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ニシケンモノノフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニシケンモノノフ
2016年すばるステークス出走時
欧字表記 Nishiken Mononofu
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2011年3月11日(13歳)
登録日 2013年10月10日[1]
抹消日 2018年11月13日[2]
メイショウボーラー
グリーンヒルコマチ
母の父 アフリート
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産者 八木常郎
馬主 西森鶴
調教師 原孝明北海道
領家政蔵栗東
庄野靖志栗東
競走成績
生涯成績 42戦12勝
中央:27戦5勝
地方:15戦7勝
獲得賞金 3億2418万4000円
中央:1億7773万4000円
地方:1億4645万円
勝ち鞍
JpnI JBCスプリント 2017年
JpnII 兵庫ジュニアグランプリ 2013年
JpnIII 兵庫ゴールドトロフィー 2016年
JpnIII 北海道スプリントカップ 2017年
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ニシケンモノノフ (: Nishiken Mononofu) は、日本競走馬2017年JBCスプリントの勝ち馬である。

経歴

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戦績

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ホッカイドウ競馬の原孝明厩舎に入厩し、2013年7月に門別競馬場でデビューを果たすが2着。2戦目で2着馬に2秒1の大差をつけて圧勝した。その後、函館競馬場に遠征し9月1日のすずらん賞で芝のレースを経験すると、秋に入りイノセントカップを制して重賞初勝利を挙げる。この後、栗東トレーニングセンター領家政蔵厩舎に移籍。移籍初戦の2歳500万下を快勝すると、11月の兵庫ジュニアグランプリにも勝利する。しかし、暮れの全日本2歳優駿は3番人気に推されるも8着に敗れる。

3歳シーズンは8戦して未勝利に終わる。4歳となった2015年2月に領家政蔵が定年のため、庄野靖志厩舎に転厩。転厩初戦となった3月のポラリスステークスに出走し1年3か月ぶりの勝利を挙げる。その後は重賞やオープン特別で常に上位争いするようになり、5歳暮れの兵庫ゴールドトロフィーでダートグレード競走2勝目を飾った。

6歳になり、2017年2月19日のフェブラリーステークスでGI初出走と果たす。14番人気と評価は低かったが5着と健闘する。続く黒船賞は1番人気で出走、果敢に逃げるも失速し5着に終わる。休養を挟んで6月の北海道スプリントカップは先手を奪い前半3ハロンを33秒8というハイペースで逃げると直線でもそのまま押し切りダートグレード競走3勝目を挙げる。秋に入り、10月4日の東京盃は好位追走から伸びてくるもキタサンミカヅキの3着[3]。そして迎えた11月3日のJBCスプリントは道中2・3番手で追走すると直線で馬場の内目を割って先頭に立つと外から鋭く伸びてきたコパノリッキーを振り切り悲願のJpnI競走初制覇を飾った[4]

7歳となった2018年シーズンは精彩を欠き、11月4日のJBCスプリント8着を最後に現役を引退した。引退後は優駿スタリオンステーション種牡馬となる[2]

