部と大きく離れている地理的特性から入場者を多く見込んでいなかったことも背景にある。

2009年3月にスタンドの増設工事が完了し、新たに「ポラリス☆ドーム(現:ポラリススタンド)」が増設された。収容人数は800人で、Aスタンドとあわせた収容人員は1300人となる。あわせて芝生席「とねっこ広場」も新設した。2010年は10人程度がジンギスカンを食べながら観戦できる「グリルハウス」やオープンカフェの新設、有料個室観覧席の「プチハウス」がオープン[8]。日高地区の農産物や海産物の直売コーナーも設置され、さらなる施設面の充実が図られた。2020年よりJBC2歳優駿を行うにあたり、2019年シーズン終了後から施設整備工事を実施。Aスタンドは来賓を受け入れ可能にするため3階建てに増築、パドックも厩舎地区側に段差を設けた観戦エリアを整備。このほか、新たに2階建てのスタンド「とねっこラウンジ」も新築された。とねっこラウンジは1階が無料のフリースペース、2階は有料の自由席で、キャッシュレス発売機を計6台配置した[9][10]。このように近年は来場者エリアの充実が図られているが、トレーニングセンターだったところを競馬場化しているため、他の競馬場に比べて来場客用スペースが狭隘な点が課題となっている[11]

入場人員の最多記録は、2023年5月3日の3,546人[12]

第4コーナー付近にある入場門「優駿ドリームゲート」には以前使用していた青色の旧型スターティングゲートが保存されており、来場客はゲートを通過して入場する。また、優駿ドリームゲートからスタンドまでの距離が200m以上あるため、電気自動車を使用した送迎も行われている[13]

パドックは当初は走路前(Aスタンドと本馬場の間)に設置していたが、来場者が場外発売を利用する際の利便性を考慮し、2009年よりスタンド裏手に移設された[14]。パドックの移設により、パドックから本馬場へのアプローチが急な下り坂となったため、馬が怖がってしまうほか、アプローチもスタンドや検量棟を回り込む形態になっており、遠回りとなることが課題となっている[11]

馬場内には固定式の着順掲示板を常設しておらず、馬場内に設置している車載式の大型映像装置やJBCビジョンを含む場内モニター、CS放送などのテレビ実況中継で着順表示を行っている。2010年からはパドックにLEDを使用した簡易馬体重表が設置された[15]。2020年より、LED簡易馬体重表に代わりパドック専用ビジョンが新設された[9]

2015年開催よりパドックの騎手や厩舎の応援幕はゴール前、ウィナーズサークルへ向かう柵に移設され、パドックにはスポンサー企業の広告幕が飾られている[16]

Aスタンド
収容人員:500人
座席数:144席
発売窓口:15台
払戻窓口:3台
売店:1か所(勝馬屋)[13]
ポラリススタンド
収容人員:800人
座席数:112席
発売窓口:6台
払戻窓口:2台
モニターテレビ:14台
大画面映像装置「JBCビジョン」(ジャパンブリーダーズカップ協会寄贈)[13]
飲食店:2か所(いずみ食堂・ルンビニフードカフェ)[13]

馬場

[編集]
門別競馬場周辺の空中写真。
2014年8月28日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

大きな勾配のない平坦なダートコースで、砂厚は12cm前後と他の競馬場よりも深めに設定されている(中央競馬や他地区の競馬場におけるダートコースでは、8cm-10cm程度の設定が一般的)。太平洋に近い海沿いの立地条件に加え昼夜の気温差も大きいことから濃霧が発生しやすく、これが原因で開催が中止されたり、一部の競走が取りやめとなるケースも発生している。本馬場の内側には競馬場化以前より使用している調教用馬場があるが、パトロールタワーを整備していないことなどを理由に競走用としては使用していない。2023年からはナイター照明に映えるオーストラリア産の白砂を採用している[17]

42基の照明塔をコース内外に配置し、2009年から門別競馬の全開催日をナイター開催としている(後述)。なお、内回りコースが2015年に新設された(後述)時点では同コースに照明設備がない[18]ことから、同年は内回りコースを使用する1500m・1600mの競走は重賞も含め日没前に施行するものとしていた[19]。2016年に内回りコースにも照明が設置され[20]、1500m・1600mの競走を夜間に実施することが可能となっている。

