コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「藤沢文翁」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Yacco ishi (会話 | 投稿記録)
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m WP:BOTREQ: Category:東京都区部出身の人物新設に伴う貼り変え作業
251行目: 251行目:
[[Category:日本の作家]]
[[Category:日本の作家]]
[[Category:ロンドン大学出身の人物]]
[[Category:ロンドン大学出身の人物]]
[[Category:東京都出身の人物]]
[[Category:東京都区部出身の人物]]
[[Category:1976年生]]
[[Category:1976年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:存命人物]]

2016年6月8日 (水) 04:34時点における版

藤沢文翁
誕生 1976年4月19日
東京都港区六本木
職業 劇作家 演出家 小説家 アートプロデューサー
言語 英語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 Bachelor of Arts Drama and Theatre Artsロンドン大学ゴールドスミス
ジャンル VOICARION
代表作 HYPNAGOGIATHANATOSCROSS ROADMERMAID BLOOD
親族 藤沢武夫 中内功 三井八郎右衛門高公 浅野総一郎 常陸宮正仁 津軽義孝 昭和天皇 今上天皇 中内潤
公式サイト http://www.fujisawaza.com/
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

藤沢 文翁(ふじさわ ぶんおう、Bun-O FUJISAWA、1976年4月19日‐)は、英国でデビューした日本人作詞家小説家劇作家演出家朗読劇プロデューサーである。ストレートプレイ以外に、ゲームのシナリオやアニメ、落語やテレビなどに作品を提供し続ける劇作家である。現在、朗読劇を中心に活動しており英国的サスペンス、ファンタジー、歴史ものを得意としている。

サウンドシアターVOICARION設立者。東京都出身。HONDA創業家一族として生まれる。祖父は藤沢武夫ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ演劇学部卒業。ロンドン大学学位Ba Drama and Theatre Arts)を有している。アクロス エンタテインメント所属。

家系

藤澤家は代々結城藩御典医の家系であったが、幕末の藤澤道庵が早世したため医術の継承は途絶えた。 祖父の藤沢武夫本田宗一郎本田技研工業を企業している。ダイエー中内功など一族に財界人が多い。ちなみに、藤沢武夫が作った「役員の子弟はHONDAに入社させない」という規則により、藤沢文翁をはじめ一族は誰一人として本田技研に入社しておらず、また自動車関連の仕事もしていない。

来歴

1976年、港区六本木で生まれる。 幼少期は晩年の藤沢武夫に預けられて育ち、啓明学園高校卒業後、20代で渡仏。パリで演劇を学んだ後、英国へ渡り、ロイヤル・ホロウェイにてファンデーションコースを修了。ゴールドスミス・カレッジロンドン大学)演劇学部を卒業。 ロンドン大学から演劇学の学士号を取得した。(ロンドン大のロバート・ゴードン教授やアジャニ ラファエル教授に師事している)。 2005年、英国にてオリジナル作品HYPNAGOGIAを上演、劇作家・演出家としてデビュー。ブルームスベリー劇場やキングスヘッド劇場で新作を上演する。 2009年に新感覚音楽朗読劇「SOUND THEATRE」を創設し、日本国内においても活動を開始。またゲームやアニメの脚本家、テレビの放送作家と様々な方面で活動する一方で落語家に新作古典落語を提供もしている。2016年2月26日をもってサウンドシアターから退いており、現在はプロダクションIGと「アニメーションに特化した」音楽朗読劇Theatrical-Live、東宝とタッグを組んだクリエ プレミア音楽朗読劇「VOICARION(ヴォイサリオン)」で総合演出・脚本を務めている。 上演作品はオリジナルが多い。2015年3月からアクロスエンタテインメントに所属。

藤沢朗読劇

自らが英国から持ち帰った朗読手法と、日本古来の話芸である落語や常磐津、声優文化、オペラやミュージカルの手法を混ぜ合わせた「藤沢朗読劇」と呼ばれる独特の朗読スタイルである。ナレーションを用いず、テンポの速いやりとりの中で観客の想像力を刺激する手法を持ち味としている。題材もサスペンスや歴史ファンタジーなど、エンターテインメント性に富んだものを選ぶ傾向にある。「香り」「音楽」「言葉」そして、「爆発」や「炎」などの特殊効果を駆使した「手に汗握る朗読劇」をテーマに『SOUND THEATRE』(新感覚•音楽朗読劇)を創設。他にも東宝 日比谷シアタークリエ主催の朗読劇や、TBS主催の叢雲、プロダクション・アイジー主催の「みつあみの神様」などにも朗読劇の台本を提供している。福岡ユタカ吉田良一郎吉田兄弟)など、ジャンルを問わず様々なミュージシャンを音楽監督に抜擢することでも知られる。

人物

生粋の江戸っ子であり東京都港区六本木に生まれ、父親方の実家は浅草であり、老舗の評判堂を営んでいる。 フランスパリ遊学した後、英国ロンドン大学卒業しており英語話者(バイリンガル)である。 2005年、英国演出家脚本家デビューした。洋の東西を問わない国境を超えたテーマ選びが持ち味である。 オリジナル作品に重きを置き、サスペンスファンタジー、歴史物を得意としている。 また音楽家の起用に重点を置いた作品作りをしている。現在、「朗読劇創作の第一人者」(東宝ナビザーブ)とされ、藤沢朗読劇とも評される独特の音楽朗読劇を頻繁に上演している。