競走成績

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競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2013.07.04 門別 フレッシュチャレンジ 新馬 ダ1200m(重) 7 1 1 004.00(2人) 02着 R1:12.9(37.6) -0.4 宮崎光行 54kg ジュリエットレター
0000.07.17 門別 アタックチャレンジ 認定未勝利 ダ1200m(良) 8 5 5 001.10(1人) 01着 R1:13.5(36.7) -2.1 宮崎光行 54kg (ジンセイイロイロ)
0000.08.06 門別 ペリドット特別 OP ダ1700m(良) 9 2 2 001.20(1人) 01着 R1:50.6(40.0) -0.4 宮崎光行 54kg (ダブルハッピー)
0000.09.01 函館 すずらん賞 OP 芝1200m(重) 16 8 15 016.10(7人) 10着 R1:17.0(41.8) -2.7 小林徹弥 54kg フクノドリーム
0000.09.26 門別 イノセントC H3 ダ1200m(重) 11 1 1 002.30(2人) 01着 R1:11.5(37.3) -0.3 阪野学 55kg (サーモピレー)
0000.11.03 京都 2歳500万下 ダ1200m(良) 13 8 13 003.40(2人) 01着 R1:12.1(37.1) -0.7 福永祐一 55kg (メイショウカフウ)
0000.11.28 園田 兵庫ジュニアグランプリ JpnII ダ1400m(稍) 12 8 11 001.90(2人) 01着 R1:28.0(37.9) -0.1 福永祐一 55kg (マキャヴィティ)
0000.12.18 川崎 全日本2歳優駿 JpnI ダ1600m(稍) 13 5 7 004.00(3人) 08着 R1:42.7(41.2) -2.3 福永祐一 55kg ハッピースプリント
2014.01.12 京都 シンザン記念 GIII 芝1600m(良) 13 7 10 121.3(10人) 08着 R1:35.3(35.3) -1.5 福永祐一 57kg ミッキーアイル
0000.02.01 東京 クロッカスS OP 芝1400m(良) 12 7 10 049.3(10人) 07着 R1:22.3(34.0) -0.4 国分恭介 57kg マイネルディアベル
0000.02.22 東京 ヒヤシンスS OP ダ1600m(良) 14 6 10 025.0(10人) 08着 R1:38.2(37.7) -0.7 岩田康誠 57kg エキマエ
0000.05.04 京都 端午S OP ダ1400m(良) 15 5 9 025.30(9人) 05着 R1:24.8(37.5) -0.7 田辺裕信 57kg メイショウパワーズ
0000.06.22 東京 ユニコーンS GIII ダ1600m(稍) 16 2 3 091.1(11人) 05着 R1:36.8(36.6) -0.8 柴田大知 56kg レッドアルヴィス
0000.10.25 京都 室町S OP ダ1200m(良) 16 3 6 053.5(10人) 04着 R1:10.7(35.7) -0.3 中谷雄太 53kg ダッシャーワン
0000.11.30 京都 オータムリーフS OP ダ1400m(稍) 16 1 1 012.80(6人) 06着 R1:23.0(36.2) -1.0 中谷雄太 55kg サトノプリンシパル
0000.12.28 阪神 2014ファイナルS OP ダ1400m(良) 16 1 2 024.90(9人) 02着 R1:23.5(35.8) -0.6 中谷雄太 55kg コーリンベリー
2015.03.08 阪神 ポラリスS OP ダ1400m(重) 16 4 8 006.70(3人) 01着 R1:21.5(35.1) -0.4 中谷雄太 55kg (エアウルフ)
0000.04.04 阪神 コーラルS OP ダ1400m(稍) 16 4 8 004.70(2人) 02着 R1:23.0(36.7) -0.5 中谷雄太 57kg コーリンベリー
0000.05.17 京都 栗東S OP ダ1400m(稍) 15 4 8 002.30(1人) 04着 R1:23.1(35.7) -0.5 中谷雄太 56kg エイシンゴージャス
0000.06.13 阪神 安芸S 1600万下 ダ1400m(良) 16 5 10 001.50(1人) 01着 R1:22.3(35.9) -0.3 中谷雄太 57kg (メイショウオセアン)
0000.09.12 阪神 エニフS OP ダ1400m(良) 15 3 5 002.90(2人) 05着 R1:23.7(37.6) -0.3 中谷雄太 56kg エーシンビートロン
0000.10.12 東京 グリーンチャンネルC OP ダ1400m(良) 16 2 3 007.00(3人) 02着 R1:23.2(35.8) -0.2 中谷雄太 56kg グレイスフルリープ
0000.11.14 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(稍) 14 2 2 023.80(6人) 04着 R1:35.0(36.5) -0.3 横山典弘 56kg ノンコノユメ
0000.12.26 中山 師走S OP ダ1800m(良) 16 1 2 005.90(3人) 15着 R1:54.3(40.7) -2.6 横山典弘 56kg サンマルデューク
2016.02.14 京都 すばるS OP ダ1400m(重) 16 8 15 004.60(2人) 01着 R1:22.1(35.5) -0.2 岩田康誠 56kg (グレイスフルリープ)
0000.03.15 高知 黒船賞 JpnIII ダ1400m(不) 12 8 12 002.50(2人) 02着 R1:27.2(38.0) -0.2 戸崎圭太 56kg ダノンレジェンド
0000.04.30 京都 天王山S OP ダ1200m(稍) 14 3 5 001.80(1人) 01着 R1:10.4(34.8) -0.0 岩田康誠 57kg ゴーイングパワー
0000.07.10 中京 プロキオンS GIII ダ1400m(稍) 15 6 10 005.90(3人) 02着 R1:22.2(36.4) -0.1 岩田康誠 56kg ノボバカラ
0000.09.15 浦和 テレ玉杯オーバルスプリント JpnIII ダ1400m(重) 12 7 9 003.00(2人) 04着 R1:26.4(38.4) -0.6 岩田康誠 54kg レーザーバレット
0000.12.11 中山 カペラS GIII ダ1200m(良) 16 6 11 004.90(2人) 02着 R1:10.5(36.6) -0.3 横山典弘 56kg ノボバカラ
0000.12.28 園田 兵庫GT GIII ダ1400m(不) 12 8 11 002.40(2人) 01着 R1:25.8(37.6) -0.0 横山典弘 57kg ドリームバレンチノ
2017.01.29 東京 根岸S GIII ダ1400m(良) 16 2 4 019.60(8人) 05着 R1:23.7(36.2) -0.7 横山典弘 57kg カフジテイク
0000.02.19 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 6 12 100.9(14人) 05着 R1:35.6(36.4) -0.5 横山典弘 57kg ゴールドドリーム
0000.03.14 高知 黒船賞 JpnIII ダ1400m(重) 12 3 3 001.60(1人) 05着 R1:29.1(40.0) -0.9 横山典弘 57kg ブラゾンドゥリス
0000.06.08 門別 北海道スプリントC JpnIII ダ1200m(不) 16 2 3 001.90(1人) 01着 R1:09.4(35.6) -0.8 横山典弘 57kg (ショコラブラン)
0000.10.04 大井 東京盃 JpnII ダ1200m(良) 16 3 6 002.40(1人) 03着 R1:12.3(36.9) -0.2 横山典弘 56kg キタサンミカヅキ
0000.11.03 大井 JBCスプリント JpnI ダ1200m(重) 16 1 1 004.50(2人) 01着 R1:11.4(36.6) -0.0 横山典弘 57kg コパノリッキー
2018.01.28 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(良) 18 5 10 019.40(8人) 15着 R1:09.7(34.3) -1.4 横山典弘 57.5kg ファインニードル
0000.02.18 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(良) 16 1 1 124.1(13人) 16着 R1:39.0(40.7) -2.8 横山典弘 57kg ノンコノユメ
0000.04.18 大井 東京スプリント JpnIII ダ1200m(不) 16 8 16 003.80(2人) 08着 R1:12.8(38.2) -1.0 横山典弘 58kg グレイスフルリープ
0000.06.07 門別 北海道スプリントC JpnIII ダ1200m(良) 16 5 9 003.80(2人) 04着 R1:13.5(37.9) -0.6 横山典弘 59kg テーオーヘリオス
0000.11.04 京都 JBCスプリント JpnI ダ1200m(良) 16 1 2 039.5(10人) 08着 R1:11.2(36.3) -0.8 横山典弘 57kg グレイスフルリープ