地方競馬に現存する1周1600mの競馬場は本場と盛岡競馬場(ダート)、大井競馬場(外回り)しかなく、フルゲート16頭に対応しているのもこの3箇所のみで、地方競馬専用競馬場としては国内最大級のコース規格となっている。

  • 周回:右回り[21]
  • 1周距離:外回り1600m、内回り1376m[21][18]
  • ゴール前直線:外回り330m、内回り218m[18]
  • 距離設定
    • 外回り:1000m、1100m(2歳のみ設定)、1200m、1700m、1800m、2000m[21]、2600m(2015年から2020年までは施行実績なし。2021年に復活[22]
      • 能力検査に限り、800mの距離設定[23]もある(通常の競走では使用されない)。
      • 2020年度より、新馬戦限定で[24]1100mの距離設定が追加された[25]。1100mの設定は、2歳未勝利戦でも使用されている。
    • 内回り:1500m、1600m[21]
  • 出走可能頭数(フルゲート、2021年度):1100m・1500m・1700mは12頭、1000m・1600m・1800m・2600mは14頭、1200m・2000mは16頭[26]
    • ただし、普通競走・特別競走では原則としてすべての距離設定でフルゲートを12頭とする[26]

内回りコースの新設

[編集]

ホッカイドウ競馬では競走距離にバリエーションを持たせ競馬番組の充実を図ることを目的として、2014年度より門別競馬場の内回りコース新設工事を進め[27]、2015年4月13日に竣工式が行われた[18]。第3コーナー手前から分岐する延長205.87m・幅員20mの内回りコース[18]を新設し、新たに1500mと1600mの施行距離が設定された(前述)。内回りコースは1周1376m[18][27]、直線は218mとなる[18][27][28][29]。2007年以降、現存する地方競馬(平地競走)の競馬場で内回り・外回りのコースを併用する競馬場はこれまで大井競馬場のみであった[27][注 2]

調教用施設

[編集]

北海道庁から一部補助を受け、敷地内に調教用施設が設置されている。地方競馬としては充実した設備となっており、500mの追馬場を改修したウッドチップコースが本馬場内側で2010年1月15日より使われている[30]ほか、2012年には冬季も利用が可能な屋内調教用坂路コースも新設され、5月14日より供用を開始した[31]。競馬場の北側に設置された坂路の全長は約900m、幅員は10mで2頭による併走も可能。路盤は道産木材を利用したウッドチップを敷き詰め、高低差は21m。勾配は0.5-5.5%となっている。ハロンタイム測定装置やモニターカメラも設置された。屋内調教用坂路はホッカイドウ競馬所属馬のほか、牧場や育成施設関係者も有料で利用が可能[32]

門別軽種馬トレーニングセンター

[編集]

前述の通り、競馬場化される以前は「門別軽種馬トレーニングセンター」の名称で、関係者の生活拠点、および所属馬の調教用施設として運用されていた。

冬季に約5か月の休催期間があるホッカイドウ競馬(道営競馬)では、従来より開催のない冬季に他地区の競馬場で長期滞在を行っていたが、1970年代の初頭ごろから受け入れ態勢が変化したため、厩舎関係者が帯広・旭川・岩見沢の各競馬場に残ったり、一部は馬主の牧場や自分の牧場へ分散するなどして次年度の開幕に備えていた。ところが、いったん解雇した厩務員が春になっても集まらず人員不足に陥ったため、競走馬の調教が不十分なうえ頭数不足も深刻となっていた。また、自前の競馬場を持たないため開催地が変わるたびに関係者は引越しをしなければならず、関係者の子どもたちもその都度転校を余儀なくされていた[33]

こうした事情から、調教と生活の拠点となる「トレーニングセンター」の建設が切実な問題となり、候補地として門別と千歳が争った結果、積雪量の少なさなどで優位な立地条件を持つ門別に決定され、1978年(昭和53年)に着工。1982年(昭和57年)から入厩が開始され、1985年(昭和60年)に竣工した[33]

