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2016年10月17日 (月) 14:01時点における版
子安文 | |
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生誕 | 1964年5月9日(60歳) |
出身地 | 日本, 東京都中野区 |
学歴 | ルドルフ・シュタイナー[要出典] |
ジャンル | ロック |
職業 |
ベーシスト ミュージシャン 著作家 フィドル奏者 |
担当楽器 |
エレクトリック・ベース フィドル マンドリン |
活動期間 | 1983年 - |
共同作業者 | T.UTU |
公式サイト | http://foomykoyasu.com/ |
子安 文(こやす ふみ、英語表記:Foomy Koyasu, 女性、1964年5月9日 - )は、日本の音楽家(ベーシスト)、著作家、元記者。愛称フミ。エレクトリック・ベース、エレクトリック・アップライト・ベース、フレットレス・ベースを弾く。T.UTUでFUMIとしてベースを担当。朝日カルチャーセンターで瀬川信二と共にロック史とロック歌詞の英語教室を開催。
東京都中野区生まれ。ミュンヘンのルドルフ・シュタイナー学校卒業、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン文学部比較文学科中退。血液型A型。
父・子安宣邦は大阪大学名誉教授。母・子安美知子は早稲田大学名誉教授。夫はベーシストの瀬川信二。
経歴・人物
子供時代は親の研究のためドイツ・ミュンヘン、アメリカ・シカゴ、ロサンゼルスを転々としていた。4歳のとき、小澤征爾の指揮による『第九』に衝撃を受け、5歳で久保田良作、堀米ゆず子の元でヴァイオリンを学ぶ。6歳で渡独、中公新書から出た子安美知子のベストセラー作『ミュンヘンの小学生』の主人公である。バイエルン交響楽団のコンサートマスターK.C.Stier氏、ソロ・ヴァイオリニスト、 J.Laurent氏の元でヴァイオリンを学び、ミュンヘン音大では音楽理論を学ぶ。一方、中学時代、ラジオで「イエスタデイ・ワンス・モア」を聴いてポップスに目覚め、ギターを始める。 15歳でミュンヘンの繁華街でベーシストとして仕事を始め、黒人との交流も多かったため、ファンク、レゲエ、ソウルに目覚める。中公新書『私のミュンヘン日記』、学陽書房『ミュンヘン・ライヴ』では、シュタイナー学校卒業後についてミュージシャンの側から描いた。
慶應義塾大学に合格したが、日本の同年代とは話が合わず、浮いている存在だった。西ドイツに戻って、ミュンヘン大学に入学しドイツ文学と英語文学科を専攻、ミュージシャン活動を再開。オーストラリア・イギリス・ドイツの多国籍ビッグバンド、クロアチア・東ドイツの多国籍ガールズバンド、スティーヴ・ミラー・バンドのメンバーのブルース・トリオ、ヨーロッパ最大の移動サーカス団 Roncalli のツアーなどに参加。1989年に帰国後、リットーミュージック『ベースマガジン』での連載、ベース講座、取材、セミナーなどを担当。妊娠当初、米軍基地、大使館などでベースを弾く傍らミューズ音楽院の講師になる。T.UTUの全国ツアー、TV出演に参加、のちにアメリカ・ナッシュビルで演奏活動。
米軍黒人との結婚〜出産〜離婚についての記載を含む『ハッピー・シングルふんぞり返る』で1999年エッセイストデビュー。次いで『コツを掴んで誰でも弾ける!理論いらずのグルーヴ・ベース』『ベース・ライン自由自在』が続けてロングセラーになり、2007年に『Foomy'sベース・スクール』を開校。『カタチで戦略!見たまんまベースライン』を出版。
36歳より川崎市登戸新町を拠点に演奏活動をしている。使用ベースは主にフェンダーのジャズベース、エミネンス・アップライト、同じくフェンダーのフレットレスとバッカスの5弦ベース。T.UTUのTV出演当初、ヤマハのBB5弦ベースをモニターしたが、ディングウォールDingwallのSuper Jを愛用。ベーシスト瀬川信二とともにインターネットラジオOTONaMazuの音楽番組『Will The Circle Be Unbroken』のメインパーソナリティーを担当していた(2015年3月25日放送終了)。
学歴
- 1971年 ミュンヘンのヴァルドルフ学校入学。
- 1973年 インターナショナル・スクールDSTY転校。
- 1977年 ヴァルドルフ学校再入学。
- 1983年 ヴァルドルフ学校卒業。国立ギムナジウム入学。
- 1984年 アビトゥーア、ラテン語、英語、ドイツ語技能検定1級レベル。
- 1984年 慶應義塾大学入試合格、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン入学。
TV出演
主な著書
エッセイ
- 『私のミュンヘン日記―シュタイナー学校を卒業して』(1986/3・中公新書 ISBN 978-4121007971)
- 『ミュンヘン・ライヴ―フミのトンガリ青春日記』(1990/05・学陽書房 ISBN 978-4313630260)
- 『菜多沙 (ナターシャ)—母と娘のリレーエッセイ』(1993/11・フレーベル館 ISBN 978-4577700884, Kindlle版あり)- 子安美知子との共著
- 『音楽選書(82)いつもいつも音楽があった』(1998/12/10・音楽之友社 ISBN 978-4276370821)
- 『ハッピー・シングルふんぞり返る』(2001/11/29・リットーミュージック ISBN 978-4845607143)
ベース関連
- 『ベーシストのための全知識』(1998/12/10・リットーミュージック ISBN 978-4845600892)
- 『ベーシストのための実践能力向上BOOK ベースライン自由自在』(2003/3/22・リットーミュージック ISBN 978-4845609109)
- 『カタチで攻略!見たまんまベースライン(CD付)』(2006/3/22・リットーミュージック ISBN 978-4845612994)
- 『コツを掴んで誰でも弾ける! 理論いらずのグルーヴ・ベース[DVD]』(2008/8/20・リットーミュージック ISBN 978-4845615926)
その他
- 『エンデと語る』(朝日選書)に協力。
- 立東社、集英社、リットーミュージック、NHKなどで譜面の解説、レコード評、連載を書いている。
- 主に取材してきた人物はダリル・ジョーンズ、ダグ・ウィンビッシュ、ミシェル・ンデゲオチェロ、ヴァーダイン・ホワイト、スティーヴ・ガッド、ヴァーノン・リード、ヴィクター・ウッテン、ウィル・リー、エイブラハム・ラボリエル、ジェフ・バーリン、ジョン・エントウィッスル、スージー・クアトロ、スタンリー・クラーク、ネーザン・イースト、ポール・ジャクソン、マーカス・ミラー、ラリー・グラハム、ロッコ・プレスティア(タワー・オブ・パワー)、ロン・カーター他。
- 音楽活動はミュンヘン、ニューヨーク、ナッシュビル、日本を主とし、コニー・スミス、マーティー・スチュアート、ジョナサン・カルブ、ルーサー・アリスン、ジョニー・コープランド等多数のミュージシャンと共演。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーがプロデュース予定だった、ルイス・ジョンソンのバンドでツイン・ベースの一方をつとめる大役をオーディションで勝ち取るも、ルイスとフリーが喧嘩をしてアルバムの録音まではいたらなかった。
余談
- 多言語話者である。好きな作家はマルセル・プルースト、太宰治、オノレ・ド・バルザック、夏目漱石、ドストエフスキー。好きな詩人はボブ・ディラン。好きなバンドはローリング・ストーンズ。朝日カルチャーセンターでロック (音楽)史を教えている。