種牡馬成績

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優駿スタリオンステーションで種牡馬入り[5]

2022年6月17日川崎競馬第1競走スパーキングデビュー(新馬)で、オリコウキングが産駒の初勝利を挙げた[6]。中央での産駒初勝利は2023年3月26日の中京第1競走でペイシャフラワーがあげている[7]

主な産駒

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地方重賞優勝馬

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血統表

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ニシケンモノノフ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ヘイロー系
[§ 2]

メイショウボーラー
2001 黒鹿毛
父の父
*タイキシャトル
Taiki Shuttle
1994 栗毛
Devil's Bag Halo
Ballade
*ウェルシュマフィン Caerleon
Muffitys
父の母
*ナイスレイズ
Nice Raise
1994 黒鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Nice Tradition Search Tradition
Nice Dancing

グリーンヒルコマチ
1998 栗毛
*アフリート
Afleet
1984 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Polite Lady Venetian Jester
Friendly Ways
母の母
ツネノコトブキ
1988 栗毛
サンシヤインボーイ * テスコボーイ
* ソーダストリーム
オリエントゴールド タニノチカラ
センゾクチカラ
母系(F-No.) フエアペギー系(FN:6) [§ 3]
5代内の近親交配 Nashua 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]


脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 競走馬情報:ニシケンモノノフ - @Keiba”. @Keiba - 競馬サービスプロバイダ. 2022年3月12日閲覧。
  2. ^ a b ニシケンモノノフ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2018年11月11日). 2020年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月11日閲覧。
  3. ^ “【東京盃】キタサンミカヅキが差し切りV~オーナーの誕生日に華”. サンケイスポーツ. (2017年10月4日). http://race.sanspo.com/keiba/news/20171004/ope17100421060028-n1.html 2017年11月4日閲覧。 
  4. ^ “【JBCスプリント】ニシケンモノノフが大激戦を割って伸びてJpn1制覇!”. 競馬ラボ. (2017年11月3日). https://www.keibalab.jp/topics/34543/ 2017年11月4日閲覧。 
  5. ^ 優駿スタリオンステーション 種牡馬 -2021- のご案内”. 優駿. 優駿スタリオンステーション. 2022年3月12日閲覧。
  6. ^ “オリコウキングがニシケンモノノフ産駒初勝利 - 南でも関でも - 競馬コラム”. 日刊スポーツ. (2022年7月4日). https://www.nikkansports.com/keiba/column/nandemo/news/202207040000121.html 2022年10月8日閲覧。 
  7. ^ “【中京1R】永島まなみが今年7勝目「ダートでいい方向に出ましたね」ニシケンモノノフ産駒JRA初勝利”. スポーツニッポン. (2023年3月26日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2023/03/26/kiji/20230326s00004048432000c.html 2023年3月28日閲覧。 
  8. ^ マミエミモモタロー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月12日閲覧。
  9. ^ レッドオパール”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年12月13日閲覧。
  10. ^ マツリダマスラオ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月21日閲覧。
  11. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ニシケンモノノフ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年11月12日閲覧。
  12. ^ a b ニシケンモノノフの血統表 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2018年11月12日閲覧。

外部リンク

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