トレーニングセンターが建設されたことで外部との接触が制限され公正確保の面で大きく寄与することになったほか、同じ敷地内に全員が定住することで日々の調教を競い合うようになり、競走馬の資質向上にもつながった。また、関係者の家族や子どもたちも引越しや転校の必要がなくなり、安定的な生活・学習環境を得られるようになった[33]

厩舎・居住エリア等の再整備

[編集]

北海道庁は令和3年(2021年)度から5か年計画で進める「第3期北海道競馬推進プラン」の素案に、老朽化が進んでいる厩舎エリアや職員寮・厚生施設などの再整備を盛り込んだ。

厩舎が1985年(昭和60年)に竣工(前述)してから35年以上経過しているためで、競馬場を中央に挟む形で厩舎エリアと居住エリアを分離。移転後の跡地には管理事務所や装鞍所、検体採取所などの業務施設を集約する。

まず令和3年度より厩舎エリアから着手し、その後居住エリア、業務エリアの順に整備を進める予定。厩舎エリア用地の取得は日高町が行い、北海道庁農政部に貸し付ける。日高町は2020年(令和2年)12月の定例町議会で、用地20万4,511平方メートルを8,589万4,620円で取得することを承認した[34]

開催

[編集]

2008年度までは主に4月(開幕)-5月、もしくは10月-11月(閉幕)のいずれかに2開催程度であった。1997年度から1999年度までは「ウインターレース」の名称で、12月から1月にかけても開催していたが、馬場凍結による中止が頻発するなど、問題が多かったため1999年度をもって終了した。

2009年度よりホッカイドウ競馬が旭川競馬場での開催から撤退したため、全日程の大半を門別競馬場開催とした(2009年度の開催日程は5月20日から11月19日まで14回・76日間)。さらに2010年度からは札幌競馬場での開催休止に伴い、門別競馬場での単独開催となった。

2009年度から門別競馬の全開催日を、原則としてナイター開催としている(2010年度からは門別単独開催のため全日程ナイター)。愛称は一般公募により「グランシャリオナイター」(グランシャリオ=北斗七星)と決定した[35]

他の競馬場と異なり、キャパシティの少なさや周辺の交通事情から帰宅者の混雑が起こりにくい事や南関東地区との相互発売の都合などから、メインレースが最終レースに組まれるのも特徴である。ただし、JRAから出走馬があるダートグレード競走施行日やJRA交流競走は最終レースに組まれない。

大井競馬・川崎競馬船橋競馬開催中は南関東地区でも後半2-3レースが広域場外発売されているほか、浦和競馬における昼間開催時も夕方のレースが2レースほど南関東地区で広域場外発売されるため、序盤の第3レースから第5レースあたりに特別戦が組まれる事もある。

レコードタイム

[編集]

サラ系の競走のみ記載。

2歳

[編集]
距離 タイム 競走馬 性別 斤量 騎手 記録年月日
1000m 59.2 バクシンクリチャン 54kg 服部茂史 2011年10月25日
1100m 1:05.7 ピエールオレゴン 54kg 亀井洋司 2022年6月30日
1200m 1:11.5 ニシケンモノノフ 55kg 阪野学 2013年9月26日
1500m 1:34.8 ソッサスブレイ 54Kg 佐々木国明 2016年7月28日
1600m 1:41.5 ラッキーバトル 54Kg 石川倭 2015年11月12日
1700m 1:46.7 リコーヴィクター 54kg 山本咲希到 2021年8月26日
1800m 1:50.8 キングオブサンデー 53kg M.ロバーツ 1998年11月23日
2000m 2:10.2 アイヌモシリ 55kg 岩橋勇二 2009年11月19日