2009年に日本でも劇作家としてデビューしている。その際、山寺宏一は当時全くの無名であった藤沢の舞台に出演している。 客席に風や煙を送り込んだり、劇場によっては本物の炎を使用するなど、派手な演出が持ち味であり、東京国際フォーラムのホールAや舞浜アンフィシアターなど大規模劇場を使用することが多い。

舞台に興味を持つきっかけとなったのは、祖父藤沢武夫が幼い藤沢をオペラや歌舞伎に連れ回していたこと、さらに死ぬ直前のクリスマスプレゼントでムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」のチケットを与えられたことと語っている。そういった藤沢武夫晩年の趣味人としての生き方が、その後の藤沢文翁に多大な影響を与えたと回想しており、「文翁」という名前も、藤沢武夫が常磐津の際使用していた雅号「文王」をもじっている。多産型の作家であり、ほとんどの作品はオリジナル原作である。

趣味・関心

エピソード

  • 帰国したばかりで当時全くの無名だった藤沢の舞台に出演し知名度を広めた山寺宏一を人生の恩人と言及している。また『Valkyrie』本番前日に急遽降板した井上和彦の代わりに出演し藤沢の窮地を救ったのも山寺であり、後日藤沢は「人生で二度も救っていただいた」とブログで謝辞を述べている。
  • 脚本の師匠を持ったことも、劇団に所属したこともない。
  • 箱書きやプロットといったプロセスを踏まずいきなり台本を書き始めるスタイル。
  • 「小学生の頃から歌舞伎やオペラに連れ回されていた」と語っているように、オペラや歌舞伎を好む。またミュージカルにも精通している。
  • 古典落語を敬愛しており、真打ちの落語家に新作落語を書き下ろしている。
  • 英国育ちのため野球に疎く(イギリスには野球がない)、自身が脚本参加した式典で佐々木 主浩に「いい体してますね。スポーツやっていらしたんですか?」と発言し周囲を驚かせたことがあるという。
  • 演出ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで学んでおり、イギリス系演出の特徴の一つとして、一挙一動を指図するような「振り付け演出」を避ける傾向にある。
  • 晩年の藤沢武夫と同居しており、そのあまりの厳しさに、「あれに慣れてしまい。その後、誰かを怖いと思ったことはない」と懐古している。
  • 演出中は、役者やスタッフに対して敬語や丁寧な言い回しを使用する。その理由として「(ロバート・ゴードン教授から)演出家こそムードメーカーであるべしと教わったから」と話している。
  • ギルフォード(愛称:ギル)というキャバリア キングズ チャールズ スパニエルを飼っている。

SOUND THEATRE(サウンドシアター)(新感覚•音楽朗読劇)

「最も派手な朗読劇」と言われる音楽朗読劇。藤沢がヨーロッパで学んだ朗読劇のスキルに、音楽Liveや日本の落語や義太夫のエッセンスを加えたもの。初演のHYPNAGOGIAで香りを使用した際、香道では、香りを嗅ぐ事を「聞く」ということから、「音楽」「言葉」そして「香り」を聞く舞台という意味で、SOUND THEATREと名付けられた。綴りが「Theater」ではなく「Theatre」となっているのは、最初に藤沢がイギリス英語のスペルで書いたことに由来する。サブプライムローン問題の真っ只中に帰国した藤沢が、「不況でも質の高いエンターテインメントを」と考案した朗読劇の形態である。 声優界からは山寺宏一林原めぐみ平田広明朴璐美沢城みゆき石田彰鈴村健一諏訪部順一戸松遥梨園からは市川右近宝塚からは紫吹淳ミュージカルからは藤岡正明、落語会からは柳家花緑と各界から毎回ジャンルを超えて参加している。

「手に汗握る朗読劇」「見えないものが浮かび上がる」がテーマであり、従来の朗読劇では味わえなかったスリリングで、躍動感に溢れるスタイルが特徴。そのため、香りや風、煙や爆発、炎といった特殊効果を用いた「体感」を物語と連動させたり、ピッチの速い「かけ合い」が多く用いられる。朗読者は一切動かず、身体的演技はないが、代わりに生演奏を多用している。作品は全てオリジナルであり、「朗読劇のための朗読劇作家による脚本」を心がけている(声優アニメディア参照)。「人が誰しも持っている想像力の翼を、大きく広げてもらいたかった」とHYPNAGOGIAのインタビューで語っている。芸術監督には映像作家で公家近衛忠大が就任していた。現在は近衛忠大、藤沢文翁、共に脱退している。

作品

舞台演出・脚本

 作・脚本・演出:藤沢文翁、音楽:wasabi吉田良一郎吉田兄弟)、元永択市川慎美鵬直三朗】、出演:中村悠一杉田智和市瀬秀和松岡禎丞安元洋貴、演奏:wasabi【元永択市川慎美鵬直三朗