3歳以上

[編集]
距離 タイム 競走馬 性齢 斤量 騎手 記録年月日
1000m 58.4 アザワク 牝3 51kg 小野楓馬 2020年7月2日
1200m 1:09.4 ニシケンモノノフ 牡6 57kg 横山典弘 2017年6月8日
1500m 1:34.4 センコーファースト 牡5 55Kg 石川倭 2019年10月10日
1600m 1:39.1 マイネルシスネロス 牡4 56Kg 桑村真明 2021年7月7日
1700m 1:44.9 エイシンイッパツ 牡7 57kg 坂下秀樹 2011年9月21日
1800m 1:51.4 バルーン 牡6 57kg 井上俊彦 2013年10月17日
2000m 2:02.2 スマートファルコン 牡4 57kg 岩田康誠 2009年8月13日
2600m 2:47.7 ビューティーリヨ 牝3 54kg 岩橋勇二 2011年8月18日

発売する馬券の種類

[編集]

全レース100円単位。

場外発売時(ばんえい競馬・他地区広域・日本中央競馬会)は、各主催者が発売している賭式に準じてすべての賭式を発売する。

○…発売 △…他地区場外発売のみ(一部主催者のみ) ×…発売なし

単勝 複勝 枠番連複 枠番連単 普通馬複 馬番連単 ワイド 3連複 3連単

重賞競走

[編集]

アクセス

[編集]

自動車

[編集]

無料送迎バス

[編集]

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、無料送迎バスの運行を休止していたが、2023年4月より再開することが発表された[36]

札幌発着便
札幌駅北口より約1時間30分(1日1往復、予約制)
鵡川発着便
鵡川駅より約15分(1日1往復、予約制)

高速バス・一般路線バス

[編集]

いずれも道南バスが運行。「門別競馬場前」停留所利用。

  • 札幌駅前(7番のりば・30番のりば)より「高速ペガサス号」で約1時間45分[37]
  • 苫小牧駅前から路線バスで約1時間15分、鵡川駅前から路線バスで約15分[38]

ホッカイドウ競馬を発売する場外発売所

[編集]

レース実況放送

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 2011年時点は全開催日で入場料無料であった[4]のに対し、2010年の時点では特定日のみ入場料無料であった[5]
  2. ^ 現存する地方競馬の競馬場では船橋競馬場にも内回りコースが存在するが、2006年11月17日以降は内回りコースを使用した競走が行われていない。

出典

[編集]
  1. ^ 競馬場ガイド(門別競馬場) - 地方競馬全国協会、2024年4月27日閲覧
  2. ^ a b 門別競馬場”. ホッカイドウ競馬. 2014年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月9日閲覧。
  3. ^ 遠藤幹 (2009年6月30日). “門別ナイター ついに開幕 - 家族連れで賑わう馬産地競馬”. 日本競走馬協会会報. サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ. 2014年5月9日閲覧。
  4. ^ 平成23年度ホッカイドウ競馬の開幕について”. ホッカイドウ競馬公式サイト (2011年4月14日). 2014年8月17日閲覧。
  5. ^ 春のケイバまつりについて(門別競馬場)”. ホッカイドウ競馬公式サイト (2010年4月22日). 2014年8月17日閲覧。
  6. ^ 観光 体験(門別競馬場)”. 北海道開発局室蘭開発建設部. 2014年8月17日閲覧。
  7. ^ 地方競馬』1987年11月号、p.21
  8. ^ 門別競馬場のリニューアル(施設紹介)について”. ホッカイドウ競馬. 2015年6月13日閲覧。
  9. ^ a b 古谷剛彦 (2020年4月22日). “【こちら日高支局です・古谷剛彦】20年のホッカイドウ競馬が開幕 注目は新種牡馬産駒が続々登場のフレッシュチャレンジ”. スポーツ報知. 2020年5月20日閲覧。
  10. ^ とねっこラウンジのご紹介”. ホッカイドウ競馬 (2021年4月16日). 2021年4月26日閲覧。
  11. ^ a b 第3期北海道競馬推進プラン(施設整備計画) (PDF) - 北海道農政部競馬事業室、2021年6月24日閲覧
  12. ^ 入場人員レコードの更新について(門別競馬場) - ホッカイドウ競馬、2023年5月3日、2023年5月25日閲覧
  13. ^ a b c d 門別競馬場マップ - ホッカイドウ競馬、2015年1月14日閲覧
  14. ^ 平成21年度ホッカイドウ競馬の開催等の概要”. 北海道. 2018年9月30日閲覧。
  15. ^ 門別競馬場のリニューアルについて”. ホッカイドウ競馬. 2015年6月15日閲覧。
  16. ^ 「パドック応援幕」掲示箇所変更について”. ホッカイドウ競馬. 2015年6月15日閲覧。
  17. ^ 白い砂に一新された門別競馬場で初の能検 落合騎手「思ったより時計が出るし走りやすい」 - 日刊スポーツ、2023年4月13日、2023年7月29日閲覧
  18. ^ a b c d e f g 門別競馬場で「内回りコース」の竣工式が行われる - 馬産地ニュース、2015年4月17日閲覧
  19. ^ 門別競馬場内回りコース竣工式の実施 - ホッカイドウ競馬、2015年4月17日閲覧
  20. ^ 地方競馬全国協会より新年のご挨拶”. 地方競馬情報サイト. 地方競馬全国協会 (2016年1月1日). 2016年1月6日閲覧。
  21. ^ a b c d 【コース情報】門別競馬場(ホッカイドウ競馬)”. オッズパーク競馬. 2020年5月20日閲覧。
  22. ^ “準重賞競走の実施について”. ホッカイドウ競馬. (2021年7月8日). http://www.hokkaidokeiba.net/topics/main.php?p_tcd=0000005823 2021年7月9日閲覧。 
  23. ^ 競走能力・発走調教検査表(平成27年3月26日) (PDF) - ホッカイドウ競馬、2015年3月27日閲覧
  24. ^ 古谷剛彦 (2020年4月22日). “【こちら日高支局です・古谷剛彦】20年のホッカイドウ競馬が開幕 注目は新種牡馬産駒が続々登場のフレッシュチャレンジ”. スポーツ報知. 2020年5月20日閲覧。
  25. ^ 【開催見解】門別競馬(2020/4/15~23)”. Uma+(ウマプラ). 楽天競馬 (2020年4月14日). 2020年5月20日閲覧。
  26. ^ a b 令和3年度北海道地方競馬番組編成要領 (PDF) - ホッカイドウ競馬、2021年7月9日閲覧
  27. ^ a b c d 門別に新コース 今年度から内回り新設 - 日刊スポーツ、2015年1月14日閲覧
  28. ^ 門別競馬場「内回り競走コース」の新設について”. ホッカイドウ競馬 (2014年6月23日). 2014年6月23日閲覧。
  29. ^ 門別競馬場内廻りコース新設工事 (PDF) - ホッカイドウ競馬、2014年6月23日閲覧
  30. ^ 門別競馬場500メートル走路(追馬場)の「ウッドチップコース」完成 - ホッカイドウ競馬、2015年4月2日閲覧
  31. ^ 門別競馬場屋内調教用坂路 供用スタート!”. ホッカイドウ競馬 (2012年5月14日). 2014年5月9日閲覧。
  32. ^ 門別競馬場 屋内調教用坂路の利用について”. ホッカイドウ競馬. 2013年12月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月9日閲覧。
  33. ^ a b c 『地方競馬史 第4巻(P190-191)』刊:地方競馬全国協会
  34. ^ "日高町の門別競馬場再整備 用地20万m²取得へ準備". e-kenshin. 北海道建設新聞社. 5 February 2021. 2021年5月10日閲覧
  35. ^ 門別競馬場ナイトレース愛称「グランシャリオナイター」に決定”. ホッカイドウ競馬 (2009年3月26日). 2015年11月14日閲覧。
  36. ^ 2023ホッカイドウ競馬開幕トピックスについて - ホッカイドウ競馬、2023年4月1日配信・閲覧
  37. ^ 高速ペガサス号(2023年10月1日改正ダイヤ) (PDF) - 道南バス、2023年10月1日閲覧
  38. ^ 日高地域広域公共バス時刻表(2021年4月1日改正ダイヤ) (PDF) - 日高広域連携推進協議会、2021年4月26日閲覧

参考文献

[編集]
  • 『2013ホッカイドウ競馬ガイド』(門別競馬場・各場外発売所で無料配布)

外部リンク

[編集]