 作・脚本・演出:藤沢文翁、音楽監督:福岡ユタカ、芸術監督:近衞忠大、香り監修:蜂谷宗苾、出演:山寺宏一朴璐美家中宏、演奏:福岡ユタカ ほか

 作・脚本・演出:藤沢、芸術監督:近衞忠大、出演:紫吹淳林原めぐみ山寺宏一

 作・脚本・演出:藤沢文翁、芸術監督:近衞忠大、出演:平田広明紫吹淳市川右近

 作・脚本・演出:藤沢文翁、芸術監督:近衞忠大、出演:藤岡正明沢城みゆき平田広明、剣技:市瀬秀和

 作・脚本・演出:藤沢文翁、出演:徳山秀典小杉十郎太石田彰鈴村健一諏訪部順一高橋広樹沢城みゆき美波

 作・脚本・演出:藤沢文翁出演:北村有起哉彩吹真央米倉利紀

 原作:緑川ゆき、脚本・演出:藤沢文翁、音楽監督:吉森信、出演:神谷浩史井上和彦堀江一眞木村良平菅沼久義松山鷹志下崎紘史桑島法子浜田賢二、演奏:吉森信、ほか)

 作・脚本・演出:藤沢文翁 出演:加納幸和諏訪部順一沢城みゆき紫吹淳

 作・脚本・演出:藤沢文翁 出演:石田彰紫吹淳山寺宏一

 作・脚本・演出:藤沢文翁、 出演:碓井将大,伊礼彼方,山寺宏一,寿美菜子,豊崎愛生,真琴つばさ 演奏: 小湊昭尚ほか 、手妻:藤山大樹

 作・脚本・演出:藤沢文翁、出演:鈴村健一諏訪部順一高橋広樹沢城みゆき 高垣彩陽蒼井翔太井上和彦(降板)→山寺宏一 (代役)

 作・脚本・演出:藤沢文翁、出演:平田広明 徳山秀典  戸松遥 石井正則 演奏:土屋雄作  伊藤志宏  宇田川寅蔵

 作・脚本・演出:藤沢文翁、出演:諏訪部順一 沢城みゆき  井上和彦 演奏:土屋雄作  tama 美鵬直三朗

 作・脚本・演出:藤沢、出演:山本裕典佐藤利奈山寺宏一、演奏:土屋雄作,吉田篤貴,井上真那美 ,齋藤純一

ゲーム脚本

アニメ脚本

テレビ脚本

新作落語

作詞

  • 飛帝円舞(MARS RED劇中歌)
  • YOSHIWARA(MARS RED劇中歌)
  • 赤いヤギの歌(MARS RED劇中歌)
  • Little Prayer(HYPNAGOGIA挿入歌)

DVD

  • SOUND THEATRE『HYPNAGOGIA』(ヒプナゴギア)(作・脚本・演出:藤沢文翁, 出演:山寺宏一・柳家花緑・林原めぐみ)
  • 戦国ブログ型朗読劇 SAMURAI.com「叢雲—MURAKUMO-」(主催:TBS、作・脚本・演出:藤沢文翁、音楽:wasabi 【吉田良一郎(吉田兄弟)、元永択、市川慎、美鵬直三朗】、出演:中村悠一、杉田智和、市瀬秀和、松岡禎丞、安元洋貴、演奏:wasabi【元永択、市川慎、美鵬直三朗】
  • SUPER SOUND THEATRE MARS RED(マーズレッド)(作・脚本・演出:藤沢文作、出演:徳山秀典・小杉十郎太・石田彰・鈴村健一・諏訪部順一・高橋広樹・沢城みゆき・美波)
  • 「夕やけだん団」DVD 一段 脚本:藤沢文翁 出演:山寺宏一 , 柴紅音

CD


小説


その他の執筆活動

2012年

2013年

  • 第四回「あったらいいな!こんな薬」(主催:エフエム大阪,アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン) 出演:山寺宏一 朗読台本:藤沢文翁

2014年-2015年

  • Keep On Smiling(オリジナルショートストーリー提供 2014年6月1日-2015年2月1日)(FM OSAKA制作JFN26局ネット/DJ 山寺宏一)

その他の演出

2013年

2015年

出演・インタビュー

その他の活動

支援活動

2011年3月11日の東日本大震災を機に自らが演出する舞台で「チャリティーオークション」を行ない、その後「みやぎびっきの会」の復興支援アルバムに朗読を提供したりしている。

文化活動

近衞忠大と共に、日本の伝統文化を見つめ直すイベントに参加する一方で、近年では、自身が財界で育った知識と、舞台人としての経験を融合させ「ビジネスで役立つ演出家・脚本家のスキル」を社員研修や講習会として行っている。

講師

studio canbria など


ショー

タイトル キャスト スタッフ
横浜開港150周年記念式典
横浜開港150周年協会
「ヴィジョン! ヨコハマ」
(2009年5月 パシフィコ横浜 国立大ホール)
谷原章介飯島直子石井正則草笛光子五大路子桜塚やっくん千住真理子高田延彦パックン、横浜市民 約500名 作・演出:宮本亜門 脚本:藤沢文翁



関連項目

外部リンク